甘美なる隷属

氷華冥

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黒薔薇の舞台と支配の饗宴

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麗子は「黒薔薇」のVIPパーティを、凜香の支配者としての「教育」の集大成とするつもりだった。この秘密クラブは、選ばれた者だけが集う、欲望と支配の聖域だった。麗子は、陽翔を完全な奴隷として晒し、凜香を冷酷な支配者として完成させるための完璧な舞台を用意していた。

パーティ当日、麗子と凜香は「黒薔薇」の更衣室で黒のレザーボンデージ衣装に着替えた。麗子のタイトなコルセットと光沢のあるロングブーツは、圧倒的なカリスマを放ち、凜香の豊満なバストと美しい谷間を強調する威圧的なデザインの衣装は、彼女の支配者としてのオーラを際立たせていた。陽翔は全裸で、首に黒革の首輪、股間に「Heaven and Hell」を装着し、鎖で繋がれた状態で二人に引き連れられた。陽翔の身体は過去の鞭痕と熱蝋の痕で覆われ、怯えた目で二人を見上げていたが、その心は麗子と凜香の支配に完全に沈んでいた。

「黒薔薇」の会場に足を踏み入れると、豪華なシャンデリアと深紅のカーテンが織りなす妖艶な空間が広がっていた。VIPパーティにふさわしい錚々たる参加者が集まり、凜香と陽翔は驚愕した。テレビで見かけた人気女性アイドル・澪が、有名プロ野球選手を鎖で引き連れ、テレビで見せる愛らしい笑顔とは裏腹に支配的な視線を投げていた。人気女優は、最近ドラマで共演していたアイドル出身の若手韓流俳優を跪かせ、優雅に微笑んでいた。報道番組のアンカーを務める人気女性アナウンサー、カリスマ女性経営者、女性秘書に連れられた若手男性議員――豪華な顔ぶれが、支配者と奴隷の関係で会場を彩っていた。

凜香は華やかな参加者に目を奪われ、内心で興奮した。

(こんな人たちが…「黒薔薇」に…!)

陽翔は周囲の視線と「Heaven and Hell」の締め付けに震え、羞恥と恐怖で縮こまっていた。麗子は顔見知りの参加者――カリスマ女性経営者とその奴隷である若手実業家――を見つけ、優雅に近づいた。「お久しぶり、麗子社長! この素敵な方は?」経営者が微笑むと、麗子は凜香を誇らしげに紹介した。「私の自慢の部下、凜香よ。社長室付チーフアシスタントで、素晴らしい支配者になりつつあるわ。そして、こちらは彼女の…『特別アシスタント』、陽翔。」

麗子は陽翔の鎖を軽く引き、跪く彼を晒した。陽翔は床に額を擦りつけ、「麗子様…凜香様…」と震える声で呟いた。経営者は陽翔の従順な姿を見て、嗜虐的な笑みを浮かべた。「素晴らしい奴隷ね、凜香さん。あなたのリーダーシップ、楽しみだわ。」凜香は称賛に頬を紅潮させ、支配者としての自信を深めた。「ありがとうございます。陽翔は…まだ指導中ですけど、しっかり躾けます。」彼女の目は、陽翔への軽蔑と嗜虐の興奮に輝いていた。

麗子は他の参加者とも談笑し、凜香と陽翔を紹介しながら、陽翔の羞恥を煽り、凜香の支配欲を高めた。キー局の人気女性アナウンサー・恵里佳が近づき、凜香に微笑んだ。「麗子社長の部下さん? 素晴らしいオーラね。陽翔くん、しっかり仕えないとね。」彼女の奴隷である若手男性が跪き、陽翔に同情の視線を投げたが、陽翔はうつむくしかなかった。

麗子は凜香に囁いた。「凜香、今日はあなたの支配者としての才能をこの場で輝かせて。陽翔は、あなたと私の奴隷として、皆の前で完璧に振る舞うのよ。」凜香は頷き、陽翔に冷たく命じた。「陽翔、麗子社長と私のために、絶対に恥をかかせないで。」陽翔は震えながら答えた。「はい…凜香様…麗子様…。」

(完璧よ、凜香、陽翔。)

麗子は内心でほくそ笑んだ。

(この「黒薔薇」の舞台で、凜香を冷酷な支配者に完成させ、陽翔を完全な奴隷として晒す。私のゲームは、二人を永遠に私の支配の網に絡め取るわ。)

会場の妖艶な空気に、麗子の冷たい笑み、陽翔の震える従順、凜香の嗜虐に輝く視線が溶け合い、陽翔を被虐の沼の底にさらに沈め、凜香を麗子の策略の完全な支配者として引き込んでいった。
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