鮮血の機神兵

安いカラオケ屋さん

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1章・放浪者

始まり[the・start]

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[万物とは全ての掌中の中に出来るものである。]



ここ、バラマーク王国では近年化学の発展によ

り、重学、磁学、電学、弾学力、摩学などからなる、[ベクトル学]が発達した。

国の最高機関[ARK]では、

「マシンメイル」という機会兵を生み出した。

これは「ベクト」を動力に人工知能「ファンク」により動く人間そっくりの機械だ。

それらは、顔を見ただけでは人と似ていてわから
ない程であった。

当然戦闘能力は人間に比べ桁違いであり、

マシンメイルが戦場に投入されて以降、戦争の様相を一変させた。

これはそのマシンメイルに関する話である。

前書き・・・■■■■著

[バラマーク王国・城下都市エキュール]
酒場・ラクダのピース




「だぁー!かー!らーよぉ!」

小太り男の高い声が酒場に響く。

「これ弁償しろよぉ?おい!これよぉ!高けーんだぞ?払わねーなら、そりゃわかってるよなぁ!」

女性になにかをいっているようだ。

女性はペコペコ頭を下げ、「すいません。すいません。」と頭を下げている。

横にいる少年が泣いている。

小太りの男の服に染みが付いていることと、ガラスのグラスが割れていることから

少年が何かの飲み物を持っていたところを

小太りの男にぶつかり、染みがついたとかそういう事だろう。

だとすれば謝っている女性は、少年の母親かなにかだろう。

グビッと、ウィスキーをカウンターで飲みながら

自分はそう考えていた。

しかし自分には関係ない事だ。

とっとと帰ろう。

勘定をし、店を出ようと出口に向かい歩く。

「どいてくれないか?」そういった瞬間、一瞬店が凍りついた。

出ようとして小太りの男が邪魔だったのでいっただけである。
 
男は自分に因縁をつけてきた。

「なんだぁ?お前?」

男は相当頭にきたのだろう。顔面が真っ赤である。

「店から出たいだけだ。別に気にしなくていいから続けてくれ。」

「はぁ?お前…舐めてんのか?」

「別に舐めてないぞ?」

ああ言えばこういう。

まるでらちがあかない。

「ふざけんなこのやろぉ!」

男が遂にキレ、怒号と共にパンチを放ってきた。強烈な右フックが自分の左顔面を捉えた。

しかし…

「痛ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

男の右手は赤く腫れ上がっている。ちなみに自分の頬は無傷だ。

「大丈夫か?」

あまり痛がっているので、つい声をかけてしまった。

しかし男は逆上しナイフを取りだした。

まだ懲りずにやろうというのか。

まったく………

めんどうくさい…

キュイィィィィィィン!!!!

起動音がなり

響き渡った瞬間、男は店の壁を突き抜け吹っ飛んでいった。

「騒がせて悪かったな。」

店主に声をかけ、金貨を少し多めにカウンターに置くと、自分は店を出た
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