適正異世界

sazakiri

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第43話

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「じゃあ私の能力を教えてあげるわ」
ついにこいつの能力が分かるのか…
今までの行動で疲れで能力の存在を忘れてた
「私の能力は弱点が分かる能力よ」
「ん?」
「弱点が分かる能力」
「は?」
「なに?!もしかしてチートすぎて驚いてる?」
「いや…」
「なによ?」
「微妙じゃね?」
「え?」

いや確かにね、あるよ。
弱点とか分かるキャラね。
でもここ異世界だよ?
弱点とか言う以前に強さが必要なんじゃないの?

「ちなみにね!」
「おう」
なにかあるのか?
まさか!隠された能力がまだあるのか?!

「この能力の名前は正体透過って言うの!」
「黙れ」
「え?」
「黙れ」
「なんで?」
「いや、名前とか関係ある?」
「カッコよくない?」
「まぁ…それなりに」
「でしょ!」

こいつバカなのか?
今俺煽ったハズなんですけど。

「あのー」
ルナが話に入ってくる。
「ルナちゃん、どうしたの?」
「その能力って使ったことあるんですか?」
「ないけど」
「はぁ…」
俺はため息を漏らす。
「だってそうでしょ?!」
「なにがだよ?」
「私達この世界に来てからまだ3日しか経ってないよ」
「あーそうか…」
「なんの話です?」
ルナが聞いてくる。
「なんでもない」
「そーですか…?」
「あぁ」
まぁこいつに言っても意味はないだろうからな。

「で!ここからどうする?」
「俺は武器を回収してひとり旅に」
「えー」
「えーってなんだよ?」
「一緒に行く流れじゃないの?これ」
「行くわけねぇだろ」
「ムッ」

「ところで、トウマさん」
「なんだ?」
ルナが聞いてくる。
「トウマさんの能力ってなんですか?」
「あー」
「それ!私も気になるな」
桜川も参入してくる。

これ俺何て言えばいいの?
桜川の能力をディスったけど俺、能力ないんだった…
ここはなんとか言い訳しないといけないな。
普通に答えたら笑われるに決まってる。

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