3 / 5
神様が聖典を読む日
しおりを挟む
あれから何百年経ったのか。最下層の白一色の壁や床にはゴミどもの臓物やら血液が粘り気強く張り付いている。ゴミどもも数が増えればそれなりに厄介だ。日本人がこういうことを「塵が積もれば山になる」って言うことを思い出す。もう疲れた。この最下層で毎日毎日毎日毎日毎日ゴミどもの腹を貫き、そして切り裂いて、死体はほうきで集めて一箇所に集めて燃やすの繰り返し。この循環を繰り返すのか。神は死ぬことはないが、このままでは心が死んでしまう。青い炎で死体を燃やしながらそんな事を考えていると、横からトボトボと床を這って近づいてくる私のペットのアザラシが一冊の本を食らえてやってきた。
「クオ!クオ!!」
「腹が減ったからって本なんて食べちゃダメだぞ。」
私はアザラシから本を没収する。私はその本の表紙にやたら長いタイトルが羅列している。
私は長い長いタイトルを一文字目で追っていく。そこには「転生したらIQカンストしたので言葉を武器にして魔王を倒したいと思います。」
と長々と書かれていた。
「日本はアニメ大国だとは聞いていたがついにネタ切れでこんなタイトルしか浮かばなくなったのか」
私が毎日毎日人間ないし世界のためにこの赤黒い部屋でで心を削って頑張って世界を平和にしてやっているのに人間はそんな安息な地にいながらもこんな体たらくな本しか書けないことに憤慨した。私は本を青い炎の中に投げ捨てようと思ったら、横からアザラシが焦ったような様子で「クオ!クオ!」と言ってくる。私はアザラシの訴えで試しに本を読むことにする。本を開くと黒と白で描かれた絵に吹き出しがついている。本の内容はIQ999の男子高校が異世界でその持ち前の知識で多種多様な武器を作り出し、敵を倒していくものだった。人間の管理は他の神々に一任していたので人間の創作物に触れるのが初めてで私はどこから読んでいいかわからず、上から下へと読むことにし、話が噛み合わないところは違う場面で話が通りそうなところを探し読んでいった。半ば強制的に読んでいたが、気づいたらページを捲る指と文字を追う眼球が止まらなくなって、あっという間に本を完読してしまっていた。私は恐れを感じていた。神々が作り出した安息な地という鳥籠から脱獄し、天界の私に感動という攻撃を喰らわした人間に。鳥は鳥籠というと狭量で生きずらいところだからこそ脱獄し自由を求めることがセオリーなはずなのに、自由があるはずなのにそれに飽き足らず、地球から乖離されたこの天界までにも羽を広げようとするのか人間は。まるで自由という甘美な言葉をも食らう知的好奇心の化け物じゃないか!。私はアザラシことホォシリスに本の続きを催促するが、ホォシリスは首を横に振るだけだった。私は再び表紙に目を向け、そこに描かれている「1」という文字を睨む。
「数字が描かれているということはこれは一巻で完結しないタイプの本であるはず」
私はこの続きのことで頭がいっぱいになっていた。そして心も同時に暖かいもので満たされていた。私達が管理対象であった人間がまさかこんなに私を満たしてくれるとは到底知らなかった。しかし私は今確実に知ってしまった。そして溢れ出しそうなほどの人間への好奇心が止まらない。好奇心が止まらず胸が吐き裂けそうだ。そしてこの好奇心は私が自害しない限り止まりそうにない。人間が私のところまで羽ばたいたのであれば、私も人間たちのいるところまで羽ばたこうじゃないか。ふかふかな翼は氷の翼へと突然変異し、その翼から発せられる冷気で空気に含まれる水蒸気が徐々に凍っていく。
「すぐ凍りつくのが欠点だな」
空気中の水蒸気が完全に凍る前に翼を羽ばき、冷気が壁に激突して粉砕される。こんな豪華に破壊する必要もなかったが新しい門出には相応しいだろう。
「この姿も変えてみるか」
私は氷の翼で私の全てを覆う。私から俺へと変わるために一回全細胞を凍死させ、新しい細胞に作り変える。覆っていた氷の翼を靡かさせて、元の位置にする。そこから元々あった豊満な胸がない代わりに、男性特有の筋肉で引き締まった胸が現れ、豊胸の胸がなくなったことにより服がガバガバになる。顔も女性の顔から男性の顔に骨格から変化する。俺は壊した壁まで歩き、乖離した世界と繋がるゲートまで歩いていく。まさか俺が作った最下層を俺自由が破壊するとは思わなかった。いや違う。破壊させられたんだあの本の作者に。あの本の放つ魅力によって俺は思うがままに壁を破壊した。一切の躊躇なく。あの作者はもしかしたら俺自身も物語の一要因として利用する気なのかもしれない。そう思った瞬間俺はものすごく興奮していた。俺を楽しませる存在は今まで数人いたが、まさか俺を駒にする相手とは会ったことがない。この本は俺に何かとてつもない出会いや経験を与えてくれる確信がある。
「この本は俺の運命を天秤に乗せる聖典!」
俺は見えるはずもない天秤の左の皿に俺の運命を乗せる。
ゲートの前につき、笑みを浮かべながら叫ぶ。
「さぁ人間諸君!左に俺の運命を乗せたぞ!お前たちは右に何を置く!。」
俺は吸われるようにゲートに入っていった。
俺は目を覚ます。そこには左右で色の違う瞳の少女がまるでこの地球を俺に見せてやるっとでも言ってくるように俺に手を差し伸ばしてる。
俺は迷わずその手を取った。
「クオ!クオ!!」
「腹が減ったからって本なんて食べちゃダメだぞ。」
私はアザラシから本を没収する。私はその本の表紙にやたら長いタイトルが羅列している。
私は長い長いタイトルを一文字目で追っていく。そこには「転生したらIQカンストしたので言葉を武器にして魔王を倒したいと思います。」
と長々と書かれていた。
「日本はアニメ大国だとは聞いていたがついにネタ切れでこんなタイトルしか浮かばなくなったのか」
私が毎日毎日人間ないし世界のためにこの赤黒い部屋でで心を削って頑張って世界を平和にしてやっているのに人間はそんな安息な地にいながらもこんな体たらくな本しか書けないことに憤慨した。私は本を青い炎の中に投げ捨てようと思ったら、横からアザラシが焦ったような様子で「クオ!クオ!」と言ってくる。私はアザラシの訴えで試しに本を読むことにする。本を開くと黒と白で描かれた絵に吹き出しがついている。本の内容はIQ999の男子高校が異世界でその持ち前の知識で多種多様な武器を作り出し、敵を倒していくものだった。人間の管理は他の神々に一任していたので人間の創作物に触れるのが初めてで私はどこから読んでいいかわからず、上から下へと読むことにし、話が噛み合わないところは違う場面で話が通りそうなところを探し読んでいった。半ば強制的に読んでいたが、気づいたらページを捲る指と文字を追う眼球が止まらなくなって、あっという間に本を完読してしまっていた。私は恐れを感じていた。神々が作り出した安息な地という鳥籠から脱獄し、天界の私に感動という攻撃を喰らわした人間に。鳥は鳥籠というと狭量で生きずらいところだからこそ脱獄し自由を求めることがセオリーなはずなのに、自由があるはずなのにそれに飽き足らず、地球から乖離されたこの天界までにも羽を広げようとするのか人間は。まるで自由という甘美な言葉をも食らう知的好奇心の化け物じゃないか!。私はアザラシことホォシリスに本の続きを催促するが、ホォシリスは首を横に振るだけだった。私は再び表紙に目を向け、そこに描かれている「1」という文字を睨む。
「数字が描かれているということはこれは一巻で完結しないタイプの本であるはず」
私はこの続きのことで頭がいっぱいになっていた。そして心も同時に暖かいもので満たされていた。私達が管理対象であった人間がまさかこんなに私を満たしてくれるとは到底知らなかった。しかし私は今確実に知ってしまった。そして溢れ出しそうなほどの人間への好奇心が止まらない。好奇心が止まらず胸が吐き裂けそうだ。そしてこの好奇心は私が自害しない限り止まりそうにない。人間が私のところまで羽ばたいたのであれば、私も人間たちのいるところまで羽ばたこうじゃないか。ふかふかな翼は氷の翼へと突然変異し、その翼から発せられる冷気で空気に含まれる水蒸気が徐々に凍っていく。
「すぐ凍りつくのが欠点だな」
空気中の水蒸気が完全に凍る前に翼を羽ばき、冷気が壁に激突して粉砕される。こんな豪華に破壊する必要もなかったが新しい門出には相応しいだろう。
「この姿も変えてみるか」
私は氷の翼で私の全てを覆う。私から俺へと変わるために一回全細胞を凍死させ、新しい細胞に作り変える。覆っていた氷の翼を靡かさせて、元の位置にする。そこから元々あった豊満な胸がない代わりに、男性特有の筋肉で引き締まった胸が現れ、豊胸の胸がなくなったことにより服がガバガバになる。顔も女性の顔から男性の顔に骨格から変化する。俺は壊した壁まで歩き、乖離した世界と繋がるゲートまで歩いていく。まさか俺が作った最下層を俺自由が破壊するとは思わなかった。いや違う。破壊させられたんだあの本の作者に。あの本の放つ魅力によって俺は思うがままに壁を破壊した。一切の躊躇なく。あの作者はもしかしたら俺自身も物語の一要因として利用する気なのかもしれない。そう思った瞬間俺はものすごく興奮していた。俺を楽しませる存在は今まで数人いたが、まさか俺を駒にする相手とは会ったことがない。この本は俺に何かとてつもない出会いや経験を与えてくれる確信がある。
「この本は俺の運命を天秤に乗せる聖典!」
俺は見えるはずもない天秤の左の皿に俺の運命を乗せる。
ゲートの前につき、笑みを浮かべながら叫ぶ。
「さぁ人間諸君!左に俺の運命を乗せたぞ!お前たちは右に何を置く!。」
俺は吸われるようにゲートに入っていった。
俺は目を覚ます。そこには左右で色の違う瞳の少女がまるでこの地球を俺に見せてやるっとでも言ってくるように俺に手を差し伸ばしてる。
俺は迷わずその手を取った。
0
あなたにおすすめの小説
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる