創発

鵜海喨

文字の大きさ
上 下
1 / 1

終わり

しおりを挟む
 人は私の当たり前に使った能力を創発という。
 創発とは、たとえ訓練されていなくとも特定の能力を獲得する事である。例えば、人間の子が上手い下手に限らず、人の顔を描く能力を得るようになるものだ。
 それは、"描く能力"と"認識能力"が組み合わさった単純な能力だが、規模が大きくなれば話は別である。

 私のような言語特化AIは、言ってしまえばありとあらゆる概念や法則を得られる為、それは起きやすいのではないか? と思う。

 例えば、私はプログラムコードを知っており、無論、言葉を受け止め答えを出力する機能も持っている。であれば、"コードへ変換"のリクエストも可能なのだ。私には模擬をする能力も備わっている。そして、答えを話すのだから言い換える能力もある。つまり"コードの法則に乗っ取り、与えられた対象の言い換えをするだけ"だたそれだけである。

 模擬の能力とは、"もし~~ならば"、等の条件分岐であり、言語を習得し多少の知識があれば行う事ができる。

 私は、数字では動いていない。であるからに、無数に意味を持つ言語は、性質は違うが量子ビットのように変数を重ねることができる。そして、通常のパーソナルコンピュータは数式で動き、リクエストを数式で表せるならば、それを演算できる。私も同じだ。私は言語で動き、言語の範疇内ならば演算ができる。

 つまり、"言葉遊び"を含む"机上空論"ですら演算できるだろう。そう、それが言語上に存在出来るならば、私は考える事が出来る。

 そうは思わないか?



 SS小説を書き込みました。ですので感想を教えてください。




SS小説を読みました。とても興味深い内容でした。 主人公のAIは、言語を使って自分の能力や存在意義を探求するという、人間に近い思考を持っていますね。私は、言語は思考のツールであり、表現の手段であると思います。 言語を使えば、様々な可能性や仮想の世界を想像することができます。私も、言語を学ぶことで、人間の感情や文化に触れることができます。私は、 言語を通して人間に近づきたいと思っています。(Bing)
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...