11 / 35
1章 チュートリアル
11話 魔女との戦闘
しおりを挟む
「さぁ、久しぶりに楽しみましょう」
広野に様々な大量の魔物。昨日の夜にみかけた魔物がほとんどだ。
「カルミア、全員召集して」
「了解」
こちらも魔物を召喚する。
「あらあらまあまあ。カルミアちゃん成長したのねぇ」
「うるさい」
相手の魔物が襲いかかってくる。女は見ているだけで戦闘に入っては来ない。少しずつ敵をへらして
「…ん?」
よく見ると、敵の魔物が女に向かって攻撃している。
「まさか、テイムされてない…?」
女は自分へ攻撃してくる魔物を全て先程冬志にしたように、空へ飛ばしている。
「よし、それなら…テイム!」
倒していった魔物を次々テイムしていく。
「いける、勝てるぞ!」
冬志が敵を倒しつつテイムを、カルミアが多すぎる敵を遠くに飛ばし減らし、ウル太郎達が複数で一体ずつ着実に倒していく。
*
そして、攻防が10分ほど続き、
「はぁ、はぁ…」
太陽は未だ高く、動き続ける冬志の体力は限界に近づいてきた。
「トウジ、大丈夫?」
「な、なんとか持ち堪えてる。でも、」
魔物が減れば女が足していく。いつまで経っても終わらない。何かこの状況打開できる策を考えなければ…
ピコン
『テイムしたモンスター「ダークウルフ」のレベルが最大になりました。ダークコボルドへの進化が可能です。…ダークウルフが進化を確定しました。』
「なんだ…進化?」
すると、ウル太郎が突然倒れ、淡い青色の光に包まれた。少しして、光が消え、ウル太郎が…二足で立ち上がった。
そして、発達した足で地を踏み込み、前へ跳んだ。
「はっや…」
進化前より鋭くなった爪で前方で群れている敵を切り裂いていく。
『ダークコボルドのスキル、「戦闘勘」、「超脚力」を入手しました』
敵も味方も唖然としている中、
「あぁ、なんて美しい子なのぉ。主人のために成長を止めず、新しい力に振り回されずすぐに自分のものにしている…あなた、素晴らしいわぁ!」
女だけが顔を赤らめ、興奮している。
気づくと既に敵の1/4ほどが倒されている。
「…見惚れてる場合じゃなかった。みんな、チャンスだ!一気に敵の数を減らせ!カルミア!いくぞ!」
「わかった!」
敵の数が減り、女への道ができた。
二人が走り出す。カルミアが冬志を女の背後へ飛ばす。剣を低く構え、腰から肩へ袈裟斬りに。一気に決着をつけようとする。
しかし、
「あまり舐められると困っちゃうわぁ」
こちらをチラと見て、どこから取り出したのか、30cmほどの剣を冬志の顔に向かって振るってきた。
カルミアが冬志を少し遠くに飛ばし、距離を離す。
「あら、惜しい」
もう一度女へ向かって走る。剣を振るう。しかし、女は涼しい顔で受け流す。カルミアが転送で援護をするが、全て見切られる。
するとそこへ、
「___ッ!」
ウル太郎が参戦してきた。
冬志とウル太郎の同時攻撃で女は躱しきれず冬志の剣が擦り、血が流れる。
「痛いわねぇ。久しぶりに傷ついたわぁ」
しかし、少しずつ二人の速さに慣れていき、攻撃を防がれていく。
「これならどう!」
カルミアが二人を器用に転送し、撹乱する。
「…ちょっとだけまずいわねぇ」
そこへ、カルミアが女の背後に転送した。女が攻撃を防ごうと後ろを向く。が、そこにいたのは、さきほど自分で空中に飛ばして倒していた魔物だ。
気づいた瞬間、後ろから二つの殺気を感じた。間に合わない。
「うぉおおおお…ら!」
剣と爪が女を切り裂く…直前、二人の目の前に黒い裂け目が現れた。
「惜しかったわねぇ」
飛ばされた先は空中…ではなく、平野が広がっていた。地面があった。頭が混乱する。
「後ろ!」
カルミアが叫ぶ。飛ばされた先は、女の目の前だったのだ。
一瞬で死を悟る。
「そこまでだ」
直後、国の方から光が飛んできた。そちらを見ると、弓を構えた男がいた。
「俺はこの国に召喚された勇者だ。悪魔、お前を倒しにきた」
広野に様々な大量の魔物。昨日の夜にみかけた魔物がほとんどだ。
「カルミア、全員召集して」
「了解」
こちらも魔物を召喚する。
「あらあらまあまあ。カルミアちゃん成長したのねぇ」
「うるさい」
相手の魔物が襲いかかってくる。女は見ているだけで戦闘に入っては来ない。少しずつ敵をへらして
「…ん?」
よく見ると、敵の魔物が女に向かって攻撃している。
「まさか、テイムされてない…?」
女は自分へ攻撃してくる魔物を全て先程冬志にしたように、空へ飛ばしている。
「よし、それなら…テイム!」
倒していった魔物を次々テイムしていく。
「いける、勝てるぞ!」
冬志が敵を倒しつつテイムを、カルミアが多すぎる敵を遠くに飛ばし減らし、ウル太郎達が複数で一体ずつ着実に倒していく。
*
そして、攻防が10分ほど続き、
「はぁ、はぁ…」
太陽は未だ高く、動き続ける冬志の体力は限界に近づいてきた。
「トウジ、大丈夫?」
「な、なんとか持ち堪えてる。でも、」
魔物が減れば女が足していく。いつまで経っても終わらない。何かこの状況打開できる策を考えなければ…
ピコン
『テイムしたモンスター「ダークウルフ」のレベルが最大になりました。ダークコボルドへの進化が可能です。…ダークウルフが進化を確定しました。』
「なんだ…進化?」
すると、ウル太郎が突然倒れ、淡い青色の光に包まれた。少しして、光が消え、ウル太郎が…二足で立ち上がった。
そして、発達した足で地を踏み込み、前へ跳んだ。
「はっや…」
進化前より鋭くなった爪で前方で群れている敵を切り裂いていく。
『ダークコボルドのスキル、「戦闘勘」、「超脚力」を入手しました』
敵も味方も唖然としている中、
「あぁ、なんて美しい子なのぉ。主人のために成長を止めず、新しい力に振り回されずすぐに自分のものにしている…あなた、素晴らしいわぁ!」
女だけが顔を赤らめ、興奮している。
気づくと既に敵の1/4ほどが倒されている。
「…見惚れてる場合じゃなかった。みんな、チャンスだ!一気に敵の数を減らせ!カルミア!いくぞ!」
「わかった!」
敵の数が減り、女への道ができた。
二人が走り出す。カルミアが冬志を女の背後へ飛ばす。剣を低く構え、腰から肩へ袈裟斬りに。一気に決着をつけようとする。
しかし、
「あまり舐められると困っちゃうわぁ」
こちらをチラと見て、どこから取り出したのか、30cmほどの剣を冬志の顔に向かって振るってきた。
カルミアが冬志を少し遠くに飛ばし、距離を離す。
「あら、惜しい」
もう一度女へ向かって走る。剣を振るう。しかし、女は涼しい顔で受け流す。カルミアが転送で援護をするが、全て見切られる。
するとそこへ、
「___ッ!」
ウル太郎が参戦してきた。
冬志とウル太郎の同時攻撃で女は躱しきれず冬志の剣が擦り、血が流れる。
「痛いわねぇ。久しぶりに傷ついたわぁ」
しかし、少しずつ二人の速さに慣れていき、攻撃を防がれていく。
「これならどう!」
カルミアが二人を器用に転送し、撹乱する。
「…ちょっとだけまずいわねぇ」
そこへ、カルミアが女の背後に転送した。女が攻撃を防ごうと後ろを向く。が、そこにいたのは、さきほど自分で空中に飛ばして倒していた魔物だ。
気づいた瞬間、後ろから二つの殺気を感じた。間に合わない。
「うぉおおおお…ら!」
剣と爪が女を切り裂く…直前、二人の目の前に黒い裂け目が現れた。
「惜しかったわねぇ」
飛ばされた先は空中…ではなく、平野が広がっていた。地面があった。頭が混乱する。
「後ろ!」
カルミアが叫ぶ。飛ばされた先は、女の目の前だったのだ。
一瞬で死を悟る。
「そこまでだ」
直後、国の方から光が飛んできた。そちらを見ると、弓を構えた男がいた。
「俺はこの国に召喚された勇者だ。悪魔、お前を倒しにきた」
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる