295 / 494
第11章 壊れかけのラメルシェル
5 補給部隊との顔合わせ
しおりを挟む
「っ!?地震か!?」
「噴火!?」
いきなり襲い掛かってきた揺れは足元を大きく揺らした。
クリスやアイラは体をビクッと震わせて窓から火山の方角を急いで覗く。
「いや……普通の地震じゃないの。これは空間の歪みか。だが……」
火山のほうは普段どおり煙が出ているだけで噴火しているようには見えず、普通の地震では感じないような感覚があった。
揺れ自体は、例えるなら震度4から5くらいだが、ローエンディッシュが渋い顔で呟いたとおり普通の地震じゃないことは確かだ。
「まるで広範囲を転移魔術で転移させたような……でも、これは……?」
王鍵による転移のように直接つながりのある空間転移は周りに大きな影響が出ない。空間の揺らぎこそ起きるものの魔力はあまり漏れないため、部屋の近くにいない限り分からないくらいだ。
逆なのは転移用の魔術具や術式による転移の場合だ。転移する二箇所を繋ぐために大きな魔力が発生し、それにあわせて空間の揺らぎも大きくなる。百人程度を転移させようとしても街の中であれば気付くくらいになる。
だが、今感じたのはそのような規模じゃない。
とても遠くに感じるのにはっきりと空間の揺らぎや魔力の乱れが知覚できた。
よっぽど大きな転移か困難な場所同士を繋いだのか、あるいは超遠距離とも言える場所同士を繋いだのか。
そのような類の特殊な乱れ方だ。
「ふむ……嫌な予感がするの」
ローエンディッシュは空を見上げながら、ふと呟いた。
その後、地震などが再び起きることはなかった。
幸い事件なども起きることが無く、武具や物資の再確認などを行い夜には温泉で体を休めて出発の日を迎えることができたのだ。
出発の日の朝、私たちは西門前の広場に集まっていた。
荷物は既に馬車に積まれていて各馬車を護衛する兵士たちもこの場に集まっている。
護衛の中には元からラメルシェル王国の兵士もいれば冒険者や傭兵として雇われている人もいるそうだ。
基本的には冒険者や傭兵などの知り合い同士で小隊を組み、開いた部分に兵士を入れているらしい。
何人かは私たちとローエンディシュたちのやり取りを見ている人もいるようで顔を合わせると挨拶を返してくれる人も多い。
だが、中には私たちを知らない人もいるわけで、物珍しそうに眺める人や怪訝な表情で見つめてくる人もいた。
「けっ……見ない顔だと思ったら全員女。しかも一人はガキだと?これは遊びじゃないんだ。とっとと帰んな!」
その怪訝な顔をしていたうちの一人である男性が舌打ちしながら近付いてきた。傭兵たちでまとまっている小隊のリーダらしき人だ。
今まで様々な場所で共闘することはあったが、このようなことを言ってくる人はいなかった。とても新鮮で面白く感じ、ついにやけそうになる。
「私たちは正式にローエンディッシュ様より依頼を受けています。とやかく言われる筋合いはありません!」
「はっ!んなもん知らねんだよ!」
アイラが前に出て反論するが相手も引き下がるつもりはないようだ。
「アル!少しは抑えろ!四人が遊撃役として参加するのは既に決まったこと。実力も俺やローエンディッシュ様、アンクリース様が確認している……何も問題はない」
このまま喧嘩になるかと考えているとクリスが仲裁しようとする。
「クリス!俺はお前だって認めてねんだよ!お前たち冒険者は魔物専門、俺たち傭兵は対人専門だ。今のような戦争は俺たちの本職だ」
「だったら模擬戦でもすればよかろう。一回手合わせするくらいの時間をあるでの」とローエンディッシュが近付いてきた。
「模擬戦だ?ぼけちまったのか爺さんや。こいつら相手に本気なんて出せねえし甚振る趣味なんてねんだよ」
アルが私たちだけでなくクリスにも噛みついていると、ローエンディッシュがやってきた。隣にはアンクリースもいて私たちの見送りに来たのだろう。
そして、アルのように私たちを認めない人がいることも想定していたのかもしれない。
ローエンディッシュが何かを企んでいるかのようなにやけて、アンクリースは仕方がないと言ったかのように肩をすくめていた。
「それは安心していいぞアルよ?お主が言い争っているアイラ嬢が相手なら互角な戦いになるじゃろう。そして他の三人が相手であればお主が負ける。まぁ手加減してもらえるだろうから死にはしないじゃろうがな」
「あ!?俺がこの三人……しかも、この小せえガキにも負けるってのか!?」
さらっと煽るローエンディッシュが一瞬だけ私に目線を向けてきた。きっと先に実力を示しておけとでも考えていそうな目だった。
「私は構いませんよ?出発前ですが怪我しても治してあげますし」
だから、私もローエンディッシュの言葉に乗ることにした。
部隊長はクリスだが緊急時には私たちから指示を出すことがあるかもしれない。その時になって面倒なことになるくらいなら、今のうちにはっきりさせておいた方が気持ちが楽だ。
私が誰もいない少し空いたスペースに歩みを進めるとアルも舌打ちしながら歩いてくる。
「いつでもかかってきなさい」
「っ……!何があっても恨むんじゃねぇぞ!?」
アルはその言葉を最後に剣を向けて突撃してきた。
相当な速度で突きを放とうとするアルの攻撃は、まともに当たればかなりの威力だろう。
でもそれは、まともに当たればの話だ。
「なぁ!?」
私は足に魔力を込めて地面に対して魔術を行使した。
術式を介さない簡単な下級の地属性魔術だが、アルが踏み込もうとした地面を押し上げた。それは、ジャンプ台のようになって、ものすごい勢いで突っ込んできたアルを上空へ打ち上げる。
「体力は温存しないといけないのでね……新しい戦い方の練習台になってもらいます」
私は両手を合わせて前に突き出す。
先程、打ち上げるために使った地面を切り離して、土製の槍へと加工してから空を飛んでいるアルに向けて放った。
「ちっ!?舐めるな!」
「へぇ?」
これで決めるつもりだったが予想外のことが起きる。
アルは不安定な姿勢で空を飛んだまま剣を振るってバランスを整えた。そして、私が放った土の槍を剣で弾いて攻撃を逸らしたのだ。
「油断してたつもりはないけど……やるじゃない。でも」
アルがいる位置よりもさらに上空に魔力を集めた。そのまま集めた魔力を雷光属性へと変質させて一気に撃ち落とした。
「あ!?」
どこからもなく強く照らし出した光にアルが顔を上げる。空から降り注ぐ一条の雷光は、アルの顔を照らした。
アルは顔に驚きを見せて、そのまま光に包まれた。
「噴火!?」
いきなり襲い掛かってきた揺れは足元を大きく揺らした。
クリスやアイラは体をビクッと震わせて窓から火山の方角を急いで覗く。
「いや……普通の地震じゃないの。これは空間の歪みか。だが……」
火山のほうは普段どおり煙が出ているだけで噴火しているようには見えず、普通の地震では感じないような感覚があった。
揺れ自体は、例えるなら震度4から5くらいだが、ローエンディッシュが渋い顔で呟いたとおり普通の地震じゃないことは確かだ。
「まるで広範囲を転移魔術で転移させたような……でも、これは……?」
王鍵による転移のように直接つながりのある空間転移は周りに大きな影響が出ない。空間の揺らぎこそ起きるものの魔力はあまり漏れないため、部屋の近くにいない限り分からないくらいだ。
逆なのは転移用の魔術具や術式による転移の場合だ。転移する二箇所を繋ぐために大きな魔力が発生し、それにあわせて空間の揺らぎも大きくなる。百人程度を転移させようとしても街の中であれば気付くくらいになる。
だが、今感じたのはそのような規模じゃない。
とても遠くに感じるのにはっきりと空間の揺らぎや魔力の乱れが知覚できた。
よっぽど大きな転移か困難な場所同士を繋いだのか、あるいは超遠距離とも言える場所同士を繋いだのか。
そのような類の特殊な乱れ方だ。
「ふむ……嫌な予感がするの」
ローエンディッシュは空を見上げながら、ふと呟いた。
その後、地震などが再び起きることはなかった。
幸い事件なども起きることが無く、武具や物資の再確認などを行い夜には温泉で体を休めて出発の日を迎えることができたのだ。
出発の日の朝、私たちは西門前の広場に集まっていた。
荷物は既に馬車に積まれていて各馬車を護衛する兵士たちもこの場に集まっている。
護衛の中には元からラメルシェル王国の兵士もいれば冒険者や傭兵として雇われている人もいるそうだ。
基本的には冒険者や傭兵などの知り合い同士で小隊を組み、開いた部分に兵士を入れているらしい。
何人かは私たちとローエンディシュたちのやり取りを見ている人もいるようで顔を合わせると挨拶を返してくれる人も多い。
だが、中には私たちを知らない人もいるわけで、物珍しそうに眺める人や怪訝な表情で見つめてくる人もいた。
「けっ……見ない顔だと思ったら全員女。しかも一人はガキだと?これは遊びじゃないんだ。とっとと帰んな!」
その怪訝な顔をしていたうちの一人である男性が舌打ちしながら近付いてきた。傭兵たちでまとまっている小隊のリーダらしき人だ。
今まで様々な場所で共闘することはあったが、このようなことを言ってくる人はいなかった。とても新鮮で面白く感じ、ついにやけそうになる。
「私たちは正式にローエンディッシュ様より依頼を受けています。とやかく言われる筋合いはありません!」
「はっ!んなもん知らねんだよ!」
アイラが前に出て反論するが相手も引き下がるつもりはないようだ。
「アル!少しは抑えろ!四人が遊撃役として参加するのは既に決まったこと。実力も俺やローエンディッシュ様、アンクリース様が確認している……何も問題はない」
このまま喧嘩になるかと考えているとクリスが仲裁しようとする。
「クリス!俺はお前だって認めてねんだよ!お前たち冒険者は魔物専門、俺たち傭兵は対人専門だ。今のような戦争は俺たちの本職だ」
「だったら模擬戦でもすればよかろう。一回手合わせするくらいの時間をあるでの」とローエンディッシュが近付いてきた。
「模擬戦だ?ぼけちまったのか爺さんや。こいつら相手に本気なんて出せねえし甚振る趣味なんてねんだよ」
アルが私たちだけでなくクリスにも噛みついていると、ローエンディッシュがやってきた。隣にはアンクリースもいて私たちの見送りに来たのだろう。
そして、アルのように私たちを認めない人がいることも想定していたのかもしれない。
ローエンディッシュが何かを企んでいるかのようなにやけて、アンクリースは仕方がないと言ったかのように肩をすくめていた。
「それは安心していいぞアルよ?お主が言い争っているアイラ嬢が相手なら互角な戦いになるじゃろう。そして他の三人が相手であればお主が負ける。まぁ手加減してもらえるだろうから死にはしないじゃろうがな」
「あ!?俺がこの三人……しかも、この小せえガキにも負けるってのか!?」
さらっと煽るローエンディッシュが一瞬だけ私に目線を向けてきた。きっと先に実力を示しておけとでも考えていそうな目だった。
「私は構いませんよ?出発前ですが怪我しても治してあげますし」
だから、私もローエンディッシュの言葉に乗ることにした。
部隊長はクリスだが緊急時には私たちから指示を出すことがあるかもしれない。その時になって面倒なことになるくらいなら、今のうちにはっきりさせておいた方が気持ちが楽だ。
私が誰もいない少し空いたスペースに歩みを進めるとアルも舌打ちしながら歩いてくる。
「いつでもかかってきなさい」
「っ……!何があっても恨むんじゃねぇぞ!?」
アルはその言葉を最後に剣を向けて突撃してきた。
相当な速度で突きを放とうとするアルの攻撃は、まともに当たればかなりの威力だろう。
でもそれは、まともに当たればの話だ。
「なぁ!?」
私は足に魔力を込めて地面に対して魔術を行使した。
術式を介さない簡単な下級の地属性魔術だが、アルが踏み込もうとした地面を押し上げた。それは、ジャンプ台のようになって、ものすごい勢いで突っ込んできたアルを上空へ打ち上げる。
「体力は温存しないといけないのでね……新しい戦い方の練習台になってもらいます」
私は両手を合わせて前に突き出す。
先程、打ち上げるために使った地面を切り離して、土製の槍へと加工してから空を飛んでいるアルに向けて放った。
「ちっ!?舐めるな!」
「へぇ?」
これで決めるつもりだったが予想外のことが起きる。
アルは不安定な姿勢で空を飛んだまま剣を振るってバランスを整えた。そして、私が放った土の槍を剣で弾いて攻撃を逸らしたのだ。
「油断してたつもりはないけど……やるじゃない。でも」
アルがいる位置よりもさらに上空に魔力を集めた。そのまま集めた魔力を雷光属性へと変質させて一気に撃ち落とした。
「あ!?」
どこからもなく強く照らし出した光にアルが顔を上げる。空から降り注ぐ一条の雷光は、アルの顔を照らした。
アルは顔に驚きを見せて、そのまま光に包まれた。
10
あなたにおすすめの小説
生贄公爵と蛇の王
荒瀬ヤヒロ
ファンタジー
妹に婚約者を奪われ、歳の離れた女好きに嫁がされそうになったことに反発し家を捨てたレイチェル。彼女が向かったのは「蛇に呪われた公爵」が住む離宮だった。
「お願いします、私と結婚してください!」
「はあ?」
幼い頃に蛇に呪われたと言われ「生贄公爵」と呼ばれて人目に触れないように離宮で暮らしていた青年ヴェンディグ。
そこへ飛び込んできた侯爵令嬢にいきなり求婚され、成り行きで婚約することに。
しかし、「蛇に呪われた生贄公爵」には、誰も知らない秘密があった。
転生『悪役』公爵令嬢はやり直し人生で楽隠居を目指す
RINFAM
ファンタジー
なんの罰ゲームだ、これ!!!!
あああああ!!!
本当ならあと数年で年金ライフが送れたはずなのに!!
そのために国民年金の他に利率のいい個人年金も掛け、さらに少ない給料の中からちまちまと老後の生活費を貯めてきたと言うのに!!!!
一銭も貰えないまま人生終わるだなんて、あんまりです神様仏様あああ!!
かくなる上はこのやり直し転生人生で、前世以上に楽して暮らせる隠居生活を手に入れなければ。
年金受給前に死んでしまった『心は常に18歳』な享年62歳の初老女『成瀬裕子』はある日突然死しファンタジー世界で公爵令嬢に転生!!しかし、数年後に待っていた年金生活を夢見ていた彼女は、やり直し人生で再び若いままでの楽隠居生活を目指すことに。
4コマ漫画版もあります。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
転生騎士団長の歩き方
Akila
ファンタジー
【第2章 完 約13万字】&【第1章 完 約12万字】
たまたま運よく掴んだ功績で第7騎士団の団長になってしまった女性騎士のラモン。そんなラモンの中身は地球から転生した『鈴木ゆり』だった。女神様に転生するに当たってギフトを授かったのだが、これがとっても役立った。ありがとう女神さま! と言う訳で、小娘団長が汗臭い騎士団をどうにか立て直す為、ドーン副団長や団員達とキレイにしたり、旨〜いしたり、キュンキュンしたりするほのぼの物語です。
【第1章 ようこそ第7騎士団へ】 騎士団の中で窓際? 島流し先? と囁かれる第7騎士団を立て直すべく、前世の知識で働き方改革を強行するモラン。 第7は改善されるのか? 副団長のドーンと共にあれこれと毎日大忙しです。
【第2章 王城と私】 第7騎士団での功績が認められて、次は第3騎士団へ行く事になったラモン。勤務地である王城では毎日誰かと何かやらかしてます。第3騎士団には馴染めるかな? って、またまた異動? 果たしてラモンの行き着く先はどこに?
※誤字脱字マジですみません。懲りずに読んで下さい。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる