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第5話 鍛錬の日々、いきだおれの、お嬢様を、助けてしまいました。
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オンライン授業を受ける毎日の涼だったが、この日は、体を鍛える月曜日から金曜日までは、室内のトレーニングルームで筋力を鍛え、土曜日は体を休ませる。日曜日は、朝から40kgの重りと水を背負い、10kmのランニングをし、帰ってきたら、裏山を踏破する。距離は1kmも無いが、道もなく、急勾配、遠回りをしながら、敷地内のてっぺんまで行き、コーヒーを飲む、そして、帰りは懸垂降下、下まで、下りる。そんな日々を送っていた、そんなある日のことだった。敷地内に一人の見知らぬ女性が倒れていた。雑木林の大木に引っかかるように横たわっていた。「誰だ」と聞いても、反応がない。だが、息はある。しかし、酷い怪我だ。涼は周囲を警戒しながら、歩み寄る。しかし、こういう時、必ずと言って何かしらに巻き込まれるんだよなと、嫌な顔をした。携帯を取り出し、片岡さんにメッセージを送り救急車の手配を頼んだ。とりあえず、怪我した箇所をペットボトルの水で洗い流し、ガーゼを当て、バンテージで体の部分を止血し、腕や足は三角巾で止血した。背嚢の上にファイアマン搬送をし、家まで連れ帰り、救急車を待つ。その間、安静側臥位で、経過観察を、しながら、待った。一応、外傷を見るに野犬か、何かに、襲われ、パニックを、起こし、滑落したって、ところだろう、しかし、気になる、傷もある。滑落だけなら、擦過傷で、済むが、片岡さんは「これ、切られた傷だよね?」と言う、確かに、俺にもそう見えるが、医者じゃないから、その辺の診断は、搬送先のドクターに任す。連れ帰ってから、約5分後に、警察官と、救急隊が、家に着き「バイタルは安定、上112下97、レベル100~200です。一応、AED付けましたが、SpO2は95で安定、発見時、ところどころに、擦過傷と、不審な傷が、見られた ため応急処置をしておきました。医薬品の使用はしておらず、ペットボトルの水で対応してあります。細菌感染の、恐れが、あるため、搬送先のドクターに、お伝えください。」と報告し後は、警察官の対応に対しては、発見現場に、連れて行き、バリケードで仕切られた私有地境界線を見に行ったら柵が折れていた。一応警察官の、捜査が、終わるまで、柵は、直せない、俺は、警察官と、共に、家に戻り、防犯カメラの、データを、コピーして、渡した。片岡さんは、この部屋に、入るのは、初めてだったので、驚きが隠せないようだ。「何この部屋?大学のサーバールーム以上に凄い。」と絶句していた。その奥に、録音ブース等があり、もうひとつの部屋には、50mのシューティングレンジがありトイエアガンや、ガスブローバックハンドガン、ガスブローバックアサルトライフルが、武器庫にバイオBB弾や、マガジンなどが収納されている。警察官は、射速計も、ある為、試しに、俺は「全部トイガンですが、射速測ってみます?」と言って0.8Jなのを確認し納得していた。警察官は、「将来自衛官になるの?」と聞かれたので「実家の友人が来た時、裏山で、サバゲー、出来ればと、ここで、撃っています。」警察官は、「なるほどね」と言いながら警察官は「捜査にご協力いただきありがとうございます。私はこれで。」と言って去って行った。片岡さんは、「さっきの子のことなんだけど?」俺は、「証拠がない以上、憶測で物事を決めるのは早計だと思います。確かに、熊や獣の傷以外に鋭利な刃物で、切りつけた跡がありましたが、それは、医師と警察の仕事ですよ。僕ら素人が口に出すべきではないです。もし奴らなら、とある条約を持って、ここらで悪さできなくしてあります。違えた場合、一族諸共、社会的にも物理的にも、塵も残さず抹消する。と文書でも契約をし、知り合いの弁護士に預けてありますし。ご安心を、」そしてコンソールに向かい「ナユタ、山の上の映像を3日前くらいから遡り、彼女の関連映像をピックアップ、この街の防犯カメラも全部出してくれ。データは予備も含め3つ用意してくれ」ナユタは、「YES
MASTER」と言って、部屋を出た。鉄壁の要塞で、ある事を、見せつけ、片岡さんを安心させた。俺は「これで、お分かりかと思いますが、ナユタは、量子スーパーコンピューターです。下手に奴らはここに近づけないんです。万が一、ここに近づいたら、防護隔壁が閉まり防衛装置が働きます。」片岡さんは、安堵したのと、また別に、危機感を覚えた。片岡さんの心の中に渦巻く危機感、それは、彼の中に彼はいないということだ。自分の人生の中に自分がいないということは、他人のために、命の危険を顧みないで、命を張れるが、自分の命に関しては、何とかなるだろう。ぐらいにしか、おもっていないという事だ。だから、人にやさしく、自分に冷たい、時折見せる横顔に滲み出る悲しい顔も、他人に、見せる、優しい顔も、全部、自分のためでなく、不安がる人たちのためなのだ。きっと、自分が、心底、嫌いなのだろう。片岡さんは、「涼君は自分の事きらいでしょ?」俺は、「なんですか?いきなり?好きか?嫌いか?と、問われれば、嫌いですかね?」片岡さんは「やっぱりね、涼君、気付いてないかも、だけど、言葉の節々に出てるんだよ?口癖に、なってるんだと思うんだけど、涼君はさ、他人のためなら、何でもするけど、自分のためには、研究以外では動かないじゃない?私に対しても、さっきの子に対しても、見てれば丸わかり、私はね、涼君にはもっと自分を大事にして欲しい。そう思うんだ。」俺は、「命の価値観は人それぞれですが、俺は周りの人々が幸せであって欲しいと考えてます。そうじゃなきゃ、自称発明家なんて喧伝しませんて。」片岡さんは、俺を包み込むように背後から優しく抱きしめ「それでも、無茶だけはして欲しくないのよ。」俺は、「片岡さん?男嫌いなんじゃないでしたっけ?俺も年頃の男子なんですが?」と言うと「知ってる。でも、涼君の心が消えないように繋ぎ止めておきたいから、勇気を出してこうしてる。」俺は、「昔昔の話なのですが、聞いてくれますか?俺がこうなった原因、小学生の頃の話です。俺を好いてくれる女子生徒が居ました。その女子は、ある日、リンチにあい、力の無い俺は、ただ押さえつけられ、見ているだけしかできませんでした。何度も、何度も俺はその光景を見せつけられ。お互い心というものを失っていき、彼女は自ら死を望み、俺はそれでも生きていて欲しかった。いつの日か、そんな感情も失い。彼女は、屋上から、飛び降りました。その光景を目の当たりにした。俺は、その子のそばで泣き喚きながら、涙枯れるまで泣き、残った最後の心はそいつらへの復讐、ひたすら机や椅子、ほうきにモップを使い叩きのめして、折れたモップで主犯者の心臓を貫き、それに参加した。奴ら全員をこの手で殺め、病院送りにし、俺は、更生施設で過ごしました。今の俺は、燃えカスの断片の良心を大事に抱え、人の、為に、力を、使おう。人の、為なら、この命を捧げよう。と決めたのです。だから、俺は、人に、優しくされたり、愛されては、ダメな、人間なんです。神や、仏なんて、非科学的な、ものより。目の前で、起きた、事が、許せるか、許せないか?しか、残って、いない。戦闘機械、みたいな、もの、です。」片岡さんは、「機械、は涙を、流さない、今、あなたの、頬を、伝って、流れている物は、何かしら?油?冷却水?違うよね。枯れ果てたはずの、涙じゃない?涼君は確かに人間、なんだよ。」とさらに、強く、抱きしめた。そして、「辛かったね?怖かったね?やりきれなかったね、もう、無理して、強がらなくて、良いんだよ。」彼女の体は、小刻みに、震えていたが、ほんの少しの、それでいて、絞り出された、勇気が心地よく感じた。しかし、歩みを止めるつもりは、ない、悲劇は繰り返さない。確固たる信念、だけが、今の俺を、築き上げ、心というものを、つなぎ止めて、いるからだ。「気高く舞え、はかなく散った、定めを受けし、戦士よ。」と、ハミングがてら歌っていた俺の好きな、アーティストの歌だった。そう言えば、一緒に歌って、いたんだよな?と思いながら、夜空に、向かい、大声で、歌い始めたのであった。なまえも、忘れた、ただ面影だけが、残る。あの子と歌った。この曲だけが、初恋にして、最後の人としての、尊厳を、保って、居させて、くれる。断片であった。あれから、数日後、インターホンが、なった。傷は少し残るが、先日助けた女性だった。警察官も一緒だった。「はい大星ですが、何か?」警察官は手帳を見せ「長野県警の、長瀬、と申します。捜査の御協力の感謝と、もう現場の保存の解除をお伝えに来ました。あと、被害者の方がお礼を言いたいとの事で、お伺いいたしました。」「少しお待ちください。」ナユタに照合を頼み、本人であることを確認した。「どうぞ、お入りください。」と、俺は迎え入れた。リビングのソファーに座り、涼は、「御足労いただき、ありがとうございます。」さらに俺は、「そちらのお嬢さんは、お体の具合はどうですか?」と質問した。彼女は「雨宮雫と申します。この度は、お助けいただき、ありがとうございます。」俺は「人命の応急処置は、最優先事項ですからお気になさらず。」長瀬という刑事は、割り込んで「この度の事件は事故でした。」俺は「ほう?事故ですか?傷害事件ではなく?」と鋭い目つきで睨み返した。「私が発見した時不審な傷がありましたが?医師では無いので、断言できませんが、鋭利な刃物もしくは、それに属する何か?による刺し傷があったと記憶してますが。」と当時の資料を見て、テーブルにほうり投げた。そう言えば長瀬と言う刑事は、鳴瀬議員との癒着が関与していたな。「嫌ね?知り合いの医師に彼女のデータを送って、教えてもらったのですよ?何せ、私の父が、専門外でありますが、医師なもので、知り合いの外科の先生にカルテを診てもらったのですが、明らかに、鋭利な刃物、もしくは、それに、類するもので、急所を外れてましたが、刺殺目的とされる外傷痕があったと報告を受けていましてね。随分と話が食い違いますね?長瀬刑事さん?」と、身を乗り出して詰め寄って、聞いてみた。そうすると、またインターホンが鳴った片岡さんに対応をお願いすると、「警察庁の機動捜査課の谷田部警視がおみえよ」と耳打ちして来たのでお出迎えよろしくと頼んでリビングに来てもらった「谷田部警視、よくお越しくださいました。」谷田部は、「いやいや、君のお父さんとは、大学時代の同期でね。気にしないでくれ。」俺は「畏まりました。谷田部さん。」谷田部は「君の見解は、県警の捜査報告と食い違ってる、そうだね?」俺は「はい。」谷田部は「我々が主刀医に聞いたところ、刃物らしき傷が3箇所あったと報告を受けているのだが?長瀬刑事、なぜ、事故だと思ったのかね?」長瀬の目が泳ぎ始めた。俺が口を開いた「要は、上からの圧力、若しくは政治家からの圧力があったのでは、地方の警察にせよ警視庁の上でさえ言いなりになる位の政治家の圧力がかかれば、黒でも白にせざるを得ないですからね?」谷田部は、驚いた。「それは、本当かね?」俺は、「過去にも似たようなケースが散見されてました。長瀬刑事、貴方、当時17歳の女子高生の暴行傷害事件の担当してましたよね?その時から、とある、国会議員から、当時、300万、受け取ってますね?そのうちの100万で、示談に持ち込もうとした。彼女は、心に、大きな、傷を、負い、現在とある研究施設で研究員をしています。」谷田部は、「それは、誰ですか?」俺は、「言えません。後で教えます、谷田部さん。」と言って「それから、ことある事に、自分の地位を利用しては、容疑者を、釈放し、金を受け取った。ちがいますか?この前のコンビニの裏での、傷害未遂及び婦女暴行未遂事件において私の家にこんな封筒がポストにありました。中身をご確認ください。」長瀬は、手紙と現金1000万を見て、「逃れができなくなった」と言った。俺は「その手紙をご自分で声に出しお読みください。一言一句、偽りなく、さぁ、読んでください。」と声を荒げ、言った沈黙は続く。「何黙ってるんすかね?上司の前じゃ、読めない話なんすか?あぁ~、ざけるなよ!三下、読めと言っているんだよ!早く読みやがれ!てぇめ~に筋通してるんだろ!なら読め!」と、初めて、逆鱗に触れたら不味い相手を敵に回したと、この時、長瀬は、思った。口を開こうとしない、長瀬から、便箋を奪い取り、谷田部に、渡し、俺は、「さて、谷田部さん、これ、どう落とし前つけます。トカゲのしっぽ切りだけじゃ済みませんよ?」ナユタにこの便箋の内容をコピーし、法務省公安調査庁と、内閣調査室に送らせた。そして、谷田部と長瀬に「マスコミにはリークしませんが、然るべき筋に捜査を依頼しました。きっと元締めは長瀬刑事、貴方を、切ることでしょう?ですが、ご安心を、私の知り得る情報は、然るべき筋に、全て、証拠迄、提出しました。今後、私の家族、又は、私の庇護下に、あるものに、対して手を出した場合、それなりの制裁が下される。その事を、お忘れなきよう。と、お伝えください、彼女の身柄を谷田部さんに渡し長瀬刑事さんは、お引取りを!」と、冷たく追い返した。金を置いていこうとしたので「忘れ物ですよと」金の入った封筒を長瀬の背中に投げ付けた。さて、種は蒔いた後は、収穫を待つだけだ。後は、谷田部さんに、「この案件は、貴方に、任せますが、上からの圧力に負けないでくださいね?あなたの周りに監視者が居ることを、お忘れなく。本日は御足労いただきありがとうございました。」と、言い、帰ってもらった。
MASTER」と言って、部屋を出た。鉄壁の要塞で、ある事を、見せつけ、片岡さんを安心させた。俺は「これで、お分かりかと思いますが、ナユタは、量子スーパーコンピューターです。下手に奴らはここに近づけないんです。万が一、ここに近づいたら、防護隔壁が閉まり防衛装置が働きます。」片岡さんは、安堵したのと、また別に、危機感を覚えた。片岡さんの心の中に渦巻く危機感、それは、彼の中に彼はいないということだ。自分の人生の中に自分がいないということは、他人のために、命の危険を顧みないで、命を張れるが、自分の命に関しては、何とかなるだろう。ぐらいにしか、おもっていないという事だ。だから、人にやさしく、自分に冷たい、時折見せる横顔に滲み出る悲しい顔も、他人に、見せる、優しい顔も、全部、自分のためでなく、不安がる人たちのためなのだ。きっと、自分が、心底、嫌いなのだろう。片岡さんは、「涼君は自分の事きらいでしょ?」俺は、「なんですか?いきなり?好きか?嫌いか?と、問われれば、嫌いですかね?」片岡さんは「やっぱりね、涼君、気付いてないかも、だけど、言葉の節々に出てるんだよ?口癖に、なってるんだと思うんだけど、涼君はさ、他人のためなら、何でもするけど、自分のためには、研究以外では動かないじゃない?私に対しても、さっきの子に対しても、見てれば丸わかり、私はね、涼君にはもっと自分を大事にして欲しい。そう思うんだ。」俺は、「命の価値観は人それぞれですが、俺は周りの人々が幸せであって欲しいと考えてます。そうじゃなきゃ、自称発明家なんて喧伝しませんて。」片岡さんは、俺を包み込むように背後から優しく抱きしめ「それでも、無茶だけはして欲しくないのよ。」俺は、「片岡さん?男嫌いなんじゃないでしたっけ?俺も年頃の男子なんですが?」と言うと「知ってる。でも、涼君の心が消えないように繋ぎ止めておきたいから、勇気を出してこうしてる。」俺は、「昔昔の話なのですが、聞いてくれますか?俺がこうなった原因、小学生の頃の話です。俺を好いてくれる女子生徒が居ました。その女子は、ある日、リンチにあい、力の無い俺は、ただ押さえつけられ、見ているだけしかできませんでした。何度も、何度も俺はその光景を見せつけられ。お互い心というものを失っていき、彼女は自ら死を望み、俺はそれでも生きていて欲しかった。いつの日か、そんな感情も失い。彼女は、屋上から、飛び降りました。その光景を目の当たりにした。俺は、その子のそばで泣き喚きながら、涙枯れるまで泣き、残った最後の心はそいつらへの復讐、ひたすら机や椅子、ほうきにモップを使い叩きのめして、折れたモップで主犯者の心臓を貫き、それに参加した。奴ら全員をこの手で殺め、病院送りにし、俺は、更生施設で過ごしました。今の俺は、燃えカスの断片の良心を大事に抱え、人の、為に、力を、使おう。人の、為なら、この命を捧げよう。と決めたのです。だから、俺は、人に、優しくされたり、愛されては、ダメな、人間なんです。神や、仏なんて、非科学的な、ものより。目の前で、起きた、事が、許せるか、許せないか?しか、残って、いない。戦闘機械、みたいな、もの、です。」片岡さんは、「機械、は涙を、流さない、今、あなたの、頬を、伝って、流れている物は、何かしら?油?冷却水?違うよね。枯れ果てたはずの、涙じゃない?涼君は確かに人間、なんだよ。」とさらに、強く、抱きしめた。そして、「辛かったね?怖かったね?やりきれなかったね、もう、無理して、強がらなくて、良いんだよ。」彼女の体は、小刻みに、震えていたが、ほんの少しの、それでいて、絞り出された、勇気が心地よく感じた。しかし、歩みを止めるつもりは、ない、悲劇は繰り返さない。確固たる信念、だけが、今の俺を、築き上げ、心というものを、つなぎ止めて、いるからだ。「気高く舞え、はかなく散った、定めを受けし、戦士よ。」と、ハミングがてら歌っていた俺の好きな、アーティストの歌だった。そう言えば、一緒に歌って、いたんだよな?と思いながら、夜空に、向かい、大声で、歌い始めたのであった。なまえも、忘れた、ただ面影だけが、残る。あの子と歌った。この曲だけが、初恋にして、最後の人としての、尊厳を、保って、居させて、くれる。断片であった。あれから、数日後、インターホンが、なった。傷は少し残るが、先日助けた女性だった。警察官も一緒だった。「はい大星ですが、何か?」警察官は手帳を見せ「長野県警の、長瀬、と申します。捜査の御協力の感謝と、もう現場の保存の解除をお伝えに来ました。あと、被害者の方がお礼を言いたいとの事で、お伺いいたしました。」「少しお待ちください。」ナユタに照合を頼み、本人であることを確認した。「どうぞ、お入りください。」と、俺は迎え入れた。リビングのソファーに座り、涼は、「御足労いただき、ありがとうございます。」さらに俺は、「そちらのお嬢さんは、お体の具合はどうですか?」と質問した。彼女は「雨宮雫と申します。この度は、お助けいただき、ありがとうございます。」俺は「人命の応急処置は、最優先事項ですからお気になさらず。」長瀬という刑事は、割り込んで「この度の事件は事故でした。」俺は「ほう?事故ですか?傷害事件ではなく?」と鋭い目つきで睨み返した。「私が発見した時不審な傷がありましたが?医師では無いので、断言できませんが、鋭利な刃物もしくは、それに属する何か?による刺し傷があったと記憶してますが。」と当時の資料を見て、テーブルにほうり投げた。そう言えば長瀬と言う刑事は、鳴瀬議員との癒着が関与していたな。「嫌ね?知り合いの医師に彼女のデータを送って、教えてもらったのですよ?何せ、私の父が、専門外でありますが、医師なもので、知り合いの外科の先生にカルテを診てもらったのですが、明らかに、鋭利な刃物、もしくは、それに、類するもので、急所を外れてましたが、刺殺目的とされる外傷痕があったと報告を受けていましてね。随分と話が食い違いますね?長瀬刑事さん?」と、身を乗り出して詰め寄って、聞いてみた。そうすると、またインターホンが鳴った片岡さんに対応をお願いすると、「警察庁の機動捜査課の谷田部警視がおみえよ」と耳打ちして来たのでお出迎えよろしくと頼んでリビングに来てもらった「谷田部警視、よくお越しくださいました。」谷田部は、「いやいや、君のお父さんとは、大学時代の同期でね。気にしないでくれ。」俺は「畏まりました。谷田部さん。」谷田部は「君の見解は、県警の捜査報告と食い違ってる、そうだね?」俺は「はい。」谷田部は「我々が主刀医に聞いたところ、刃物らしき傷が3箇所あったと報告を受けているのだが?長瀬刑事、なぜ、事故だと思ったのかね?」長瀬の目が泳ぎ始めた。俺が口を開いた「要は、上からの圧力、若しくは政治家からの圧力があったのでは、地方の警察にせよ警視庁の上でさえ言いなりになる位の政治家の圧力がかかれば、黒でも白にせざるを得ないですからね?」谷田部は、驚いた。「それは、本当かね?」俺は、「過去にも似たようなケースが散見されてました。長瀬刑事、貴方、当時17歳の女子高生の暴行傷害事件の担当してましたよね?その時から、とある、国会議員から、当時、300万、受け取ってますね?そのうちの100万で、示談に持ち込もうとした。彼女は、心に、大きな、傷を、負い、現在とある研究施設で研究員をしています。」谷田部は、「それは、誰ですか?」俺は、「言えません。後で教えます、谷田部さん。」と言って「それから、ことある事に、自分の地位を利用しては、容疑者を、釈放し、金を受け取った。ちがいますか?この前のコンビニの裏での、傷害未遂及び婦女暴行未遂事件において私の家にこんな封筒がポストにありました。中身をご確認ください。」長瀬は、手紙と現金1000万を見て、「逃れができなくなった」と言った。俺は「その手紙をご自分で声に出しお読みください。一言一句、偽りなく、さぁ、読んでください。」と声を荒げ、言った沈黙は続く。「何黙ってるんすかね?上司の前じゃ、読めない話なんすか?あぁ~、ざけるなよ!三下、読めと言っているんだよ!早く読みやがれ!てぇめ~に筋通してるんだろ!なら読め!」と、初めて、逆鱗に触れたら不味い相手を敵に回したと、この時、長瀬は、思った。口を開こうとしない、長瀬から、便箋を奪い取り、谷田部に、渡し、俺は、「さて、谷田部さん、これ、どう落とし前つけます。トカゲのしっぽ切りだけじゃ済みませんよ?」ナユタにこの便箋の内容をコピーし、法務省公安調査庁と、内閣調査室に送らせた。そして、谷田部と長瀬に「マスコミにはリークしませんが、然るべき筋に捜査を依頼しました。きっと元締めは長瀬刑事、貴方を、切ることでしょう?ですが、ご安心を、私の知り得る情報は、然るべき筋に、全て、証拠迄、提出しました。今後、私の家族、又は、私の庇護下に、あるものに、対して手を出した場合、それなりの制裁が下される。その事を、お忘れなきよう。と、お伝えください、彼女の身柄を谷田部さんに渡し長瀬刑事さんは、お引取りを!」と、冷たく追い返した。金を置いていこうとしたので「忘れ物ですよと」金の入った封筒を長瀬の背中に投げ付けた。さて、種は蒔いた後は、収穫を待つだけだ。後は、谷田部さんに、「この案件は、貴方に、任せますが、上からの圧力に負けないでくださいね?あなたの周りに監視者が居ることを、お忘れなく。本日は御足労いただきありがとうございました。」と、言い、帰ってもらった。
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