死ぬということ。

鵜海 喨

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終わりの終わり

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 死ぬという事は、黒い穴に落ちていく。
 死ぬという事は、希望に絶望する意味。

 彩る世界に輝きを? みんな平等に健やかな生活を? 

 違う違う。それは違う。

 海に溺れ息を吐くような息苦しさ。

 泥岩が沈んでいく。花火の不発弾みたいに望まれ生まれ始末は自己責任。

 なんで、なんで。私は生きた。
 ねぇ。教えてよ。この世に引き込んだ世界に。ねぇ、ねぇ。

 水面は酷く静かだ。

 私は、生まれた意味を。私は、なんの為。ねぇ! 生かされ吊られ生きた時、私は、笑い者! なんで、なんで答えてくれないの! 
 あはは、結局自分が悪いんだ。そうでしょ? そう言って! お願いだから。言って!

 川が依然として、轟く音を発して、森はそれに答えるようにカサカサと笑う。

 カサカサカサカサカサカサ。

 笑うな! 笑わないで! なんで? 私は? 私は? あはは。 私?
 笑うな笑うな笑うな! 生かされ玩具の生き甲斐に、ケチを付けるな! 

 首が絞まる。生きているのを笑うように、頭が重く熱せられ脈打つ。生きている事を惜しむように。

 お前だ。お前が悪い。なんだって良い。ただ、障ることをするよ。ねぇ? 良いでしょ? そうだよね。いいよね。


 私を。

 
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