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5話 ライオン獣人ディミトリス
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エーヴァは雨の中、傘も差さずに裏通りを足早に歩いていた。
先ほど、自分が見たものが信じられなかった。
ぎゅっと目を閉じても、真っ暗な瞼の裏にしっかり再生される。
アパートの通路の灯りが、真っ暗だった室内を照らし、浮かび上がった恋人ラーシュと見知らぬウサギ獣人が激しく性交する姿。
しかも場所は、エーヴァとラーシュが暮らしていた、愛の巣であるアパートの玄関だ。
服すら脱がずに立ったまま、ソファやベッドに行くのすら、待てないといった盛りようだった。
同居から同棲になってすぐ、ラーシュは自分が家賃を払いたいと言って、大家に借主変更の届けを出した。
だから最初はエーヴァが借りて住んでいたが、今はラーシュの借りたアパートになっている。
そこへラーシュが誰を連れ込もうと、何をしようと、エーヴァには口出しができない。
そう思うと、エーヴァはあのアパートに、もう戻りたくなかった。
手には、通勤用の小さなバッグだけ。
アパートの鍵は、玄関の扉の鍵穴に刺さったままだろう。
赤い傘は震える手から落ちて、アパートの通路に置き去りにしてしまった。
「お気に入りの傘だったのに……」
そんなどうでもいいことが、口からこぼれる。
ラーシュが抱いていたウサギ獣人は、おそらく運命の番だろう。
運命の番と出会ってしまえば、獣人は本能のままに体を求め合うという。
既婚者であろうと、恋人がいようと、おかまいなしに。
だが巡り合う確率は低く、夢物語のようなものだと、これまでのエーヴァは思っていた。
しかし、実際に目の当たりにして分かった。
運命の番は存在するのだ。
田舎町からエーヴァを追いかけてきてくれたラーシュが。
10歳のときから好きだったと打ち明けてくれたラーシュが。
体をつなげてからずっと求婚してくれたラーシュが。
エーヴァ以外の女に欲情し、その体を何度も求めていた。
うろたえるエーヴァを見ても、行為を止めようとしなかった。
直前までラーシュと結婚しようと考えていたエーヴァにとって、ショックは甚大だった。
雨に濡れ続けたダウンコートが、ついに水滴を弾かず吸い込むようになってきた。
だんだん重たくなるそれと一緒に、エーヴァの思考も沈んでくる。
縁なし眼鏡にはたくさんの雫がつき、ただでさえ涙で不確かな視界を、覚束ないものにしている。
靴も引きずりたくなるほど水を含んで、つま先からエーヴァの心を冷やしていった。
もうすぐ表通りに出る。
だけどエーヴァには行く宛てがない。
自分がどこに向かって歩いているのか、それはエーヴァにも分からなかった。
ただ、あのアパートから少しでも遠くへ離れたくて、必死に足を前に動かしている。
暗い方に行けばいいのか、明るい方に行けばいいのか。
表通りにでる角で、エーヴァは迷った。
そして気持ち的に暗い方を選んで足を向けたとき、ふわりと風が吹いて、まるで新緑の森にいるような清々しい香りが漂ってきた。
「お嬢さん、こんな夜に傘も差さず、どちらへ? 表通りと言っても、そちらは暗い。女性が一人で歩くには、いささか危険ですよ」
誰かが濡れそぼるエーヴァに、大きな黒い傘を差しだした。
パラパラと、雨傘に落ちた雫が軽快な音を立てる。
相合傘になったとき、先ほどの香りがさらに強まった。
「おや、お嬢さんから素晴らしく瑞々しくて爽やかな香りがする。これが運命の番の香りというものでしょうか?」
泣いて真っ赤になったエーヴァの瞳が、低い声を辿って傘の持ち主をとらえた。
体格のいいラーシュより、さらに体格のいいナイスミドルなライオン獣人がそこにいた。
黄金の豊かな髪、新緑色の瞳、目元のシワには愛嬌があり、顎には整えられた髭、縦縞のシルバー色をしたスリーピースを見事に着こなしている。
ライオン獣人は、先ほどからの態度を崩さず、紳士的にエーヴァに話しかけてきた。
「こんなに濡れて、何か事情があるのでしょう? よかったら一夜の宿を提供しますよ。大丈夫、家には僕の妻が3人もいますから、お嬢さんをどうこうしようとは思っていません。安心してください」
ライオン獣人は、目尻のシワを深くして朗らかに笑った。
目の前に立つライオン獣人からは相変わらず、うっとりするような清々しい香りがしている。
しかしこれが運命の番の香りなのかどうか、エーヴァには分かりかねた。
エーヴァは、運命の番に出会ったら、狂ったように体を求め合うのだと思っていた。
実際にそれを見てきたばかりだ。
しかし、ライオン獣人はずっと穏やかで、それにつられるようにエーヴァの精神も落ち着いている。
一体、ラーシュたちと何が違うのか。
「あの……お聞きしたいことが、あります」
エーヴァは、頼りになりそうなライオン獣人に疑問をぶつけることにした。
とにかく混乱している頭を何とかしないことには、自分がこれからどうしていいのか判断がつかない。
雨に濡れ過ぎた体が、細かく震え始めていることにも気がつかず、エーヴァは声を絞り出す。
「私とあなたは、本当に運命の番ですか? 運命の番はもっと荒々しく、惹かれあうものだと、ばかり……」
「なんでも聞いていいですが、まずは冷えた体をどうにかしましょう? このままでは風邪を引いてしまう。それは私にとって、とても不本意なことです」
失礼します、と断りを入れて、ライオン獣人は傘を差したままエーヴァを横抱きにした。
咄嗟に抵抗しようとしたエーヴァだったが、ぐわんと酩酊したように頭が揺れた。
「熱がありますね。すぐそこに車を停めています。何もしませんから、今夜は家に泊まってください」
そう言って歩き出したライオン獣人の顔を下から見上げているうちに、ゆらゆらと揺れていたエーヴァの意識は遠のいていく。
今は、温かくて大きなライオン獣人の体に身をゆだねることでしか、生命を維持できない。
そうエーヴァの脳が判断したのだろう。
ゆっくりとエーヴァの瞼が閉じられ、乱れていた思考が沈黙していった。
ライオン獣人から漂う清涼な香りだけが、今のエーヴァの心の拠り所だ。
運命の番によって傷つけられたエーヴァを、癒してくれるのもまた運命の番なのか。
奇妙な巡り合わせに、エーヴァは苦笑すると、完全にその意識を手放した。
◇◆◇
助手席のシートを倒して、そこにエーヴァを寝かせたディミトリスは、慎重に車を運転して家を目指す。
大雨のせいであちこちに水たまりが出来ていて、ゆっくり車を走らせないと、歩道を歩いている人に水をかけてしまいそうだ。
しかし意識を失っているエーヴァのことが気がかりで、ディミトリスの心は逸った。
早く温かい部屋に寝かせて、看病してやりたかった。
雨に打たれてすっかり冷えたエーヴァには、分厚いディミトリスのコートをかけているけれど、エーヴァの体の震えは止まりそうにない。
熱が高くなってきたのだろう。
ふうふうときつそうなエーヴァの呼吸が、ディミトリスの耳に届く。
そんな状態のエーヴァからも、ディミトリスを魅了する清廉な香りがずっと漂ってきていた。
「まさかこの年になって、運命の番に出会うとはね」
独り言つディミトリスは、来年には四十路を迎える。
若い頃に立ち上げた不動産会社が時流に乗り、富を片手にこれまで自由奔放に生きてきた。
今の妻は3人だが、多いときは7人もいた。
ライオンという一夫多妻な動物性ゆえに、どうしても困っている女性を見ると放っておけない。
暗い夜道をさまよっていたエーヴァに声をかけたのも、そんなディミトリス元来の性質のせいだった。
暴力を振るう恋人から逃げた女性、家族に虐げられ搾取されていた女性、生活が苦しく身を売っていた女性など。
ディミトリスの妻は、そんな女性ばかりだった。
ディミトリスが保護をして、生活が出来るようになるまで世話を焼き、自立できるまで支援する。
そうでなければ、一生の面倒を見る。
人肌が恋しいと言われれば抱いてやるし、言われなければ手は出さない。
そんなディミトリスに本気で恋をしてしまう妻もいたが、ディミトリスは妻をみな平等に扱った。
うっかり大きく息を吸い込んだディミトリスは、もぎたての果実のようなエーヴァの香りにくらりとする。
「いけない、今は運転することに集中しなくては」
ディミトリスの住む大きな屋敷は、もう見える位置にあった。
先ほど、自分が見たものが信じられなかった。
ぎゅっと目を閉じても、真っ暗な瞼の裏にしっかり再生される。
アパートの通路の灯りが、真っ暗だった室内を照らし、浮かび上がった恋人ラーシュと見知らぬウサギ獣人が激しく性交する姿。
しかも場所は、エーヴァとラーシュが暮らしていた、愛の巣であるアパートの玄関だ。
服すら脱がずに立ったまま、ソファやベッドに行くのすら、待てないといった盛りようだった。
同居から同棲になってすぐ、ラーシュは自分が家賃を払いたいと言って、大家に借主変更の届けを出した。
だから最初はエーヴァが借りて住んでいたが、今はラーシュの借りたアパートになっている。
そこへラーシュが誰を連れ込もうと、何をしようと、エーヴァには口出しができない。
そう思うと、エーヴァはあのアパートに、もう戻りたくなかった。
手には、通勤用の小さなバッグだけ。
アパートの鍵は、玄関の扉の鍵穴に刺さったままだろう。
赤い傘は震える手から落ちて、アパートの通路に置き去りにしてしまった。
「お気に入りの傘だったのに……」
そんなどうでもいいことが、口からこぼれる。
ラーシュが抱いていたウサギ獣人は、おそらく運命の番だろう。
運命の番と出会ってしまえば、獣人は本能のままに体を求め合うという。
既婚者であろうと、恋人がいようと、おかまいなしに。
だが巡り合う確率は低く、夢物語のようなものだと、これまでのエーヴァは思っていた。
しかし、実際に目の当たりにして分かった。
運命の番は存在するのだ。
田舎町からエーヴァを追いかけてきてくれたラーシュが。
10歳のときから好きだったと打ち明けてくれたラーシュが。
体をつなげてからずっと求婚してくれたラーシュが。
エーヴァ以外の女に欲情し、その体を何度も求めていた。
うろたえるエーヴァを見ても、行為を止めようとしなかった。
直前までラーシュと結婚しようと考えていたエーヴァにとって、ショックは甚大だった。
雨に濡れ続けたダウンコートが、ついに水滴を弾かず吸い込むようになってきた。
だんだん重たくなるそれと一緒に、エーヴァの思考も沈んでくる。
縁なし眼鏡にはたくさんの雫がつき、ただでさえ涙で不確かな視界を、覚束ないものにしている。
靴も引きずりたくなるほど水を含んで、つま先からエーヴァの心を冷やしていった。
もうすぐ表通りに出る。
だけどエーヴァには行く宛てがない。
自分がどこに向かって歩いているのか、それはエーヴァにも分からなかった。
ただ、あのアパートから少しでも遠くへ離れたくて、必死に足を前に動かしている。
暗い方に行けばいいのか、明るい方に行けばいいのか。
表通りにでる角で、エーヴァは迷った。
そして気持ち的に暗い方を選んで足を向けたとき、ふわりと風が吹いて、まるで新緑の森にいるような清々しい香りが漂ってきた。
「お嬢さん、こんな夜に傘も差さず、どちらへ? 表通りと言っても、そちらは暗い。女性が一人で歩くには、いささか危険ですよ」
誰かが濡れそぼるエーヴァに、大きな黒い傘を差しだした。
パラパラと、雨傘に落ちた雫が軽快な音を立てる。
相合傘になったとき、先ほどの香りがさらに強まった。
「おや、お嬢さんから素晴らしく瑞々しくて爽やかな香りがする。これが運命の番の香りというものでしょうか?」
泣いて真っ赤になったエーヴァの瞳が、低い声を辿って傘の持ち主をとらえた。
体格のいいラーシュより、さらに体格のいいナイスミドルなライオン獣人がそこにいた。
黄金の豊かな髪、新緑色の瞳、目元のシワには愛嬌があり、顎には整えられた髭、縦縞のシルバー色をしたスリーピースを見事に着こなしている。
ライオン獣人は、先ほどからの態度を崩さず、紳士的にエーヴァに話しかけてきた。
「こんなに濡れて、何か事情があるのでしょう? よかったら一夜の宿を提供しますよ。大丈夫、家には僕の妻が3人もいますから、お嬢さんをどうこうしようとは思っていません。安心してください」
ライオン獣人は、目尻のシワを深くして朗らかに笑った。
目の前に立つライオン獣人からは相変わらず、うっとりするような清々しい香りがしている。
しかしこれが運命の番の香りなのかどうか、エーヴァには分かりかねた。
エーヴァは、運命の番に出会ったら、狂ったように体を求め合うのだと思っていた。
実際にそれを見てきたばかりだ。
しかし、ライオン獣人はずっと穏やかで、それにつられるようにエーヴァの精神も落ち着いている。
一体、ラーシュたちと何が違うのか。
「あの……お聞きしたいことが、あります」
エーヴァは、頼りになりそうなライオン獣人に疑問をぶつけることにした。
とにかく混乱している頭を何とかしないことには、自分がこれからどうしていいのか判断がつかない。
雨に濡れ過ぎた体が、細かく震え始めていることにも気がつかず、エーヴァは声を絞り出す。
「私とあなたは、本当に運命の番ですか? 運命の番はもっと荒々しく、惹かれあうものだと、ばかり……」
「なんでも聞いていいですが、まずは冷えた体をどうにかしましょう? このままでは風邪を引いてしまう。それは私にとって、とても不本意なことです」
失礼します、と断りを入れて、ライオン獣人は傘を差したままエーヴァを横抱きにした。
咄嗟に抵抗しようとしたエーヴァだったが、ぐわんと酩酊したように頭が揺れた。
「熱がありますね。すぐそこに車を停めています。何もしませんから、今夜は家に泊まってください」
そう言って歩き出したライオン獣人の顔を下から見上げているうちに、ゆらゆらと揺れていたエーヴァの意識は遠のいていく。
今は、温かくて大きなライオン獣人の体に身をゆだねることでしか、生命を維持できない。
そうエーヴァの脳が判断したのだろう。
ゆっくりとエーヴァの瞼が閉じられ、乱れていた思考が沈黙していった。
ライオン獣人から漂う清涼な香りだけが、今のエーヴァの心の拠り所だ。
運命の番によって傷つけられたエーヴァを、癒してくれるのもまた運命の番なのか。
奇妙な巡り合わせに、エーヴァは苦笑すると、完全にその意識を手放した。
◇◆◇
助手席のシートを倒して、そこにエーヴァを寝かせたディミトリスは、慎重に車を運転して家を目指す。
大雨のせいであちこちに水たまりが出来ていて、ゆっくり車を走らせないと、歩道を歩いている人に水をかけてしまいそうだ。
しかし意識を失っているエーヴァのことが気がかりで、ディミトリスの心は逸った。
早く温かい部屋に寝かせて、看病してやりたかった。
雨に打たれてすっかり冷えたエーヴァには、分厚いディミトリスのコートをかけているけれど、エーヴァの体の震えは止まりそうにない。
熱が高くなってきたのだろう。
ふうふうときつそうなエーヴァの呼吸が、ディミトリスの耳に届く。
そんな状態のエーヴァからも、ディミトリスを魅了する清廉な香りがずっと漂ってきていた。
「まさかこの年になって、運命の番に出会うとはね」
独り言つディミトリスは、来年には四十路を迎える。
若い頃に立ち上げた不動産会社が時流に乗り、富を片手にこれまで自由奔放に生きてきた。
今の妻は3人だが、多いときは7人もいた。
ライオンという一夫多妻な動物性ゆえに、どうしても困っている女性を見ると放っておけない。
暗い夜道をさまよっていたエーヴァに声をかけたのも、そんなディミトリス元来の性質のせいだった。
暴力を振るう恋人から逃げた女性、家族に虐げられ搾取されていた女性、生活が苦しく身を売っていた女性など。
ディミトリスの妻は、そんな女性ばかりだった。
ディミトリスが保護をして、生活が出来るようになるまで世話を焼き、自立できるまで支援する。
そうでなければ、一生の面倒を見る。
人肌が恋しいと言われれば抱いてやるし、言われなければ手は出さない。
そんなディミトリスに本気で恋をしてしまう妻もいたが、ディミトリスは妻をみな平等に扱った。
うっかり大きく息を吸い込んだディミトリスは、もぎたての果実のようなエーヴァの香りにくらりとする。
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