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【プロローグ】退屈な日々

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"飽きた"

そう感じたのはいつだっただろうか。俺こと八神 真也は生きる事に飽きてしまった。俺には生き甲斐と言える物がない、あらゆる分野のあらゆる事にチャレンジしたが、全て簡単に最先端の先に行ってしまう。人の努力など俺の才能が簡単に打ち砕いてしまう。実につまらない人生だ。

親は俺の才能に恐怖して、俺のお陰で稼げた金をもって行方不明。学校でも、化け物だのなんだの言ってくるやつばかりだ、中には友人になろうとしてくれた奴もいたが、眼を見て俺に集ろうとしているのが分かった。本当に世の中ロクな奴が居ないことを痛感した。

だから俺はネットにのめり込んだのだろう。しかしネットにのめり込んだ故に起こった偶然なのか、必然なのか、それは誰にもわからない。だがこれだけは言える

"全ては1つの広告から始まった"
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