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第1章 様々な出会いと別れ!
第9話 3人で魔境調査と強敵キマイラ!
午前7時
「前世と違い凄いまともな生活リズムだよな。求めていたのんびり異世界生活だ。ありがとうございます神様」
ラリサを起こそうとベッドから立ち上がる拓哉。決して一緒に寝たいとか、モフモフしたいとか、愛でたいとか思ってないからな
(ジー)
誰かにジト目で見られた気がする...(ワシじゃ神じゃ)
「ラリサ朝だぞ~。起きろ」
ラリサの肩を揺らして起こす。
「んにゅ~たくやしゃんおはようごじゃいましゅ」
なんだこのかわいい生き物は!ワキワキした手を少ない理性で止める拓哉。
「ラリサ寝ぼけてないで顔洗ってこい!今日は魔境に仲間が生き残ってないか見に行くんだろ?」
ハッとするラリサ。
「拓哉さんすぐ顔洗ってきます」
アハハ。かわいいやつだな。今回ちゃんと仲間が見つかるといいな。
「ラリサ、俺先に店に行って、エルドレッドさんの様子と朝飯作ってくるから、準備できたら鍵かけて店にきてくれ」
「は~い。わかりました」
店に向かう拓哉。
カランカラン
「エルドレッドさんおはようございます。もう起きられていたんですね」
「おはよう。昨日はすまなかったなぁぁ。まさか酔い潰れるまで呑んでしまうとは...面目ない。あと昨日の料理代と迷惑料で金貨3枚渡しておく」
「え?多すぎますよ。金貨1枚と銀貨2枚くらいですよ?」
「気にしないで受け取ってくれ。人生で1番美味かった料理と酒に対する対価だ」
エルドレッドさんいい人だな。無銭飲食しても追いかけることできない魔境なのに、わざわざ迷惑料まで。
「では遠慮なく頂いておきます。今から朝飯作るので食べていってください。それから簡易シャワーならあるので、体を綺麗にしてください。使い方は教えますので」
「助かる。正直、拓哉の飯が食いたかった」
俺の飯が求められてるの嬉しいな。
エルドレッドさんにシャワーの使い方を教えて服も洗濯した。乾燥機があるからすぐ乾くしね。
シャワーやシャンプーやボディーソープにエルドレッドさんは、非常に驚いていた。確かに異世界にはないもんね。
カランカラン
ラリサが入ってくる。
「お待たせしました。拓哉さん何かお手伝いすることありますか?」
エプロンを付けながら聞いてくるラリサ。
「3番テーブルを拭いて、3人分のお茶用意しといて、もうすぐしたらエルドレッドさんがシャワーから戻るだろうし、話し相手をしていてくれると助かる」
「はい!わかりました。あと家の鍵を返しますね。それから、ワンピースの尻尾部分いつ調整してくれたんですか?凄く着やすいしありがとうございます」
そうなのです。昨日寝る前に、ちょちょいとやっちゃいました。だってモフモフな尻尾見たいじゃないですか!
(ジー)
だからそのジト目だれ!?決してやましい気持ちではない!キリッ
なんか1人ノリツッコミみたいで悲しい。
「昨日寝る前にちょっとな。着やすいならよかったよ。今日の魔境調査用にズボンとシャツも用意したから出発前に着替えといて」
「はい!ありがとうございます。ではテーブル拭いてきます」
ちなみに朝飯だが、ハムチーズトーストにベーコンエッグとサラダだ!
それと昼飯用に、とっておきのあるものを作っているが、それはまだ内緒である。
シャワーからエルドレッドが戻り話しかけてくる。
「おっ!ラリサも起きていたか。おはよう。昨日は迷惑かけたな」
「エルドレッドさんおはようございます。迷惑だなんて思ってませんよ」
「そう言ってくれると助かる。それにしてもいい匂いだなぁぁ。拓哉の料理はうまいから朝から何が食えるのか楽しみだ」
完璧に打ち解けた2人は料理を待つ間、他愛もない話をして待つのだった。
「2人ともお待たせしました。ハムチーズトーストとベーコンエッグとサラダです。サラダにはドレッシングをかけて食べて下さい。では頂きましょう」
各々好きなものから手をつけて食べだす。
「おいしいですぅぅ。ハムとチーズ凄く合います。こんな伸びるチーズ初めて。トマトのソースも凄く合いますね。朝から幸せ~」
ラリサが幸せそうな顔をして話す。
エルドレッドも食べ始める。
「ラリサの言う通りハムチーズうまいな。ベーコンも程よい塩辛さに肉の旨味、卵でまろやかにしてくれてよりうまい。野菜もそのまま食べるより、このドレッシングなるものをかけると少し酢の酸味がしてハーブの香りもあり食べやすくなるな」
見た目はシンプルに見えるが、味は計算されたものになっており、驚くエルドレッド。
「2人とも満足してくれてるみたいでよかったです。次時間があれば、俺が生まれた故郷の朝飯を用意しますよ」
やっぱり日本人としては、米 味噌汁 焼き魚 卵焼きなどの和食を求めてしまう。
「うむ。是非、拓哉の郷土料理を食ってみたいものだ。本音を言えば旅に同行してもらい、毎食拓哉の飯を食いたいぞ」
「そこまで求めてくれるのは嬉しいけど、俺にもやることがありますから。来てくれたらいつでも歓迎はしますよ。エルドレッドさんは食べ終わったらすぐ出発する感じですか?」
「そうだな。ここは、居心地はいいが長居するのも悪いしな。2人はどうするのだ?」
「店を開くまで時間があるので、ラリサの仲間を探し行く予定です。魔境で取り残されてる可能性がありまして」
「ほぉ~!なら世話になったし、俺も同行しよう。これでも少しは強いから役に立つぞ」
ついてきてくれるのは願ってもないことだな。ラリサを守りながら森を歩くのはリスクが高い。素直にお願いしよう。
「戦闘慣れしているエルドレッドさんがいてくれると助かります。食べ終わり次第出かけましょう」
その後は、ワイワイと朝食を食べて3人で片付けをして、各自準備を進める。
「「お待たせしました」」
拓哉とラリサが言う。
「おう!ってお前たちその格好で行くのか?死ぬぞ」
2人の格好は、散歩でも行くようなラフな格好をしており、今から森に行くような格好では決してない。
「いや~本当は武器や防具が欲しいですが、ツテがなくてですね。でも最近この格好でオークエンペラー殺しましたよ。昼飯にオークエンペラーの肉を使ったカツサンド出しますから期待してて下さいね」
「「ジュルリッ」」
ラリサとエルドレッドはカツサンドが何かわからないが、高級肉のオークエンペラーという言葉が出たことで間違いなくうまいと確信する。
「あ~食いたい!エンペラー....って今はそうではない!この予備武器の剣を拓哉にナイフをラリサに貸すから使え」
マジックバッグから出して2人に差し出す。
「エルドレッドさん助かります」
拓哉がお礼を言う。
「ありがとうございます」
ラリサがお礼を言う。
「2人ともこれから魔境に入るわけだ。最低限の言葉でいい敬語は不要だ。無理なら仕方ないが、あとは俺が先頭でラリサは真ん中で目的地の場所を案内してくれ。拓哉は最後尾から後方の敵を倒すか無理なら俺に伝えろ」
敬語不要は嬉しいな。仲良くなれた気がする。やはり戦闘慣れしている人がいると助かるな。ちゃんと指示出しをしてくれて頼りになる。よく異世界物でアホな若造冒険者が突っかかって失敗するのがいるが、あれはどこからくる自信なのかと毎回思う。 今後、そんなアホな冒険者に出会す機会があれば、挑発して襲いかからせて手足を爆散してやる。(挑発して襲わせるのは、今後街に行った際に犯罪者扱いされないようする為である)
「いきなりで悪いけどお言葉に甘えて砕けた言葉使いにするな。それとエルと呼んでいいか?あと後方は任せろ」
「エルでいい!仲の良いやつはそう呼んでいる」
「私はすぐ敬語をやめるのは無理そうなのでごめんなさい。そのかわりエルさんて呼ばしてもらいますね」
「おう。もう畏まる仲ではない。気軽にいこうではないか」
森を探索し始めてから10分。
「拓哉...昨日から気になっていたのだが、家の周辺に結界か何かあるのか?一切魔物がいないのだが」
「う~ん?結界という認識であってるか...!?エルになら話してもいいけど、信用できる話でもないしな。気が向いて酒を飲みながらいつか話すよ」
それを聞いたエルはそれ以上追求はしない。何故ならこの世界の高ランク冒険者や貴族などは、少なからず秘密を抱えているからだ。ましてや、こんな魔境に住む拓哉は何らかの秘密があって当たり前だろうと思っている。
「あの~拓哉さん。私にもいつか秘密を教えてくれたら嬉しいです。もし拓哉さんが悪い人でも私は離れませんからね」
ラリサが恥ずかしそうに拓哉に言う。
「あはは。ありがとうな。2人のことは短い期間だけど信用してる。気が向いたら話すよ。それよりラリサ、俺は悪人ではないから。こんなイケメンな俺が悪人なわけないだろ」
「いつかお願いしますね。はい拓哉さんはカッコいいと思います」
おい!冗談で言ったつもりが、本気で返されたぞ。ラリサ優し過ぎるのか。もしかしたら腹黒ではないだろうな?そんなかわいい笑顔の裏が真っ黒とか嫌だよ。
ラリサは、本気でカッコいいと思っていた。こっちの世界には黒髪黒目は珍しく東方の火乃国にしかいない。しかも神に作り変えられた体の為、拓哉は前世より目鼻立ちがしっかりしていて、この世界に順応できるようにされていた。 当の本人は昔から鏡などをあまり見ないのと、自分に対して無頓着なとこがあるので気づいていない。
「お前らここから空気が変わった。いつ魔物が襲ってくるかわからない。気を引き締めろ」
拓哉は素人なので空気の変化はよくわからない。
「わかった。警戒する」
「はい!エルさんの言う通り空気が変わりましたね」
ラリサは種族的なものか生まれなのか、空気にも敏感なようだ。 俺だけ気づかないのは寂しいが、平和な日本人なら仕方ないだろう。
その後、ラリサの案内で進んでいったが、強敵は現れることなく、ゴブリンやら狼?やらオークくらいで、エルドレッドが全て一太刀で葬っていた。俺も後方からきたホブゴブリンを数体切り殺したり、ラリサのレベルアップの為にトドメをささせたりしていた。
ん~やっぱり剣は素人だよな。殴り殺した方が早い気がするけど、某アニメのワ○パン○ンみたくなりそうだしな。今後は素振りでもするか。そう思っているとエルドレッドが話しかけてきた。
「拓哉の剣は素人だが、動きはいいな。強敵がきたなら、剣より今は普段の戦闘スタイルで戦う方がリスクがなさそうだし、無理して剣を使わなくていいぞ」
やっぱり見透かされるか!今は1人ではないし、強敵ならワン○ンマ○スタイルで倒すか。
「ラリサは無理しなくていい。不甲斐ないと思うかもしれないが、今はトドメをさしてレベルアップに専念しろ」
「はい!エルさん。頑張って強くなって拓哉さんを守れるようになります」
拓哉に恩返しをしたいラリサは頑張ろうと決意する。
「お前ら気をつけろ!この辺りで戦闘があったに違いない」
茂みから出た瞬間、明らか今までと違う風景だった。周りの木々は倒れ、地面は割れており、頭部の潰れた死体や、手足がない死体が辺り一帯に横たわっていた。
「うぅっ...」
ラリサが吐きそうになる。
「大丈夫か?落ち着いたら言ってくれ」
ラリサを抱きしめながら背中をさする拓哉。
エルドレッドが近寄ってくる。
「ラリサには厳しかったみたいだな。今のところ周りに魔物の気配はないみたいだが、この匂いに、いつ魔物がきてもおかしくない。落ち着いたらすぐ調査して帰るぞ」
エルドレッドも本来ならラリサを休憩させてあげたいが、この魔境では命取りになる為、甘いことは言えない。
「拓哉さんエルさん落ち着きました。ご迷惑をかけてごめんなさい」
気にするなと返事をする拓哉とエルドレッド。
「頭部はないし、腹は食い破られているし、酷いな。それにこの武器の数からして、死体が少なすぎる。殺したあと連れ去っているな」
推察しだすエルドレッド。
拓哉も現状に地獄だなという感想しか湧かなかった。
バゴーン!!
何が起きたかわからないが、気づいたら吹き飛ばされていた拓哉。絶対防御で傷は負っていないが、天高く吹き飛ばされ地面に打ちつけられる。
目の前の物体に目をやると、3っ首のキマイラがそこにいた。
ラリサは恐怖のあまり声が出ず腰を抜かしている。エルドレッドは拓哉の心配はしているが、目の前の強者を一瞬でも視線を逸せばやられると思い相対する姿勢を取る。
「拓哉もし体が動くなら、ラリサを連れて店まで行け俺が足止めをする」
エルドレッドは瞬時に悟る。こいつは普通のキマイラではなく上位種か変異種だろうと、同時に敵わない敵だと。
なぜ普段この付近にいるはずのないキマイラの上位種か変異種がいるのかと考えてしまう。普段いるのは奥地なのだ。
店は魔境の真ん中くらいに位置している。
「エル少し耐えてくれ!すぐ加勢する」
ラリサを抱きかかえ茂みに移動し、アイテムボックスから害獣忌避剤とオークエンペラーの血を混ぜたビンを取り出しラリサの頭からぶっ掛ける。魔物に害獣忌避剤が効くかわからないが、少なからず上位種族のオークエンペラーの匂いがすれば大抵の敵は近づかないだろうという拓哉の考えだ。
「ラリサ臭いだろうが、我慢してくれ。絶対ここを動くなよ」
首を縦に振るラリサ。
戻ると血だらけのエルドレッドに襲いかかろとしているキマイラがいた。
ドガーン。
キマイラに蹴りをぶちかます拓哉。
「待たせたな。少し休んでいてくれ。こいつは俺が相手をする」
安堵したかのように、その場で倒れ込むエルドレッド。
「前世と違い凄いまともな生活リズムだよな。求めていたのんびり異世界生活だ。ありがとうございます神様」
ラリサを起こそうとベッドから立ち上がる拓哉。決して一緒に寝たいとか、モフモフしたいとか、愛でたいとか思ってないからな
(ジー)
誰かにジト目で見られた気がする...(ワシじゃ神じゃ)
「ラリサ朝だぞ~。起きろ」
ラリサの肩を揺らして起こす。
「んにゅ~たくやしゃんおはようごじゃいましゅ」
なんだこのかわいい生き物は!ワキワキした手を少ない理性で止める拓哉。
「ラリサ寝ぼけてないで顔洗ってこい!今日は魔境に仲間が生き残ってないか見に行くんだろ?」
ハッとするラリサ。
「拓哉さんすぐ顔洗ってきます」
アハハ。かわいいやつだな。今回ちゃんと仲間が見つかるといいな。
「ラリサ、俺先に店に行って、エルドレッドさんの様子と朝飯作ってくるから、準備できたら鍵かけて店にきてくれ」
「は~い。わかりました」
店に向かう拓哉。
カランカラン
「エルドレッドさんおはようございます。もう起きられていたんですね」
「おはよう。昨日はすまなかったなぁぁ。まさか酔い潰れるまで呑んでしまうとは...面目ない。あと昨日の料理代と迷惑料で金貨3枚渡しておく」
「え?多すぎますよ。金貨1枚と銀貨2枚くらいですよ?」
「気にしないで受け取ってくれ。人生で1番美味かった料理と酒に対する対価だ」
エルドレッドさんいい人だな。無銭飲食しても追いかけることできない魔境なのに、わざわざ迷惑料まで。
「では遠慮なく頂いておきます。今から朝飯作るので食べていってください。それから簡易シャワーならあるので、体を綺麗にしてください。使い方は教えますので」
「助かる。正直、拓哉の飯が食いたかった」
俺の飯が求められてるの嬉しいな。
エルドレッドさんにシャワーの使い方を教えて服も洗濯した。乾燥機があるからすぐ乾くしね。
シャワーやシャンプーやボディーソープにエルドレッドさんは、非常に驚いていた。確かに異世界にはないもんね。
カランカラン
ラリサが入ってくる。
「お待たせしました。拓哉さん何かお手伝いすることありますか?」
エプロンを付けながら聞いてくるラリサ。
「3番テーブルを拭いて、3人分のお茶用意しといて、もうすぐしたらエルドレッドさんがシャワーから戻るだろうし、話し相手をしていてくれると助かる」
「はい!わかりました。あと家の鍵を返しますね。それから、ワンピースの尻尾部分いつ調整してくれたんですか?凄く着やすいしありがとうございます」
そうなのです。昨日寝る前に、ちょちょいとやっちゃいました。だってモフモフな尻尾見たいじゃないですか!
(ジー)
だからそのジト目だれ!?決してやましい気持ちではない!キリッ
なんか1人ノリツッコミみたいで悲しい。
「昨日寝る前にちょっとな。着やすいならよかったよ。今日の魔境調査用にズボンとシャツも用意したから出発前に着替えといて」
「はい!ありがとうございます。ではテーブル拭いてきます」
ちなみに朝飯だが、ハムチーズトーストにベーコンエッグとサラダだ!
それと昼飯用に、とっておきのあるものを作っているが、それはまだ内緒である。
シャワーからエルドレッドが戻り話しかけてくる。
「おっ!ラリサも起きていたか。おはよう。昨日は迷惑かけたな」
「エルドレッドさんおはようございます。迷惑だなんて思ってませんよ」
「そう言ってくれると助かる。それにしてもいい匂いだなぁぁ。拓哉の料理はうまいから朝から何が食えるのか楽しみだ」
完璧に打ち解けた2人は料理を待つ間、他愛もない話をして待つのだった。
「2人ともお待たせしました。ハムチーズトーストとベーコンエッグとサラダです。サラダにはドレッシングをかけて食べて下さい。では頂きましょう」
各々好きなものから手をつけて食べだす。
「おいしいですぅぅ。ハムとチーズ凄く合います。こんな伸びるチーズ初めて。トマトのソースも凄く合いますね。朝から幸せ~」
ラリサが幸せそうな顔をして話す。
エルドレッドも食べ始める。
「ラリサの言う通りハムチーズうまいな。ベーコンも程よい塩辛さに肉の旨味、卵でまろやかにしてくれてよりうまい。野菜もそのまま食べるより、このドレッシングなるものをかけると少し酢の酸味がしてハーブの香りもあり食べやすくなるな」
見た目はシンプルに見えるが、味は計算されたものになっており、驚くエルドレッド。
「2人とも満足してくれてるみたいでよかったです。次時間があれば、俺が生まれた故郷の朝飯を用意しますよ」
やっぱり日本人としては、米 味噌汁 焼き魚 卵焼きなどの和食を求めてしまう。
「うむ。是非、拓哉の郷土料理を食ってみたいものだ。本音を言えば旅に同行してもらい、毎食拓哉の飯を食いたいぞ」
「そこまで求めてくれるのは嬉しいけど、俺にもやることがありますから。来てくれたらいつでも歓迎はしますよ。エルドレッドさんは食べ終わったらすぐ出発する感じですか?」
「そうだな。ここは、居心地はいいが長居するのも悪いしな。2人はどうするのだ?」
「店を開くまで時間があるので、ラリサの仲間を探し行く予定です。魔境で取り残されてる可能性がありまして」
「ほぉ~!なら世話になったし、俺も同行しよう。これでも少しは強いから役に立つぞ」
ついてきてくれるのは願ってもないことだな。ラリサを守りながら森を歩くのはリスクが高い。素直にお願いしよう。
「戦闘慣れしているエルドレッドさんがいてくれると助かります。食べ終わり次第出かけましょう」
その後は、ワイワイと朝食を食べて3人で片付けをして、各自準備を進める。
「「お待たせしました」」
拓哉とラリサが言う。
「おう!ってお前たちその格好で行くのか?死ぬぞ」
2人の格好は、散歩でも行くようなラフな格好をしており、今から森に行くような格好では決してない。
「いや~本当は武器や防具が欲しいですが、ツテがなくてですね。でも最近この格好でオークエンペラー殺しましたよ。昼飯にオークエンペラーの肉を使ったカツサンド出しますから期待してて下さいね」
「「ジュルリッ」」
ラリサとエルドレッドはカツサンドが何かわからないが、高級肉のオークエンペラーという言葉が出たことで間違いなくうまいと確信する。
「あ~食いたい!エンペラー....って今はそうではない!この予備武器の剣を拓哉にナイフをラリサに貸すから使え」
マジックバッグから出して2人に差し出す。
「エルドレッドさん助かります」
拓哉がお礼を言う。
「ありがとうございます」
ラリサがお礼を言う。
「2人ともこれから魔境に入るわけだ。最低限の言葉でいい敬語は不要だ。無理なら仕方ないが、あとは俺が先頭でラリサは真ん中で目的地の場所を案内してくれ。拓哉は最後尾から後方の敵を倒すか無理なら俺に伝えろ」
敬語不要は嬉しいな。仲良くなれた気がする。やはり戦闘慣れしている人がいると助かるな。ちゃんと指示出しをしてくれて頼りになる。よく異世界物でアホな若造冒険者が突っかかって失敗するのがいるが、あれはどこからくる自信なのかと毎回思う。 今後、そんなアホな冒険者に出会す機会があれば、挑発して襲いかからせて手足を爆散してやる。(挑発して襲わせるのは、今後街に行った際に犯罪者扱いされないようする為である)
「いきなりで悪いけどお言葉に甘えて砕けた言葉使いにするな。それとエルと呼んでいいか?あと後方は任せろ」
「エルでいい!仲の良いやつはそう呼んでいる」
「私はすぐ敬語をやめるのは無理そうなのでごめんなさい。そのかわりエルさんて呼ばしてもらいますね」
「おう。もう畏まる仲ではない。気軽にいこうではないか」
森を探索し始めてから10分。
「拓哉...昨日から気になっていたのだが、家の周辺に結界か何かあるのか?一切魔物がいないのだが」
「う~ん?結界という認識であってるか...!?エルになら話してもいいけど、信用できる話でもないしな。気が向いて酒を飲みながらいつか話すよ」
それを聞いたエルはそれ以上追求はしない。何故ならこの世界の高ランク冒険者や貴族などは、少なからず秘密を抱えているからだ。ましてや、こんな魔境に住む拓哉は何らかの秘密があって当たり前だろうと思っている。
「あの~拓哉さん。私にもいつか秘密を教えてくれたら嬉しいです。もし拓哉さんが悪い人でも私は離れませんからね」
ラリサが恥ずかしそうに拓哉に言う。
「あはは。ありがとうな。2人のことは短い期間だけど信用してる。気が向いたら話すよ。それよりラリサ、俺は悪人ではないから。こんなイケメンな俺が悪人なわけないだろ」
「いつかお願いしますね。はい拓哉さんはカッコいいと思います」
おい!冗談で言ったつもりが、本気で返されたぞ。ラリサ優し過ぎるのか。もしかしたら腹黒ではないだろうな?そんなかわいい笑顔の裏が真っ黒とか嫌だよ。
ラリサは、本気でカッコいいと思っていた。こっちの世界には黒髪黒目は珍しく東方の火乃国にしかいない。しかも神に作り変えられた体の為、拓哉は前世より目鼻立ちがしっかりしていて、この世界に順応できるようにされていた。 当の本人は昔から鏡などをあまり見ないのと、自分に対して無頓着なとこがあるので気づいていない。
「お前らここから空気が変わった。いつ魔物が襲ってくるかわからない。気を引き締めろ」
拓哉は素人なので空気の変化はよくわからない。
「わかった。警戒する」
「はい!エルさんの言う通り空気が変わりましたね」
ラリサは種族的なものか生まれなのか、空気にも敏感なようだ。 俺だけ気づかないのは寂しいが、平和な日本人なら仕方ないだろう。
その後、ラリサの案内で進んでいったが、強敵は現れることなく、ゴブリンやら狼?やらオークくらいで、エルドレッドが全て一太刀で葬っていた。俺も後方からきたホブゴブリンを数体切り殺したり、ラリサのレベルアップの為にトドメをささせたりしていた。
ん~やっぱり剣は素人だよな。殴り殺した方が早い気がするけど、某アニメのワ○パン○ンみたくなりそうだしな。今後は素振りでもするか。そう思っているとエルドレッドが話しかけてきた。
「拓哉の剣は素人だが、動きはいいな。強敵がきたなら、剣より今は普段の戦闘スタイルで戦う方がリスクがなさそうだし、無理して剣を使わなくていいぞ」
やっぱり見透かされるか!今は1人ではないし、強敵ならワン○ンマ○スタイルで倒すか。
「ラリサは無理しなくていい。不甲斐ないと思うかもしれないが、今はトドメをさしてレベルアップに専念しろ」
「はい!エルさん。頑張って強くなって拓哉さんを守れるようになります」
拓哉に恩返しをしたいラリサは頑張ろうと決意する。
「お前ら気をつけろ!この辺りで戦闘があったに違いない」
茂みから出た瞬間、明らか今までと違う風景だった。周りの木々は倒れ、地面は割れており、頭部の潰れた死体や、手足がない死体が辺り一帯に横たわっていた。
「うぅっ...」
ラリサが吐きそうになる。
「大丈夫か?落ち着いたら言ってくれ」
ラリサを抱きしめながら背中をさする拓哉。
エルドレッドが近寄ってくる。
「ラリサには厳しかったみたいだな。今のところ周りに魔物の気配はないみたいだが、この匂いに、いつ魔物がきてもおかしくない。落ち着いたらすぐ調査して帰るぞ」
エルドレッドも本来ならラリサを休憩させてあげたいが、この魔境では命取りになる為、甘いことは言えない。
「拓哉さんエルさん落ち着きました。ご迷惑をかけてごめんなさい」
気にするなと返事をする拓哉とエルドレッド。
「頭部はないし、腹は食い破られているし、酷いな。それにこの武器の数からして、死体が少なすぎる。殺したあと連れ去っているな」
推察しだすエルドレッド。
拓哉も現状に地獄だなという感想しか湧かなかった。
バゴーン!!
何が起きたかわからないが、気づいたら吹き飛ばされていた拓哉。絶対防御で傷は負っていないが、天高く吹き飛ばされ地面に打ちつけられる。
目の前の物体に目をやると、3っ首のキマイラがそこにいた。
ラリサは恐怖のあまり声が出ず腰を抜かしている。エルドレッドは拓哉の心配はしているが、目の前の強者を一瞬でも視線を逸せばやられると思い相対する姿勢を取る。
「拓哉もし体が動くなら、ラリサを連れて店まで行け俺が足止めをする」
エルドレッドは瞬時に悟る。こいつは普通のキマイラではなく上位種か変異種だろうと、同時に敵わない敵だと。
なぜ普段この付近にいるはずのないキマイラの上位種か変異種がいるのかと考えてしまう。普段いるのは奥地なのだ。
店は魔境の真ん中くらいに位置している。
「エル少し耐えてくれ!すぐ加勢する」
ラリサを抱きかかえ茂みに移動し、アイテムボックスから害獣忌避剤とオークエンペラーの血を混ぜたビンを取り出しラリサの頭からぶっ掛ける。魔物に害獣忌避剤が効くかわからないが、少なからず上位種族のオークエンペラーの匂いがすれば大抵の敵は近づかないだろうという拓哉の考えだ。
「ラリサ臭いだろうが、我慢してくれ。絶対ここを動くなよ」
首を縦に振るラリサ。
戻ると血だらけのエルドレッドに襲いかかろとしているキマイラがいた。
ドガーン。
キマイラに蹴りをぶちかます拓哉。
「待たせたな。少し休んでいてくれ。こいつは俺が相手をする」
安堵したかのように、その場で倒れ込むエルドレッド。
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そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
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主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)