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私はエリック様の隣で最後のお客様をお見送りした。
お客様がいなくなった途端にエリック様のご両親がすぐ私たちに声を掛けてくださった。
「良い披露宴でしたね。半年以上も結婚を早めるとエリックが言い出した時には本当にどうなることかと思っていましたけど心配は無用でしたね。」
「お前が、私達の手は借りずに全て自分たちで企画して成功させると言うからどうかと思っていたが…。でも本当に会場や料理、客室に至るまでちゃんと整えられていて隙のない出来であったぞ。」
義父様と義母様が微笑みながら私とエリック様を見て下さるが、心の不調と身体の疲れは本当に限界間近だった。
私の両親と姉が近づいて来たが、こちらは対照的にニコリともせずに心配そうな面持ちだった。
ああ、やっぱり家族は私の様子がおかしいことに気が付いてくれてるんだと、ホッとした瞬間に力が抜けてその場で足から崩れ落ちて倒れてしまった。
誰かの悲鳴が聞こえた気がするけど私はそのまま意識を失ってしまったのだった。
ーーー ーーー
◇エリックside
キャサリンの体調を心配していた家令が予め手配をしていたので、本邸のベッドに寝かせる時には医師が部屋で待っていてくれた。
医師に任せて僕と両家の家族、家令、メイド長が寝室の隣の私室の方で待機した。
誰も何も言わなかった。
ただ、皆の視線は僕に向けられていて、メイド長が時々鼻を啜っていた。
父が口を開いた。
「お前が披露宴の時に言っていたキャサリン嬢がパーティーの準備を全て、一人でやったと言ったのは本当のことだったのか?あの挨拶はキャサリン嬢を立てているのかと思っていたのだが…。彼女の様子を見るに…。」
「そうです。キャサリンがたった2カ月で全て準備してくれたのです。勿論、家令も、メイド長もキャサリンを手伝うようにしましたが。でも、どうです?完璧だったでしょう?」
「お前、そのせいでキャサリン嬢が倒れたとしてもそんな事を言うのか?大体お前は2人で全てを整えて見せるから、領地に彼女を連れて行きたいからと、結婚を早めたいと私達に言ったはずだ。そして…ボンゼ家にもそのように打診して了解を得たのだろう?」
「そうです。」
「なのに何故、こんな大変な事を婚約者一人に押し付けたのだ!」
「お父様の仰るとおりです。エリック、貴方がこんな酷い行いをするとは思いませんでしたわ。私でさえ、一人で公爵家のパーティーの差配をするようになったのは結婚してから何年か経ってからよ。始めの頃はおばあさまに教わりながらだったのよ。」
「僕はせっかく式を早めるんだったら…もっと、キャサリンにサプライズをしたかったんです。僕は今まで婚約者として節度ある交流を持ってきました。彼女はいつも穏やかで美しく微笑んでくれました。でも僕は彼女のもっと違う顔を見てみたかった。」
父上の大きなため息が聞こえた。
「お前の言うサプライズの意味が分からないが、どういう意味なんだ。」
「それは、キャサリンが結婚を知ったのは今日なのです。式の方は僕が内緒で手配をしていました。彼女には従姉妹のミランダの婚約パーティー会場に離れを貸すことになったから、準備して欲しいとお願いしました。なので、パーティーが自分の披露宴だったと知ったのも今日なのです。だからこそ僕は彼女に好きなように会場を仕立ててほしくて全て任せたんです。」
母上が僕の前に進みでると持っていた扇子を振り上げて頬を打った。
唇が小刻みに震えていた。
しかし僕は言った。
「キャサリンは公爵家に嫁ぐことに何か、距離というのか遠慮というのか…。一歩引いたところがあって、それで彼女がこんなパーティーを仕切る事ができたら自信が持てると思いました。確かにキャサリンは始めは嫌がっていましたし失敗を恐れていましたが見事にやり遂げました。どうです?父上。これでキャサリンが公爵家の嫁として相応しいとおわかりになったでしょう?」
そこで、ボンゼ伯爵が始めて口を開いた。
「公爵はこの結婚に反対をしておられたのですか?そちらから婚約の打診が来たのに。いくら妻同士が友人であったとしても、許可されなければ良かった。きっとそれを感じた娘は試されていると考えたのでしょう。」
父上が口を開こうとした時、寝室の扉が開いて医師が出て来た。
お客様がいなくなった途端にエリック様のご両親がすぐ私たちに声を掛けてくださった。
「良い披露宴でしたね。半年以上も結婚を早めるとエリックが言い出した時には本当にどうなることかと思っていましたけど心配は無用でしたね。」
「お前が、私達の手は借りずに全て自分たちで企画して成功させると言うからどうかと思っていたが…。でも本当に会場や料理、客室に至るまでちゃんと整えられていて隙のない出来であったぞ。」
義父様と義母様が微笑みながら私とエリック様を見て下さるが、心の不調と身体の疲れは本当に限界間近だった。
私の両親と姉が近づいて来たが、こちらは対照的にニコリともせずに心配そうな面持ちだった。
ああ、やっぱり家族は私の様子がおかしいことに気が付いてくれてるんだと、ホッとした瞬間に力が抜けてその場で足から崩れ落ちて倒れてしまった。
誰かの悲鳴が聞こえた気がするけど私はそのまま意識を失ってしまったのだった。
ーーー ーーー
◇エリックside
キャサリンの体調を心配していた家令が予め手配をしていたので、本邸のベッドに寝かせる時には医師が部屋で待っていてくれた。
医師に任せて僕と両家の家族、家令、メイド長が寝室の隣の私室の方で待機した。
誰も何も言わなかった。
ただ、皆の視線は僕に向けられていて、メイド長が時々鼻を啜っていた。
父が口を開いた。
「お前が披露宴の時に言っていたキャサリン嬢がパーティーの準備を全て、一人でやったと言ったのは本当のことだったのか?あの挨拶はキャサリン嬢を立てているのかと思っていたのだが…。彼女の様子を見るに…。」
「そうです。キャサリンがたった2カ月で全て準備してくれたのです。勿論、家令も、メイド長もキャサリンを手伝うようにしましたが。でも、どうです?完璧だったでしょう?」
「お前、そのせいでキャサリン嬢が倒れたとしてもそんな事を言うのか?大体お前は2人で全てを整えて見せるから、領地に彼女を連れて行きたいからと、結婚を早めたいと私達に言ったはずだ。そして…ボンゼ家にもそのように打診して了解を得たのだろう?」
「そうです。」
「なのに何故、こんな大変な事を婚約者一人に押し付けたのだ!」
「お父様の仰るとおりです。エリック、貴方がこんな酷い行いをするとは思いませんでしたわ。私でさえ、一人で公爵家のパーティーの差配をするようになったのは結婚してから何年か経ってからよ。始めの頃はおばあさまに教わりながらだったのよ。」
「僕はせっかく式を早めるんだったら…もっと、キャサリンにサプライズをしたかったんです。僕は今まで婚約者として節度ある交流を持ってきました。彼女はいつも穏やかで美しく微笑んでくれました。でも僕は彼女のもっと違う顔を見てみたかった。」
父上の大きなため息が聞こえた。
「お前の言うサプライズの意味が分からないが、どういう意味なんだ。」
「それは、キャサリンが結婚を知ったのは今日なのです。式の方は僕が内緒で手配をしていました。彼女には従姉妹のミランダの婚約パーティー会場に離れを貸すことになったから、準備して欲しいとお願いしました。なので、パーティーが自分の披露宴だったと知ったのも今日なのです。だからこそ僕は彼女に好きなように会場を仕立ててほしくて全て任せたんです。」
母上が僕の前に進みでると持っていた扇子を振り上げて頬を打った。
唇が小刻みに震えていた。
しかし僕は言った。
「キャサリンは公爵家に嫁ぐことに何か、距離というのか遠慮というのか…。一歩引いたところがあって、それで彼女がこんなパーティーを仕切る事ができたら自信が持てると思いました。確かにキャサリンは始めは嫌がっていましたし失敗を恐れていましたが見事にやり遂げました。どうです?父上。これでキャサリンが公爵家の嫁として相応しいとおわかりになったでしょう?」
そこで、ボンゼ伯爵が始めて口を開いた。
「公爵はこの結婚に反対をしておられたのですか?そちらから婚約の打診が来たのに。いくら妻同士が友人であったとしても、許可されなければ良かった。きっとそれを感じた娘は試されていると考えたのでしょう。」
父上が口を開こうとした時、寝室の扉が開いて医師が出て来た。
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