124 / 183
第三章
17 side悠
強い光を感じて目を覚ます。朝だ。二人を見ると、まだ眠っているようだ。伸びをして、ここら辺を散歩しようと、立ち上がる。昨日は暗くて見えなかったが、近くに川がある。澄んだ色の水が流れて、朝日に反射してキラキラと輝いている。手を水に中に入れると、ひんやりとしていて心地よい。
そのまま、手を水につけながら辺りを見回していると、綺麗な花が咲いているのが見える。近くで見てみたくて、立ち上がり、その花の方へ向かう。
「うわぁ」
思わず感嘆の声をあげる。一輪だけ咲いているその花は、珍しい緑色の花弁を持っていた。ふと、何かに似ているなと考える。わかった!俺と薫の瞳の色に似ているんだ。そう気づいた途端、この花が特別なものに思えて、一層美しく見える。この前気づいたばかりだが、やはり俺は薫のことが好きなんだな、と改めて感じる。
「会いたいなぁ」
薫が笑っているのを見たいのも、楽しませたいと思うのも、一緒に過ごしたいのも、全部薫が好きだから。会いたい。まずは幼い頃、俺を助けてくれた礼を言って、それから話したいことが沢山ある。
「ごめんな」
そう言いつつ、その緑色の花を手折る。薫に見せることを想像して、思わず笑みをこぼしながら、俺はロケットペンダントにその花も一緒に入れる。昨日苦労してとったセヒナの花は、発していた光は無くなったものの、まだ瑞々しさを残している。
「悠様ー!」
その時、遠くで葉が俺を呼ぶ声が聞こえて、俺は急いで葉たちの方へと向かった。
そのまま、手を水につけながら辺りを見回していると、綺麗な花が咲いているのが見える。近くで見てみたくて、立ち上がり、その花の方へ向かう。
「うわぁ」
思わず感嘆の声をあげる。一輪だけ咲いているその花は、珍しい緑色の花弁を持っていた。ふと、何かに似ているなと考える。わかった!俺と薫の瞳の色に似ているんだ。そう気づいた途端、この花が特別なものに思えて、一層美しく見える。この前気づいたばかりだが、やはり俺は薫のことが好きなんだな、と改めて感じる。
「会いたいなぁ」
薫が笑っているのを見たいのも、楽しませたいと思うのも、一緒に過ごしたいのも、全部薫が好きだから。会いたい。まずは幼い頃、俺を助けてくれた礼を言って、それから話したいことが沢山ある。
「ごめんな」
そう言いつつ、その緑色の花を手折る。薫に見せることを想像して、思わず笑みをこぼしながら、俺はロケットペンダントにその花も一緒に入れる。昨日苦労してとったセヒナの花は、発していた光は無くなったものの、まだ瑞々しさを残している。
「悠様ー!」
その時、遠くで葉が俺を呼ぶ声が聞こえて、俺は急いで葉たちの方へと向かった。
あなたにおすすめの小説
【完結】Restartー僕は異世界で人生をやり直すー
エウラ
BL
───僕の人生、最悪だった。
生まれた家は名家で資産家。でも跡取りが僕だけだったから厳しく育てられ、教育係という名の監視がついて一日中気が休まることはない。
それでも唯々諾々と家のために従った。
そんなある日、母が病気で亡くなって直ぐに父が後妻と子供を連れて来た。僕より一つ下の少年だった。
父はその子を跡取りに決め、僕は捨てられた。
ヤケになって家を飛び出した先に知らない森が見えて・・・。
僕はこの世界で人生を再始動(リスタート)する事にした。
不定期更新です。
以前少し投稿したものを設定変更しました。
ジャンルを恋愛からBLに変更しました。
また後で変更とかあるかも。
完結しました。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
俺以外を見るのは許さないから
朝飛
BL
赤池凌平は、成瀬真介と出会い、緩やかに親交を深めてやがて恋人同士になるのだったが、時折違和感を抱いていた。
その違和感の正体が明らかになる時には、もう何もかも手遅れになってしまい……。
(女性と付き合うシーンもあります。)
※ネオページ、エブリスタにも同時掲載中。マイペースに更新します。
a life of mine ~この道を歩む~
野々乃ぞみ
BL
≪腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者≫
第二王子:ブライトル・モルダー・ヴァルマ
主人公の転生者:エドマンド・フィッツパトリック
【第一部】この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~
エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。
転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。
エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。
死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。
「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」
「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」
【第二部】この道を歩む~異文化と感情と、逃げられない運命のようなものと~
必死に手繰り寄せた運命の糸によって、愛や友愛を知り、友人たちなどとの共闘により、見事死亡フラグを折ったエドマンドは、原作とは違いブライトルの母国であるトーカシア国へ行く。
異文化に触れ、余り歓迎されない中、ブライトルの婚約者として過ごす毎日。そして、また新たな敵の陰が現れる。
二部は戦争描写なし。戦闘描写少な目(当社比)です。
全体的にかなりシリアスです。二部以降は、死亡表現やキャラの退場が予想されます。グロではないですが、お気を付け下さい。
闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったりします。
本編ド健全です。すみません。
※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。
※ 閑話休題以外は主人公視点です。
※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。
契約書はよく読めとあれほど!
RNR
BL
異世界で目が覚めた、就職浪人中の美容系男子、優馬。
最初に出会った美しい貴族青年は、言葉が通じないが親切に手を差し伸べてくれた。
彼の屋敷に招かれた際、文字は読めないもののなにかの書類にサインをすると、その彼と結婚したことになっていて……。
この世界で何をする? また無職生活? 本当にそれでいい? 葛藤する日々と、それを惜しみない愛情で支える夫。
理想の自分と、理想の幸せを探す物語。
23話+続編2話+番外編2話
【完結】獣王の番
なの
BL
獣王国の若き王ライオネルは、和平の証として差し出されたΩの少年ユリアンを「番など認めぬ」と冷酷に拒絶する。
虐げられながらも、ユリアンは決してその誇りを失わなかった。
しかし暴走する獣の血を鎮められるのは、そのユリアンただ一人――。
やがて明かされる予言、「真の獣王は唯一の番と結ばれるとき、国を救う」
拒絶から始まった二人の関係は、やがて国を救う愛へと変わっていく。
冷徹な獣王と運命のΩの、拒絶から始まる、運命の溺愛ファンタジー!
αからΩになった俺が幸せを掴むまで
なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。
10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。
義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。
アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。
義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が…
義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。
そんな海里が本当の幸せを掴むまで…