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第三章
47 side悠
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すーっと息を深く吸う。俺と那は今、薫の部屋の前にいる。中からは微かに話し声が聞こえる。よしっ、ここは覚悟を決めて頑張らねば。コンコンとノックをすると、暖が出てくる。
「ああ、悠様か」
そのまま扉を閉めて、部屋の外に出てくる。もしかして入れてももらえない様子なのか? 不安に思う俺に暖がひそひそと耳打ちする。
「悠様、謝りに来たんでしょ?」
「ああ、もちろん」
「薫、悲しくて目が潤んでたぜ」
そうか、そんなに悲しませてしまったのか。横から那が言う。
「兄上が悲しませるようでしたら、いつでも奪いに行きますから」
反論したいが、確かに俺が悲しませてしまった。
「薫っ」
ドアを開けると、キョトンとした顔の薫。しかし、俺を認識するとすぐにその目に悲しみが浮かぶ。
「ごめんっ!薫と両想いになれた嬉しさで、浮かれてた」
「悠……」
潤んだ目でこちらを見つめる薫に申し訳なさと愛おしさが込み上げてくる。そのままズンズンと進んでいって、ぎゅうっと抱きしめる。
「僕も急に出て行ったりしてごめんね……」
仲直りできてよかった。心の底から安堵する。
「さあて、俺たちは用事があるから帰ろっかなぁ」
暖の声に、薫が俺の腕の中から離れる。
「みんなありがとう。ごめんね、迷惑かけちゃって」
「気にしないでください。次から薫を悲しませることはないように、兄上にしっかりと言っておきましたから」
薫に向かってにっこりと笑ってみせる那が、チラリとこちらを見る。その目は、次悲しませたら許さない、と言っている。俺が大きく頷くと、皆自室へ帰って行った。
「ああ、悠様か」
そのまま扉を閉めて、部屋の外に出てくる。もしかして入れてももらえない様子なのか? 不安に思う俺に暖がひそひそと耳打ちする。
「悠様、謝りに来たんでしょ?」
「ああ、もちろん」
「薫、悲しくて目が潤んでたぜ」
そうか、そんなに悲しませてしまったのか。横から那が言う。
「兄上が悲しませるようでしたら、いつでも奪いに行きますから」
反論したいが、確かに俺が悲しませてしまった。
「薫っ」
ドアを開けると、キョトンとした顔の薫。しかし、俺を認識するとすぐにその目に悲しみが浮かぶ。
「ごめんっ!薫と両想いになれた嬉しさで、浮かれてた」
「悠……」
潤んだ目でこちらを見つめる薫に申し訳なさと愛おしさが込み上げてくる。そのままズンズンと進んでいって、ぎゅうっと抱きしめる。
「僕も急に出て行ったりしてごめんね……」
仲直りできてよかった。心の底から安堵する。
「さあて、俺たちは用事があるから帰ろっかなぁ」
暖の声に、薫が俺の腕の中から離れる。
「みんなありがとう。ごめんね、迷惑かけちゃって」
「気にしないでください。次から薫を悲しませることはないように、兄上にしっかりと言っておきましたから」
薫に向かってにっこりと笑ってみせる那が、チラリとこちらを見る。その目は、次悲しませたら許さない、と言っている。俺が大きく頷くと、皆自室へ帰って行った。
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