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第1章 様々な出会いと別れ!
第15話 ラリサとアニカ娘になる!
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3人が席について、アイテムボックスからクッキーとオレンジジュースを出す。
「クッキーとオレンジジュースだよ。食べながら俺の生い立ちとラリサとアニカの、これからを話そうと思うから聞いてくれ!」
改めて姿勢を正す拓哉。
「はい」 「うん」
ラリサとアニカが頷きながら返事をする。
「信じられないような話をするけど、俺はこの世界の住人じゃない。数日前、別の世界からここに来た。向こうの世界では病気で亡くなり、気が付いたらこの魔境に居たんだ。何故か店と家は、そのままそっくりこっちまで移動したみたいなんだけどな。 まずはこれが俺の生い立ちだ」
信用していないわけではないが、幼いアニカもいるし、下手に神やら使命やらを口にすればポロッと誰かに話す可能性がある為、そこは隠して話した拓哉。
「驚きましたが、納得しました。人間なのに私たちを差別しないし、こっちのことに疎いとこもあるなと感じていましたから。でも拓哉さんがどんな生まれだとしても、私たちを助けてくれた人です。恩返ししたい気持ちに変わりはありません」
ラリサの優しさに感動する拓哉。いい子だなと。
「アニカは、まだ少ししか拓哉お兄ちゃんとは話してないけど、大人から聞いてた人間とは違うと思うの。助けてくれたし信じてる」
頑張って伝えようとするアニカ。
「そうか...ありがとうな。そもそも向こうの世界では、人間しかいなくて他の種族は架空の存在だったしね。種族が違うからってこんなかわいい2人を放り出すことはしないから」
モフモフな二人を蔑ろにするやつは、けしからんから許すものかと思う拓哉。
「かわいいとか」 「アニカはかわいいの」
ラリサは照れる。 アニカは何故か胸を張る。
「それでだ。今から話すことが1番大事なんだけど、2人のこれからのことだね。まずは俺の考えだけど、二人とも俺の娘にならないか?正直いきなり言われて戸惑うと思う。でも集落の生き残りはいないか、散り散りになってどこかに逃げたか、どちらかの可能性が高いと思うんだ。2人がもし他の考えがあるならそれを優先するけど」
二人を育てるという覚悟を決めて話す拓哉。
「昨日、アニカと2人で話し合いました。私の両親は人間に立ち向かって殺されました。アニカは母親だけだったんですが、あの魔物に殺されています。いつか故郷の集落に行ってみたい気持ちはありますが、今の私たちでは一歩外に出たら死にます。正直奴隷でもいいから置いてもらおうと話し合っていました。まさかお父さんになってくれるとは思ってもみなくて...嬉しいけど本当にいいのですか?」
奴隷でもいいと思い詰める程、悩んでいたがまさかの父親になってくれると言われて色々悩んでいたものから解放されて涙を流すラリサ。
「これで涙を拭きなさい。2人がいいのならずっとここにいていいし、娘になってくれ。料理しか取り柄のない父親になってしまうけどな」
照れくさそうに笑う拓哉。
「嬉しいです。拓哉さんは料理だけではなくて強いし頼りになります」
涙を拭きながら言うラリサ。
それを聞いた拓哉は、いい父親にならないとなと思う。
「ありがとう。じゃあ自慢の父親にならないとな。これからはパパとかお父さんとかで呼んでくれたら嬉しいな」
「パパ~」
アニカは待っていたかのように、腕を伸ばして拓哉に抱っこをせがむ。
ラリサは驚いた表情をして、自分も抱っこして欲しいけど、恥ずかしくていけないもどかしい表情をする。
「ほら。アニカ高い高い!これからはパパにいっぱい甘えていいんだぞ。遠慮しないで何かあったらすぐパパに言いなさい」
親バカになる拓哉。
「キャハハ!パパよりも高~い。楽しいの」
アニカは、すっかり甘えん坊を全開に出す。
「ラリサもこっちにきなさい。パパはラリサも抱っこしたいな」
してほしそうな顔に気づいた拓哉が助け舟を出す。
「・・・お父さん」
泣きながら駆け寄るラリサ。
「ほら。パパは力持ちだろ?2人抱っこしても平気なんだよ。ラリサも遠慮しなくていいし、いっぱい甘えなさい」
片方ずつに二人を抱っこする。 身体強化がなせる技である。
「はい。お父さん好き」
ラリサが言う。
「アニカもパパのこと大好きなの」
アニカも言う。
「そうかそうか。パパはもっとラリサとアニカのこと大好きだぞ。今日は開店前に家族になった記念で、豪勢な食事にしよう」
これからは、何不自由なく過ごせるように努力しようと思う拓哉。
「おいしいご飯いっぱい嬉しいの」
食べ盛りなのだろうアニカは大いに喜ぶ。
「お父さん嬉しい...ありがとう」
ラリサが泣き止むまで2人を抱っこしていた。ラリサは落ち着きを取り戻して、恥ずかしいそうな顔をしている。
「お父さんもう大丈夫です。泣いてしまってごめんなさい」
謝るラリサ。
「気にしなくていいよ。ずっと気を張っていたんだろ。ずっと我慢してラリサは偉いぞ。あ!そうだ。お店の手伝いだけど、開店からあの時計の短い針が9の所大きい針が12にきたら終わりな。ご飯食べてお風呂入って、2人は先に寝てなさい。子供は規則正しい生活をしないと大きくなれないからね」
急に父親なった拓哉だが、しっかり父親らしいことを言う。
「はい!わかりました」「大丈夫なの」
ラリサとアニカが答える。
う~む。アニカにも何か手伝いをさせた方がいいのか?迷うな~ゆっくり考えるか。
悩む拓哉。
そのあとは折り紙をしたり、この世界の話を聞いたり、お昼ご飯を食べたり、のんびり過ごす3人であった。
「クッキーとオレンジジュースだよ。食べながら俺の生い立ちとラリサとアニカの、これからを話そうと思うから聞いてくれ!」
改めて姿勢を正す拓哉。
「はい」 「うん」
ラリサとアニカが頷きながら返事をする。
「信じられないような話をするけど、俺はこの世界の住人じゃない。数日前、別の世界からここに来た。向こうの世界では病気で亡くなり、気が付いたらこの魔境に居たんだ。何故か店と家は、そのままそっくりこっちまで移動したみたいなんだけどな。 まずはこれが俺の生い立ちだ」
信用していないわけではないが、幼いアニカもいるし、下手に神やら使命やらを口にすればポロッと誰かに話す可能性がある為、そこは隠して話した拓哉。
「驚きましたが、納得しました。人間なのに私たちを差別しないし、こっちのことに疎いとこもあるなと感じていましたから。でも拓哉さんがどんな生まれだとしても、私たちを助けてくれた人です。恩返ししたい気持ちに変わりはありません」
ラリサの優しさに感動する拓哉。いい子だなと。
「アニカは、まだ少ししか拓哉お兄ちゃんとは話してないけど、大人から聞いてた人間とは違うと思うの。助けてくれたし信じてる」
頑張って伝えようとするアニカ。
「そうか...ありがとうな。そもそも向こうの世界では、人間しかいなくて他の種族は架空の存在だったしね。種族が違うからってこんなかわいい2人を放り出すことはしないから」
モフモフな二人を蔑ろにするやつは、けしからんから許すものかと思う拓哉。
「かわいいとか」 「アニカはかわいいの」
ラリサは照れる。 アニカは何故か胸を張る。
「それでだ。今から話すことが1番大事なんだけど、2人のこれからのことだね。まずは俺の考えだけど、二人とも俺の娘にならないか?正直いきなり言われて戸惑うと思う。でも集落の生き残りはいないか、散り散りになってどこかに逃げたか、どちらかの可能性が高いと思うんだ。2人がもし他の考えがあるならそれを優先するけど」
二人を育てるという覚悟を決めて話す拓哉。
「昨日、アニカと2人で話し合いました。私の両親は人間に立ち向かって殺されました。アニカは母親だけだったんですが、あの魔物に殺されています。いつか故郷の集落に行ってみたい気持ちはありますが、今の私たちでは一歩外に出たら死にます。正直奴隷でもいいから置いてもらおうと話し合っていました。まさかお父さんになってくれるとは思ってもみなくて...嬉しいけど本当にいいのですか?」
奴隷でもいいと思い詰める程、悩んでいたがまさかの父親になってくれると言われて色々悩んでいたものから解放されて涙を流すラリサ。
「これで涙を拭きなさい。2人がいいのならずっとここにいていいし、娘になってくれ。料理しか取り柄のない父親になってしまうけどな」
照れくさそうに笑う拓哉。
「嬉しいです。拓哉さんは料理だけではなくて強いし頼りになります」
涙を拭きながら言うラリサ。
それを聞いた拓哉は、いい父親にならないとなと思う。
「ありがとう。じゃあ自慢の父親にならないとな。これからはパパとかお父さんとかで呼んでくれたら嬉しいな」
「パパ~」
アニカは待っていたかのように、腕を伸ばして拓哉に抱っこをせがむ。
ラリサは驚いた表情をして、自分も抱っこして欲しいけど、恥ずかしくていけないもどかしい表情をする。
「ほら。アニカ高い高い!これからはパパにいっぱい甘えていいんだぞ。遠慮しないで何かあったらすぐパパに言いなさい」
親バカになる拓哉。
「キャハハ!パパよりも高~い。楽しいの」
アニカは、すっかり甘えん坊を全開に出す。
「ラリサもこっちにきなさい。パパはラリサも抱っこしたいな」
してほしそうな顔に気づいた拓哉が助け舟を出す。
「・・・お父さん」
泣きながら駆け寄るラリサ。
「ほら。パパは力持ちだろ?2人抱っこしても平気なんだよ。ラリサも遠慮しなくていいし、いっぱい甘えなさい」
片方ずつに二人を抱っこする。 身体強化がなせる技である。
「はい。お父さん好き」
ラリサが言う。
「アニカもパパのこと大好きなの」
アニカも言う。
「そうかそうか。パパはもっとラリサとアニカのこと大好きだぞ。今日は開店前に家族になった記念で、豪勢な食事にしよう」
これからは、何不自由なく過ごせるように努力しようと思う拓哉。
「おいしいご飯いっぱい嬉しいの」
食べ盛りなのだろうアニカは大いに喜ぶ。
「お父さん嬉しい...ありがとう」
ラリサが泣き止むまで2人を抱っこしていた。ラリサは落ち着きを取り戻して、恥ずかしいそうな顔をしている。
「お父さんもう大丈夫です。泣いてしまってごめんなさい」
謝るラリサ。
「気にしなくていいよ。ずっと気を張っていたんだろ。ずっと我慢してラリサは偉いぞ。あ!そうだ。お店の手伝いだけど、開店からあの時計の短い針が9の所大きい針が12にきたら終わりな。ご飯食べてお風呂入って、2人は先に寝てなさい。子供は規則正しい生活をしないと大きくなれないからね」
急に父親なった拓哉だが、しっかり父親らしいことを言う。
「はい!わかりました」「大丈夫なの」
ラリサとアニカが答える。
う~む。アニカにも何か手伝いをさせた方がいいのか?迷うな~ゆっくり考えるか。
悩む拓哉。
そのあとは折り紙をしたり、この世界の話を聞いたり、お昼ご飯を食べたり、のんびり過ごす3人であった。
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