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8話
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連れていかれたのは別室だった。人の部屋に勝手にいいのかと思ったが、トモはリゼをその部屋に押し込めた後にきちんとホストに許可を取ったらしい。男と離れることで多少落ち着いたリゼに説明してくれた。ぬるま湯くらい冷めた頭が不快さを主張する。穴から何かこぼれてきている。発情期の時にも同じ現象が起きているからこれはわかる。αの精が欲しいと、ここに受け止めたいと主張している証拠だ。だけどもリゼはそれが悲しかった。運命、それはもっとキラキラしてロマンティックなものだと思っていた。少なくとも父から聞かされていた話では、素敵なものだと思っていた。だけど、現実はどうだ。好きな男以外の、どこの奴とも知らない人間に発情することが運命だと? 本能に身を任せ、理性をねじ伏せ交尾するのが運命だと? そんなのただの獣じゃないか。リゼは人間だ。セックスは好きな人としたい。それを否定なんか運命にだってされたくない。
「……リゼくん、大丈夫か」
床に横たわるリゼにトモは上着をかけ、少し離れたところで声をかけてくれる。扉の前に立っているのはどうしてだろう。寂しい。もっと近くに来てほしい。
「……ごめ、なさ……」
「謝らなくていい。……あの男が探していた運命の番ってことらしいな。システムはこの部屋を借りるときに聞いた。結構面倒だな、でもよかった」
よかった?
「見目もいい。服からして金も持ってるだろう。相手としては問題ない」
問題ない?
「リゼくんが落ち着いたら、一回家に帰って、召喚者に報告をして、それからあの男の身元を調べておく。俺はそれでお役御免だな。抑制剤も貰ってきた。飲むといい」
本当に言っているのか。本当に、リゼが誰かのものになっていいのか。リゼは目の前の彼にとって、なににもなれないのかと痛感する。どうすればいいんだろう、Ωのフェロモンもリゼのアピールもトモには効かない。αなのに。こんな状態のリゼを襲わないのがその証拠だ。悲しい。フェロモンが好きな相手にだけ効果があればいいのに。何人のαを惑わせられても、運命の番を引き寄せられても、大好きなひとりに何も効果がなければ意味がない。
空しい。こんな身体に生まれなきゃよかった。自分の生まれも育ちも、体質も今までなんとも思った事がなかったけれど、リゼははじめて今日、そう思った。
抑制剤を飲み下し、息を整える。本当は声を出すことすら辛いけれど、リゼは大事なことだと口を開いた。
「ぼ、くは……、トモさまがいいです……」
「まだ言ってるのか。はっきり言う、俺はこのシステムの当事者になりたくない。誰でも誘う淫乱と付き合う気はない」
——淫乱。
そう見えてもしょうがないか。リゼは苦笑する。
でもそれを言うならトモだって。
「トモさまも……勃起しないって言う割には、してるじゃないですか……」
彼の股間はあの金髪と同じく主張していた。あの男と違うのはリゼにとって嫌悪感が無い事だけだ。
「……っ、これは」
トモが後退る。だけどその先はドアで、彼の踵が木に当たる音だけが響いた。
「トモさま、っ、うんめいのつがいなんてうけいれられません……っ! おねがいですから、ぼくと」
その言葉はトモの叫びに遮られた。
「気持ち悪いんだよっ!」
「え……」
そのセリフを耳にして茹だった頭がどこかで温度を一気に下がった感覚がした。
「フェロモンがなんだか知らないけどキモいんだよ! 他人を誘惑して襲わせるなんて気持ち悪い! そうやって適当なヤツと子ども作って、それで、それで……」
トモはそれから力が抜けたように座り込んだ。
「こどもを、いらないって、ほしくなかったっていうんだろ……」
「トモさま……」
「こどもがいなくなるのはもういやだ……」
リゼはトモのことを何も知らない。知っていることは、リゼなんかよりもずっと、辛い経験をしただろうということだけ。リゼは重く熱い身体を無理矢理動かし、座り込んだトモを抱きしめた。相手はαだ、こんなことをしたら理性を崩し襲われる。でもリゼは、トモはそんなことしないと確信していた。彼には強靭な理性があるし、何よりうわごとのように呟く「あかちゃん」が「それ」を拒んでいるのは馬鹿なリゼにもわかったから。
「……嫌えよ、無理なんだよ、俺はきみが嫌いだ」
「トモ様、いいですよ。僕への暴言でも何でも言ってください。でも、自分の言葉で自分を傷つけるのはやめてください。僕のことを嫌いって言うなら心の底から言って。泣きながら言われてもどうすればいいのかわかりません」
トモの表情から、傷ついているのは明白だった。リゼを「嫌いだ」という度に悲しい顔をする。本能に揺らぎそうな頭を全力で理性に傾ける。この人とセックスがしたい。でもだめだ。フェロモンで傷ついたこの人を守るほかに選択肢なんかない。本能なんかねじ伏せてやる。
——リゼは、獣ではないのだから。
トモはリゼに身体を預けるとぽつりと話し出した。
「……うまれたこがいらないなら、おれがそだてたかった」
「はい」
「おもいだしたくないのに、きみといっしょにいたらこうやっておもいだすはめになるのか。あのときドアをあけてとめなかったじぶんを、いっしょううらむのか」
「……ごめんなさい」
「あいつらは、なんで、なんでなにもしてないこをころしたの……」
この人は、どこまでも優しいのだ。優しいから、自分に関係ない命にこんなに心を裂いてしまう。自分の身体がおかしくなるまで深く傷ついてしまう。そんな優しい彼を、リゼは救いたかった。この人を笑顔にしたいと思った。もう失った命は戻らない、過去は神でも変えられない。でも、前に進むことは出来る。リゼはその手伝いをしたい。少なくとも、優しいこの人が傷つく姿はもう見たくない。
「きらいだ。あいつらも、きみも、おれも、ぜんぶ……!」
彼の息がおかしい。過呼吸、パニック状態に陥っていることは医療に明るくないリゼにもわかった。確かこういう時には紙袋を使うらしいが。今はこれしかない。
リゼはトモの唇にキスをした。愛も何もない、ただの処置だった。
それから落ち着いたトモの頭を撫でる。
「トモ様、好きです」
息を整えて、はっきりリゼは言った。
「トモ様が嫌いでも、僕は好きです」
あの金髪から離れたおかげで、抑制剤の効果もあるだろうが、だんだん体調は正常に戻りつつある。おかげで大事なことも伝えられそうだ。
「トモ様、僕はトモ様と同じ体験をしなかったので貴方の感情が理解できません。僕はトモ様みたいに優しくないですし、妊娠もしたことがないから尚更です。バース性のシステムは僕も思うところがありますけど」
リゼは続ける。
「でも、今はΩでよかったと思います。もしΩじゃなければ、貴方の気持ちをわかろうとしなかった。何があったかは話してくれるまで聞きません。でも、これだけは言わせてください。……何を言われても、貴方が好きです。誰でもない。他人のために心を痛める優しさのある、貴方が」
リゼはぎゅっとトモを抱きしめた。トモが落ち着くまで。
トラウマに震えるトモはどうしようもなく小さく見えて。守りたいと思った。この人の心を。
「……リゼくん、大丈夫か」
床に横たわるリゼにトモは上着をかけ、少し離れたところで声をかけてくれる。扉の前に立っているのはどうしてだろう。寂しい。もっと近くに来てほしい。
「……ごめ、なさ……」
「謝らなくていい。……あの男が探していた運命の番ってことらしいな。システムはこの部屋を借りるときに聞いた。結構面倒だな、でもよかった」
よかった?
「見目もいい。服からして金も持ってるだろう。相手としては問題ない」
問題ない?
「リゼくんが落ち着いたら、一回家に帰って、召喚者に報告をして、それからあの男の身元を調べておく。俺はそれでお役御免だな。抑制剤も貰ってきた。飲むといい」
本当に言っているのか。本当に、リゼが誰かのものになっていいのか。リゼは目の前の彼にとって、なににもなれないのかと痛感する。どうすればいいんだろう、Ωのフェロモンもリゼのアピールもトモには効かない。αなのに。こんな状態のリゼを襲わないのがその証拠だ。悲しい。フェロモンが好きな相手にだけ効果があればいいのに。何人のαを惑わせられても、運命の番を引き寄せられても、大好きなひとりに何も効果がなければ意味がない。
空しい。こんな身体に生まれなきゃよかった。自分の生まれも育ちも、体質も今までなんとも思った事がなかったけれど、リゼははじめて今日、そう思った。
抑制剤を飲み下し、息を整える。本当は声を出すことすら辛いけれど、リゼは大事なことだと口を開いた。
「ぼ、くは……、トモさまがいいです……」
「まだ言ってるのか。はっきり言う、俺はこのシステムの当事者になりたくない。誰でも誘う淫乱と付き合う気はない」
——淫乱。
そう見えてもしょうがないか。リゼは苦笑する。
でもそれを言うならトモだって。
「トモさまも……勃起しないって言う割には、してるじゃないですか……」
彼の股間はあの金髪と同じく主張していた。あの男と違うのはリゼにとって嫌悪感が無い事だけだ。
「……っ、これは」
トモが後退る。だけどその先はドアで、彼の踵が木に当たる音だけが響いた。
「トモさま、っ、うんめいのつがいなんてうけいれられません……っ! おねがいですから、ぼくと」
その言葉はトモの叫びに遮られた。
「気持ち悪いんだよっ!」
「え……」
そのセリフを耳にして茹だった頭がどこかで温度を一気に下がった感覚がした。
「フェロモンがなんだか知らないけどキモいんだよ! 他人を誘惑して襲わせるなんて気持ち悪い! そうやって適当なヤツと子ども作って、それで、それで……」
トモはそれから力が抜けたように座り込んだ。
「こどもを、いらないって、ほしくなかったっていうんだろ……」
「トモさま……」
「こどもがいなくなるのはもういやだ……」
リゼはトモのことを何も知らない。知っていることは、リゼなんかよりもずっと、辛い経験をしただろうということだけ。リゼは重く熱い身体を無理矢理動かし、座り込んだトモを抱きしめた。相手はαだ、こんなことをしたら理性を崩し襲われる。でもリゼは、トモはそんなことしないと確信していた。彼には強靭な理性があるし、何よりうわごとのように呟く「あかちゃん」が「それ」を拒んでいるのは馬鹿なリゼにもわかったから。
「……嫌えよ、無理なんだよ、俺はきみが嫌いだ」
「トモ様、いいですよ。僕への暴言でも何でも言ってください。でも、自分の言葉で自分を傷つけるのはやめてください。僕のことを嫌いって言うなら心の底から言って。泣きながら言われてもどうすればいいのかわかりません」
トモの表情から、傷ついているのは明白だった。リゼを「嫌いだ」という度に悲しい顔をする。本能に揺らぎそうな頭を全力で理性に傾ける。この人とセックスがしたい。でもだめだ。フェロモンで傷ついたこの人を守るほかに選択肢なんかない。本能なんかねじ伏せてやる。
——リゼは、獣ではないのだから。
トモはリゼに身体を預けるとぽつりと話し出した。
「……うまれたこがいらないなら、おれがそだてたかった」
「はい」
「おもいだしたくないのに、きみといっしょにいたらこうやっておもいだすはめになるのか。あのときドアをあけてとめなかったじぶんを、いっしょううらむのか」
「……ごめんなさい」
「あいつらは、なんで、なんでなにもしてないこをころしたの……」
この人は、どこまでも優しいのだ。優しいから、自分に関係ない命にこんなに心を裂いてしまう。自分の身体がおかしくなるまで深く傷ついてしまう。そんな優しい彼を、リゼは救いたかった。この人を笑顔にしたいと思った。もう失った命は戻らない、過去は神でも変えられない。でも、前に進むことは出来る。リゼはその手伝いをしたい。少なくとも、優しいこの人が傷つく姿はもう見たくない。
「きらいだ。あいつらも、きみも、おれも、ぜんぶ……!」
彼の息がおかしい。過呼吸、パニック状態に陥っていることは医療に明るくないリゼにもわかった。確かこういう時には紙袋を使うらしいが。今はこれしかない。
リゼはトモの唇にキスをした。愛も何もない、ただの処置だった。
それから落ち着いたトモの頭を撫でる。
「トモ様、好きです」
息を整えて、はっきりリゼは言った。
「トモ様が嫌いでも、僕は好きです」
あの金髪から離れたおかげで、抑制剤の効果もあるだろうが、だんだん体調は正常に戻りつつある。おかげで大事なことも伝えられそうだ。
「トモ様、僕はトモ様と同じ体験をしなかったので貴方の感情が理解できません。僕はトモ様みたいに優しくないですし、妊娠もしたことがないから尚更です。バース性のシステムは僕も思うところがありますけど」
リゼは続ける。
「でも、今はΩでよかったと思います。もしΩじゃなければ、貴方の気持ちをわかろうとしなかった。何があったかは話してくれるまで聞きません。でも、これだけは言わせてください。……何を言われても、貴方が好きです。誰でもない。他人のために心を痛める優しさのある、貴方が」
リゼはぎゅっとトモを抱きしめた。トモが落ち着くまで。
トラウマに震えるトモはどうしようもなく小さく見えて。守りたいと思った。この人の心を。
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