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十二話-01
しおりを挟むザバッ、と湯から上げられて濡れたまま脱衣所に運ばれた。
ぽたぽた水滴を落したままでどうするのかと思えば、サアッと一瞬にして冬青の髪が白に染まり、温かい風が周囲を吹き抜けた。乾いた身体に浴衣を着せられ、そのまま風呂を出る。
冬青の髪はまだ白いままだった。まさか身体を乾かすためなんかに妖狐化すると思わなくて、びっくりし過ぎて声も出なくなってしまった。
部屋に戻り、敷かれていた布団に降ろされてもまだびっくりが抜けない。でもぶわぶわと広がった白い髪が、肌触りの良い尻尾みたいでちょっと触りたくなってしまった。
「冬青、髪の毛で遊んでいい?」
「いくらでも」
上目に見つめたら青い瞳が嬉しそうに笑っていた。
もふ、もふ、と白い髪に埋もれるように顔を寄せていたら、そのまま布団にうつ伏せて腰を上げられる。『んんッ』と、もふもふに顔を埋めて声を堪えた。
震える穴を親指でふにっと揉まれて、自然とそこが綻んでしまう。ずっと冬青の手で慣らされてたから、条件反射だ。
冬青はオレの尻を左右に割ると、その狭い穴を舌で舐め解しはじめた。
濡れた舌がゆっくりと内壁を押し開き、閉じた中を濡らしていく。
「~~~ッ、……う゛う゛ッ」
はあ、はあ、と荒い息をつきながら腰を揺らす。太い指が中に入ってきて、内壁をゆっくりと撫で回していった。
気持ち良いところを触るのも控えめすぎて、やんわり押さえるだけで穴を広げるほうにいってしまう。それがもどかしくて、もっと擦って欲しくて無意識に腰が揺れた。
抱き締めた冬青の真っ白な髪に顔を押しつけて、キュウ、と小さく鳴いた。気持ち良くてもっとして欲しくて、全身が冬青を求めている。
尻尾でふわふわと冬青の頬を撫でて、肩越しに恨めしげな涙目を向ける。
「いじわる、しないで、そよご……」
「あまり最初からイキ過ぎるとハルが辛いと思ったんだ。意地悪じゃない」
苦笑してそう言った冬青は、瞳の中にギラギラした熱を込めたまま、指でオレのイイところをぐりっと押してくれた。『ああっ』と高い声を上げて腰を揺らす。
指が二本に増えて、押すだけだったそこをこねこねしながら少し摘ままれた。
ビクッ、ビクッと腰が跳ねて、性器から白濁がボタボタ滴る。
それを手で受け止めて掬い上げた冬青は、手の平に溜まったソレをぺろりと舌で舐め取った。
「なん、で、なめるの……」
「槐様に聞いてないか。ハルは凄く美味しいんだ」
「おい、し、い?」
「そうだ。ハルの涙も精液も、イク時の精気でも俺達みたいな末裔には力になる。今日二度も妖狐化して、まだ霊力が有り余っているのはハルのおかげだ」
三本目の指がぐぬりと中に入ってきて、細く息を吐く。気持ち良くて、でも腕に力が入らなくて布団に突っ伏した。腰だけ冬青に持ち上げられ、ズプズプと指を出し入れされる。温かい毛皮みたいな白い髪に縋り付いて、キュウキュウ鳴いた。
三本の指が根元まで収まるようになると、ようやく冬青が指を引き抜いてくれる。ころんと表に返されて見上げると、はー、はー、と荒い息を吐いた冬青がギラギラした目でオレを見下ろしていた。さっき風呂場から出るのに簡単に引っかけて結んだだけの浴衣を、片手でぐいっと引っ張って乱雑に脱ぎ捨てる。夜目のきくオレには、逞しい冬青の胸板と、そこに伝う汗の粒までよく見えた。
大小様々な傷のついた、盛り上がった筋肉の上に手の平を当て、するりと撫でる。それだけで耐えかねたように奥歯を噛み締めた冬青は、そのまま覆い被さってきた。ぴたりと当てられた逸物が、ぐぐっと濡れそぼったそこをこじ開けて入ってくる。
「ひ、ぁ、あ、…ふ、っ…く、……っんん、ぁ、ふ、……」
「ッ……ハルッ……」
急がず、暴走もしないで、冬青はゆっくりとオレを開いていった。
汗がポタポタとオレに降り注いでくるくらい、我慢している。それがムズムズするほど嬉しくて、胸の中がこそばゆくて仕方ない。挿入されるのは息苦しいし、大きい逸物はやっぱり痛いし、辛いだけのような気がしたけど。そうでもなかった。
冬青が熱の籠もった目で、限界まで我慢してそれでもオレが欲しいと縋るように見つめてくるから、もう大好きが溢れてしまう。もう疑いようもないくらい求められているのが判った。
泣きたくなるくらい、好き。
そうかコレが、かあさまの言ってた、愛おしいってことなのかな。
「そよご、すき。すき。……んんっ、ぁ、ああっ」
「ハルッ……」
どちゅっ、と一番奥にぶつかる感じがしたけど、たぶん冬青のは全部入ってないと思う。それでも冬青は無理に動かず、はあはあと荒い息をついたまま止まった。
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