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【続編】ヨルゲンxオラフ
62 ルダ・セイラン
……苦しい、喉が痛い。
死んだ後も、人はこんなに苦しさを覚えるものなんだ。そんなこと、知らなかった。だったらもう少し苦しくない死に方がよかったなあ。
……ハンスも死んだ時、ずっと苦しかったのかな。亡くなるその瞬間、俺が一緒にいてあげられたらよかったのに――。
涙が目尻を伝い落ち、耳の中に入ってくる不快感を覚える。……こんな感覚も残るものなのか。何もかも、知らないことばかりだった。でもそりゃそうか。みんな死んだらどうなるなんてことを伝えられないもんね。
俺のことが心配で仕方なかったハンスだって、魂になって俺に伝えにこられなかったんだ。生者と死者は、それほどに隔たりがあるものなんだろう。
ふと、疑問に思う。
……俺、なんでこんなに考えることができちゃっているんだろう、と。もしかして、人間は死んでも意識が残るものなのかな……え、それは嫌だなあ。俺はきれいさっぱり終わりがいいんだけど、今からでもその選択はできないのかな。
と、誰かが俺の頬をペチペチと叩いてきた。……痛い。やめてよ。
顔を横に背けると、更にペチペチ叩かれる。……あーもう! なんなんだよ!
「……おいっ! おい、目を開けろ!」
「ん……っ」
ペチペチペチペチ、うざったいし地味に痛い。瞼を閉じたまま、腕で邪魔なそれを振り払った。なのに俺の腕を誰かが掴んで、その動きを止めてしまう。
「起きたか!? 目を開けてくれ!」
……起きた? どういうことだ。さっき叩かれた頬は痛いし、ぎゅっと掴まれている腕も引っ張られて痛い。
痛みがあって、意識もある。これは一体――。
「俺、すぐカッとなっちゃうんだよ……! 悪かった、お前のカバンに書いてある名前見てわかった、お前クリーガー商会の関係者だったんだよな!? だからうちの国のことも知っていて……っ」
俺の腕を掴んだままの男の声は、涙混じりだった。
……こめかみがズキズキしている。瞼が異様に重い。もしかして、息ができなくなっていたから、かな。
「頼む、起きて目を開けてくれよ……っ! こんなだから俺は……っ」
人の耳元で騒ぐなよ。うるさいなあ……。
顔を顰めながら何度か瞬きをして、重くて仕方ない瞼を徐々に開いていく。眼球が乾燥していたのか、瞼の裏はくっつくし視界はぼやけているしで、よく状況がわからない。
再び大きな声が聞こえてくる。
「頼む、起きてくれ!」
「……うるさい……」
「えっ」
視界が少しずつ戻ってきた。寝台に寝かされているらしい俺の真上から人の顔を覗き込んでいるのは、浅黒い肌と金髪、髪と同じ色の瞳を持つ男の子。涙で頬が濡れている。
この瞬間、俺は気付きたくなかった事実に気付いてしまった。あまりの悔しさに、瞳から涙が溢れ出てくる。
「……なんで」
「え? なんでって、え?」
男の子は俺の言葉の真意が掴めなかったのか、困ったように聞き返してきた。その間抜けな顔を見た俺の中に、瞬発的に怒りが沸く。
こんな表情は、今まで誰にも向けたことはなかったかもしれない。怒りに染まった顔で、目の前の異国人を睨みつけた。
「……あんたさ!」
「あ、ごめん、本当にごめん……っ」
「なんでちゃんと死なせてくれなかったんだよ!」
「……え?」
きょとんとした顔にまた腹が立ってきて、身体が重くて動かないから代わりに男の子に向かって腕を滅茶苦茶に振り回す。
「折角! 折角これで全部終わると思ったのに! 殺すならしっかり最後まで殺せよ! 期待させておいてできませんでしたなんて、あんまりじゃないか!」
男の子は俺に殴られながらも、聞き返してきた。
「イテッ、え、期待っ? ちょ、ちょっと待て! お前何言って――」
俺の喉から嗚咽が漏れ始める。男の子に当たる度に俺の拳は痛んだ。痛みが生きている証拠そのもので、絶望感に頭の中がぐしゃぐしゃになる。
「酷いよ! 今からでもいいから俺を殺せよ!」
「えっ、いや、それは」
「やっと……っ、やっといなくなれると思ったのにぃ……っ!」
とめどなく溢れてくる涙のせいで濁った視界に、歪んだ男の子の顔が見えた。
「……待て。お前、死にたいのかよ……嘘だろ? 待て、あの、俺が悪かったから、そんなことを言うなよ……っ」
男の子は困り切った様子で、暴れる俺に手を伸ばす。
「ひぐっ、う、あっ……うあああああっ!」
もう抑え切れずに叫びながらの号泣が始まると、男の子は「えっ、あ……っ、ほ、ほら! 大丈夫だから……っ!」と、何が大丈夫かもわからないけど俺の上半身を抱き寄せた。
「泣くなよ、俺のせいだな……っ、ほら、落ち着いてくれよ……な?」
「うああっ、うえっ、あああぁ……っ」
「よ、よしよし……っ、いい子だから」
暴れようにも、男の子が俺を腕ごと抱き竦めてしまって身動きが取れない。
泣き喚く以外に俺にできることはなくて、だから俺は泣いて、泣いて、泣いて――。
「……ひぐっ、ずっ」
「いい子だ、いい子」
男の子は、ずっと俺の背中を擦り続け。
声変わりの終わった低めの声が、俺の耳元で尋ねる。
「……悪かったな。俺の名はルダだ。ルダ・セイランていうんだ。お前の名前、教えてくれないか?」
「……クリーガーだって、ひっく、知ってるだろ……っ」
俺に絶望を与えたこいつに腹が立ちっ放しだった俺は、意地悪を言った。なのに、男の子――ルダは俺の挑発に乗ってもう一度殺そうとはしてくれなかった。
「ああ、それは知ってるけど、名前のほうを教えてくれ。お前の名前を知りたい」
「……知ってどうすんの」
「お前が俺に笑ってくれるようになるまで呼び続ける。それで、死にたいなんて思えなくなるくらい笑わせる」
俺のことを殺そうとした奴が、何偽善的なことを言ってるんだよ。取り繕う気も起きなくて、悪意をぶつける。
「……うざ」
なのにルダは、また聞いてきた。
「名前、教えてくれよ。教えてくれるまで離さないぞ」
「……痴漢。変態」
「なんとでも言え」
何故か俺の耳元で笑うルダ。腕を動かしても身体を捻っても、確かにルダは俺を離す気はないみたいで解放されない。
……これは、離してもらう為だ。決して譲歩した訳じゃない。
「……オラフ」
ボソリと呟くと、ルダが嬉しそうな声を出す。
「オラフ! オラフというのか! オラフ!」
「うざ」
「ちゃんと返事をしてくれるまで呼び続けるからな! オラフ、ほらオラフってば!」
「……なんだよ! うるさいなっ!」
苛立ちのまま顔を上げると、ルダが俺の後頭部を大きな手で包み、引き寄せた。
「ぐえっ」
「オラフ……! 悪かった、もう二度と乱暴なことはしないと誓う。だからお願いだ、死にたいなんて言わないでくれ……!」
「……放っておいてよ」
「いやだ」
「うざ」
――こうして嵐のような勢いでやってきた転入生のルダとの、へんてこりんな共同生活が開始したのだった。
死んだ後も、人はこんなに苦しさを覚えるものなんだ。そんなこと、知らなかった。だったらもう少し苦しくない死に方がよかったなあ。
……ハンスも死んだ時、ずっと苦しかったのかな。亡くなるその瞬間、俺が一緒にいてあげられたらよかったのに――。
涙が目尻を伝い落ち、耳の中に入ってくる不快感を覚える。……こんな感覚も残るものなのか。何もかも、知らないことばかりだった。でもそりゃそうか。みんな死んだらどうなるなんてことを伝えられないもんね。
俺のことが心配で仕方なかったハンスだって、魂になって俺に伝えにこられなかったんだ。生者と死者は、それほどに隔たりがあるものなんだろう。
ふと、疑問に思う。
……俺、なんでこんなに考えることができちゃっているんだろう、と。もしかして、人間は死んでも意識が残るものなのかな……え、それは嫌だなあ。俺はきれいさっぱり終わりがいいんだけど、今からでもその選択はできないのかな。
と、誰かが俺の頬をペチペチと叩いてきた。……痛い。やめてよ。
顔を横に背けると、更にペチペチ叩かれる。……あーもう! なんなんだよ!
「……おいっ! おい、目を開けろ!」
「ん……っ」
ペチペチペチペチ、うざったいし地味に痛い。瞼を閉じたまま、腕で邪魔なそれを振り払った。なのに俺の腕を誰かが掴んで、その動きを止めてしまう。
「起きたか!? 目を開けてくれ!」
……起きた? どういうことだ。さっき叩かれた頬は痛いし、ぎゅっと掴まれている腕も引っ張られて痛い。
痛みがあって、意識もある。これは一体――。
「俺、すぐカッとなっちゃうんだよ……! 悪かった、お前のカバンに書いてある名前見てわかった、お前クリーガー商会の関係者だったんだよな!? だからうちの国のことも知っていて……っ」
俺の腕を掴んだままの男の声は、涙混じりだった。
……こめかみがズキズキしている。瞼が異様に重い。もしかして、息ができなくなっていたから、かな。
「頼む、起きて目を開けてくれよ……っ! こんなだから俺は……っ」
人の耳元で騒ぐなよ。うるさいなあ……。
顔を顰めながら何度か瞬きをして、重くて仕方ない瞼を徐々に開いていく。眼球が乾燥していたのか、瞼の裏はくっつくし視界はぼやけているしで、よく状況がわからない。
再び大きな声が聞こえてくる。
「頼む、起きてくれ!」
「……うるさい……」
「えっ」
視界が少しずつ戻ってきた。寝台に寝かされているらしい俺の真上から人の顔を覗き込んでいるのは、浅黒い肌と金髪、髪と同じ色の瞳を持つ男の子。涙で頬が濡れている。
この瞬間、俺は気付きたくなかった事実に気付いてしまった。あまりの悔しさに、瞳から涙が溢れ出てくる。
「……なんで」
「え? なんでって、え?」
男の子は俺の言葉の真意が掴めなかったのか、困ったように聞き返してきた。その間抜けな顔を見た俺の中に、瞬発的に怒りが沸く。
こんな表情は、今まで誰にも向けたことはなかったかもしれない。怒りに染まった顔で、目の前の異国人を睨みつけた。
「……あんたさ!」
「あ、ごめん、本当にごめん……っ」
「なんでちゃんと死なせてくれなかったんだよ!」
「……え?」
きょとんとした顔にまた腹が立ってきて、身体が重くて動かないから代わりに男の子に向かって腕を滅茶苦茶に振り回す。
「折角! 折角これで全部終わると思ったのに! 殺すならしっかり最後まで殺せよ! 期待させておいてできませんでしたなんて、あんまりじゃないか!」
男の子は俺に殴られながらも、聞き返してきた。
「イテッ、え、期待っ? ちょ、ちょっと待て! お前何言って――」
俺の喉から嗚咽が漏れ始める。男の子に当たる度に俺の拳は痛んだ。痛みが生きている証拠そのもので、絶望感に頭の中がぐしゃぐしゃになる。
「酷いよ! 今からでもいいから俺を殺せよ!」
「えっ、いや、それは」
「やっと……っ、やっといなくなれると思ったのにぃ……っ!」
とめどなく溢れてくる涙のせいで濁った視界に、歪んだ男の子の顔が見えた。
「……待て。お前、死にたいのかよ……嘘だろ? 待て、あの、俺が悪かったから、そんなことを言うなよ……っ」
男の子は困り切った様子で、暴れる俺に手を伸ばす。
「ひぐっ、う、あっ……うあああああっ!」
もう抑え切れずに叫びながらの号泣が始まると、男の子は「えっ、あ……っ、ほ、ほら! 大丈夫だから……っ!」と、何が大丈夫かもわからないけど俺の上半身を抱き寄せた。
「泣くなよ、俺のせいだな……っ、ほら、落ち着いてくれよ……な?」
「うああっ、うえっ、あああぁ……っ」
「よ、よしよし……っ、いい子だから」
暴れようにも、男の子が俺を腕ごと抱き竦めてしまって身動きが取れない。
泣き喚く以外に俺にできることはなくて、だから俺は泣いて、泣いて、泣いて――。
「……ひぐっ、ずっ」
「いい子だ、いい子」
男の子は、ずっと俺の背中を擦り続け。
声変わりの終わった低めの声が、俺の耳元で尋ねる。
「……悪かったな。俺の名はルダだ。ルダ・セイランていうんだ。お前の名前、教えてくれないか?」
「……クリーガーだって、ひっく、知ってるだろ……っ」
俺に絶望を与えたこいつに腹が立ちっ放しだった俺は、意地悪を言った。なのに、男の子――ルダは俺の挑発に乗ってもう一度殺そうとはしてくれなかった。
「ああ、それは知ってるけど、名前のほうを教えてくれ。お前の名前を知りたい」
「……知ってどうすんの」
「お前が俺に笑ってくれるようになるまで呼び続ける。それで、死にたいなんて思えなくなるくらい笑わせる」
俺のことを殺そうとした奴が、何偽善的なことを言ってるんだよ。取り繕う気も起きなくて、悪意をぶつける。
「……うざ」
なのにルダは、また聞いてきた。
「名前、教えてくれよ。教えてくれるまで離さないぞ」
「……痴漢。変態」
「なんとでも言え」
何故か俺の耳元で笑うルダ。腕を動かしても身体を捻っても、確かにルダは俺を離す気はないみたいで解放されない。
……これは、離してもらう為だ。決して譲歩した訳じゃない。
「……オラフ」
ボソリと呟くと、ルダが嬉しそうな声を出す。
「オラフ! オラフというのか! オラフ!」
「うざ」
「ちゃんと返事をしてくれるまで呼び続けるからな! オラフ、ほらオラフってば!」
「……なんだよ! うるさいなっ!」
苛立ちのまま顔を上げると、ルダが俺の後頭部を大きな手で包み、引き寄せた。
「ぐえっ」
「オラフ……! 悪かった、もう二度と乱暴なことはしないと誓う。だからお願いだ、死にたいなんて言わないでくれ……!」
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