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◆ランブランの不運 3
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私は無言で執務室を後にすると令嬢のいる客室に向かった。
ノックをすると侍女が迎え入れてくれた。
「ごきげんよう。フロリック様。」
いつもと変わらない微笑みを浮かべて令嬢は優雅に私の前でお茶を飲む。
「ご令嬢。結婚式の日取りを決めたいと思うのですが。」
「…。はいわかりました。いつ頃がよろしいですか?私はいつでもかまいませんのでフロリック様の良いように。」
「あの、お聞きしたいのですが、貴女は私との婚姻を望まれているのですか?」
「…。私がここにいるのは王命ですわ。」
「では、貴女は此方のユゴニス様と私とではどちらと結婚したいですか?」
「私は王命でここにいると言いましたわ。それが答えです。貴方はこの国の英雄ですから。」
「ならば、王命が取り消されればどうしますか?」
「そうですわねえ。そうなればユゴニス様と結婚することになるでしょう。ムリガニー辺境伯様は子供を切望されておりますから。身分も申し分ないですし見目も良い方ですわね。」
「ユゴニス様が好きなのですか?」
「私は好きだから結婚するとかそういった教育は受けておりません。望まれればそのお方のもとに行き、子供を産むことが私の役割と存じております。そしてそれに相応しい対価は頂き、いつでも与えられた権利は主張いたしますわ。」
つまり、王命で私と結婚はするが子供を産んだらすぐに離婚するつもりなのだな。
ふと、彼女の首にかかったネックレスが目に入った。
私がマダム・リンカの店で買うのに躊躇した大きなルビーのネックレスだった。
彼女は私の視線に気が付いたが何も言わずに微笑んだ。
その時何かが腑に落ちた。
「私は騎士です。主君には逆らいません。では失礼いたします。」
彼女は何も言わずに微笑んでいるだけだった。
こちらを見ているはずなのに彼女が何処を見ているのか分からなかった。
ドアの前にいた侍女が教えてくれた。
「お嬢様がこの城に滞在された日から、ユゴニス様がほぼ、毎日いらしてました。あの首飾りもユゴニス様が昨日お持ちになられました。」
私は無言で頷くと部屋を出た。
領主は彼女が来た時点で、いやもしかして私が報奨として結婚相手を賜ったと聞いた時から彼女を奪うつもりだったのではないのか?
流石に私が直接陛下から頂いた報奨に手を出すのだ、今日まで水面下で動いていたのだろう。
それにこのまま彼女と結婚しても…。
やはり夢は夢と言う事だ。
ならば。
「領主様、わかりました。この話お受けいたします。」
「おお!ありがとう恩に着るぞ。儂は貴殿が同意してくれると確信しておった。さすが我、ビダールの騎士だ!では先程話した条件で良いか?別に賞与をつけるか?」
「いいえ、副団長の給料は規定通りでお願いします。それ以外は先ほどの条件で結構です。その代わり1つだけお願いします。」
「申してみよ。」
「次に私が何か望んだ時には必ずそれを叶えて下さい。」
「なんと漠然としておるなあ、まあ良い。約束しよう。」
側近に指示すると、その一文を加えた書面にサインをした当主が満足そうに頷き私に書面を渡した。
私はユゴニス様の前に書面を差し出した。
「ユゴニス様の署名も頂きたい。」
父が私に注意しかけるが当主様が遮った。
ユゴニス様もサインをしてくださった、優越感を滲ませた目で私をちらっと見ながら。
ムリガニーの嫡男というだけで騎士団長の地位にいる男に、私が見くびられるのは許せない。
私の元結婚相手がユゴニス様と結婚したのはそれから1ヶ月後だった。
あまりにも早い結婚で一体いつから画策していたのかと呆れた。
私が王から報奨として賜わった縁談相手を領主が権力で奪い取ったと、騎士団の仲間は団長であるユゴニス様に腹を立て、副団長となった私こそが本当の団長であると、私の為に力を尽くすと結束が強くなった。
もともとユゴニス様が兵舎の団長室にいることは滅多になく、式典等の行事の時には嬉しそうに騎士団長の制服を着て私たちの先頭に立って歩くのだ…。
団長ではなく、領主の息子がただ賓客として参加している、団員は皆んなそう思っていた。
領民の間でも英雄である私に同情的な噂がされていた。
私は無心で仕事と鍛錬に明け暮れた。
3年間そんなふうに過ごして来た。
そして、あの日、異国の若い女性が保護されたと報告があったのだ。
私の惨めな過去を知らない女性。
部下のせいで怪我まで負ってしまい申し訳無いことをしてしまった。
完治するまではちゃんと面倒を見なければ。
私が意図せず裸身を見てしまった事は許して欲しい。
言葉も通じず不安だっただろうが、接しているうちに物怖じせずに私の事を、一生懸命意思疎通をしようと見つめる瞳から目が離せなくなった。
彼女は謎の魔法具を持っていた。
本当に何処の国からやってきた人なんだろうか。
早く彼女から色んなことを聞いてみたい。
注文した魔法薬が届くまで後少しだ。
買物にも行ったが彼女は必要最低限なものしか買わせてくれなかった。
女の望むままに買い与えてこそ男の甲斐性の見せ所。
また、ねだってくれるのは好意を持つ相手に甘えているからこそ、と聞いたことがある。
店員も何とも言えない目で私を見ていた。
でも彼女が最後に選んだネックレスは白金の鎖にアクアマリンの石だった。
まさしく私の色だった。
彼女が意味を知っているかわからないが、少しでも希望を持ちたい。
馬車の中では魔法具で〈写真〉と言うものを見せてくれた。
そこには1つの絵の中に嬉しそうな笑顔の私とココアの顔があった。
私もこんなふうに笑うんだな…
いつかの憧れたあの光景が頭に浮かんだ。
何とか私のことを好きになってくれないだろうか…。
ノックをすると侍女が迎え入れてくれた。
「ごきげんよう。フロリック様。」
いつもと変わらない微笑みを浮かべて令嬢は優雅に私の前でお茶を飲む。
「ご令嬢。結婚式の日取りを決めたいと思うのですが。」
「…。はいわかりました。いつ頃がよろしいですか?私はいつでもかまいませんのでフロリック様の良いように。」
「あの、お聞きしたいのですが、貴女は私との婚姻を望まれているのですか?」
「…。私がここにいるのは王命ですわ。」
「では、貴女は此方のユゴニス様と私とではどちらと結婚したいですか?」
「私は王命でここにいると言いましたわ。それが答えです。貴方はこの国の英雄ですから。」
「ならば、王命が取り消されればどうしますか?」
「そうですわねえ。そうなればユゴニス様と結婚することになるでしょう。ムリガニー辺境伯様は子供を切望されておりますから。身分も申し分ないですし見目も良い方ですわね。」
「ユゴニス様が好きなのですか?」
「私は好きだから結婚するとかそういった教育は受けておりません。望まれればそのお方のもとに行き、子供を産むことが私の役割と存じております。そしてそれに相応しい対価は頂き、いつでも与えられた権利は主張いたしますわ。」
つまり、王命で私と結婚はするが子供を産んだらすぐに離婚するつもりなのだな。
ふと、彼女の首にかかったネックレスが目に入った。
私がマダム・リンカの店で買うのに躊躇した大きなルビーのネックレスだった。
彼女は私の視線に気が付いたが何も言わずに微笑んだ。
その時何かが腑に落ちた。
「私は騎士です。主君には逆らいません。では失礼いたします。」
彼女は何も言わずに微笑んでいるだけだった。
こちらを見ているはずなのに彼女が何処を見ているのか分からなかった。
ドアの前にいた侍女が教えてくれた。
「お嬢様がこの城に滞在された日から、ユゴニス様がほぼ、毎日いらしてました。あの首飾りもユゴニス様が昨日お持ちになられました。」
私は無言で頷くと部屋を出た。
領主は彼女が来た時点で、いやもしかして私が報奨として結婚相手を賜ったと聞いた時から彼女を奪うつもりだったのではないのか?
流石に私が直接陛下から頂いた報奨に手を出すのだ、今日まで水面下で動いていたのだろう。
それにこのまま彼女と結婚しても…。
やはり夢は夢と言う事だ。
ならば。
「領主様、わかりました。この話お受けいたします。」
「おお!ありがとう恩に着るぞ。儂は貴殿が同意してくれると確信しておった。さすが我、ビダールの騎士だ!では先程話した条件で良いか?別に賞与をつけるか?」
「いいえ、副団長の給料は規定通りでお願いします。それ以外は先ほどの条件で結構です。その代わり1つだけお願いします。」
「申してみよ。」
「次に私が何か望んだ時には必ずそれを叶えて下さい。」
「なんと漠然としておるなあ、まあ良い。約束しよう。」
側近に指示すると、その一文を加えた書面にサインをした当主が満足そうに頷き私に書面を渡した。
私はユゴニス様の前に書面を差し出した。
「ユゴニス様の署名も頂きたい。」
父が私に注意しかけるが当主様が遮った。
ユゴニス様もサインをしてくださった、優越感を滲ませた目で私をちらっと見ながら。
ムリガニーの嫡男というだけで騎士団長の地位にいる男に、私が見くびられるのは許せない。
私の元結婚相手がユゴニス様と結婚したのはそれから1ヶ月後だった。
あまりにも早い結婚で一体いつから画策していたのかと呆れた。
私が王から報奨として賜わった縁談相手を領主が権力で奪い取ったと、騎士団の仲間は団長であるユゴニス様に腹を立て、副団長となった私こそが本当の団長であると、私の為に力を尽くすと結束が強くなった。
もともとユゴニス様が兵舎の団長室にいることは滅多になく、式典等の行事の時には嬉しそうに騎士団長の制服を着て私たちの先頭に立って歩くのだ…。
団長ではなく、領主の息子がただ賓客として参加している、団員は皆んなそう思っていた。
領民の間でも英雄である私に同情的な噂がされていた。
私は無心で仕事と鍛錬に明け暮れた。
3年間そんなふうに過ごして来た。
そして、あの日、異国の若い女性が保護されたと報告があったのだ。
私の惨めな過去を知らない女性。
部下のせいで怪我まで負ってしまい申し訳無いことをしてしまった。
完治するまではちゃんと面倒を見なければ。
私が意図せず裸身を見てしまった事は許して欲しい。
言葉も通じず不安だっただろうが、接しているうちに物怖じせずに私の事を、一生懸命意思疎通をしようと見つめる瞳から目が離せなくなった。
彼女は謎の魔法具を持っていた。
本当に何処の国からやってきた人なんだろうか。
早く彼女から色んなことを聞いてみたい。
注文した魔法薬が届くまで後少しだ。
買物にも行ったが彼女は必要最低限なものしか買わせてくれなかった。
女の望むままに買い与えてこそ男の甲斐性の見せ所。
また、ねだってくれるのは好意を持つ相手に甘えているからこそ、と聞いたことがある。
店員も何とも言えない目で私を見ていた。
でも彼女が最後に選んだネックレスは白金の鎖にアクアマリンの石だった。
まさしく私の色だった。
彼女が意味を知っているかわからないが、少しでも希望を持ちたい。
馬車の中では魔法具で〈写真〉と言うものを見せてくれた。
そこには1つの絵の中に嬉しそうな笑顔の私とココアの顔があった。
私もこんなふうに笑うんだな…
いつかの憧れたあの光景が頭に浮かんだ。
何とか私のことを好きになってくれないだろうか…。
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