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【第一章】青い地球
第五十三話……晩御飯をGET!? ~青い点~
「早いもの勝ちクマ♪」
「頂きます♪」
「……酷いポコ!」
我がハンニバルの食堂は残酷である。
サービストンカツ定食をクマ整備長と私はゲットできたが、一緒に来たタヌキ砲術長はゲットできなかった。
先着8名様までなのである。
「メェ~♪」
そう、羊亜人のバフォメットさんが密航してきたので、昼ご飯が一食分足らなかったのだ。
「酷いポコ!」
タヌキ砲術長はお茶漬け。
……侘しい現実 (´・ω・`)
「一切れあげるメェ~♪」
「わたくしも一切れ」
「……あ、有難うポコ♪」
タヌキ砲術長は皆から少しずつおかずを貰い、泣いて喜ぶ。
そうして無事に、お昼ご飯は切り抜けた。
しかし、今日の晩御飯で誰が敗者になるのかは、天のみぞ知るのである……。
☆★☆★☆
「……お仕事くださいポコ♪」
ハンニバルは小惑星破壊のバイトをこなす日々。
私はいないことになっているので、タヌキ砲術長が星間ギルドとの折衝にあたっていた。
……そして、現場に急行。
直径2kmのどでかい小惑星に、ハンニバルの砲撃が命中する。
「当たりましたわ!」
……まぁ、誰でもあたるのだが、我が副官クリームヒルトさんは大の射撃下手である。
ちなみに距離は200mしかない。
破片が全部ハンニバルに跳んでくるような超至近距離だった。
何事も練習は大切である。
「外れましたわ! 残念!」
次は、たった200mの距離で誘導ミサイルが外れた……。
ある意味、逆チートな副官殿の射撃の腕だった。
あわてたタヌキ砲術長が、小惑星から外れた誘導ミサイルを対空砲で撃墜してくれた。
……バフォメットさんが『もう撃たせるな!』と目配せしてくるが、我が副官殿は射撃が楽しそうだった。
「次のミサイルは当ててみせますわ!」
今度は多弾頭ミサイルを発射。
次々に弾頭が分裂し、至近距離にある小惑星に……。
一発も当たらなかった……。
……すごい腕だね ( ˘ω˘)
☆★☆★☆
2か月ずっと小惑星破壊も何なので、現実には行ったことのないカジノというところに来てみた。
なんだか明るいネオンが多くて、音楽の音量も凄い所である。
「こちらがコインになります!」
受付のようなところで幾ばくかのコインを購入する。
「勝負だポコ!」
「やってやるぜクマ!」
皆でコインを等分して、二時間後に落ち合うと約束した。
…………はずれ。
……はずれ。
私はスロットを回すが全然当たらない。
もちろんスキルである『羅針眼』は使っていない。
ちなみに、ポーカーもバカラも駄目だった。
ギャンブルは向いてないのだろうか。
――二時間たったあと。
「やっぱりカジノって難しいね」
「駄目だったポコ」
「悔しいメェ~」
……実は、皆一様にボロボロに負けていた。
皆で、この後どこのレストランにいこうかと相談していると、
「あ、クリームヒルトさんがいない?」
「どこポコね?」
実は、副官殿の存在を忘れていた。
慌てて皆でウロウロと探すと、
……大量のドル箱を積み上げ、皆に注目される女性がいた。
スロットを回せばまず外れない。
ガンガン『7』が揃い、ファンファーレが鳴る。
お店の人もとても迷惑そうだった。
「……凄いポコ♪」
「カジノってあんまり面白くありませんでしたわ!」
めちゃめちゃ勝っているのはクリームヒルトさんだった。
これでみんなの赤字はほぼ帳消しになるという結果。
すごいね。
……射撃は外すが、ギャンブルは滅茶滅茶強い人だった。
その後、温泉に行ったり、スキーに行ったりと、もはや観光船のようなハンニバル。
今まで戦い続けたので、こういう日もきっと悪くないはずだ。
「お先ポコ♪」
「お先ですわ、ウフフ♪」
「……し、しまった~!!」
今晩の晩御飯がお茶づけになったのは私だった……。
☆★☆★☆
――ワームホール。
古代アヴァロンの超文明の遺産たるエルゴ機関を搭載していると、遥か遠い空間に移動できる便利なゲートである。
しかし、全部が全部という訳ではなく、全体のわずか2%のワームホールしか利用できない。
その他98%のワームホールに入ってしまうと、事象の地平線により物質の基本構造の情報でさえバラバラに分解されてしまう。
……つまるところ、生きて向こう側にたどり着けないということだ。
先日、アルデンヌ星系で新しくワームホールが発見されたときいて、観光にやってきた武装商船ハンニバル。
現実世界で言えば、噴火口を見に来たという感じだ。
雄大な自然を、肌で感じたいというところだろうか……。
我々は許可を得て、未知なるワームホールの近くへやってきた。
「奇麗ポコね♪」
「美しいですわ♪」
明るい赤紫色のガス雲が発光しているワームホールだった。
中心部は真っ黒だったが、なんだか気になったので『羅針眼』を使ってみた。
「真ん中に青い点がみえるね!」
「……そんなの見えないポコよ」
「見えませんね」
皆には見えないようだ。
みんなに見えるよう、精密射撃用のスコープで画像を最大に拡大したものをメインモニターに映す。
「……真っ黒クマ」
「……なにも見えないポコ」
「黒いだけだメェ」
……しかし、私にははっきりと見えた。
ワームホールの先に見える青色の物体の姿は、まさしく地球そのものだった。
「頂きます♪」
「……酷いポコ!」
我がハンニバルの食堂は残酷である。
サービストンカツ定食をクマ整備長と私はゲットできたが、一緒に来たタヌキ砲術長はゲットできなかった。
先着8名様までなのである。
「メェ~♪」
そう、羊亜人のバフォメットさんが密航してきたので、昼ご飯が一食分足らなかったのだ。
「酷いポコ!」
タヌキ砲術長はお茶漬け。
……侘しい現実 (´・ω・`)
「一切れあげるメェ~♪」
「わたくしも一切れ」
「……あ、有難うポコ♪」
タヌキ砲術長は皆から少しずつおかずを貰い、泣いて喜ぶ。
そうして無事に、お昼ご飯は切り抜けた。
しかし、今日の晩御飯で誰が敗者になるのかは、天のみぞ知るのである……。
☆★☆★☆
「……お仕事くださいポコ♪」
ハンニバルは小惑星破壊のバイトをこなす日々。
私はいないことになっているので、タヌキ砲術長が星間ギルドとの折衝にあたっていた。
……そして、現場に急行。
直径2kmのどでかい小惑星に、ハンニバルの砲撃が命中する。
「当たりましたわ!」
……まぁ、誰でもあたるのだが、我が副官クリームヒルトさんは大の射撃下手である。
ちなみに距離は200mしかない。
破片が全部ハンニバルに跳んでくるような超至近距離だった。
何事も練習は大切である。
「外れましたわ! 残念!」
次は、たった200mの距離で誘導ミサイルが外れた……。
ある意味、逆チートな副官殿の射撃の腕だった。
あわてたタヌキ砲術長が、小惑星から外れた誘導ミサイルを対空砲で撃墜してくれた。
……バフォメットさんが『もう撃たせるな!』と目配せしてくるが、我が副官殿は射撃が楽しそうだった。
「次のミサイルは当ててみせますわ!」
今度は多弾頭ミサイルを発射。
次々に弾頭が分裂し、至近距離にある小惑星に……。
一発も当たらなかった……。
……すごい腕だね ( ˘ω˘)
☆★☆★☆
2か月ずっと小惑星破壊も何なので、現実には行ったことのないカジノというところに来てみた。
なんだか明るいネオンが多くて、音楽の音量も凄い所である。
「こちらがコインになります!」
受付のようなところで幾ばくかのコインを購入する。
「勝負だポコ!」
「やってやるぜクマ!」
皆でコインを等分して、二時間後に落ち合うと約束した。
…………はずれ。
……はずれ。
私はスロットを回すが全然当たらない。
もちろんスキルである『羅針眼』は使っていない。
ちなみに、ポーカーもバカラも駄目だった。
ギャンブルは向いてないのだろうか。
――二時間たったあと。
「やっぱりカジノって難しいね」
「駄目だったポコ」
「悔しいメェ~」
……実は、皆一様にボロボロに負けていた。
皆で、この後どこのレストランにいこうかと相談していると、
「あ、クリームヒルトさんがいない?」
「どこポコね?」
実は、副官殿の存在を忘れていた。
慌てて皆でウロウロと探すと、
……大量のドル箱を積み上げ、皆に注目される女性がいた。
スロットを回せばまず外れない。
ガンガン『7』が揃い、ファンファーレが鳴る。
お店の人もとても迷惑そうだった。
「……凄いポコ♪」
「カジノってあんまり面白くありませんでしたわ!」
めちゃめちゃ勝っているのはクリームヒルトさんだった。
これでみんなの赤字はほぼ帳消しになるという結果。
すごいね。
……射撃は外すが、ギャンブルは滅茶滅茶強い人だった。
その後、温泉に行ったり、スキーに行ったりと、もはや観光船のようなハンニバル。
今まで戦い続けたので、こういう日もきっと悪くないはずだ。
「お先ポコ♪」
「お先ですわ、ウフフ♪」
「……し、しまった~!!」
今晩の晩御飯がお茶づけになったのは私だった……。
☆★☆★☆
――ワームホール。
古代アヴァロンの超文明の遺産たるエルゴ機関を搭載していると、遥か遠い空間に移動できる便利なゲートである。
しかし、全部が全部という訳ではなく、全体のわずか2%のワームホールしか利用できない。
その他98%のワームホールに入ってしまうと、事象の地平線により物質の基本構造の情報でさえバラバラに分解されてしまう。
……つまるところ、生きて向こう側にたどり着けないということだ。
先日、アルデンヌ星系で新しくワームホールが発見されたときいて、観光にやってきた武装商船ハンニバル。
現実世界で言えば、噴火口を見に来たという感じだ。
雄大な自然を、肌で感じたいというところだろうか……。
我々は許可を得て、未知なるワームホールの近くへやってきた。
「奇麗ポコね♪」
「美しいですわ♪」
明るい赤紫色のガス雲が発光しているワームホールだった。
中心部は真っ黒だったが、なんだか気になったので『羅針眼』を使ってみた。
「真ん中に青い点がみえるね!」
「……そんなの見えないポコよ」
「見えませんね」
皆には見えないようだ。
みんなに見えるよう、精密射撃用のスコープで画像を最大に拡大したものをメインモニターに映す。
「……真っ黒クマ」
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……しかし、私にははっきりと見えた。
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