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第6章 開拓とエルフ国へ家族旅行!
第155話 エルフの王様は和食が大好き!
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今日は、エルフの国の王様に料理を振る舞う日である。
昨日と同じで開店前に貸し切り状態にしてくれるということだ。ちなみに、娘たちは、リーリヤの案内で観光中である。
「サリアさん、王様は茂三さんの店に行ったことはあるのですか?」
「ありますよ。転移でフラッと現れて食べたら周りの人と話していて、途中で宰相様が迎えに来て連れて帰られるのがお決まりでしたね」
本当に自由気ままな王様だなと思う拓哉。
やりやすいし個人的にはありがたい。
「嫌いな物も、特にないですか?」
「ありませんね。好きな物は、なすと魚でしたね。茂三さんが亡くなってから、なすと魚を上手く料理できるやつがいないと嘆いていました」
嘆くくらいだから相当欲求が溜まっているだろうと感じて、昔を思い出すように、定食形式で出そうと考えている。
その時、ドアが開き、一人のエルフが入ってくる。見た目は、エルフの国でよく見かけた服装をしている。
「陛下!?まだ時間には早いと思うのですが?」
サリアが、陛下と呼ぶということは、この国の国王陛下なのだろう。あまりにも、普通の服装をしており、拓哉は全く気付かなかった。
「いや~サリア君以上の料理人が来ると聞いた日から居ても立っても居られないくてねぇ。今日も、日の出前に目が覚めちゃったんだよね。で、そこにいるのが、サリア君以上の料理人かな?」
王様は、子供のように我慢出来ずにいたみたいだ。
王様は、拓哉の方を向き話しかけてくる。
「はじめまして、この国の王様をさせられているバイエルン・ディ・ドルチェア・スカイノフと言うよ。よろしくねぇ」
王様自ら名乗ってくれたのだが、王様曰く無理矢理に王様をさせられているようだ。
それに、名前が長すぎると思う拓哉。
「わざわざありがとうございます。私は、拓哉と言います。よろしくお願いします。えっと...バイエルン様とお呼びすればいいですか?」
普通の王族なら、名前で呼ばれた時点で怒るが一切怒る様子もなく笑っている。
「うん。バイエルンで構わないよ。それより、楽しみにしてる料理を食べたいねぇ。今から作れるかい?」
「もう少し後に来られると思っていたので、少し時間はかかりますが、よろしいですか?」
2時間以上も早く来たので、野菜もまだ切れていない。メインの魚の料理は以前仕込んだのが、アイテムボックスにあるので、それを使おうと考えている。
「私が、早く来てしまったんだから気にしないでいいよ。サリアと話しているからゆっくりで大丈夫だからねぇ」
「ありがとうございます。早速作ってきます」
そう言って拓哉は、厨房に向かう。
茄子と言えば定番の茄子の煮浸しを作ろうと考えている。
「まずは、茄子のへたを取ってから縦に切る。それから斜めに切れ込みを入れるんだけど浅く入れないと煮崩れするから...って誰に言っているんだろう。いつもは、娘たちがいるからクセになってるな」
いつもは、桜花が横で学んでいるので、その癖で独り言のように話しながら作ってしまう拓哉。
「まぁ、教える練習と思って話しながら作りますかね。茄子は3等分にしてから、ボールで調味料作りをする。出汁 醤油 みりん すりおろし生姜を合わせる。それから、3等分した茄子をフライパンで焼いて、両面が焼けたら調味料を入れて弱火で蒸し焼きにする」
いい感じで柔らかそうな茄子が完成に近付く。その間に、アイテムボックスから臭み取りをした鯖を取り出して、フライパンに調味料と鯖を入れて鯖の味噌煮を作っていく。
白米も味噌汁も順次作っていき、着々と定食らしい食事が完成に近付く。
暫くしてから拓哉は、料理をさせて二人のもとまで運ぶ。バイエルンとサリアの前に、鯖の味噌煮 茄子の煮浸し 味噌汁 白米 たくあんの漬物を並べていく。
「バイエルン様、サリアさん、大変お待たせ致しました。鯖の味噌煮と茄子の煮浸しの定食でございます。ちなみに、飲み物は緑茶という少し渋みのあるお茶でございます。ごゆっくりお召し上がりください」
バイエルンもサリアも、茂三のところで食べた定食形式に心が躍るのである。見た目だけで懐かしさに感動して匂いを嗅いでお腹がグゥ~と鳴るのだ。
二人は、我慢出来ずに、器用に箸を使いながら口に運ぶ。
「う、うまい。これだよこれ。茄子の煮浸しの優しく包むような甘さに、口の中でとろけてしまうような柔らかさ。懐かしいねぇ。これに...うん。やっぱりライスがよく合う」
バイエルンは、思い出しながら茄子の煮浸しを味わっている。目尻が下がり、やっと味わえたという顔をしている。
「バイエルン様、鯖もおいしいですよ。甘い味噌に一切臭みのない鯖。それに、これもライスとよく合います。味噌汁も、ほっこりして落ち着きますね」
サリアも、和食を気に入ってくれたのか、食べるスピードが衰えることなく味わっている。それにしても、二人共箸の使い方はうまいし、魚の食べ方もうまいのである。下手な日本人よりもうまく食べるのではと思う拓哉。
「本当だねぇ。鯖の塩焼きは食べたことあるけど、この鯖の味噌煮も負けず劣らずのうまさがあるねぇ。ライスが進むよ。それに、箸休めのたくあんがいいねぇ。お茶も、心が休まるようだよ...何故ドリア様は、うちに来てくれなかったのか...エルフの国で店をしてくれていれば毎日通ったのに」
和食が大好きなエルフの王様、拓哉が居てくれたらよかったのにと嘆くのであった。ドリア様呼びをやめろと内心思う拓哉。
「もし、来られる時間があるなら、魔境でいつでもお店を開いてますからサリアさんと来てくださいよ」
「その手があったねぇ。よし、毎日通うことにしよう。昼はサリアの店に、夜はドリア様の店に。あぁ~1日が毎日楽しみで仕方ないねぇ」
この王様は、働かないのか?と思う拓哉であった。その後も、これが食べたいと注文をされてまた作ることになる拓哉。開店ぎりぎりまで色んな物を作らされて、腹がはち切れそうになり、裏の休憩スペースで寝ているバイエルン。
「うちの王様がすいません...」
「いえいえ、久々の和食に歯止めが効かなかったのでしょう」
サリアと拓哉が話す側で、満足そうな寝顔をしながら寝ているバイエルンであった。
昨日と同じで開店前に貸し切り状態にしてくれるということだ。ちなみに、娘たちは、リーリヤの案内で観光中である。
「サリアさん、王様は茂三さんの店に行ったことはあるのですか?」
「ありますよ。転移でフラッと現れて食べたら周りの人と話していて、途中で宰相様が迎えに来て連れて帰られるのがお決まりでしたね」
本当に自由気ままな王様だなと思う拓哉。
やりやすいし個人的にはありがたい。
「嫌いな物も、特にないですか?」
「ありませんね。好きな物は、なすと魚でしたね。茂三さんが亡くなってから、なすと魚を上手く料理できるやつがいないと嘆いていました」
嘆くくらいだから相当欲求が溜まっているだろうと感じて、昔を思い出すように、定食形式で出そうと考えている。
その時、ドアが開き、一人のエルフが入ってくる。見た目は、エルフの国でよく見かけた服装をしている。
「陛下!?まだ時間には早いと思うのですが?」
サリアが、陛下と呼ぶということは、この国の国王陛下なのだろう。あまりにも、普通の服装をしており、拓哉は全く気付かなかった。
「いや~サリア君以上の料理人が来ると聞いた日から居ても立っても居られないくてねぇ。今日も、日の出前に目が覚めちゃったんだよね。で、そこにいるのが、サリア君以上の料理人かな?」
王様は、子供のように我慢出来ずにいたみたいだ。
王様は、拓哉の方を向き話しかけてくる。
「はじめまして、この国の王様をさせられているバイエルン・ディ・ドルチェア・スカイノフと言うよ。よろしくねぇ」
王様自ら名乗ってくれたのだが、王様曰く無理矢理に王様をさせられているようだ。
それに、名前が長すぎると思う拓哉。
「わざわざありがとうございます。私は、拓哉と言います。よろしくお願いします。えっと...バイエルン様とお呼びすればいいですか?」
普通の王族なら、名前で呼ばれた時点で怒るが一切怒る様子もなく笑っている。
「うん。バイエルンで構わないよ。それより、楽しみにしてる料理を食べたいねぇ。今から作れるかい?」
「もう少し後に来られると思っていたので、少し時間はかかりますが、よろしいですか?」
2時間以上も早く来たので、野菜もまだ切れていない。メインの魚の料理は以前仕込んだのが、アイテムボックスにあるので、それを使おうと考えている。
「私が、早く来てしまったんだから気にしないでいいよ。サリアと話しているからゆっくりで大丈夫だからねぇ」
「ありがとうございます。早速作ってきます」
そう言って拓哉は、厨房に向かう。
茄子と言えば定番の茄子の煮浸しを作ろうと考えている。
「まずは、茄子のへたを取ってから縦に切る。それから斜めに切れ込みを入れるんだけど浅く入れないと煮崩れするから...って誰に言っているんだろう。いつもは、娘たちがいるからクセになってるな」
いつもは、桜花が横で学んでいるので、その癖で独り言のように話しながら作ってしまう拓哉。
「まぁ、教える練習と思って話しながら作りますかね。茄子は3等分にしてから、ボールで調味料作りをする。出汁 醤油 みりん すりおろし生姜を合わせる。それから、3等分した茄子をフライパンで焼いて、両面が焼けたら調味料を入れて弱火で蒸し焼きにする」
いい感じで柔らかそうな茄子が完成に近付く。その間に、アイテムボックスから臭み取りをした鯖を取り出して、フライパンに調味料と鯖を入れて鯖の味噌煮を作っていく。
白米も味噌汁も順次作っていき、着々と定食らしい食事が完成に近付く。
暫くしてから拓哉は、料理をさせて二人のもとまで運ぶ。バイエルンとサリアの前に、鯖の味噌煮 茄子の煮浸し 味噌汁 白米 たくあんの漬物を並べていく。
「バイエルン様、サリアさん、大変お待たせ致しました。鯖の味噌煮と茄子の煮浸しの定食でございます。ちなみに、飲み物は緑茶という少し渋みのあるお茶でございます。ごゆっくりお召し上がりください」
バイエルンもサリアも、茂三のところで食べた定食形式に心が躍るのである。見た目だけで懐かしさに感動して匂いを嗅いでお腹がグゥ~と鳴るのだ。
二人は、我慢出来ずに、器用に箸を使いながら口に運ぶ。
「う、うまい。これだよこれ。茄子の煮浸しの優しく包むような甘さに、口の中でとろけてしまうような柔らかさ。懐かしいねぇ。これに...うん。やっぱりライスがよく合う」
バイエルンは、思い出しながら茄子の煮浸しを味わっている。目尻が下がり、やっと味わえたという顔をしている。
「バイエルン様、鯖もおいしいですよ。甘い味噌に一切臭みのない鯖。それに、これもライスとよく合います。味噌汁も、ほっこりして落ち着きますね」
サリアも、和食を気に入ってくれたのか、食べるスピードが衰えることなく味わっている。それにしても、二人共箸の使い方はうまいし、魚の食べ方もうまいのである。下手な日本人よりもうまく食べるのではと思う拓哉。
「本当だねぇ。鯖の塩焼きは食べたことあるけど、この鯖の味噌煮も負けず劣らずのうまさがあるねぇ。ライスが進むよ。それに、箸休めのたくあんがいいねぇ。お茶も、心が休まるようだよ...何故ドリア様は、うちに来てくれなかったのか...エルフの国で店をしてくれていれば毎日通ったのに」
和食が大好きなエルフの王様、拓哉が居てくれたらよかったのにと嘆くのであった。ドリア様呼びをやめろと内心思う拓哉。
「もし、来られる時間があるなら、魔境でいつでもお店を開いてますからサリアさんと来てくださいよ」
「その手があったねぇ。よし、毎日通うことにしよう。昼はサリアの店に、夜はドリア様の店に。あぁ~1日が毎日楽しみで仕方ないねぇ」
この王様は、働かないのか?と思う拓哉であった。その後も、これが食べたいと注文をされてまた作ることになる拓哉。開店ぎりぎりまで色んな物を作らされて、腹がはち切れそうになり、裏の休憩スペースで寝ているバイエルン。
「うちの王様がすいません...」
「いえいえ、久々の和食に歯止めが効かなかったのでしょう」
サリアと拓哉が話す側で、満足そうな寝顔をしながら寝ているバイエルンであった。
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