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10 音楽発表会
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長期休暇前の最後の授業にして音楽発表会。ゲームのイベントにもなっていて、ピアノが弾けないリリアを私が揶揄するシーンになっていた。そのあと泣きながら練習していたところにお兄様が遭遇して、練習に付き合うまでが、一連のイベントである。
さて、そんな感じの発表会だが、ピアノとバイオリン2人ずつ4人チームを組むことになっていた。無作為にチーム分けされたため、皆バラバラになっている。
私やガーベラ、ローゼたちのグループが終わり、最後にリリアのグループとなった。
「わたくし、ピアノの演奏会を開いたことがありますの。あなた主席なのだから、バイオリンも弾けますわよね?」
「…ええ、もちろんです。」
リリアがグループのメンバーであるコーリア侯爵令嬢からバイオリンをやるように勧められている。ピアノだと平民でも触ったことがある人がいるが、バイオリンは貴族しか扱えない。コーリアは、それを見越してバイオリンを勧めたのだろう。
(もっとも…リリアにその手を通じないわよ。)
リリアには、昨日のうちにこのイベントについて伝えてある。ピアノもバイオリンも前世でやっていて、人並みには弾けると言っていたため、問題ないだろう。
実際に演奏が始めると、コーリアとリリアの演奏が別格で上手だった。1曲終わると皆驚いているようだった。
「あなた…上手いですのね。仕方ないですから、認めて差し上げますわ!」
コーリアはツンとした態度で去って行った。
(リリアの考えてることがなんとなく読めるようになってきたわね…きっとツンデレっぽい貴族令嬢だなぁとか思ってそう。)
そのようなことを終えて授業が終了する。
昼ごはんを4人で食べて休暇前のオリエンテーションを終えると、夏季休暇が始まる。
この学園の休暇は、領地に帰る人のことも考えて、2ヶ月と長めに設定されていた。私は1週間は、こちらでゆっくりしたあと領地に帰る予定だ。
この日は、生徒会もないため割と平和な日常だった。
さて、そんな感じの発表会だが、ピアノとバイオリン2人ずつ4人チームを組むことになっていた。無作為にチーム分けされたため、皆バラバラになっている。
私やガーベラ、ローゼたちのグループが終わり、最後にリリアのグループとなった。
「わたくし、ピアノの演奏会を開いたことがありますの。あなた主席なのだから、バイオリンも弾けますわよね?」
「…ええ、もちろんです。」
リリアがグループのメンバーであるコーリア侯爵令嬢からバイオリンをやるように勧められている。ピアノだと平民でも触ったことがある人がいるが、バイオリンは貴族しか扱えない。コーリアは、それを見越してバイオリンを勧めたのだろう。
(もっとも…リリアにその手を通じないわよ。)
リリアには、昨日のうちにこのイベントについて伝えてある。ピアノもバイオリンも前世でやっていて、人並みには弾けると言っていたため、問題ないだろう。
実際に演奏が始めると、コーリアとリリアの演奏が別格で上手だった。1曲終わると皆驚いているようだった。
「あなた…上手いですのね。仕方ないですから、認めて差し上げますわ!」
コーリアはツンとした態度で去って行った。
(リリアの考えてることがなんとなく読めるようになってきたわね…きっとツンデレっぽい貴族令嬢だなぁとか思ってそう。)
そのようなことを終えて授業が終了する。
昼ごはんを4人で食べて休暇前のオリエンテーションを終えると、夏季休暇が始まる。
この学園の休暇は、領地に帰る人のことも考えて、2ヶ月と長めに設定されていた。私は1週間は、こちらでゆっくりしたあと領地に帰る予定だ。
この日は、生徒会もないため割と平和な日常だった。
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