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1章 学園
5話 お母さん
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俺は心の中で問いかける。
終わったぞ。
『うーん。もう終わったの?結構早かったね。なら、ボクも外に出るから、依代を作ってよ』
依代?聞いたことはあるが、作ったことは無いぞ?
『そうだね。ならボクの力を全部貸すから、それで作ってよ』
そして俺はさっきの何倍もの力を受けた。俺の体全体が作り変わるような感覚。細胞一つ一つが別のものに変化する。
そして俺の痛みが収まり、見た景色はいつもと違った。いつも見ているものだけではない。2人から漂っているもの。オーラ?
『そんなのは後で教えてあげるから、早く依代を作ってよ~』
そうだったな。依代か。感謝の印にできるだけよく作った方がいいな。
『それなら注文ね。性別は女で、君が想像する神として作って欲しいな。目の前にいる2人のことは考えなくていいよ?』
OK、任せとけ。
俺は詠唱を飛ばして想像から入る。そんな事しなくても力が溢れる俺は容易に作れる。むしろこっちの方が簡単だ。
慈愛の女神
俺は女神と聞いて真っ先に思い浮かべた。髪の毛は白銀で、目は金色。そしてプロポーションは細く引き締まった体に、胸をちょうどいいサイズに。そして身長は俺より少し小さくして175cm。
これで俺は依代を作る。できる限り強く。そして目の前のヤツらの力も吸わせて作る。そして俺のオーラを注ぐ。そして俺は言葉通り全身全霊で依代を作った。
そして俺は作ったと同時にふらついて倒れかける。しかし、俺を抱きとめる者が。
「本当に無茶ばっかだね。それでも子供の中では君が一番可愛いくて、カッコイイよ」
俺は先程作った依代に受け止められていた。
「それにしてもそこまで本気で作らなくても良かったのに。ほら、神気を分けるよ」
俺は依代から神気を受け取った。 それのおかげか、さっきまでの虚脱感は消え、元気になった神気ってなんだ?
「ふぅ、良かった。君が生きててよかった」
「ありがとうな。てか、それにしても凄い綺麗だな」
「だって君の理想通りに作られてるからね」
「それより、さっき言ってた子供ってなんだ?生きてる子は神である自分の子供ってことか?」
「それは違うよ。だってそうなったら初めの人類を作ったのがボク達だから、君たちはひ孫みたいな扱いだよ。ボクが言いたいのは君がボクの直系の子供ってこと」
「はぁ?何言ってるんだ?俺には父さんと母さんがいたぞ」
「それより前の話。君がまだ魂だった頃のね。君は本来そのままここで神になるはずだったんだけど、色々あって下界で人として過ごすことになったんだ」
「…………一応理解できるが、あんまり現実味がないな」
「それでこそボクの子供だよ」
「子供って、出産してるのか?」
「いやいや、そんなことないよ。ボクが魂を作ってるだけだよ。だかは出産なんてしたことないし、処女だよ?」
「俺の母親ならそんな話し息子の前ですんなよ」
「ふふっ、でも今更でしょ?さて、そんなことよりあなた達だよ」
さっきまでの慈愛に満ちた目とは違ってまるで相手を射殺さんとばかりに睨みつけている。
「ボクがいない間随分好き勝手やってたねぇ
確かに異世界召喚の技を授けたのもボクだけど、それは1人だけって言ったよね?それ以上は君たちの手にあまるよってことも言ったよね」
「……………」
「そうだね、話せないよね。海翔、神技を解除して」
俺は目をつけられないように、即座に解除した。
「さぁて。これで話せるよね。なんで2人目を誘おうとしたのか教えてね。海翔は少しここで待っててね。お母さんはあっちでとーーっても大切な話があるから。魔法の練習でもしててね」
そう言って依代……は失礼か。魂のお母さんが、2人を連れて去って行った。
終わったぞ。
『うーん。もう終わったの?結構早かったね。なら、ボクも外に出るから、依代を作ってよ』
依代?聞いたことはあるが、作ったことは無いぞ?
『そうだね。ならボクの力を全部貸すから、それで作ってよ』
そして俺はさっきの何倍もの力を受けた。俺の体全体が作り変わるような感覚。細胞一つ一つが別のものに変化する。
そして俺の痛みが収まり、見た景色はいつもと違った。いつも見ているものだけではない。2人から漂っているもの。オーラ?
『そんなのは後で教えてあげるから、早く依代を作ってよ~』
そうだったな。依代か。感謝の印にできるだけよく作った方がいいな。
『それなら注文ね。性別は女で、君が想像する神として作って欲しいな。目の前にいる2人のことは考えなくていいよ?』
OK、任せとけ。
俺は詠唱を飛ばして想像から入る。そんな事しなくても力が溢れる俺は容易に作れる。むしろこっちの方が簡単だ。
慈愛の女神
俺は女神と聞いて真っ先に思い浮かべた。髪の毛は白銀で、目は金色。そしてプロポーションは細く引き締まった体に、胸をちょうどいいサイズに。そして身長は俺より少し小さくして175cm。
これで俺は依代を作る。できる限り強く。そして目の前のヤツらの力も吸わせて作る。そして俺のオーラを注ぐ。そして俺は言葉通り全身全霊で依代を作った。
そして俺は作ったと同時にふらついて倒れかける。しかし、俺を抱きとめる者が。
「本当に無茶ばっかだね。それでも子供の中では君が一番可愛いくて、カッコイイよ」
俺は先程作った依代に受け止められていた。
「それにしてもそこまで本気で作らなくても良かったのに。ほら、神気を分けるよ」
俺は依代から神気を受け取った。 それのおかげか、さっきまでの虚脱感は消え、元気になった神気ってなんだ?
「ふぅ、良かった。君が生きててよかった」
「ありがとうな。てか、それにしても凄い綺麗だな」
「だって君の理想通りに作られてるからね」
「それより、さっき言ってた子供ってなんだ?生きてる子は神である自分の子供ってことか?」
「それは違うよ。だってそうなったら初めの人類を作ったのがボク達だから、君たちはひ孫みたいな扱いだよ。ボクが言いたいのは君がボクの直系の子供ってこと」
「はぁ?何言ってるんだ?俺には父さんと母さんがいたぞ」
「それより前の話。君がまだ魂だった頃のね。君は本来そのままここで神になるはずだったんだけど、色々あって下界で人として過ごすことになったんだ」
「…………一応理解できるが、あんまり現実味がないな」
「それでこそボクの子供だよ」
「子供って、出産してるのか?」
「いやいや、そんなことないよ。ボクが魂を作ってるだけだよ。だかは出産なんてしたことないし、処女だよ?」
「俺の母親ならそんな話し息子の前ですんなよ」
「ふふっ、でも今更でしょ?さて、そんなことよりあなた達だよ」
さっきまでの慈愛に満ちた目とは違ってまるで相手を射殺さんとばかりに睨みつけている。
「ボクがいない間随分好き勝手やってたねぇ
確かに異世界召喚の技を授けたのもボクだけど、それは1人だけって言ったよね?それ以上は君たちの手にあまるよってことも言ったよね」
「……………」
「そうだね、話せないよね。海翔、神技を解除して」
俺は目をつけられないように、即座に解除した。
「さぁて。これで話せるよね。なんで2人目を誘おうとしたのか教えてね。海翔は少しここで待っててね。お母さんはあっちでとーーっても大切な話があるから。魔法の練習でもしててね」
そう言って依代……は失礼か。魂のお母さんが、2人を連れて去って行った。
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