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第一章
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「うわぁ…!」
目の前に広がる美しい景色に息を呑む。王宮は丘の上にあるため、国を見渡すことができる。季節は冬。そう、あたり一面雪景色だった。国中が真っ白な雪に包まれ、まるでスノードームの中にいるような景色。興奮しつつ振り返り悠を見ると、大きく頷き白い息を吐きながら、
「あぁ、綺麗だな。」
と言う。そしてあたりを見回して景色の美しさに感動していると、葉が遠くからこちらに来ているところが見えた。大きく手を振って、おーい、と呼びかけるとにっこりと笑って少し走り始めた。隣にいる悠を見るとまだ葉が見えていないようだ。獣人のほうが五感が鋭いからだろう。しばらくすると、悠にも見え始めたようで、僕と一緒に手を振り始めた。葉の走る速さはとても速くて、悠が手を振り始めたらすぐに僕たちのもとへ着いた。ここまで結構距離があったはずなのに息も切れていないのは、もともとの能力によるものよりも努力によるものが大きいはずだ。僕は尊敬のまなざしで彼を見つめた。
「お待たせしました。行きましょうか。」
僕は葉の持っている昼食だと思われる荷物が多いことに気づき、持つことを申し出る。悠と三人で分けて持つことになった。僕が一番小さいからと言われて少ない荷物にしてくれたが、それでも思っていたよりも重くて驚いた。僕と悠の身長差は大体十五センチくらいで、葉とは二十センチもある。いいなぁと思いながら二人を見ていると、悠が、
「もうそろそろ着くぞ。」
と言う。いったいどんな場所なんだろうとわくわくしながら、雪の積もった道をせっせと歩く。そして、道を左に曲がると白いドームのようなものが見えた。
「あれだ。」
悠がそれを指さす。入口のようなものがある。でも僕はこれまで見たことがないから、頭の中が?マークでいっぱいだった。僕の疑問に気づいたのか、
「これは雪でできていて、中に入るものなんだ。どこかでは、”かまくら”と呼ばれているものらしい。」
「かまくら…?」
「図書館で本を読んでいたら、遠い国ではこれを作ると書いてあったんだ。今年はよく雪が降るし、ちょうどいいと思って。」
悠はそう言いながら中に入っていき、僕も入るようにと手招きした。僕のあとに入ろうとしている葉が、ちょっとからかうように、
「とか言って、”薫を喜ばせるぞ"って張り切って作っていましたけど。」
と言う。えっ、そうなの?と尋ねると、照れた様子で、
「そんなことはいいだろっ。」
と言う。僕はうれしくなって、
「ありがとう!うれしい!」
と素直に言う。すると、
「あぁ。」
と答える悠。もっと素直に言えばいいのに、と苦笑交じりに葉が言った。
目の前に広がる美しい景色に息を呑む。王宮は丘の上にあるため、国を見渡すことができる。季節は冬。そう、あたり一面雪景色だった。国中が真っ白な雪に包まれ、まるでスノードームの中にいるような景色。興奮しつつ振り返り悠を見ると、大きく頷き白い息を吐きながら、
「あぁ、綺麗だな。」
と言う。そしてあたりを見回して景色の美しさに感動していると、葉が遠くからこちらに来ているところが見えた。大きく手を振って、おーい、と呼びかけるとにっこりと笑って少し走り始めた。隣にいる悠を見るとまだ葉が見えていないようだ。獣人のほうが五感が鋭いからだろう。しばらくすると、悠にも見え始めたようで、僕と一緒に手を振り始めた。葉の走る速さはとても速くて、悠が手を振り始めたらすぐに僕たちのもとへ着いた。ここまで結構距離があったはずなのに息も切れていないのは、もともとの能力によるものよりも努力によるものが大きいはずだ。僕は尊敬のまなざしで彼を見つめた。
「お待たせしました。行きましょうか。」
僕は葉の持っている昼食だと思われる荷物が多いことに気づき、持つことを申し出る。悠と三人で分けて持つことになった。僕が一番小さいからと言われて少ない荷物にしてくれたが、それでも思っていたよりも重くて驚いた。僕と悠の身長差は大体十五センチくらいで、葉とは二十センチもある。いいなぁと思いながら二人を見ていると、悠が、
「もうそろそろ着くぞ。」
と言う。いったいどんな場所なんだろうとわくわくしながら、雪の積もった道をせっせと歩く。そして、道を左に曲がると白いドームのようなものが見えた。
「あれだ。」
悠がそれを指さす。入口のようなものがある。でも僕はこれまで見たことがないから、頭の中が?マークでいっぱいだった。僕の疑問に気づいたのか、
「これは雪でできていて、中に入るものなんだ。どこかでは、”かまくら”と呼ばれているものらしい。」
「かまくら…?」
「図書館で本を読んでいたら、遠い国ではこれを作ると書いてあったんだ。今年はよく雪が降るし、ちょうどいいと思って。」
悠はそう言いながら中に入っていき、僕も入るようにと手招きした。僕のあとに入ろうとしている葉が、ちょっとからかうように、
「とか言って、”薫を喜ばせるぞ"って張り切って作っていましたけど。」
と言う。えっ、そうなの?と尋ねると、照れた様子で、
「そんなことはいいだろっ。」
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