異世界のんびり料理屋経営

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第4章 新たな出会いと充実していくスローライフ

第99話 海鮮バーベキューの準備とバルトの本気!!

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海鮮バーベキューをしようと思い、ネットショッピングで、あらゆる海鮮物を買う拓哉。 そこに、バルトが大荷物を抱えてやってくる。

「バルト、その大荷物はなに!? 何故か見覚えがある物のような気がするんだけど」

前世でキャンプをした時に、見たような記憶の物が置かれる。 バルトが、力作と言わんばかりに腕組みをしてドヤ顔をする。

「そうじゃ。 拓哉が、以前話していた。 タープテントというやつと折りたたみ椅子に折りたたみ式のテーブルじゃ。 苦労したが、オリハルコン製で強度も完璧じゃわい。  この鉄板は、ミスリルと鉄を混ぜて作ったからのぅ。 以前より熱の通りもよく綺麗に焼けるじゃろう」

ちょっと、バルトさん。 確かに、あればいいなとは言ったけど、本当に作るってビックリなんだが...更に、椅子とテーブルとテントに高価な鉱石をそんなに使うとか普通ありえないから....冒険者涙目になるよと思う拓哉。

拓哉が言う。
「正直、驚いたよ...最高級のキャンプ用品ありがとうぅぅ。 じゃあ俺は、桜花と食材の準備をするから、悪いけど師匠とヴァレリーさんあたりに手伝って貰ってテントと椅子とテーブルの組み立てをしといてくれないか??」

驚きはしたが、タープテントは欲しかったので抱きついて喜ぶ。 まさか、抱きつかれると思っていなかったバルトは驚く。

「お、お、おう! そんなに喜んでくれるとはのぅ。 作った甲斐があったわい。 それと、準備は任せておくんじゃ」

バルトが準備をしてくれるということなので、「ありがとう。任せた」と言って、桜花の元に向かう。

桜花の元に向かうと、ラリサとアニカとヤナとカイルがいた。  子供達でワイワイ話し合っているみたいだ。 ヤナは16歳の肉体らしいので、異世界基準で子供かと言われたら微妙なのだが、精神的には、子供だし楽しく会話ができているのだろう。

「桜花、みんなと話してるところ悪いな。 食材を切るの手伝ってくれないか??」

桜花と呼ばれてすぐ駆け寄ってくる。 他の子供達も何故か全員駆け寄ってくる。

「うん! 大丈夫だよ」

桜花と店に行こうとすると、ラリサとアニカも手伝いたいと言ってきた。 それを聞いたヤナとカイルもやりたいと言う。

「え?みんなも手伝ってくれるならありがたいけど、怪我だけはしないでくれよ....」

ありがたいと言う言葉にみんなが喜ぶ。拓哉の心配に対してラリサが答える。

「お父さん、大丈夫です。 手が吹っ飛んでも聖魔法でくっつけられますから。 安心してください」

逞しくなったのは嬉しいけど、身内の手が吹っ飛ぶとこなんか見たくないと思う拓哉。 ラリサは、鼻を鳴らすくらいやる気満々の表情である。

「まぁ...治るからって出来ないことはしないでくれよ。 身内が傷つくのはなるべく見たくないから」

そう言うとみんなが「はーい」と言う。 本当に大丈夫かな?と思う拓哉。

その後、みんなで楽しく食材を切ったりしていたが、アニカの怪力で包丁とまな板が粉砕したりラリサもお菓子作り以外、経験が少なく苦労したりと大変だったが、意外にもカイルとヤナが器用にこなして、最後の方は、一回教えただけで魚を綺麗に捌いていた。 ヤナはシステムがあるからわかるけど、カイルは天才なのかと思うほど学習能力が高く驚いた。

用意ができたので、バルト達が準備をしてくれたであろうタープテントに向かう。

「みんなありがとうな。 手伝ってくれたから随分早く終わることができたよ。 それにしても、ヤナとカイルは料理の才能あると思うよ」

そう言われて二人は、嬉しそうに照れる。

「拓哉さん、本当ですかぁぁぁ!? 嬉しいです。 お兄様、今度何か一緒に作りましょう?? 拓哉さんその時は、僕達にできそうな料理教えてくださいね」

ヤナの両手を握りながら飛び跳ねて喜ぶ。

「かわいい弟の為なら付き合う。 拓哉さん、弟共々よろしくお願いします」

実の兄のように接しているヤナを見て拓哉は、ほっこりしていい光景だと目を細めて「いつでもこい」と言う拓哉。

「パパ~...いっぱい壊してごめんなさいなの...」

アニカは、壊した責任を感じて悲しそうに謝る。

謝るアニカの頭を撫でながら拓哉が言う。
「大丈夫!誰にでも失敗はあるし、今や簡単に切ってるけど、桜花だって何枚もまな板切ったからな。 次しなきゃいいよ」

泣きそうなアニカを、桜花は抱っこしながら言う。
「僕も、失敗ばっかりだったんだよ。 頑張りたいなら教えてあげるからいつでもおいでだよ」

それを聞いたアニカは、泣きながら桜花にしがみつく。 桜花は優しく背中をトントンと叩く。 
昔なら自分のことばかりだった桜花が、他を想いやれる程に成長したことを驚く拓哉。

「桜花があんなに包丁を使えることに驚いたよ。 今度私にも教えてね??」

桜花が「いいよ」と言う。 え!?こんな仲よかったか?とまたまた驚く拓哉。 拓哉の知らないところで、ライバルではあるけど、お互いを認め合い仲良くなっていく子供達。 子供の成長の早さと純粋さが生んだ結果なのだろう。

「みんなが、腹を空かせて待ってるから早く行くぞ~」

バルト達の元に、足早に向かう拓哉達。
行ってみると、もうすでにみんなが集まっていた。

「準備は万全じゃ。 待ちくたびれたくらいじゃぞ。 火加減もばっちりじゃ、早く焼いとくれ」

ヴァレリーとグラデュースも、腹が減ったと言ってくる。
みんな楽しみにしているし、早く焼いてあげるかと、サザエ アワビ 伊勢海老 剣先イカ ホタテ 鮭のホイル焼き エリンギ シイタケ 玉ねぎ ピーマン アスパラ コーンバター フランクフルトを焼いていく。

普段海鮮を食べる地域にいないみんなは、まだかまだかと目を輝かせて待っている。
イカや貝類がある程度焼けたところで、醤油を垂らすと香ばしいイイ香りが立ち込めて、自然と口に唾液が溜まる。 グラデュースやカイルやアニカは、ヨダレを垂らして眺めている始末だ。

「焼けたから好きな物取って食べてくれ。 あのクーラーBOXにビールとお茶とジュースもあるから好きに飲んで。 じゃあバーベキュー開始だ」

バーベキュー開始だの合図で戦争が始まろうとしていた。
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