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1章 チュートリアル
3話 テイムしてみたらモンスターが意外に可愛かった
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さて、記念すべき最初の敵は、いわゆるウルフっていうやつだ。狼のモンスター。
「聞いてはいたけど、初っ端ウルフってマジか。倒せるかな...テイムしてみるか」
テイムの仕方は、対象を懐かせるかダメージを与えて「テイム」と唱えるだけ。声に出す恥かしさを考慮しても簡単だ。
「よし、まずはダメージを与えるか。…よっと」
ゲーミングチェアの背もたれを持ち、肩に担ぐ。ウルフが襲いかかってくる。タイミングを合わせて振る…
「あっ、やべ」
手が滑り、吹っ飛んでいった。が、勢いそのままウルフにクリーンヒット。一発KO。やり過ぎたかもしれない。とりあえず「テイム!」と叫んでみる。するとウルフの体が緑色の光に包まれた。
少しして光が消えると、倒れていたウルフが起き上がり、ゆっくり近づいてきた。
「え、大丈夫これ。成功したかわかんないんだけど」
一応チェアを構え直しておく。
「バウ!」
ウルフが尻尾を振ってお座りをした。
その仕草に雷に打たれたような衝撃を受けた。
「…めっちゃ可愛い」
元の世界ではペットなんて飼ったことがないので、テレビで映像を見るたび「いいなあ」と呟いていたが、
「実際に目の前で毎回こんな仕草されたら命がいくつあっても足りないわ」
『目標を達成したので、スキル『素人テイマー』を獲得しました。ダークウルフをテイムしたので、スキル『ランゲージ:ウルフ』『俊敏』『闘争心』を獲得しました』
「何、びっくりした」
慌ててステータスを開いてみる。『スキル』という項目を見ると、『???』とずらりと並んでいる中に、『素人テイマー』というスキルがあった。見てみると、
『効果 テイム成功率微増加』
「ウルフを...というかモンスターをテイムしたから獲得できた感じか。ランゲージの方は、ウルフの言語がわかるのか。これは結構便利だな」
『???』の部分を見てみると、そのスキルの獲得方法が書かれていた。
思わぬやり込み要素に少し胸が躍ったが、生憎そんなことをしている暇はない。早くあの愛しの部屋に戻りたいのだ。
「もし帰れなかった時はやり込んでやるからな」
と、縁起でもないことを考える。
「もっとモンスターを増やそう。増えた分だけ経験値や戦闘の効率が上がる」
冬志はウルフ(ウル太郎)とゲーミングチェア(チェア助)と一緒に走り出した。
...20mで疲れて歩き始めた。
*
「...よし、とりあえずこのくらいでいいか」
日が昇り始めた頃、ウルフ20体、スライム10体の計30体のモンスターがトウジの周りを囲っていた。敵ではなく、全てテイムしたモンスターだ。
『目標を達成したので、スキル『二流テイマー』を獲得しました 効果 テイム成功率大増加』
「お、やった」
テイムの成功率が今まで1/5と、あまり安定しなかったので、どのくらい上がったかはわからないが助かる。
「そろそろ宿に戻るか。モンスター達はどうするかな...よし」
ウルフ2体とスライム1体で10チームに分け、昼間のモンスター達を狩って夜までにスライムにここに運んでくるよう指示した。狩った数や種類によっては昼飯を豪華にすると言うと、ウルフ達の目がギラついた。スライム達は食事はとらないらしいので報酬は無しです。ごめんね。
「じゃあ、夜になったら戻ってくるから、それまで頼んだよ。あと、ないと思うけど身の危険を感じたらすぐ逃げるように」
そう言い残し、ギルドに行き夜の間に採集した薬草を10本納品。報酬を受け取って急いで宿に帰る。
「疲れたぁ...寝よ。流石に5徹はきついわ…」
泥のように眠った。
「聞いてはいたけど、初っ端ウルフってマジか。倒せるかな...テイムしてみるか」
テイムの仕方は、対象を懐かせるかダメージを与えて「テイム」と唱えるだけ。声に出す恥かしさを考慮しても簡単だ。
「よし、まずはダメージを与えるか。…よっと」
ゲーミングチェアの背もたれを持ち、肩に担ぐ。ウルフが襲いかかってくる。タイミングを合わせて振る…
「あっ、やべ」
手が滑り、吹っ飛んでいった。が、勢いそのままウルフにクリーンヒット。一発KO。やり過ぎたかもしれない。とりあえず「テイム!」と叫んでみる。するとウルフの体が緑色の光に包まれた。
少しして光が消えると、倒れていたウルフが起き上がり、ゆっくり近づいてきた。
「え、大丈夫これ。成功したかわかんないんだけど」
一応チェアを構え直しておく。
「バウ!」
ウルフが尻尾を振ってお座りをした。
その仕草に雷に打たれたような衝撃を受けた。
「…めっちゃ可愛い」
元の世界ではペットなんて飼ったことがないので、テレビで映像を見るたび「いいなあ」と呟いていたが、
「実際に目の前で毎回こんな仕草されたら命がいくつあっても足りないわ」
『目標を達成したので、スキル『素人テイマー』を獲得しました。ダークウルフをテイムしたので、スキル『ランゲージ:ウルフ』『俊敏』『闘争心』を獲得しました』
「何、びっくりした」
慌ててステータスを開いてみる。『スキル』という項目を見ると、『???』とずらりと並んでいる中に、『素人テイマー』というスキルがあった。見てみると、
『効果 テイム成功率微増加』
「ウルフを...というかモンスターをテイムしたから獲得できた感じか。ランゲージの方は、ウルフの言語がわかるのか。これは結構便利だな」
『???』の部分を見てみると、そのスキルの獲得方法が書かれていた。
思わぬやり込み要素に少し胸が躍ったが、生憎そんなことをしている暇はない。早くあの愛しの部屋に戻りたいのだ。
「もし帰れなかった時はやり込んでやるからな」
と、縁起でもないことを考える。
「もっとモンスターを増やそう。増えた分だけ経験値や戦闘の効率が上がる」
冬志はウルフ(ウル太郎)とゲーミングチェア(チェア助)と一緒に走り出した。
...20mで疲れて歩き始めた。
*
「...よし、とりあえずこのくらいでいいか」
日が昇り始めた頃、ウルフ20体、スライム10体の計30体のモンスターがトウジの周りを囲っていた。敵ではなく、全てテイムしたモンスターだ。
『目標を達成したので、スキル『二流テイマー』を獲得しました 効果 テイム成功率大増加』
「お、やった」
テイムの成功率が今まで1/5と、あまり安定しなかったので、どのくらい上がったかはわからないが助かる。
「そろそろ宿に戻るか。モンスター達はどうするかな...よし」
ウルフ2体とスライム1体で10チームに分け、昼間のモンスター達を狩って夜までにスライムにここに運んでくるよう指示した。狩った数や種類によっては昼飯を豪華にすると言うと、ウルフ達の目がギラついた。スライム達は食事はとらないらしいので報酬は無しです。ごめんね。
「じゃあ、夜になったら戻ってくるから、それまで頼んだよ。あと、ないと思うけど身の危険を感じたらすぐ逃げるように」
そう言い残し、ギルドに行き夜の間に採集した薬草を10本納品。報酬を受け取って急いで宿に帰る。
「疲れたぁ...寝よ。流石に5徹はきついわ…」
泥のように眠った。
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