【完結】必ず死因との縁を切ってみせます!~このままでは私の大切な人が、みんな帰らぬ人になってしまうので~

鬼ヶ咲あちたん

文字の大きさ
25 / 76

24話 ファーストダンス

しおりを挟む
「お姉さま、絶対にボクの側を離れないでくださいね」

「頼りにしているわ。アダンのほうが、場慣れしているんだもの」



 ファビオラより少しだけ背が高いアダンの腕に、しっかりと縋りつく。

 レオナルドに会う覚悟は決めたが、執着されるかもしれない恐怖が拭えない。

 

(私は予知夢の中の王太子殿下しか知らないけれど、あれは神様がくれた手がかりだから。未来を生き抜きたい私にとって、危険視しないといけない相手というのは間違いないわ)

 

 勇気が出るように、ドレスには朱金色のリボンを縫い付けてもらった。

 ファビオラのパートナーだと分かるように、アダンもポケットチーフを同色にしている。



 まだアダンは16歳だが、パトリシアに付き合って、積極的に社交界へ出ていた。

 そのおかげで、エスコートもスマートだし、すれ違う人々との挨拶にそつがない。

 逆に、こうしたパーティの誘いを断りまくっていたファビオラは、緊張で喉がカラカラだった。



(予知夢の中の私も、あまりパーティが好きではなかった。いつも会場から抜け出しては、王城の図書室へ引きこもっていたわ)

 

 複雑な王城の内部は知らなくとも、図書室の中だけなら目をつぶっていても歩ける。

 そんな特技が、役に立つ日が来るとは思えないが――。

 

「ねえアダン、お父さまが滞在時間は短くていいと言っていたけれど、それっていつまでだと思う?」

「まだレオナルド殿下が入場していませんから……しばらくはこうして、招待客同士の歓談の時間が続きますよ」

「つまり王太子殿下が来るまで、私は帰っちゃ駄目ってこと?」

「正確に言うと、入場後にレオナルド殿下の言葉があって、次にファーストダンスがあるはずです。お相手は招待客の中で、最も爵位の高い令嬢が選ばれるでしょう」



 それは間違いなく、アラーニャ公爵令嬢のエバだ。

 ファビオラがレオナルドの次に会いたくない相手だった。



「お姉さまが退場できるチャンスは、そのときです。周囲の関心がダンスに集まっている間に、こっそり出口を目指します」

「分かったわ! それまで、なんとか頑張る!」

「本当は成人を迎えたレオナルド殿下に、祝辞を述べるべきなんでしょうけど、そういうのは取り巻きの方々に任せましょう」

 

 たくさんいますから、とアダンが続けた。

 紳士科のレオナルドとは同じ校舎で学んでいるため、常日頃の取り巻きたちの様子を知っているようだ。

 そんなアダンの判断に、ファビオラは同意を示す。

 二人が熱心に撤退作戦を練っていると、レオナルド入場の合図があった。

 ファビオラたちも含めて、招待客は頭を垂れてそれを出迎える。



「みんな、面を上げて。今日は僕のために集まってくれて、ありがとう」



 定位置についたらしいレオナルドが、口上を述べる。

 多くの者は屈めていた腰を伸ばし、レオナルドの立つ壇上を見つめた。

 しかしファビオラはそのまま、アダンの背後に回る。



(私に関する身辺調査までして、招待状をお父さまに託したと言うことは、すでに王太子殿下の執着が始まっている可能性もあるわ)



 アダンが出来るだけ胸を張り、ファビオラを隠してくれた。



(きっとどこかで、銀髪を見られてしまったのね)

 

 レオナルドの所信表明があっている間に、ファビオラは退路を確かめる。

 ダンスが始まったら、そちらへ一目散に移動しなくてはならない。



(学校を卒業したら、また髪を染めよう。そしてカーサス王国を出て、ヘルグレーン帝国へ行くのよ)



 ファビオラは考え事をしていたせいで、アダンの忠告に一瞬だけ反応が遅れた。



「お姉さま、こちらへ!」

「っ……!?」



 アダンに腕を引かれ、ファビオラの体が傾く。

 咄嗟に一歩を踏み出したが、すぐにアダンとぶつかった。



「おっと、アダン君。どこへ行こうとしているのかね?」

「我々の妹や姉を紹介してもらえる、またとない機会だ。ありがたく思うがいい」



 アダンの前に立ち塞がっていたのは、玉ねぎのような頭をした男性とナスのような顔をした男性だった。

 こちらを見下した横柄な態度だったので、それが誰だか知らないファビオラにも、相手の家格が上なのだと分かる。

 無視できないと判断したのか、アダンがファビオラだけを押しやった。



「お姉さまだけでも、逃げて下さい!」



 まだ音楽も流れていない。

 この場を離れるにしては、タイミングが早すぎるのではないか。

 そんなファビオラの迷いを、アダンは読み取る。

 

「レオナルド殿下がこちらへ向かっています! 想定外だったけど、お姉さまをファーストダンスの相手に――」



 口早なアダンの説明を、すべて聞くまでもなかった。

 ファビオラはドレスの裾を翻し、踵を返す。

 レオナルドの執着を完全に侮っていた。



(衆目が集まる中で、王太子殿下に指名されて踊るなんて、冗談じゃないわ!)

 

 そこかしこで歓声が上がり、レオナルドがこちらに近づいてくるのが分かる。

 ファビオラは素早く周囲を見渡した。

 真っすぐ出口に進むのは、見つかり易くて悪手だ。

 一旦、この人混みに紛れた方がいい。

 ファビオラが隠れる先を探して彷徨っていると、すぐ背後から『知っている』声がした。



「あらァ、レオさまったら、私を見失ったのかと思ったけれど、ちゃんとこちらへ来てくれてるわァ!」



 特徴のあるしゃべり方は、アラーニャ公爵令嬢エバだ。

 ファビオラの背筋が凍りつく。



(とんでもない場所に出てしまったわ! こうなったら走ってでも、外へ――)



 しかし、方向転換するより早く、件の人物がファビオラの眼前に現れた。

 ストロベリーブロンドのさらさらした前髪を、片側だけ耳にかけている。

 そして宝石にも例えられるピンク色の瞳が、しっかりとファビオラの銀髪を捉えていた。

 白い手袋をつけたレオナルドの手が、ゆっくりと差し出される。



「僕と踊っていただけますか?」

「もちろんですわァ! レオさまのために私――」

「ファビオラ嬢、どうかこの手を取ってください」



 そう言って、王太子という貴い身分のレオナルドが、深々と頭を下げた。

 ファビオラも息を飲んだが、その隣にいたエバは殊の外だった。

 ファーストダンスの相手には、自分が選ばれると疑っていなかっただけに、口を大きく開いて驚愕している。

 

(断らなくちゃ……でも、断れる? この状況で……)



 本命と思われたエバの前で、まさかのどんでん返しが起きた。

 だが真摯な態度で申し込むレオナルドに対して、周囲の反応は好意的だ。

 いきなり時の人となったファビオラが、返事をするのを今か今かと待っている。

 そうした観衆には、ファビオラが望外の喜びに、震えているように見えるだろう。

 しかし正しくは、逃げ場をなくした恐怖ゆえだった。



(どうしたらいいの……)



 ファビオラの耳には、ひたひたと近づいてくる、死の足音が聞こえた。

 

「いつまでも返事をしないのは、レオナルドさまに対して失礼だよ!」

「そうだ、早く手を取るべきだ!」

「レオナルドさまに頭を下げさせ続けるなんて!」

 

 レオナルドの背後から、ファビオラを急かす怒号が飛んできた。

 そこには、アダンを足止めした青年たちとは、また違った雰囲気の男性たちがいる。

 あれがアダンの言っていた、取り巻きとやらだろう。

 ファビオラがビクリと体を揺らすと、レオナルドが振り返って彼らを牽制する。



「ファビオラ嬢を攻撃する者は、僕が許さないよ」



 ファビオラからは見えなかったが、レオナルドの表情は恐ろしいものだったらしい。

 慌てふためく取り巻きたちは、ペコペコと頭を下げてファビオラに謝罪する。

 呆気に取られている内に、ファビオラの手はレオナルドの手中に収められていた。



「さあ、ダンスフロアへ行こう」



 微笑むレオナルドにエスコートされて、仕方なくファビオラは歩を進める。

 隣を通り過ぎるとき、ファビオラにだけ聞こえる声で、ぼそりとエバが呟いた。



「絶対に許さないからァ……!」



 完全にエバから敵認識をされた。

 ファビオラの背を、嫌な汗がどっと流れる。

 そんな胸中などおかまいなしに、会場の真ん中へ連行され、レオナルドとのダンスが始まった。

 強張っていたファビオラを、レオナルドが音楽に合わせて軽やかに導く。

 これまでアダンとしか踊ったことがなかったが、技術的な問題はなさそうだ。



(むしろ大げさに転んで、失敗したほうがいい? 大勢の前で恥をかけば、婚約者候補に選ばれないかもしれないわ)

 

 そう考えたファビオラが、躓く機会をうかがっていると、レオナルドが少し背を屈めた。

 おかげでファビオラの体は、やけにレオナルドに密着してしまう。



「上手だね。商科では教わらないはずなのに」



 薄い唇を近づけ、レオナルドが耳元で囁く。

 その甘ったるさを、ファビオラは『知っている』。

 だから体を遠ざけ、警戒も露わに返答した。



「弟のアダンと練習をしています。いつかは私も、デビュタントを迎えますから……」

「特定の男性がいるわけではないんだね。安心したよ」



 ファビオラの近辺に男性がいないことなど、すでに調べ尽くしてるはずだ。

 それなのに、ファビオラの口から否定の言葉を聞きたくて、レオナルドはこんな真似をする。

 

(予知夢の中と同じだわ。……これは、王太子殿下の嫉妬の表れ)



 やはり執着は始まっていた。

 レオナルドに外堀を埋められる前に、逃げ出したい。

 しかし、噂好きな人たちによって、今日の出来事は面白おかしく吹聴されるだろう。

 その結果、ファビオラが何より恐れている、婚約者候補に担ぎ上げられるかもしれない。

 あの肩書のせいで、予知夢の中のファビオラは、エバから恨まれて殺された。

 あまりにも八方ふさがりで、ファビオラの顔色はだんだん悪くなっていく。



「ダンスが楽しくないみたいだね。やはり今まで意図的に、僕は避けられていたのかな?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』

鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」 公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。 だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。 ――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの? 何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。 しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。 それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。 そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。 温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。 そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。 「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」 「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」 離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。 そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。

「君は完璧だから、放っておいても大丈夫」と笑った夫。~王宮から私が去ったあと「愛していた」と泣きついても、もう手遅れです~

水上
恋愛
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫だ」 夫である王太子はそう笑い、泣き真似が得意な見習い令嬢ばかりを優先した。 王太子妃セシリアは、怒り狂うこともなく、静かに心を閉ざす。 「左様でございますか」 彼女は夫への期待というノイズを遮断し、離縁の準備を始めた。

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

白い結婚で結構ですわ。殿下より、私の自由のほうが大事ですので

鍛高譚
恋愛
「第二王子との婚約? でも殿下には平民の恋人がいるらしいんですけど? ――なら、私たち“白い結婚”で結構ですわ。お好きになさってくださいな、殿下」 自由気ままに読書とお茶を楽しむのがモットーの侯爵令嬢・ルージュ。 ある日、突然“第二王子リオネルとの政略結婚”を押しつけられてしまう。 ところが当の殿下は平民の恋人に夢中で、 「形式上の夫婦だから干渉しないでほしい」などと言い出す始末。 むしろ好都合とばかりに、ルージュは優雅な“独身気分”を満喫するはずが…… いつしか、リナという愛人と妙に仲良くなり、 彼女を巡る宮廷スキャンダルに巻き込まれ、 しまいには婚約が白紙になってしまって――!? けれどこれは、ルージュが本当の幸せを掴む始まりにすぎなかった。 自分を心から大切にしてくれる“新しい旦那様”候補が現れて、 さあ、思い切り自由に愛されましょう! ……そして、かの王子様の結末は“ざまぁ”なのか“自業自得”なのか? 自由気ままな侯爵令嬢が切り開く、 “白い結婚破談”からの痛快ざまぁ&本当の恋愛譚、はじまります。

ソウシソウアイ?

野草こたつ/ロクヨミノ
恋愛
政略結婚をすることになったオデット。 その相手は初恋の人であり、同時にオデットの姉アンネリースに想いを寄せる騎士団の上司、ランヴァルド・アーノルト伯爵。 拒否に拒否を重ねたが強制的に結婚が決まり、 諦めにも似た気持ちで嫁いだオデットだが……。

白い結婚を告げようとした王子は、冷遇していた妻に恋をする

夏生 羽都
恋愛
ランゲル王国の王太子ヘンリックは結婚式を挙げた夜の寝室で、妻となったローゼリアに白い結婚を宣言する、 ……つもりだった。 夫婦の寝室に姿を見せたヘンリックを待っていたのは、妻と同じ髪と瞳の色を持った見知らぬ美しい女性だった。 「『愛するマリーナのために、私はキミとは白い結婚とする』でしたか? 早くおっしゃってくださいな」 そう言って椅子に座っていた美しい女性は悠然と立ち上がる。 「そ、その声はっ、ローゼリア……なのか?」 女性の声を聞いた事で、ヘンリックはやっと彼女が自分の妻となったローゼリアなのだと気付いたのだが、驚きのあまり白い結婚を宣言する事も出来ずに逃げるように自分の部屋へと戻ってしまうのだった。 ※こちらは「裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。」のIFストーリーです。 ヘンリック(王太子)が主役となります。 また、上記作品をお読みにならなくてもお楽しみ頂ける内容となっております。

逆行転生、一度目の人生で婚姻を誓い合った王子は私を陥れた双子の妹を選んだので、二度目は最初から妹へ王子を譲りたいと思います。

みゅー
恋愛
アリエルは幼い頃に婚姻の約束をした王太子殿下に舞踏会で会えることを誰よりも待ち望んでいた。 ところが久しぶりに会った王太子殿下はなぜかアリエルを邪険に扱った挙げ句、双子の妹であるアラベルを選んだのだった。 失意のうちに過ごしているアリエルをさらに災難が襲う。思いもよらぬ人物に陥れられ国宝である『ティアドロップ・オブ・ザ・ムーン』の窃盗の罪を着せられアリエルは疑いを晴らすことができずに処刑されてしまうのだった。 ところが、気がつけば自分の部屋のベッドの上にいた。 こうして逆行転生したアリエルは、自身の処刑回避のため王太子殿下との婚約を避けることに決めたのだが、なぜか王太子殿下はアリエルに関心をよせ……。 二人が一度は失った信頼を取り戻し、心を近づけてゆく恋愛ストーリー。

家族から邪魔者扱いされた私が契約婚した宰相閣下、実は完璧すぎるスパダリでした。仕事も家事も甘やかしも全部こなしてきます

さら
恋愛
家族から「邪魔者」扱いされ、行き場を失った伯爵令嬢レイナ。 望まぬ結婚から逃げ出したはずの彼女が出会ったのは――冷徹無比と恐れられる宰相閣下アルベルト。 「契約でいい。君を妻として迎える」 そう告げられ始まった仮初めの結婚生活。 けれど、彼は噂とはまるで違っていた。 政務を完璧にこなし、家事も器用に手伝い、そして――妻をとことん甘やかす完璧なスパダリだったのだ。 「君はもう“邪魔者”ではない。私の誇りだ」 契約から始まった関係は、やがて真実の絆へ。 陰謀や噂に立ち向かいながら、互いを支え合う二人は、次第に心から惹かれ合っていく。 これは、冷徹宰相×追放令嬢の“契約婚”からはじまる、甘々すぎる愛の物語。 指輪に誓う未来は――永遠の「夫婦」。

処理中です...