転生者の子の英雄記

滝崎空雅

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アルミス編

第26話 選抜4

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 魔力を解くと同時に探査をした
「残りはあと二つのようだね」
「なら二手に分かれて見る?」
「いいかも。アストが一人でするの?」
「よし。それにしよう」

アストはうなずいて二手に分かれた
そしてすぐにアストは一つのチームを見つけた

「ねぇどこに行くの?」
「なっ!?」
「いつの間に!?」
「倒したいんじゃないの?早くおいでよ」

そのメンバーはアストの姿に絶句した
人とは言えない姿をしているためだ

「なんだよその姿は……お前劣等生か?」
絶句しているメンバーのリーダーのものが言った
「だったらどうした?まさか俺一人に7人で負けるはずないよなぁ?」

「劣等生に負けるはずねーだろ。お前の仲間はどこにいるか知らんがまずはお前から倒してやるよ!!!」

リーダーは劣等生と気づいた途端態度を変えて強気になった
それは間違いだったことに気づかない

「そっか。早く来てよ。来ないならこっちから行くよ?」
アストは態度を変えられたときから練っていた技を使う
「『残虐の鷲風』」

技を声に出した直後鷲の形をした風が六つ形成された
そしてアストに襲いかかろうとしたリーダーは後ろに飛んでいった鷲の方を見た
仲間が全員消えていたのだ
それも周りにあった木まで

「劣等生。今何をした?」
「あんたの仲間にこの場から退場してもらっただけですよ」
「仲間の分までお前を叩き潰す!!」
「できるものなら」

アストは空へと飛んだ
そして
「『金霧風雷乱舞』」

金色の風と霧、そして雷がリーダーの周りにに出現した
踊るかのように襲いかかる
焦って避けようとしたがすでに手遅れだ
風には切り裂かれ、霧には魔力を奪われ、雷によって体の自由を奪われる
乱舞が止まった頃には全魔力と体の自由を奪われたリーダーが倒れていた

「加減もできたしあの二人の様子でも見に行こうかな?」
アストはアイカとテラの魔力が感じる方へ飛んでいった


「なかなか見つかりませんね」
「どこにいるのかしら」
アイカとテラは飛びながら探していた
魔力が至るところから感じるため敵がどこにいるかわからなかった

「見つかったか?」
「あれ?終わったの?」
「ああ。だから手伝いに来た」
「相手がどこにいるかわかる?」
「ちょっと待ってね」

アストは相手がどこにいるか探し始めた
そしてここから200メートル先にいることがわかった
「見つかったから行くよ」

アイカとテラはアストの言葉を疑うことなくついていった
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