主人公（ヒロイン）は、悪役令嬢を攻略をする

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アイリスちゃんとジュリーちゃんの女同士の戦い(54話)

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☆ヒロイン（主人公）は、悪役令嬢を攻略をする☆

～第54話～

私は、部屋に入ってきた美幼女のジュリーちゃんが可愛らしすぎてうっとりとジュリーちゃんを見つめた。

「初めまして、ジュリー・ヴァンサンと申しますわ。
あ、あの……どうかされましたか？」

ジュリーちゃんは、スカートの両端を掴んでお辞儀をして自己紹介をしました。
私の態度を見て不思議そうに首を傾げました。
そしてどうかしたのか質問をしました。

「い、いえ、何でもありません！？

その……ジュリーちゃんは、私が婚約者でも良いのですか？
私は、女ですよ。
それに私は、婚約者もいるのですよ。
それでも良いのですか？」

私は、ジュリーちゃんの質問を聞いて慌てて両手を振りました。
自分がジュリーに見とれていた事を誤魔化しました。
そして私に婚約者がいるのに私の婚約者でも良いのか質問しました。

「婚約者って事は、まだ結婚をしていないのですわよね。
それでしたら問題は、ありませんわ。
それに重婚なんか珍しくありませんわ。
それから愛に男だろうが女だろうが問題は、ありませんわ。
それに家の繁栄の為に強い人との結婚は、喜んでお受けします。
それにこの街では、女同士で子供を作る方法もありますわ。
ですから何も問題は、ありませんわ」

ジュリーちゃんは、ぐいぐいと私に近づきました。
私との結婚に何も問題がない事を伝えました。

「いえ、あの……取り敢えず保留って事でお願いします」

私は、ぐいぐいと来るジュリーちゃんに戸惑いました。
婚約は、考えさせてもらう事をお願いしました。

「はい、それで構いませんわ。
でもアンジュ様の嫁の座は、必ず手に入れてみせますわ」

ジュリーちゃんは、私の両手を握り締めて間近に私を見つめました。
私と結婚する宣言をしました。

「あ、あの……アンジュお姉ちゃんは、エリカのお姉ちゃんです！
そ、その……アンジュお姉ちゃんは、渡しません！」

エリカちゃんは、ジュリーちゃんの私と結婚する発言を聞いて私の右腕の袖を掴んでじっとジュリーちゃんを見つめました。
そして私を渡さない発言をしました。

「お、俺もアンジュお姉ちゃんを渡さないぞ！
アンジュお姉ちゃんは、俺の師匠なんだからな！」

エリック君も私の左腕の袖を掴んでじっとジュリーちゃんを見つめました。
そして私を渡さない発言をしました。

「エリック様とエリカ様、私もアンジュ様とのめぐる戦いに負けるつもりは、ありませんわ。
だから覚悟をしてくださいですわ」

ジュリーちゃんは、エリカちゃんとエリック君の方に右手の人差し指を指しました。
そして私を渡さない宣言をしました。

エリカちゃんとエリック君とジュリー様は、しばらく互いを睨み合っていました。

「あ、あの、アイリスちゃんが心配です。
ですからアイリスちゃんの体調の確認に行きますね」

私は、エリカちゃんとエリック君とジュリーちゃんの修羅場が怖かったです。
だからアイリスちゃんが心配って理由でその場を逃げる様に走って離れました。
ジュリーちゃん達は、互いが睨み合っているせいで私が離れたのに気がつかなかったみたいでした。

「う……んっ……アンジュ様……？
私は、確か魔力切れで気を失ったはずです……

はっ！？
アンジュ様、無事ですか！？
魔物は、どうなりましたか！？」

アイリスちゃんが寝ている部屋に行きました。
しばらくするとアイリスちゃんが目を覚ましました。
状況を確認しようとしました。
今までの事を思い出そうとしました。
ふと魔物の襲撃の事を思い出しました。
慌てて私の顔にアイリスの顔を近づけて魔物達は、どうなったのか質問しました。

「魔物の襲撃を退けました。
ですから大丈夫ですよ、アイリスちゃん。

それにアイリスちゃんが頑張ってくれたおかげです。
ありがとうございました。

アイリスちゃんが魔物を撃退してくれたのは、嬉しいです。
でももうこんな無理をしないでください……
アイリスちゃんに何かありましたら私は、生きていけません……」

私は、アイリスちゃんを無理して怪我をしたことが心配でした。
でもアイリスちゃんが目が覚めたのが安心をしました。
でもアイリスちゃんが心配で優しくアイリスちゃんを抱き締めました。
そして無理をしない事をお願いしました。

「アンジュ様を心配させてすいません……
これからは、気をつけます……
ですから安心をしてください……」

アイリスちゃんも私を抱き締め返して無理をしないから安心をしてほしい事をお願いしました。
私とアイリスちゃんは、無言で抱き締め合いました。

「アンジュ様、婚約者の私を置いて行くだなんて酷いですわ」

ジュリーちゃんが部屋のドアを音を立てて開けて部屋に入ってきました。
腰に両手を当てて婚約者の自分を置いて行く不満を表しました。

「……婚約者……？
アンジュ様、婚約者ってどう言う事ですか……？」

アイリスちゃんは、ジュリーちゃんの婚約者って言葉を聞いて私をゆっくりと離しました。
静かにニッコリと微笑んで怒っている様にどす黒いオーラを纏いました。
婚約者ってなんなのか質問しました。

「ひっ！？
これには、訳あると言いますか……」

アイリスちゃんのどす黒いオーラを感じて慌ててアイリスちゃんから距離をとりました。
冷や汗をだらだらとたらしてアイリスちゃんから視線を反らしました。
婚約者の事を誤魔化そうとしました。

「訳ってなんなのですか……？
もしかして浮気ですか……？」

アイリスちゃんは、人を殺しそうな虚ろな眼差しを浮かべて私に近づいてきました。

「う、浮気では、ありません！？
ジュリーちゃんを婚約者にしてほしいって言われただけです！？
考えさせてほしいって言っただけです！？
だから落ち着いてください、アイリスちゃん！？」

私は、アイリスちゃんの行動が怖すぎて後ろに下がりガタガタと震えました。
涙目で婚約を考えさせてほしい事を言っただけだから落ち着いてくださいってお願いしました。

「そうですか……
今回は、アンジュ様を信じます……

ジュリーちゃんって言うのですね。

私のアンジュ様の１番の友達のアイリス・クロフォードって言います。
仲良くしてくれると嬉しいです」

アイリスちゃんは、いつもの優しい眼差しに戻りました。
ジュリーちゃんの方を向いてジュリーちゃんにアンジュは、アイリスちゃんの物宣言をしました。
ジュリーちゃんの方に右手を差し出してジュリーちゃんによろしくお願いしますって意味を込めて握手を求めました。

「これは、ご丁寧にありがとうございます。

私は、この街、ウェイストランドを納めている貴族パトリック・ヴァンサンの娘のジュリー・ヴァンサンって申します。
アンジュ様の未来の妻になる予定です。
よろしくお願いしますわね」

ジュリーちゃんは、アイリスちゃんの手を握り返して私を未来の妻発言をしました。

アイリスちゃんとジュリーちゃんは、互いに手を握り締めて握手をしました。
互いに見つめ合い火花を散らしているように見えました。
私は、アイリスちゃんとジュリーちゃんの言動が怖くて少しだけ距離をとりガタガタと体を震わせました。

これがアイリスちゃんとジュリーちゃんの私をめぐる戦いの始まりだとは、思ってもいませんでした。

ーTo Be Continuedー

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