2 / 2
ちょい怖
噂話
しおりを挟む
最近、学校でとある噂話が話題になっている。
『自転車での下校時に目をつぶってベルをチリン、チリチリンと鳴らすと神隠しにあうらしいよ』
嘘に決まっている。
しかし、同じ中学で実際に目撃した学生がいると言う。その人曰く、
「少し前を自転車で走っていた友達がベルを鳴らすと目を離した瞬間消えていた」らしい。
その人は怖くなって急いで逃げたが、その後消えた学生は学校に来ず、神隠しを見た人も噂話を広めるだけ広めて以降学校には来ていない。
僕は自転車登校なのでこういう話はやめて欲しい。
*
下校中、梅雨の時期で空が薄暗い中自転車で1人走っている。
「うわぁ、やっぱり降ってきた」
パラパラ降り出した雨に苛立ちながら急いで自転車を漕ぐ。
河川敷に着いたところでふと噂話を思い出した。
「…あんなの嘘だ。ありえないだろ」
自分に言い聞かせるが脳内で噂話が繰り返される。
「あぁー、もうっ。うっとうしい!」
試してやる。そうすればこの噂話もすぐ忘れるだろう。
「…よし、やるぞ」
意を決して自転車を進め、目をつぶる。
…チリン、チリチリン
なにも起こらない。目を開けようとする。瞬間、
「っ、うわっ!」
まぶたの裏側に突然女性が現れた。ハンドルを切り、坂を勢いよく下る感覚が襲う。目を開けると、目の前に川が現れた。
__その後男の子を見た人はいない。
『自転車での下校時に目をつぶってベルをチリン、チリチリンと鳴らすと神隠しにあうらしいよ』
嘘に決まっている。
しかし、同じ中学で実際に目撃した学生がいると言う。その人曰く、
「少し前を自転車で走っていた友達がベルを鳴らすと目を離した瞬間消えていた」らしい。
その人は怖くなって急いで逃げたが、その後消えた学生は学校に来ず、神隠しを見た人も噂話を広めるだけ広めて以降学校には来ていない。
僕は自転車登校なのでこういう話はやめて欲しい。
*
下校中、梅雨の時期で空が薄暗い中自転車で1人走っている。
「うわぁ、やっぱり降ってきた」
パラパラ降り出した雨に苛立ちながら急いで自転車を漕ぐ。
河川敷に着いたところでふと噂話を思い出した。
「…あんなの嘘だ。ありえないだろ」
自分に言い聞かせるが脳内で噂話が繰り返される。
「あぁー、もうっ。うっとうしい!」
試してやる。そうすればこの噂話もすぐ忘れるだろう。
「…よし、やるぞ」
意を決して自転車を進め、目をつぶる。
…チリン、チリチリン
なにも起こらない。目を開けようとする。瞬間、
「っ、うわっ!」
まぶたの裏側に突然女性が現れた。ハンドルを切り、坂を勢いよく下る感覚が襲う。目を開けると、目の前に川が現れた。
__その後男の子を見た人はいない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる