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【続編】ヨルゲンxオラフ
5 馬鹿力
自分が『馬鹿力』だと告げたヨルゲンの表情は、ものすごく暗かった。
無表情は相変わらずだけど、周囲がどんより淀んでいるように見えて仕方ない。馬鹿力なんて「へー」で終わるようなことだと思ったけど、この様子を見る限りは本人にとって深刻な問題みたいだ。
ふと視線を感じて、目線を周囲に向ける。すると心配そうに俺たちのほうを見ているハンスを筆頭とした使用人たちの姿が目に入った。ハンスは俺に向かって「頑張って下さい!」とばかりに拳を握り締めてみせている。
ここで俺はようやく「あ」と気付いた。これはもしかしなくても、噂で聞くお悩み相談というやつじゃないかと。
超絶人見知りの俺はいつもダニエラとばかりいたせいで、はっきり言って男友達が皆無だ。ダニエラの女友達が弟とかを連れてきても、基本俺は会話に混ざらずダニエラの近くで笑顔のまま気配を消している。
そんな俺に巡ってきた、友情を育む絶好の機会。この機会を逃してはならないと、みんなの目が語っていた。
俺は心の中で大きく頷くと、ヨルゲンの両手を掴んで胸の前に持ち上げる。目を瞠って俺を見下ろしているヨルゲンに、にこっと笑いかけた。
「ヨルゲン、もし悩みがあるなら俺がき、き、聞こうか?」
緊張しすぎてちょっとどもったけど、なんとか言い切ることができた。ヨルゲンは透き通るような水色の虹彩が美しい瞳を見開くと、緩く閉じていた唇を開く。
「……聞いて、くれるのか……?」
「! うん! 俺なんかでよければ!」
ヨルゲンの瞳が潤み始めた気がしたので、そのまま彼の手を取り屋敷の外に誘導していった。もし本当に泣きそうなんだったら、色んな人に見られるのは俺だって嫌だから。
庭園に出ると、ダニエラがまたガゼボに戻っていて、招待客が代わるがわるにガゼボと料理との間を行き来していた。あまりにもみんながダニエラを囲んで離れないので、ちゃんと食べてくれとでも言ったのかもしれない。ダニエラならはっきり言いそうだ。
キョロキョロと周囲を見渡す。どうせなら、周りの目が届かない場所でゆっくり話をしたい。そこで、生け垣の通路を進んだ先にあるバラ園を目指すことにした。
母様が花の中で一番好きなバラをゆったり楽しめるようにと、長椅子が設置されているんだ。生け垣はちょっとした迷路にもなっているので、招待客が紛れ込んでくる可能性も低いから丁度いい。
「ヨルゲン、こっちに行こう」
項垂れながら唇を噛み締めているヨルゲンの同い年とは思えない大きな手を引っ張りながら、生け垣の通路を進んでいく。二回ほど曲がったところで、父様自慢のバラ園がその姿を現した。
咲いているのは、鮮やかな青のバラだ。庭師の管理が行き届いているので、枯れ落ちたような花冠はない。生け垣に囲まれたやや閉鎖的な空間に芳醇なバラの香りが閉じ込められていて、立ち込める香りの量が半端なかった。ちょっとむせそうなくらいだ。
ここに来るまでずっと俯いていたヨルゲンだけど、さすがにこの香りには気付いたらしい。顔を上げると、目を見開いた。
「すごい……」
「あは、だろ? 父様がバラが大好きな母様の為に作ったバラ園なんだよ」
「そうなのか……」
感心したような呟きを漏らしたヨルゲンを引っ張りながら、誘導していく。白く塗られた長椅子の前に到着した。
「ここに座ってよ」
そう声をかけたのに、ヨルゲンはバラ園のほうに目を向けたまま一向に座ろうとしない。仕方なく率先して自分から座り、その後に繋いだままのヨルゲンの手を下に引っ張った。
ようやく、ヨルゲンが遠慮がちに俺の隣に座ってくる。するとバラ園と俺の顔を交互に見た後、囁いた。
「……同じ青色だ」
バラの色と俺の瞳の色のことかな? と推測する。
「え? あ、うん。俺とダニエラのこの目の色って、母様から受け継いだものなんだよ」
えへへ、と頭を掻いた。
「父様は母様を溺愛しているから、似たような色を見つけては母様に贈っているんだ。このバラもそうだよ。他国へ商談に行った際、このバラを見かけた瞬間苗を購入する交渉が始まったって、兄様が笑っていた」
ヨルゲンが、ポツリと呟く。
「……家族仲がいいんだな」
「え? う、うん、そうなのかも。よそが分からないからあれだけど……」
なんだろう。ヨルゲンのうちは違うのかな。うーん、こういう時に咄嗟にいい返しが思い浮かばない。
すると、ヨルゲンがフッと身体の力を抜いたのが分かった。冷たさを感じさせる切れ長の瞳が俺を見つめる。長いまつ毛が下瞼に影を作っているのが見えて、あまりの美しさに思わずぽかんと見惚れてしまった。
「……さっき言った通り、俺は何故か馬鹿力の持ち主で」
はっ、いけない。見惚れている場合じゃなかった! ここで真摯にヨルゲンの話を聞いて、ヨルゲンに俺の初友達になってもらうんだから!
「う、うん!」
身体の向きをヨルゲンのほうに向ける。その時、そういえば手をずっと繋いだままだったことに気付いた。
ここで、俺が失敗して凹んだ時にダニエラがよくやってくれる仕草を思い出す。あれをされると、「ちゃんと話を聞いているよ、大丈夫だよ」って言ってもらえている気持ちになれるんだ。
俺は自分の手のひらを上に向けヨルゲンの手を上から重ねると、ヨルゲンの手の甲を親指で撫でていった。
ヨルゲンがまた少し目を見開いた後、ポツリポツリと話し始める。
「うちは伯爵ではあるけど、領地のない宮廷貴族なのもあって、決して裕福な家庭じゃないんだ」
「うん」
ここは俺が覚えた内容通りだった。もし間違って覚えていたらとちょっと心配していたから、内心安堵する。
「俺はさっきの通り、緊張したりすると力をうまく抑えられなくて、つい色んな物を壊してしまう」
「う、うん」
「本当に困った時に売ろうと言っていた時代物の壺も割ったし、修繕にもお金がかかるのに階段の手すりをつい握り潰したりしたこともあった」
「え? 手すりって握り潰せるものなの?」
さすがにそれはどうかと思ってつい返したら、ヨルゲンが地面に落ちていた卵大の石を拾い、握り締める。
「ヨルゲン? 何を」
「見ていてほしい」
ヨルゲンはそう言うと、石を握り締めた拳に力を込めた。
無表情は相変わらずだけど、周囲がどんより淀んでいるように見えて仕方ない。馬鹿力なんて「へー」で終わるようなことだと思ったけど、この様子を見る限りは本人にとって深刻な問題みたいだ。
ふと視線を感じて、目線を周囲に向ける。すると心配そうに俺たちのほうを見ているハンスを筆頭とした使用人たちの姿が目に入った。ハンスは俺に向かって「頑張って下さい!」とばかりに拳を握り締めてみせている。
ここで俺はようやく「あ」と気付いた。これはもしかしなくても、噂で聞くお悩み相談というやつじゃないかと。
超絶人見知りの俺はいつもダニエラとばかりいたせいで、はっきり言って男友達が皆無だ。ダニエラの女友達が弟とかを連れてきても、基本俺は会話に混ざらずダニエラの近くで笑顔のまま気配を消している。
そんな俺に巡ってきた、友情を育む絶好の機会。この機会を逃してはならないと、みんなの目が語っていた。
俺は心の中で大きく頷くと、ヨルゲンの両手を掴んで胸の前に持ち上げる。目を瞠って俺を見下ろしているヨルゲンに、にこっと笑いかけた。
「ヨルゲン、もし悩みがあるなら俺がき、き、聞こうか?」
緊張しすぎてちょっとどもったけど、なんとか言い切ることができた。ヨルゲンは透き通るような水色の虹彩が美しい瞳を見開くと、緩く閉じていた唇を開く。
「……聞いて、くれるのか……?」
「! うん! 俺なんかでよければ!」
ヨルゲンの瞳が潤み始めた気がしたので、そのまま彼の手を取り屋敷の外に誘導していった。もし本当に泣きそうなんだったら、色んな人に見られるのは俺だって嫌だから。
庭園に出ると、ダニエラがまたガゼボに戻っていて、招待客が代わるがわるにガゼボと料理との間を行き来していた。あまりにもみんながダニエラを囲んで離れないので、ちゃんと食べてくれとでも言ったのかもしれない。ダニエラならはっきり言いそうだ。
キョロキョロと周囲を見渡す。どうせなら、周りの目が届かない場所でゆっくり話をしたい。そこで、生け垣の通路を進んだ先にあるバラ園を目指すことにした。
母様が花の中で一番好きなバラをゆったり楽しめるようにと、長椅子が設置されているんだ。生け垣はちょっとした迷路にもなっているので、招待客が紛れ込んでくる可能性も低いから丁度いい。
「ヨルゲン、こっちに行こう」
項垂れながら唇を噛み締めているヨルゲンの同い年とは思えない大きな手を引っ張りながら、生け垣の通路を進んでいく。二回ほど曲がったところで、父様自慢のバラ園がその姿を現した。
咲いているのは、鮮やかな青のバラだ。庭師の管理が行き届いているので、枯れ落ちたような花冠はない。生け垣に囲まれたやや閉鎖的な空間に芳醇なバラの香りが閉じ込められていて、立ち込める香りの量が半端なかった。ちょっとむせそうなくらいだ。
ここに来るまでずっと俯いていたヨルゲンだけど、さすがにこの香りには気付いたらしい。顔を上げると、目を見開いた。
「すごい……」
「あは、だろ? 父様がバラが大好きな母様の為に作ったバラ園なんだよ」
「そうなのか……」
感心したような呟きを漏らしたヨルゲンを引っ張りながら、誘導していく。白く塗られた長椅子の前に到着した。
「ここに座ってよ」
そう声をかけたのに、ヨルゲンはバラ園のほうに目を向けたまま一向に座ろうとしない。仕方なく率先して自分から座り、その後に繋いだままのヨルゲンの手を下に引っ張った。
ようやく、ヨルゲンが遠慮がちに俺の隣に座ってくる。するとバラ園と俺の顔を交互に見た後、囁いた。
「……同じ青色だ」
バラの色と俺の瞳の色のことかな? と推測する。
「え? あ、うん。俺とダニエラのこの目の色って、母様から受け継いだものなんだよ」
えへへ、と頭を掻いた。
「父様は母様を溺愛しているから、似たような色を見つけては母様に贈っているんだ。このバラもそうだよ。他国へ商談に行った際、このバラを見かけた瞬間苗を購入する交渉が始まったって、兄様が笑っていた」
ヨルゲンが、ポツリと呟く。
「……家族仲がいいんだな」
「え? う、うん、そうなのかも。よそが分からないからあれだけど……」
なんだろう。ヨルゲンのうちは違うのかな。うーん、こういう時に咄嗟にいい返しが思い浮かばない。
すると、ヨルゲンがフッと身体の力を抜いたのが分かった。冷たさを感じさせる切れ長の瞳が俺を見つめる。長いまつ毛が下瞼に影を作っているのが見えて、あまりの美しさに思わずぽかんと見惚れてしまった。
「……さっき言った通り、俺は何故か馬鹿力の持ち主で」
はっ、いけない。見惚れている場合じゃなかった! ここで真摯にヨルゲンの話を聞いて、ヨルゲンに俺の初友達になってもらうんだから!
「う、うん!」
身体の向きをヨルゲンのほうに向ける。その時、そういえば手をずっと繋いだままだったことに気付いた。
ここで、俺が失敗して凹んだ時にダニエラがよくやってくれる仕草を思い出す。あれをされると、「ちゃんと話を聞いているよ、大丈夫だよ」って言ってもらえている気持ちになれるんだ。
俺は自分の手のひらを上に向けヨルゲンの手を上から重ねると、ヨルゲンの手の甲を親指で撫でていった。
ヨルゲンがまた少し目を見開いた後、ポツリポツリと話し始める。
「うちは伯爵ではあるけど、領地のない宮廷貴族なのもあって、決して裕福な家庭じゃないんだ」
「うん」
ここは俺が覚えた内容通りだった。もし間違って覚えていたらとちょっと心配していたから、内心安堵する。
「俺はさっきの通り、緊張したりすると力をうまく抑えられなくて、つい色んな物を壊してしまう」
「う、うん」
「本当に困った時に売ろうと言っていた時代物の壺も割ったし、修繕にもお金がかかるのに階段の手すりをつい握り潰したりしたこともあった」
「え? 手すりって握り潰せるものなの?」
さすがにそれはどうかと思ってつい返したら、ヨルゲンが地面に落ちていた卵大の石を拾い、握り締める。
「ヨルゲン? 何を」
「見ていてほしい」
ヨルゲンはそう言うと、石を握り締めた拳に力を込めた。
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