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第2章 王女兼冒険者の世界を巡る旅
32 獣人の姉弟
冒険者ギルドの本部の街グロリアスへ行く道中、川沿いの岩場を歩いていると突如地響きが聞こえてきた。近くの岩がいきなり動いて襲ってくる。どうやら岩竜が擬態していたらしい。
私はすれ違うように跳んで、体当たりを避けつつ抜刀した。刀が岩竜の翼にあたって火花を散らしながら両断する。同時に夜月を抜いて、魔力だけを込めて振りぬいた。岩竜が上下に分かれて、戦いは終わりを告げる。
(魔力が馴染んできたおかげで切れ味も上がってきたわね。それに夜月も…魔力だけを糧にすることに慣れてきたわ。消耗が激しくなるけどようやく実践に耐えられるようになった。)
もうそろそろ日が暮れるため、周囲の安全を確認して野営の準備をする。
夜ごはんを食べて少しくつろいでいると、何者かが走ってくる気配がした。
(ん?冒険者かしら?隠れる気がないから盗賊ではないと思うけど。)
なお、盗賊は人通りの多い通りや街中で遭遇するのがほとんどで、こう言う場所ではあまり見ない。そもそもこの辺りで活動するには一定以上の実力が必要だ。
私はテントから出て、周りの確認する。
2人組の人影がこちらに近づいてくるのが見えた。
「あなた達は…」
「「っ!?」」
お互いに固まる。私は初めて獣人を見た驚きで。相手は私を見た恐怖で。
その時、奥の方から男たちが数人やってくる。
「おい!逃げてんじゃねーぞ!誰が勝手に外に出ていいって言った!?」
「あなたたちは誰なんですか?」
2人の前に立って男たちに確認する。
「そいつらは我々の所有物だ!お前には関係ないが、邪魔をするならお前も連れていく。」
そういうと男たちは武器を抜いて近づいてくる。
(相手は10人。格好を見た限り盗賊ぽいけど…武装の統一と隊列の仕方を見る限り軍人よね。国によっては奴隷を持つところもあるけど、ここはどの国にも属さない無法地帯だから問題ないか。)
「断るわ。あなた達こそ、痛い目を見たくなければ退きなさい!この2人は私が保護します。」
「正義の味方気取りか!後悔するなよ。」
男たちが襲ってくるのを、捌きつつ峰打ちで眠らせて行く。
「おい、何をやってる!たったの少女1人くらい、さっさと捕らえろ!別に殺しても構わない!」
「でもこっちの攻撃が全く当たんないです!」
しばらくして10人の男たちを1人残らず気絶させると、2人の獣人達に向き合った。
「あなた達は一体どこから来たの?」
「わ、私たちは…獣公国シャスタニアから来ました。」
詳しく事情をを聞くと、2人は、鳥人族でシャスタニアの王都にいたところを先の男の人たちに誘拐されたそうだ。いきなり眠らされて、気がついたら馬車に乗っていたらしい。休憩で馬車が止まった隙に逃げ出したそうだ。
「その感じだと他にも追手がいそうだし、さっさと離れましょうか。とりあえず送って行くわよ?」
「「え」」
「元々グロリアスに行こうとしてたけど、用があるわけではないし、どちらかと言うと、ここまで来たついでに行こうと思ってただけだから。貴方達さえ良ければだけど、シャスタニアの方へ行くこと自体問題ないわ。あとは…私がどこまで入っていいかにもよるでしょうけど。どうする?」
「…ありがたいですけど、良いんですか?」
「もちろん。旅は道連れ世は情けって言うくらいだし。では、改めてよろしくね。私はティアよ。」
「私はカルラで、こっちが弟のガロンです。よろしくお願いします。」
「ガロンです。よろしくお願いします。」
目的地をシャスタニアに変えて3人旅が始まる。徒歩だとおよそ5日程でシャスタニアの領土に入るようだ。
シャスタニアへ進みだして約4日、想定以上に順調だった。もちろん魔物には襲われるがその度に撃退しているし、何より意外だったのがカルラもガロンも戦えることだ。
今もオーガの群れに遭遇したが、この程度なら大丈夫そうだ。
「カルラもガロンもそれだけの強さがあれば、誘拐相手なんかに遅れを取らないと思うんだけど?」
「魔物相手なら戦いやすいけど、人相手はちょっと苦手で…」
「あと、誘拐してきた中の1人は異様な強さを感じました。恐らく手も足も出ないと思います。」
(この辺りで軍を動かすとしたら、グランバルト帝国くらいなのよね。もし軍の中でかなりの実力者を差し出すのだとしたら、この2人は帝国にとって相当重要ってことよね。追ってきてたら厄介だわ。)
この日も、野営に向く場所を探して設営する。
無事夜も明け、遂に今日はシャスタニアへ到着する予定だ。
長かった森を抜けて、昼休憩を挟む。食事をして再度歩き出してすぐ、森の方から大人数が近づいてくる音がした。
「ねえ。カルラ、ガロン。ここまでくれば2人だけで帰れる?私がここで少し抑えておくから、その隙に王都まで行けるかしら?」
「行けますけど…ティアさんが…」
「この人数相手だと流石に危ないんじゃ」
心配そうに見てくる2人に笑顔で答える。
「大丈夫よ。全滅させる必要はないから、適当に時間を稼いだあとは、逃げさせてもらうし。それに私が逃げたところで、相手は追って来ないでしょう?」
(もうそろそろ私もエスペルト王国に帰ろうと思ってたから、転移を使えば比較的安全だしね。)
「もうそろそろ時間がないわよ?早く行きなさいな。」
「「すいません。お願いします!」」
「そう言う時は、ありがとうでいいわよ?じゃあまた何処かでね。」
申し訳なさそうにする2人に、手を振りながら答える。すると、一瞬だけキョトンとした表情をして…
「「…ありがとうございます。」この恩はいつか必ず返しますから!」
最後に言葉を交わして、2人は走って去っていった。
2人を見送ってから少し、大人数の軍団が見えてくる。
(人数は約40人。先頭に居るのは…相当強そうね。それに背負っている剣は…魔剣かしら?もし帝国軍人だとしたら魔剣を所持しているのは、将軍クラスだけのはずだけど?)
「っ!?あの少女です!我々のことを邪魔してきたのは。」
「ふむ。貴様が我々のことを邪魔したという少女か。抵抗せず、どこに逃げたかを教えれば命だけは助けてやらないこともないが?」
軍団の1人の言葉に反応して、先頭にいた人が聞いてくる。けれど返答はもちろん…
「あなた達のような誘拐する人に、答えるわけないでしょう?この前みたいな目に遭いたくないなら、さっさと退いたらどう?」
「では、貴様から相手するとしよう。だが安心するといい、逃げた2人を見つけるまでは命だけは残しておいてやる。他の者は、逃げた奴を追え!」
それだけ言うと、男が魔剣を抜いて地面に刺した。途端、魔剣を中心に地面が凍りつく。私は、空に跳躍して
宝石と魔力入りの瓶を投げる。
(まずは、大半の人の動きを止める!)
発動させるのは上級クラスの雷撃術式。空中に展開した術式から迸る雷撃が3つに分かれて軍団に襲いかかり、着弾と同時に弾けた。
今ので20人近くが吹き飛んだが、無事だった人が2手に分かれ、私を迂回するようにして走り去ろうとする。同時に、男が魔剣を振りかざして氷の磔を複数生み出して飛ばしてくる。
私は、空気中に障壁を展開して足場にし、後方に跳躍した。
「ここから先は通さないっ!」
着地と同時に宝石を砕いて、地面に手をかざす。
大地の魔力に干渉して隆起させ、壁を生成する。単純な、けれども上級クラスの魔力を費やした壁は軍団を行く手を塞ぐ。
「「「なに!?」」」
「言ったはずよ。あなた達は全て私が相手するって!」
男が魔剣を振り被ってくるのが見えたため、私も周囲の魔力を取り込んだ全力の身体強化を行使して夜月を抜刀する。そして刀と魔剣が触れる瞬間、夜月に魔力を流して…振り抜いた。最大まで強化された一閃は、男ごと吹き飛ばす。そのまま、地面に夜月を刺して残留した魔力と私自身の魔力と最後の宝石を砕いて魔術を発動する。
(夜月に残っていた魔力と私の残り魔力の約8割、そこに宝石の魔力を加えて…術式を展開。私を中心に四方一体を凍結させる!)
最上級にも分類されるであろう魔術によって私以外の全てが凍りついた…
けれど、氷が割れる音がして
「氷系の魔剣使いに対して、氷系の魔術とは舐めた真似をしてくれる。」
「はぁ…でも、あなた以外が凍れば十分よ。」
例えば氷を溶かしたとして回復させたとしても暫くは動けない。私にとってはそれだけでよかった。
「だが、俺はまだ健在だ。魔力もほとんど使い果たしているであろう貴様が、どうするというんだ?」
「こうさせて貰うわ!」
私は魔法袋から1つの結晶を取り出す。通常、宝石などに魔力を込めるのは、物質の構造が単純な結晶体の方が魔力を蓄積しやすいからだ。けれど、今取り出した結晶は…私がこの1年時間がある時に少しずつ蓄積させていた純粋な魔力結晶。それを用いて大地に干渉し地面の強度を著しく下げると同時に、重力を最大で強化する。
その結果…
干渉した地面を崩壊させて巨大な穴が開き、男と軍団は落ちていった。
(これだけ時間を稼げばいいでしょう。2人とも元気でね。)
内心で2人に別れを告げて、転移用の魔術具を展開する。
魔術具が壊れるのと同時に術式が展開して、瓶に入った魔力を流すことで発動させる。
光が収まると同時に、私はそこから転移した。
私はすれ違うように跳んで、体当たりを避けつつ抜刀した。刀が岩竜の翼にあたって火花を散らしながら両断する。同時に夜月を抜いて、魔力だけを込めて振りぬいた。岩竜が上下に分かれて、戦いは終わりを告げる。
(魔力が馴染んできたおかげで切れ味も上がってきたわね。それに夜月も…魔力だけを糧にすることに慣れてきたわ。消耗が激しくなるけどようやく実践に耐えられるようになった。)
もうそろそろ日が暮れるため、周囲の安全を確認して野営の準備をする。
夜ごはんを食べて少しくつろいでいると、何者かが走ってくる気配がした。
(ん?冒険者かしら?隠れる気がないから盗賊ではないと思うけど。)
なお、盗賊は人通りの多い通りや街中で遭遇するのがほとんどで、こう言う場所ではあまり見ない。そもそもこの辺りで活動するには一定以上の実力が必要だ。
私はテントから出て、周りの確認する。
2人組の人影がこちらに近づいてくるのが見えた。
「あなた達は…」
「「っ!?」」
お互いに固まる。私は初めて獣人を見た驚きで。相手は私を見た恐怖で。
その時、奥の方から男たちが数人やってくる。
「おい!逃げてんじゃねーぞ!誰が勝手に外に出ていいって言った!?」
「あなたたちは誰なんですか?」
2人の前に立って男たちに確認する。
「そいつらは我々の所有物だ!お前には関係ないが、邪魔をするならお前も連れていく。」
そういうと男たちは武器を抜いて近づいてくる。
(相手は10人。格好を見た限り盗賊ぽいけど…武装の統一と隊列の仕方を見る限り軍人よね。国によっては奴隷を持つところもあるけど、ここはどの国にも属さない無法地帯だから問題ないか。)
「断るわ。あなた達こそ、痛い目を見たくなければ退きなさい!この2人は私が保護します。」
「正義の味方気取りか!後悔するなよ。」
男たちが襲ってくるのを、捌きつつ峰打ちで眠らせて行く。
「おい、何をやってる!たったの少女1人くらい、さっさと捕らえろ!別に殺しても構わない!」
「でもこっちの攻撃が全く当たんないです!」
しばらくして10人の男たちを1人残らず気絶させると、2人の獣人達に向き合った。
「あなた達は一体どこから来たの?」
「わ、私たちは…獣公国シャスタニアから来ました。」
詳しく事情をを聞くと、2人は、鳥人族でシャスタニアの王都にいたところを先の男の人たちに誘拐されたそうだ。いきなり眠らされて、気がついたら馬車に乗っていたらしい。休憩で馬車が止まった隙に逃げ出したそうだ。
「その感じだと他にも追手がいそうだし、さっさと離れましょうか。とりあえず送って行くわよ?」
「「え」」
「元々グロリアスに行こうとしてたけど、用があるわけではないし、どちらかと言うと、ここまで来たついでに行こうと思ってただけだから。貴方達さえ良ければだけど、シャスタニアの方へ行くこと自体問題ないわ。あとは…私がどこまで入っていいかにもよるでしょうけど。どうする?」
「…ありがたいですけど、良いんですか?」
「もちろん。旅は道連れ世は情けって言うくらいだし。では、改めてよろしくね。私はティアよ。」
「私はカルラで、こっちが弟のガロンです。よろしくお願いします。」
「ガロンです。よろしくお願いします。」
目的地をシャスタニアに変えて3人旅が始まる。徒歩だとおよそ5日程でシャスタニアの領土に入るようだ。
シャスタニアへ進みだして約4日、想定以上に順調だった。もちろん魔物には襲われるがその度に撃退しているし、何より意外だったのがカルラもガロンも戦えることだ。
今もオーガの群れに遭遇したが、この程度なら大丈夫そうだ。
「カルラもガロンもそれだけの強さがあれば、誘拐相手なんかに遅れを取らないと思うんだけど?」
「魔物相手なら戦いやすいけど、人相手はちょっと苦手で…」
「あと、誘拐してきた中の1人は異様な強さを感じました。恐らく手も足も出ないと思います。」
(この辺りで軍を動かすとしたら、グランバルト帝国くらいなのよね。もし軍の中でかなりの実力者を差し出すのだとしたら、この2人は帝国にとって相当重要ってことよね。追ってきてたら厄介だわ。)
この日も、野営に向く場所を探して設営する。
無事夜も明け、遂に今日はシャスタニアへ到着する予定だ。
長かった森を抜けて、昼休憩を挟む。食事をして再度歩き出してすぐ、森の方から大人数が近づいてくる音がした。
「ねえ。カルラ、ガロン。ここまでくれば2人だけで帰れる?私がここで少し抑えておくから、その隙に王都まで行けるかしら?」
「行けますけど…ティアさんが…」
「この人数相手だと流石に危ないんじゃ」
心配そうに見てくる2人に笑顔で答える。
「大丈夫よ。全滅させる必要はないから、適当に時間を稼いだあとは、逃げさせてもらうし。それに私が逃げたところで、相手は追って来ないでしょう?」
(もうそろそろ私もエスペルト王国に帰ろうと思ってたから、転移を使えば比較的安全だしね。)
「もうそろそろ時間がないわよ?早く行きなさいな。」
「「すいません。お願いします!」」
「そう言う時は、ありがとうでいいわよ?じゃあまた何処かでね。」
申し訳なさそうにする2人に、手を振りながら答える。すると、一瞬だけキョトンとした表情をして…
「「…ありがとうございます。」この恩はいつか必ず返しますから!」
最後に言葉を交わして、2人は走って去っていった。
2人を見送ってから少し、大人数の軍団が見えてくる。
(人数は約40人。先頭に居るのは…相当強そうね。それに背負っている剣は…魔剣かしら?もし帝国軍人だとしたら魔剣を所持しているのは、将軍クラスだけのはずだけど?)
「っ!?あの少女です!我々のことを邪魔してきたのは。」
「ふむ。貴様が我々のことを邪魔したという少女か。抵抗せず、どこに逃げたかを教えれば命だけは助けてやらないこともないが?」
軍団の1人の言葉に反応して、先頭にいた人が聞いてくる。けれど返答はもちろん…
「あなた達のような誘拐する人に、答えるわけないでしょう?この前みたいな目に遭いたくないなら、さっさと退いたらどう?」
「では、貴様から相手するとしよう。だが安心するといい、逃げた2人を見つけるまでは命だけは残しておいてやる。他の者は、逃げた奴を追え!」
それだけ言うと、男が魔剣を抜いて地面に刺した。途端、魔剣を中心に地面が凍りつく。私は、空に跳躍して
宝石と魔力入りの瓶を投げる。
(まずは、大半の人の動きを止める!)
発動させるのは上級クラスの雷撃術式。空中に展開した術式から迸る雷撃が3つに分かれて軍団に襲いかかり、着弾と同時に弾けた。
今ので20人近くが吹き飛んだが、無事だった人が2手に分かれ、私を迂回するようにして走り去ろうとする。同時に、男が魔剣を振りかざして氷の磔を複数生み出して飛ばしてくる。
私は、空気中に障壁を展開して足場にし、後方に跳躍した。
「ここから先は通さないっ!」
着地と同時に宝石を砕いて、地面に手をかざす。
大地の魔力に干渉して隆起させ、壁を生成する。単純な、けれども上級クラスの魔力を費やした壁は軍団を行く手を塞ぐ。
「「「なに!?」」」
「言ったはずよ。あなた達は全て私が相手するって!」
男が魔剣を振り被ってくるのが見えたため、私も周囲の魔力を取り込んだ全力の身体強化を行使して夜月を抜刀する。そして刀と魔剣が触れる瞬間、夜月に魔力を流して…振り抜いた。最大まで強化された一閃は、男ごと吹き飛ばす。そのまま、地面に夜月を刺して残留した魔力と私自身の魔力と最後の宝石を砕いて魔術を発動する。
(夜月に残っていた魔力と私の残り魔力の約8割、そこに宝石の魔力を加えて…術式を展開。私を中心に四方一体を凍結させる!)
最上級にも分類されるであろう魔術によって私以外の全てが凍りついた…
けれど、氷が割れる音がして
「氷系の魔剣使いに対して、氷系の魔術とは舐めた真似をしてくれる。」
「はぁ…でも、あなた以外が凍れば十分よ。」
例えば氷を溶かしたとして回復させたとしても暫くは動けない。私にとってはそれだけでよかった。
「だが、俺はまだ健在だ。魔力もほとんど使い果たしているであろう貴様が、どうするというんだ?」
「こうさせて貰うわ!」
私は魔法袋から1つの結晶を取り出す。通常、宝石などに魔力を込めるのは、物質の構造が単純な結晶体の方が魔力を蓄積しやすいからだ。けれど、今取り出した結晶は…私がこの1年時間がある時に少しずつ蓄積させていた純粋な魔力結晶。それを用いて大地に干渉し地面の強度を著しく下げると同時に、重力を最大で強化する。
その結果…
干渉した地面を崩壊させて巨大な穴が開き、男と軍団は落ちていった。
(これだけ時間を稼げばいいでしょう。2人とも元気でね。)
内心で2人に別れを告げて、転移用の魔術具を展開する。
魔術具が壊れるのと同時に術式が展開して、瓶に入った魔力を流すことで発動させる。
光が収まると同時に、私はそこから転移した。
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