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1章 チュートリアル
13話 魔獣大戦争やってみた
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乱闘が始まり、40分が経過した。ウル太郎が前線で仲間の指揮を手伝いつつ敵を次々倒してくれている。
「まったく、これが漫画なら主人公絶対あいつだろ。進化する前もだったけどした後の活躍が凄すぎる」
冬志が苦笑する。
「トウジも負けてられないよ。それにしても…多すぎじゃない?一体どこから湧いてるの」
乱闘開始から少しは減った感じはするが、それでも終わる気配がない。それに、
「あの女の時より強い気がする…なんでだ」
「多分、昼だったからじゃない?この辺は昼夜で気温が全然違うから暑すぎて動けなかったとか…トウジみたいに」
そう言いながら笑いを堪えるカルミア
「笑い事じゃないから!俺だってびっくりしたよ。まさかあそこまでとは思ってなかったよ!」
恥ずかしさを隠すように襲い来る魔物を斬っていく。
「やっと本調子に戻ってきたかな。よし、ウルニ郎、ウル三郎、ウル四郎!」
「はい、何ですか」「ご飯ですか」「肉はどこですか?」
「この状況でご飯なわけないだろ…お前たちにはおそらくこの森のどこかにいるだろう魔物を呼び寄せている奴を探してくれ。何なら倒してくれ」
「わかりました!」「ご飯のためです!」「肉を用意しておいてください!」
3匹は勢いよく森に入っていった。
「居ると思う?」
「居るだろ、多分。3つの村に集中してる。それも付近の魔物が見当たらなくなるくらい。そんな偶然はありえない。誰かが誘導してる可能性が高い」
そして、その人物に心当たりはある。
「でも、こんな事をする理由って…いや、それどころじゃないな」
続々と増え続ける魔物、それを返り討ちにする。これが延々と続くことで、こちらが一方的に体力を削られる。
「あー、強力な範囲攻撃…魔法とか覚えとけばよかった」
「?私覚えてるけど…」
「…え、まじ?」
「まぁ、召喚術も魔法系スキルのなかでも難しいから、修行のついでに覚えた程度だけど」
「早く言ってよ!」
「だ、だって転送と同時に出来ないから…」
「…あー、そうなのか。じゃあ転送はいいから森を焼かない程度にお願い」
「わかった!ちょっと離れてて」
カルミアが目を閉じ、少しすると
「…フェン・アドグラ」
カルミアが小さく唱え、頭上に直径10m無いくらいの巨大な火球が現れた。
「か、カルミアさん…?大丈夫ですか?」
「平気、あと10個くらいは作れるよ」
「いや、俺が心配してるのはこの森の事なんですけど…ちょ、待って…あぁあああ!」
勢いよく放った。
火が一気に広がり、魔物の半分以上が一瞬で消え、森に火がつく。
「大丈夫。…フェン・アドザーフ」
途端、森の上空にさっきの火球より一回り大きい水球が現れ、破裂する。広範囲にゲリラ的な大雨が降り、火が消える。
カルミアが振り返り、
「ねっ?」
「…すごーい」
半分呆れ気味になりながらも、ありがたくはあった。
「これで戦意喪失してくれればいいけど…なんだ?!」
突然地面が揺れだした。森の奥からウル二、三、四郎が全速力で帰ってきた。
…巨大な亀を連れて
「まったく、これが漫画なら主人公絶対あいつだろ。進化する前もだったけどした後の活躍が凄すぎる」
冬志が苦笑する。
「トウジも負けてられないよ。それにしても…多すぎじゃない?一体どこから湧いてるの」
乱闘開始から少しは減った感じはするが、それでも終わる気配がない。それに、
「あの女の時より強い気がする…なんでだ」
「多分、昼だったからじゃない?この辺は昼夜で気温が全然違うから暑すぎて動けなかったとか…トウジみたいに」
そう言いながら笑いを堪えるカルミア
「笑い事じゃないから!俺だってびっくりしたよ。まさかあそこまでとは思ってなかったよ!」
恥ずかしさを隠すように襲い来る魔物を斬っていく。
「やっと本調子に戻ってきたかな。よし、ウルニ郎、ウル三郎、ウル四郎!」
「はい、何ですか」「ご飯ですか」「肉はどこですか?」
「この状況でご飯なわけないだろ…お前たちにはおそらくこの森のどこかにいるだろう魔物を呼び寄せている奴を探してくれ。何なら倒してくれ」
「わかりました!」「ご飯のためです!」「肉を用意しておいてください!」
3匹は勢いよく森に入っていった。
「居ると思う?」
「居るだろ、多分。3つの村に集中してる。それも付近の魔物が見当たらなくなるくらい。そんな偶然はありえない。誰かが誘導してる可能性が高い」
そして、その人物に心当たりはある。
「でも、こんな事をする理由って…いや、それどころじゃないな」
続々と増え続ける魔物、それを返り討ちにする。これが延々と続くことで、こちらが一方的に体力を削られる。
「あー、強力な範囲攻撃…魔法とか覚えとけばよかった」
「?私覚えてるけど…」
「…え、まじ?」
「まぁ、召喚術も魔法系スキルのなかでも難しいから、修行のついでに覚えた程度だけど」
「早く言ってよ!」
「だ、だって転送と同時に出来ないから…」
「…あー、そうなのか。じゃあ転送はいいから森を焼かない程度にお願い」
「わかった!ちょっと離れてて」
カルミアが目を閉じ、少しすると
「…フェン・アドグラ」
カルミアが小さく唱え、頭上に直径10m無いくらいの巨大な火球が現れた。
「か、カルミアさん…?大丈夫ですか?」
「平気、あと10個くらいは作れるよ」
「いや、俺が心配してるのはこの森の事なんですけど…ちょ、待って…あぁあああ!」
勢いよく放った。
火が一気に広がり、魔物の半分以上が一瞬で消え、森に火がつく。
「大丈夫。…フェン・アドザーフ」
途端、森の上空にさっきの火球より一回り大きい水球が現れ、破裂する。広範囲にゲリラ的な大雨が降り、火が消える。
カルミアが振り返り、
「ねっ?」
「…すごーい」
半分呆れ気味になりながらも、ありがたくはあった。
「これで戦意喪失してくれればいいけど…なんだ?!」
突然地面が揺れだした。森の奥からウル二、三、四郎が全速力で帰ってきた。
…巨大な亀を連れて
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