チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

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第3章 アレクを狙って

第638話 異世界と前世のミックスキャンプ道具!

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少し過去に遡る。
アレクとパスクが、おやっさんの下を訪ねるとおやっさんはニヤニヤしながら仁王立ちで待っているのだ。

「おやっさん、来てほしいってことだったけどどうしたの?」

アレクは、おやっさんの部下からおやっさんが呼んでいることしか聞かされておらず、何故呼ばれたのか理由を尋ねる。

「おう!坊主きたか!パスクもようきたのぅ。着いてくるんじゃ!裏庭に行くぞい」

おやっさんは、機嫌がいいのか、ニヤニヤと笑みが混ざったような顔をして、るんるん気分で裏庭に案内する。アレクとパスクは、なんだろうといった感じで、二人は顔を見合わせて首を傾げながらあとをついて行くのだ。

「坊主、これを見せたかったんじゃ!何かわかるか?」

裏庭に行くと、アレクが前世に見慣れた物達が数多く並んでいた。

「うわぁぁぁ!遂に完成したの!?凄い!」

アレクは、いつの間にかおやっさんに対して敬語ではなく砕けた感じで話すようになっていた。これは、おやっさんからの要望で「畏まるな」と言われたからである。

そして、以前からお願いしていたキャンプ道具一式をおやっさんが遂に完成させて披露してきたのだ。

「これは何でしょうか?椅子のような物やテーブルのような物はわかるのですが。それ以外はよくわかりません」

パスクは、既存で存在する物から推測できる物はわかるのだが、折り畳まれた何かや鉄の箱に足が付いたような物は理解ができないのだ。

「パスク、これは外に遊びに行く時とかに使う必需品なんだよ。おやっさん、早速説明をお願い」

「任せるんじゃ!パスクもきっと驚くこと間違いなしじゃぞ」

ワクワクした顔で、目の前のキャンプ道具を見るアレクと、ニヤニヤしながら自信満々な顔で答えるおやっさんに、パスクは何を見せられるのだと疑問に思うのだ。

「まずは、折りたたみ椅子じゃ。ここを引っ張りながら持ち上げると簡単に小さくできるんじゃ!更に、アダマンタイト製かつキングデーモンスパイダーの糸で作っておるから誰が座ろうと壊れる心配はないわい」

椅子のフレームと足にはアダマンタイトが使われており、背もたれと座る部分は、スパイダー系の魔物の頂点であるキングデーモンスパイダーの糸が使われているとのことだ。

「おやっさん、完璧だよ!よく折りたたむことができたね。流石だよ」

「色々試行錯誤を繰り返したわい!じゃが、今回の仕事は、今後の武器や街作りや色んなものに役立つじゃろう。ええ仕事じゃった!次は、これじゃわい」

アレクは、見事に前世の折りたたみ椅子が再現されていることに興奮を覚える。そして、おやっさんは細かい技術が詰まった今回の仕事は、更にドワーフ達の技術向上に繋がったと言う。
その様子を眺めていたパスクは、確かに凄いとは思うのだが、ただの椅子で興奮しすぎだろうと思う。それよりも、椅子一つにアダマンタイトやキングデーモンスパイダーの糸が使われている方が、驚きだろうと思うのだ。

「うわぁぁぁ!まさかワンタッチテント!?」

「そうじゃ!広げててっぺんの糸を引っ張れば、すぐ完成じゃわい。更に、魔道具を埋め込み、風を避けと防御結界が発動するようになっておるんじゃ」

ワンタッチテントのデメリットである風と衝撃の弱さを完全克服させた完璧な物をおやっさんは作ってしまったのだ。

「まだまだじゃ!頼まれておったタープテントとバーベキューコンロと炭と調理器具とランタンとマットじゃな」

おやっさんは、次々とアレクに頼まれていたキャンプ道具一式を披露していく。
流石に、全てが出される頃には、パスクもキャンプ道具の素晴らしさを理解したのか、興奮した様子になる。

「アレク様、はじめはよくわかりませんでしたが、素晴らしい物ですね!安価にできるなら、冒険者が重宝するでしょう。それに、国が欲すると思います。これは、慎重に扱いましょう」

「確かに、言われて気付いたけどそうだね。でも、最初は俺達のために使おうよ!一般化するのは、そのあとかな」

アレクは、自分達が楽しくキャンプをするために作ろうと思っていただけなのだが、パスクはすでに商品化の目処を立てているようであり、世に出すための計画を頭で考えているのであった。
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