甘美なる隷属

氷華冥

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社会からの孤立と支配の深化

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新宿での「デート」を境に、麗子の陽翔に対する支配はさらに日常に浸透していった。平日の日中、麗子が陽翔を呼び出す頻度が徐々に増え始めた。最初は週に1、2回だったのが、3回、4回と増え、しまいには何かと理由をつけてほぼ毎日呼び出されるようになった。「陽翔、今日、ちょっと時間を作りなさい。私のために必要なのよ。」麗子の甘くも絶対的な命令に、陽翔は逆らうことなど考えられなかった。

陽翔の大学生活は、麗子の呼び出しによって大きく変わっていった。授業に出席する頻度が減り、かつては熱心にノートを取っていた講義にも顔を見せなくなった。当初は単位取得への不安を感じていた陽翔だったが、麗子の言葉がその感覚を麻痺させていった。「私のために時間を使うのがお前の義務よ。大学なんて、私に比べたらどうでもいいわよね?」麗子の声は、陽翔の心に深く刻まれ、彼の優先順位を完全に塗り替えた。単位や将来への漠然とした不安は、麗子の存在の前で色褪せ、彼女の命令だけが彼の行動を支配した。

友人との関係も、麗子の策略によって徐々に断ち切られていった。親友の拓海や大学の仲間との約束は、麗子の呼び出しによって次々とドタキャンされた。陽翔は当初、インフルやバイトのシフトを理由に丁寧に断っていたが、麗子の「私の奴隷なら、私以外の人間なんて必要ないわよね?」という刷り込みが、彼の心に根を張った。次第に、友人からの誘いを雑な理由で断るようになり、罪悪感も薄れていった。「ごめん、急に予定が入った」「ちょっと忙しくて」と、適当なメッセージで返信し、拓海や他の友人との連絡は途絶えがちになった。最近では、誘われても「めんどくさい」と感じ、麗子を優先することに何の疑問も抱かなくなっていた。

麗子の「Heaven and Hell」による責めは、陽翔の日常に突如として襲いかかった。何の前触れもなく、時間も場所も問わず、麗子がアプリを操作すると、陽翔の局部に鋭い痛みや甘い快楽が走った。大学の図書館でレポートを書いているとき、バイト先のカフェでコーヒーを淹れているとき、電車で移動しているとき――どんな状況でも、麗子の気まぐれな操作によって陽翔は翻弄された。金属の鋲が食い込む苦痛モードでは、陽翔は声を抑えるのに必死で、汗と恐怖に震えた。快楽モードでは、膝がガクガクと震え、周囲の視線を気にしながら麗子の支配に身を委ねた。

ある日、陽翔が大学のキャンパスで講義の合間にベンチに座っていると、突然「Heaven and Hell」が苦痛モードで起動した。「あっ…!」陽翔は小さく呻き、周囲の学生たちの視線を感じながら、スマートフォンを握りしめた。画面には麗子からのメッセージ。「陽翔、ちゃんと私のことを考えてなさい。どこにいても、私の奴隷よ。」陽翔は恐怖と服従に震えながら、すぐに返信した。「はい…麗子様…。」その瞬間、快楽モードに切り替わり、陽翔の身体が熱を帯びた。

(麗子様…僕の全ては、あなたのもの…。)

麗子の「Heaven and Hell」による責めは、陽翔の心と身体に彼女の支配を深く刻み込んだ。どんな場所にいても、麗子の存在が彼を縛り、彼女の命令が彼の行動を支配した。陽翔の日常は、麗子の気まぐれと支配に彩られ、彼女なしでは何も考えられない、何も判断できない状態に追い込まれていた。

(完璧よ、陽翔。)

 麗子は内心でほくそ笑んだ。

(お前の世界は、私だけでいい。お前の友人、大学、全部無意味よ。私の奴隷として、私に尽くすことだけがお前の人生なの。)

 彼女は陽翔の孤立をさらに進め、彼を完全に自分の世界に閉じ込める計画を着実に進めていた。陽翔の心は、麗子の支配によって完全に塗り潰され、彼女の足元に跪くことが彼の唯一の存在意義となっていた。
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