転生者の子の英雄記

滝崎空雅

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アルミス編

第33話 早速住人増える

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 闘技場から部屋に戻って数分後
サラが大量の荷物を持ってアスト達の部屋?へ来た
アイカとテラはすぐにキッチンへ向かった

「なんで荷物があるんだよ」
「聞いてなかったの?一緒に暮らすんだよ?」

サラは首をかしげながら言った
アストはなぜ大量の荷物を持ってこれたかを聞いたのだが教えてはくれなかった
もうお手上げですと言わんばかりに机に伏せた

「それで話の続きなんだけど。闇の精霊と契約してるって話本当なの?」
真剣な顔で言われたので別に真剣に話す事じゃないのにと声に出さず心の中で言った

「うん。契約してるよ今起きてるかわからないけどね」
「見たいんだけど寝てるなら仕方ないか。私の闇の精霊は闇狐って言う精霊でさ、他の闇の精霊があまりいないから会いたいって言ってるんだけど……まあ起きたら教えてね」

サラと話している間にアイカとテラは夜ご飯を作って持ってきていた
「そろそろご飯が冷めちゃうから食べながら話そうか」

四人はご飯を食べながらこれからどうするかを話した

アストが風呂から上がって来たときにアイカ達がお願いしたいような眼差しを向けてきた
ここで聞かなかったらあとで何かされるなと思い諦めた表情で聞いた
返ってきた言葉にアストは

「なんで柊流を教えてほしいの?」

三人は柊流を教えてほしいと言ってきたのだ
魔力制御がSでも難しい空中に魔力をとどめることができなければ出来ないのが柊流で、アストが5歳になるまでの2年間全くできなかったほどの難しさがある

「アストに一心同体は教えてもらったけどそれだけは教えてもらってなかったからかな」
「俺が三歳から2年間練習してやっとできた技だからな。精霊と一心同体できるようになったから魔力量と制御はかなり上がったとは思うけどいつになったらできるようになるかわからないんだぞ?」
「うん。いいよそれでも」

アイカ達の表情が本気だったのでアストは仕方ないなとおれた

「その前に四人で魔紙を見せ合わない?」

魔紙とは今まで魔力量などを見るときに使っていた本人の情報が載っている紙で魔力量があがったりするとその魔紙の情報が変化する仕組みになっている

「いいけどそれは明日の朝でいいか?」
「ええ。そういえば明日の試合はどこと当たるんだっけ?」

テラが目の前に試合表が置いているにも関わらず聞いてきた
アストは目の前に試合表があると指摘すると顔を真っ赤にしてうつむいてしまった
そんなやり取りをして四人は寝た
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