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1 片桐隼人、異世界に召喚される
拝啓、天国の父さん母さん。お元気でしょうか。
冴えない一般人が異世界召喚されて勇者として魔王を倒したり、はたまたスローライフを送りたい社畜が現代の情報チートで成り上がってしまい――なんてラノベが流行って久しい今日この頃。
現在貴方たちの可愛い息子、片桐隼人の身には、それよりも訳のわからない事態が起こっているようです。
◇
居酒屋のバイト帰り。
コンビニで、インスタント焼きそばと缶ビールを一本買う。それから「外が暑いのいやだなー」と思いつつ涼しい店内から外に出た途端、中世ヨーロッパの貴族っぽい服装の男たちに取り囲まれた。
――は? コスプレ?
「聖女様が御姿を現されたぞ!」
「なんという美しい黒髪だ!」
「瞳も黒いぞ! 神秘的だ!」
どう見ても日本人には見えない彫りの深い顔のおっさんたちなのに、俺の顔を覗き込んで流暢な日本語でなんか言っている。とりあえず近い。
「え、あ、あの」
「これで我がフィヤード王国の未来は安泰だ!」
「長年の苦労が報われる時がきたぞ!」
どいつも人の話を聞く気があるとは思えない態度だ。気圧されていると、おっさんたちの肩に手を乗せ、間を割って入ってきた人物がいた。
「お前たち、落ち着け! 聖女様が驚かれておられるではないか!」
肩の間から顔を覗かせたのは、赤茶の髪のまあそれなりにイケメン? くらいの若い男だ。動きが芝居がかっていてうざい。
ピシャッと言った途端におっさんたちが口をつぐんだところを見ると、どうやらこの人は他の人よりも偉い設定らしい。どうでもいいけど。
若い男が、俺の前までやってきた。片手を自分の胸に当て、もう片方の手を恭しく俺に差し出す。
「騒がしくて申し訳ございません、聖女様。私はアンリ・フィヤードと申します。この国フィヤード王国の王太子にございます」
……いつまで続くんだろう、このお芝居。一時期動画でよく見たよな。突然周りが踊り出してこっちが固まってる間にそいつらだけ楽しく盛り上がる、フラッ……そう、フラッシュモブ。周りの迷惑なんて気にしない傍若無人さが好きになれなかった。それのお芝居バージョン?
「聖女様。是非貴女様のお声を聞かせていただけますでしょうか」
揺らぐ炎を映して煌めくこの人の水色の瞳を見て、「ん?」と気付く。もしやこれは、炎の光……?
違和感を覚えた俺は、そんな馬鹿な――と背後に見える筈のコンビニの店内を振り返る。
「え」
だけどそこにコンビニはなかった。レンガの壁の近くに立っている金髪碧眼長身のイケメンさんが、鋭い眼光で俺を見ているだけだ。
――うおっ、あの人、黒の騎士服が滅茶苦茶似合ってる! 腰に帯剣しているから、騎士役なのかな。やっばい、マジで格好いい!
そこではたと我に返った。……いやいやいや、そうじゃない。コンビニはどこにいった?
思考が麻痺した感覚に陥る。目の前で恭しく手を差し伸べたままの王子とか言ってる奴は、とりあえずスルーだ。
改めて周囲を見回す。俺が立っている場所は、閉塞感を感じるレンガ造りの正方形に近いひと間の中心だ。壁には立派そうな絵や模様がついた布が飾られている。
壁面にはところどころに松明が掲げられ、部屋を赤く照らし出していた。そのうちのひとつが王子の瞳に反射していたらしい。
え……っ。どういうこと……?
言葉を失ったまま、目線を王子に戻した。
「聖女様? 突然の召喚で不安でございますよね。ですがご安心下さい! この私が聖女様の伴侶として一生貴女を護り――」
「……あの、ここどこ? 貴方たち誰ですか? 聖女ってまさか俺のことですか? 俺、男なんですけど」
「――は?」
王子が疑わしい眼差しで俺を見る。ここのところ忙しくて、髪を切りに行けてなかった。肩につくくらい伸びているから、女に間違われたのかもしれない。
ひとつひとつ、指を差していく。
「ほらこれ、喉仏。それとほら、胸もないでしょ」
喉仏とぺったんこのTシャツの上を触ってみせると、明らかに全員凍りついた。
「ど、どういうことだ!? 凛々しい声だとは思ったが、まさかそんな……!」
王子が口火を切った途端、おっさんたちが次々に騒ぎ始める。
「聖女様ではなかったのか!?」
「だが確かに召喚の儀は成功した筈だ! それに見た目は伝承の通りだぞ!」
「ならば、もしかしてこの男は巻き込まれただけの異世界の一般人か!?」
するとその時、鋭い男の声が響く。
「――ここにもうひとりおります!」
曇っていた王子の表情が、一瞬でパッと明るくなった。
「本当かフェネオン! 今度はちゃんと女か!?」
「は! 女性でございます! 暗がりに倒れていた為すぐに気付けませんでした!」
フェネオンと呼ばれたのは、先程俺を鋭い目つきで見ていた金髪の騎士だ。フェネオンさんが指差す先に、艶のある黒髪が見事な絶世の美女が地面に座っている。あ、うん。あっちが聖女だよね。俺もそう思う!
王子は先程までとは違い冷たい一瞥を俺にくれると、フンッと鼻息荒く美女のほうに駆け寄っていく。勿論周りのおっさん連中も同様だ。
「貴女が本物の聖女様でいらっしゃるか!」
「はいっ!」
「それは僥倖! 私はアンリ・フィヤードと申します。この国フィヤード王国の王太子にございます」
「王子様……っ!?」
自称聖女は俄然王子に興味が湧いたようだ。黒目がギラギラと輝き始めた。こ、この聖女、かなり肉食系? 王子って聞いた途端、目つきが変わったんだけど。
王子は彼女の様子を見て自分に惚れたと思ったのか、自信満々な態度で聖女に手を貸し立ち上がらせる。
「はい。貴女の永遠の恋人で近い未来の伴侶です」
「まあっ、嬉しいですわ!」
艶やかな笑顔になった聖女を見て、彼女を取り囲む男が全員にやけた笑いを浮かべた。うわあ、露骨……。
と、王子がフェネオンさんを冷たい横目で見る。
「――フェネオン」
「は!」
フェネオンさんが姿勢を正して次の言葉を待っていると、王子は底意地の悪そうな笑顔になった。
「お前は確か、聖女様専属護衛騎士の選抜試験で合格したのだったな」
「仰る通りでございます」
王子が聖女の腰を抱き寄せる。聖女は満更でもない様子で、豊満な胸を王子に押し当てた。うわあ、やっぱり肉食系……。
「私が騎士の称号を持っているのはお前も知っての通りだ」
「? はい」
フェネオンさんは意味がわからないのか、困り顔だ。王子が偉そうにふんぞり返る。
「この通り、聖女様は私の求婚を受けて下さった。つまり聖女様を公私共にお護りするのに相応しいのはこの私ということだ」
「え……しかしそれでは――」
フェネオンさんが反論しようとした瞬間、王子がクワッと目を剥き「黙れたかが騎士風情が!」と一喝した。
「前々から貴様の生意気な顔は気に食わなかったのだ!」
顔……こいつ堂々と顔って言ったよ。
王子は馬鹿にした目で俺を見て、嘲笑する。
「――そこで私は考えた。ここに聖女召喚に巻き込まれた憐れな一般人がいる。この男の珍妙な格好と黒目黒髪を見る限り、異世界人であることは確かだ」
突然注目を浴びる俺。うわっ、さっきまでのギラギラした目も嫌だったけど、軽蔑しきった今の目つきも嫌だなあ。
「異世界より呼び寄せた尊い存在は唯一であるべき。つまりこれは不要な存在だ。よってフェネオンに命ずる。――この異世界人を国外に連れ去れ! もし命令に従わず次に私の前に姿を見せたら、その時が貴様の死期と弁えよ!」
「殿下!? お待ち下さい!」
王子の高らかな宣言に、フェネオンさんが動揺した様子で駆け寄る。ていうか、今俺のことを「これ」って言った? あり得ないんだけど、こいつ。
「現在我が国が周辺国と一触即発の状態にあるのはご存知な筈! なのに国外に出よとなど、死ねと仰るのと同義でございます! 何故突然そのような仕打ちを私に!」
「黙れ! 二度と私にその顔を見せるな! そこの異世界人も同様だ!」
王子はフェネオンさんの手をパン! と叩くと、聖女に抱きついたまま踵を返す。
「さあ聖女様、我々の愛の巣へとご案内致しましょう」
「はいっ!」
聖女が王子の腕にひっつくと、王子の鼻の下がでろーんと伸びた。うわあ。
おっさんたちが、唖然としているフェネオンさんを嘲笑する。
「残念だったなフェネオン」
「殿下は自分より見目のいい男は嫌悪しているからな」
「まあそれは我々も一緒だがな!」
ワハハハ! と笑いながらおっさんたちも奥に消えていった。
え……まさかのそんな理由……?
王子の器の小ささに、開いた口が塞がらない。
やがて唖然として後ろ姿を眺めていた俺とフェネオンさんが、どちらからともなく顔を見合わせる。
フェネオンさんが驚き顔のまま何も言わないので、仕方なく俺から聞いてみることにした。
「あの……このお芝居、いつまで続くんですか?」
フェネオンさんの青い目が、更に大きく見開かれた。
冴えない一般人が異世界召喚されて勇者として魔王を倒したり、はたまたスローライフを送りたい社畜が現代の情報チートで成り上がってしまい――なんてラノベが流行って久しい今日この頃。
現在貴方たちの可愛い息子、片桐隼人の身には、それよりも訳のわからない事態が起こっているようです。
◇
居酒屋のバイト帰り。
コンビニで、インスタント焼きそばと缶ビールを一本買う。それから「外が暑いのいやだなー」と思いつつ涼しい店内から外に出た途端、中世ヨーロッパの貴族っぽい服装の男たちに取り囲まれた。
――は? コスプレ?
「聖女様が御姿を現されたぞ!」
「なんという美しい黒髪だ!」
「瞳も黒いぞ! 神秘的だ!」
どう見ても日本人には見えない彫りの深い顔のおっさんたちなのに、俺の顔を覗き込んで流暢な日本語でなんか言っている。とりあえず近い。
「え、あ、あの」
「これで我がフィヤード王国の未来は安泰だ!」
「長年の苦労が報われる時がきたぞ!」
どいつも人の話を聞く気があるとは思えない態度だ。気圧されていると、おっさんたちの肩に手を乗せ、間を割って入ってきた人物がいた。
「お前たち、落ち着け! 聖女様が驚かれておられるではないか!」
肩の間から顔を覗かせたのは、赤茶の髪のまあそれなりにイケメン? くらいの若い男だ。動きが芝居がかっていてうざい。
ピシャッと言った途端におっさんたちが口をつぐんだところを見ると、どうやらこの人は他の人よりも偉い設定らしい。どうでもいいけど。
若い男が、俺の前までやってきた。片手を自分の胸に当て、もう片方の手を恭しく俺に差し出す。
「騒がしくて申し訳ございません、聖女様。私はアンリ・フィヤードと申します。この国フィヤード王国の王太子にございます」
……いつまで続くんだろう、このお芝居。一時期動画でよく見たよな。突然周りが踊り出してこっちが固まってる間にそいつらだけ楽しく盛り上がる、フラッ……そう、フラッシュモブ。周りの迷惑なんて気にしない傍若無人さが好きになれなかった。それのお芝居バージョン?
「聖女様。是非貴女様のお声を聞かせていただけますでしょうか」
揺らぐ炎を映して煌めくこの人の水色の瞳を見て、「ん?」と気付く。もしやこれは、炎の光……?
違和感を覚えた俺は、そんな馬鹿な――と背後に見える筈のコンビニの店内を振り返る。
「え」
だけどそこにコンビニはなかった。レンガの壁の近くに立っている金髪碧眼長身のイケメンさんが、鋭い眼光で俺を見ているだけだ。
――うおっ、あの人、黒の騎士服が滅茶苦茶似合ってる! 腰に帯剣しているから、騎士役なのかな。やっばい、マジで格好いい!
そこではたと我に返った。……いやいやいや、そうじゃない。コンビニはどこにいった?
思考が麻痺した感覚に陥る。目の前で恭しく手を差し伸べたままの王子とか言ってる奴は、とりあえずスルーだ。
改めて周囲を見回す。俺が立っている場所は、閉塞感を感じるレンガ造りの正方形に近いひと間の中心だ。壁には立派そうな絵や模様がついた布が飾られている。
壁面にはところどころに松明が掲げられ、部屋を赤く照らし出していた。そのうちのひとつが王子の瞳に反射していたらしい。
え……っ。どういうこと……?
言葉を失ったまま、目線を王子に戻した。
「聖女様? 突然の召喚で不安でございますよね。ですがご安心下さい! この私が聖女様の伴侶として一生貴女を護り――」
「……あの、ここどこ? 貴方たち誰ですか? 聖女ってまさか俺のことですか? 俺、男なんですけど」
「――は?」
王子が疑わしい眼差しで俺を見る。ここのところ忙しくて、髪を切りに行けてなかった。肩につくくらい伸びているから、女に間違われたのかもしれない。
ひとつひとつ、指を差していく。
「ほらこれ、喉仏。それとほら、胸もないでしょ」
喉仏とぺったんこのTシャツの上を触ってみせると、明らかに全員凍りついた。
「ど、どういうことだ!? 凛々しい声だとは思ったが、まさかそんな……!」
王子が口火を切った途端、おっさんたちが次々に騒ぎ始める。
「聖女様ではなかったのか!?」
「だが確かに召喚の儀は成功した筈だ! それに見た目は伝承の通りだぞ!」
「ならば、もしかしてこの男は巻き込まれただけの異世界の一般人か!?」
するとその時、鋭い男の声が響く。
「――ここにもうひとりおります!」
曇っていた王子の表情が、一瞬でパッと明るくなった。
「本当かフェネオン! 今度はちゃんと女か!?」
「は! 女性でございます! 暗がりに倒れていた為すぐに気付けませんでした!」
フェネオンと呼ばれたのは、先程俺を鋭い目つきで見ていた金髪の騎士だ。フェネオンさんが指差す先に、艶のある黒髪が見事な絶世の美女が地面に座っている。あ、うん。あっちが聖女だよね。俺もそう思う!
王子は先程までとは違い冷たい一瞥を俺にくれると、フンッと鼻息荒く美女のほうに駆け寄っていく。勿論周りのおっさん連中も同様だ。
「貴女が本物の聖女様でいらっしゃるか!」
「はいっ!」
「それは僥倖! 私はアンリ・フィヤードと申します。この国フィヤード王国の王太子にございます」
「王子様……っ!?」
自称聖女は俄然王子に興味が湧いたようだ。黒目がギラギラと輝き始めた。こ、この聖女、かなり肉食系? 王子って聞いた途端、目つきが変わったんだけど。
王子は彼女の様子を見て自分に惚れたと思ったのか、自信満々な態度で聖女に手を貸し立ち上がらせる。
「はい。貴女の永遠の恋人で近い未来の伴侶です」
「まあっ、嬉しいですわ!」
艶やかな笑顔になった聖女を見て、彼女を取り囲む男が全員にやけた笑いを浮かべた。うわあ、露骨……。
と、王子がフェネオンさんを冷たい横目で見る。
「――フェネオン」
「は!」
フェネオンさんが姿勢を正して次の言葉を待っていると、王子は底意地の悪そうな笑顔になった。
「お前は確か、聖女様専属護衛騎士の選抜試験で合格したのだったな」
「仰る通りでございます」
王子が聖女の腰を抱き寄せる。聖女は満更でもない様子で、豊満な胸を王子に押し当てた。うわあ、やっぱり肉食系……。
「私が騎士の称号を持っているのはお前も知っての通りだ」
「? はい」
フェネオンさんは意味がわからないのか、困り顔だ。王子が偉そうにふんぞり返る。
「この通り、聖女様は私の求婚を受けて下さった。つまり聖女様を公私共にお護りするのに相応しいのはこの私ということだ」
「え……しかしそれでは――」
フェネオンさんが反論しようとした瞬間、王子がクワッと目を剥き「黙れたかが騎士風情が!」と一喝した。
「前々から貴様の生意気な顔は気に食わなかったのだ!」
顔……こいつ堂々と顔って言ったよ。
王子は馬鹿にした目で俺を見て、嘲笑する。
「――そこで私は考えた。ここに聖女召喚に巻き込まれた憐れな一般人がいる。この男の珍妙な格好と黒目黒髪を見る限り、異世界人であることは確かだ」
突然注目を浴びる俺。うわっ、さっきまでのギラギラした目も嫌だったけど、軽蔑しきった今の目つきも嫌だなあ。
「異世界より呼び寄せた尊い存在は唯一であるべき。つまりこれは不要な存在だ。よってフェネオンに命ずる。――この異世界人を国外に連れ去れ! もし命令に従わず次に私の前に姿を見せたら、その時が貴様の死期と弁えよ!」
「殿下!? お待ち下さい!」
王子の高らかな宣言に、フェネオンさんが動揺した様子で駆け寄る。ていうか、今俺のことを「これ」って言った? あり得ないんだけど、こいつ。
「現在我が国が周辺国と一触即発の状態にあるのはご存知な筈! なのに国外に出よとなど、死ねと仰るのと同義でございます! 何故突然そのような仕打ちを私に!」
「黙れ! 二度と私にその顔を見せるな! そこの異世界人も同様だ!」
王子はフェネオンさんの手をパン! と叩くと、聖女に抱きついたまま踵を返す。
「さあ聖女様、我々の愛の巣へとご案内致しましょう」
「はいっ!」
聖女が王子の腕にひっつくと、王子の鼻の下がでろーんと伸びた。うわあ。
おっさんたちが、唖然としているフェネオンさんを嘲笑する。
「残念だったなフェネオン」
「殿下は自分より見目のいい男は嫌悪しているからな」
「まあそれは我々も一緒だがな!」
ワハハハ! と笑いながらおっさんたちも奥に消えていった。
え……まさかのそんな理由……?
王子の器の小ささに、開いた口が塞がらない。
やがて唖然として後ろ姿を眺めていた俺とフェネオンさんが、どちらからともなく顔を見合わせる。
フェネオンさんが驚き顔のまま何も言わないので、仕方なく俺から聞いてみることにした。
「あの……このお芝居、いつまで続くんですか?」
フェネオンさんの青い目が、更に大きく見開かれた。
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