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ワドナンさんが、ヒュンヒュンと音を立てながら槍を回転させる。
よく見ると、ワドナンさんの身体にはあちこちに切り傷ができていた。考えてみれば、いくら強いといっても三対一だ。この僅かな時間で倒してしまったのはすごいけど、さすがに無傷とはいかなかったらしい。
「ワドナンさん!」
僕たちに背中を向けたまま、ワドナンさんが大声で返す。
「アーウィンは離れていろ! どうせ戦えんだろう!」
「は、はいぃっ」
勿論僕には戦闘能力なんてないので、素直に返事をした。だけど、どうせって……まあそうなんだけどね!
「やはり父さんの企みか!」
激高したファトマさんが、ワドナンさんを怒鳴る。ワドナンさんは隙を窺っているのか、ファトマさんから目を逸らさない。
「親が子を守るのは当然だろうがっ!」
すると、ファトマさんの後ろに突っ立っていた小さな身体が縮こまるのが見えた。……今すぐ飛んでいって抱き締めたくなるくらい、悲しげな姿だ。十年前のユグがこうだったのかと思うと、心臓が中から掴まれたかのように痛む。こんな悲しい出来事は、一度だけで十分だ。
ファトマさんが、不快げに顔を顰めた。
「……シュバクの命は、確かに惜しい! ならば、まずはそこにいる『贄』を捧げようじゃないか! それならば父さんも賛成できるだろう!? 『贄』の腹を刺し祭壇へ落としたのは父さんなんだからな!」
瞬間、目に見えない怒気がワドナンさんから発せられる。
「俺はもうそんなことは二度としない! 可愛い息子を、世界の都合で殺したりはしない!」
ユグがハッと息を呑むのが分かった。
涙が出そうになった。
「……綺麗事ばかりを!」
きっぱりと言い切ったワドナンさんに、ファトマさんが斬りかかる!
ワドナンさんは槍でファトマさんを薙ぎ払うと、穂先じゃない方でファトマさんの肩を突いた。ファトマさんは「グアッ!」と呻き、後ろによろける。
だけどすぐに体勢を整え直すと、再びワドナンさんに斬りかかった。前に突き出される度に、ファトマさんの武器がビュンッ! ビュンッ! と風を切る音が立つ。
「父さんは分からないのか!? ずっと我々親子が『出来損ない』と影で笑われ続けていたことをっ!」
「家族を守る為だ! 自分が笑われることくらい大したことではないだろうがっ!」
ガンッ! ギインッ! と槍同士がぶつかり合う度に、闇夜に火花が散った。
「では俺の矜持は!? 立場は!? 父さんにとって俺は家族ではないのか!」
「ファトマ――」
一瞬、ワドナンさんが怯む。ファトマさんは、その隙を見逃さなかった。
ワドナンさんの槍が、カアアンッ! と上空に弾き飛ばされる。ワドナンさんは攻撃を避けて横転しつつファトマさんから距離を置こうとしているけど、このままじゃ危ない!
と、ユグが僕をスッと下ろした。泣きそうな、だけど意思が込められた瞳で、僕を見る。
「アーウィン、オレ、父さま助ける!」
「け、怪我しないでね!」
「うん!」
ユグは腰に差していた心張り棒を引き抜いた。
タン、と軽くその場で飛んだ後、深く屈んでから地面の上スレスレを跳躍してファトマさんに急襲する! 早い!
「綺麗事ばかりでは守り人の尊厳は守れぬ! 父さんは守り人の尊厳を踏みにじったのだ!」
「く……っ!」
ワドナンさんに繰り出される槍先が、ワドナンさんの皮膚を次々に切り裂いていく。
「もらった!」
「ぐ――っ」
危ない! と思った刹那、ユグがファトマさんの足を心張り棒で激しく打った!
「ギャアッ!」
ファトマさんは悲鳴を上げると、後ろにもんどり打つ。
「父さま!」
ユグが、ワドナンさんを庇うように立ちはだかった。
「ユ、ユグ、お前! 早く行くんだ!」
この後に及んで、ワドナンさんはユグを行かせようとする。僕の涙腺はとうとう崩壊して、ついでに鼻水もずびずび流れ始めた。うう、二人とも頑張って!
ユグはワドナンさんとファトマさんの間に立つと、改めて構え直す。
「一緒に戦う! 父さまは、殺させない!」
「ユグ……!」
暫しユグを見上げていたワドナンさんが、フッと笑った。ゆっくりと立ち上がると、武器を拾い身体に付いた埃を払う。
「頑固なのは俺似だったな。ちっとも変わらん」
二人が顔を見合わせて小さく笑い合った。あああ! 感動的瞬間だ!
ふくらはぎを紫に腫らしたファトマさんが、武器を支えにしながら立ち上がる。
「くそ……っ、色々と教えてやった恩を忘れたのか『贄』!」
ユグが静かに答える。
「オレの名前は『贄』じゃない。ユグだ」
「……この死にぞこないがっ!」
じりじりと距離を測りながら、三人が睨み合う。
「ファトマ! お前は何故ここまでこの子を厭うんだ!」
ワドナンさんの問いかけに、呼応するようにファトマさんが叫び返した。
「お前らは俺から母さんを奪ったッ!」
ワドナンさんが、戸惑ったような声を漏らす。
「ファトマ……?」
歯を剥き出しにして、ファトマさんが続けた。
「お前らが先に俺から奪ったんだ! だからお前らから奪ってやるのだ! それの何がいけないんだ!」
「ファトマ……お前」
「母さんは、父さんや産まれてくる『贄』のことをよろしくと言った! じゃあ俺は!? 俺は……あああああああっ!!」
ファトマさんが、雄叫びを上げながら素早い槍術を繰り出す! 息も吐けない攻撃に、二人とも防戦一方になる。
と、その時。ずっと後ろで呆然と立っていたシュバクくんが、ファトマさんに向かって弱々しく手を伸ばそうとしている姿が視界に入った。
三人とも戦いに集中していて、シュバクくんの近くを穂先がすれ違っても気付いていないみたいだった。
「シュバクくんっ!?」
シュバクくんは、半泣きの顔で口をパクパクしている。何かを自分の父親に伝えようとしているんだ。でも、このままじゃ危ない!
「……ッ!」
僕は戦闘能力なんてないし、逃げ足だって大して早くない。古代語研究まっしぐらな研究馬鹿だ。
だけど、放ってなんておけなかった。
三人を迂回して、シュバクくんの元へと走る。
「シュバクくん! 危ないよっ!」
「!!」
シュバクくんを掬い上げ、戦いから距離を置こうと思ったその瞬間。
「……うああっ!」
背中全体に、焼けるような痛みが走った。な、な、なに……!? よろけながらも振り返ると、怒りに染まったファトマさんの顔が目に入る。
「貴様! シュバクをどうするつもりだ!」
「ち、ちがう……」
ファトマさんの持つ武器の刃の部分には、赤いものが付着していた。え、誰の? ユグは……ワドナンさんは無事?
何故か揺らぐ視界の中で、二人が驚いた顔をしている。特に大きな怪我はなさそうで、ホッとした。でもじゃあ、これは誰の血……?
「……お兄ちゃん!」
耳元で、子供の高い叫び声が響く。あ、そうだ、シュバクくんといたんだっけ。
「シュバクくん、怪我、は、」
「な、ない……っ」
泣き顔のシュバクくん。怪我がないなら、よかった。
背中が熱くて、意識が朦朧としてくる。思わずその場で膝を突くと、シュバクくんが小さいながらも懸命に支えてくれた。ふふ、可愛いなあ。
「アーウィン! アーウィンアーウィン!」
涙が混じったユグの声が聞こえる。ああ、また泣いちゃったの? だけどどうして僕の名前を呼びながら泣いてるんだろう。
「シュバクを離すんだ、人間族代表!」
こめかみに青筋を立てたファトマさんが、武器を振りかぶる。
直後。
「――父さま! もうやめて!」
「! シュバク……ッ」
それまでずっと静かで何かに耐えるように口をつぐんでいたシュバクくんが、震える高声を父親にぶつけた。
僅か、一瞬の隙。
ワドナンさんの鋭いひと突きが、ファトマさんの首に決まる。
ファトマさんの瞳が焦点を失った。ぐにゃりと崩れ落ちるファトマさんを、ワドナンさんが受け止める。
「――アーウィン!」
ユグは僕の前に膝を突くと、腕の中に包み込んだ。
「ラータ! ラータ、アーウィンを助けて……っ!」
「キッ!」
泣きじゃくりながらも、ユグは僕を抱いて立ち上がる。助ける……?
ワドナンさんの声が、薄れる意識の中響いた。
「ユグ! ここは任せて、お前は早くアーウィンを!」
「うん!」
「シュバク、ファトマを連れ帰るぞ。気絶しているだけだからな、さっさと縛っておきたい。手伝え」
「は、はい!」
話し声が、段々と遠くなっていく。ユグの身体は温かくて、気持ちいい。
「いけ!」
「うん!」
ゆらゆらと揺れる腕の中。
僕の意識は、深みへと沈んでいった。
よく見ると、ワドナンさんの身体にはあちこちに切り傷ができていた。考えてみれば、いくら強いといっても三対一だ。この僅かな時間で倒してしまったのはすごいけど、さすがに無傷とはいかなかったらしい。
「ワドナンさん!」
僕たちに背中を向けたまま、ワドナンさんが大声で返す。
「アーウィンは離れていろ! どうせ戦えんだろう!」
「は、はいぃっ」
勿論僕には戦闘能力なんてないので、素直に返事をした。だけど、どうせって……まあそうなんだけどね!
「やはり父さんの企みか!」
激高したファトマさんが、ワドナンさんを怒鳴る。ワドナンさんは隙を窺っているのか、ファトマさんから目を逸らさない。
「親が子を守るのは当然だろうがっ!」
すると、ファトマさんの後ろに突っ立っていた小さな身体が縮こまるのが見えた。……今すぐ飛んでいって抱き締めたくなるくらい、悲しげな姿だ。十年前のユグがこうだったのかと思うと、心臓が中から掴まれたかのように痛む。こんな悲しい出来事は、一度だけで十分だ。
ファトマさんが、不快げに顔を顰めた。
「……シュバクの命は、確かに惜しい! ならば、まずはそこにいる『贄』を捧げようじゃないか! それならば父さんも賛成できるだろう!? 『贄』の腹を刺し祭壇へ落としたのは父さんなんだからな!」
瞬間、目に見えない怒気がワドナンさんから発せられる。
「俺はもうそんなことは二度としない! 可愛い息子を、世界の都合で殺したりはしない!」
ユグがハッと息を呑むのが分かった。
涙が出そうになった。
「……綺麗事ばかりを!」
きっぱりと言い切ったワドナンさんに、ファトマさんが斬りかかる!
ワドナンさんは槍でファトマさんを薙ぎ払うと、穂先じゃない方でファトマさんの肩を突いた。ファトマさんは「グアッ!」と呻き、後ろによろける。
だけどすぐに体勢を整え直すと、再びワドナンさんに斬りかかった。前に突き出される度に、ファトマさんの武器がビュンッ! ビュンッ! と風を切る音が立つ。
「父さんは分からないのか!? ずっと我々親子が『出来損ない』と影で笑われ続けていたことをっ!」
「家族を守る為だ! 自分が笑われることくらい大したことではないだろうがっ!」
ガンッ! ギインッ! と槍同士がぶつかり合う度に、闇夜に火花が散った。
「では俺の矜持は!? 立場は!? 父さんにとって俺は家族ではないのか!」
「ファトマ――」
一瞬、ワドナンさんが怯む。ファトマさんは、その隙を見逃さなかった。
ワドナンさんの槍が、カアアンッ! と上空に弾き飛ばされる。ワドナンさんは攻撃を避けて横転しつつファトマさんから距離を置こうとしているけど、このままじゃ危ない!
と、ユグが僕をスッと下ろした。泣きそうな、だけど意思が込められた瞳で、僕を見る。
「アーウィン、オレ、父さま助ける!」
「け、怪我しないでね!」
「うん!」
ユグは腰に差していた心張り棒を引き抜いた。
タン、と軽くその場で飛んだ後、深く屈んでから地面の上スレスレを跳躍してファトマさんに急襲する! 早い!
「綺麗事ばかりでは守り人の尊厳は守れぬ! 父さんは守り人の尊厳を踏みにじったのだ!」
「く……っ!」
ワドナンさんに繰り出される槍先が、ワドナンさんの皮膚を次々に切り裂いていく。
「もらった!」
「ぐ――っ」
危ない! と思った刹那、ユグがファトマさんの足を心張り棒で激しく打った!
「ギャアッ!」
ファトマさんは悲鳴を上げると、後ろにもんどり打つ。
「父さま!」
ユグが、ワドナンさんを庇うように立ちはだかった。
「ユ、ユグ、お前! 早く行くんだ!」
この後に及んで、ワドナンさんはユグを行かせようとする。僕の涙腺はとうとう崩壊して、ついでに鼻水もずびずび流れ始めた。うう、二人とも頑張って!
ユグはワドナンさんとファトマさんの間に立つと、改めて構え直す。
「一緒に戦う! 父さまは、殺させない!」
「ユグ……!」
暫しユグを見上げていたワドナンさんが、フッと笑った。ゆっくりと立ち上がると、武器を拾い身体に付いた埃を払う。
「頑固なのは俺似だったな。ちっとも変わらん」
二人が顔を見合わせて小さく笑い合った。あああ! 感動的瞬間だ!
ふくらはぎを紫に腫らしたファトマさんが、武器を支えにしながら立ち上がる。
「くそ……っ、色々と教えてやった恩を忘れたのか『贄』!」
ユグが静かに答える。
「オレの名前は『贄』じゃない。ユグだ」
「……この死にぞこないがっ!」
じりじりと距離を測りながら、三人が睨み合う。
「ファトマ! お前は何故ここまでこの子を厭うんだ!」
ワドナンさんの問いかけに、呼応するようにファトマさんが叫び返した。
「お前らは俺から母さんを奪ったッ!」
ワドナンさんが、戸惑ったような声を漏らす。
「ファトマ……?」
歯を剥き出しにして、ファトマさんが続けた。
「お前らが先に俺から奪ったんだ! だからお前らから奪ってやるのだ! それの何がいけないんだ!」
「ファトマ……お前」
「母さんは、父さんや産まれてくる『贄』のことをよろしくと言った! じゃあ俺は!? 俺は……あああああああっ!!」
ファトマさんが、雄叫びを上げながら素早い槍術を繰り出す! 息も吐けない攻撃に、二人とも防戦一方になる。
と、その時。ずっと後ろで呆然と立っていたシュバクくんが、ファトマさんに向かって弱々しく手を伸ばそうとしている姿が視界に入った。
三人とも戦いに集中していて、シュバクくんの近くを穂先がすれ違っても気付いていないみたいだった。
「シュバクくんっ!?」
シュバクくんは、半泣きの顔で口をパクパクしている。何かを自分の父親に伝えようとしているんだ。でも、このままじゃ危ない!
「……ッ!」
僕は戦闘能力なんてないし、逃げ足だって大して早くない。古代語研究まっしぐらな研究馬鹿だ。
だけど、放ってなんておけなかった。
三人を迂回して、シュバクくんの元へと走る。
「シュバクくん! 危ないよっ!」
「!!」
シュバクくんを掬い上げ、戦いから距離を置こうと思ったその瞬間。
「……うああっ!」
背中全体に、焼けるような痛みが走った。な、な、なに……!? よろけながらも振り返ると、怒りに染まったファトマさんの顔が目に入る。
「貴様! シュバクをどうするつもりだ!」
「ち、ちがう……」
ファトマさんの持つ武器の刃の部分には、赤いものが付着していた。え、誰の? ユグは……ワドナンさんは無事?
何故か揺らぐ視界の中で、二人が驚いた顔をしている。特に大きな怪我はなさそうで、ホッとした。でもじゃあ、これは誰の血……?
「……お兄ちゃん!」
耳元で、子供の高い叫び声が響く。あ、そうだ、シュバクくんといたんだっけ。
「シュバクくん、怪我、は、」
「な、ない……っ」
泣き顔のシュバクくん。怪我がないなら、よかった。
背中が熱くて、意識が朦朧としてくる。思わずその場で膝を突くと、シュバクくんが小さいながらも懸命に支えてくれた。ふふ、可愛いなあ。
「アーウィン! アーウィンアーウィン!」
涙が混じったユグの声が聞こえる。ああ、また泣いちゃったの? だけどどうして僕の名前を呼びながら泣いてるんだろう。
「シュバクを離すんだ、人間族代表!」
こめかみに青筋を立てたファトマさんが、武器を振りかぶる。
直後。
「――父さま! もうやめて!」
「! シュバク……ッ」
それまでずっと静かで何かに耐えるように口をつぐんでいたシュバクくんが、震える高声を父親にぶつけた。
僅か、一瞬の隙。
ワドナンさんの鋭いひと突きが、ファトマさんの首に決まる。
ファトマさんの瞳が焦点を失った。ぐにゃりと崩れ落ちるファトマさんを、ワドナンさんが受け止める。
「――アーウィン!」
ユグは僕の前に膝を突くと、腕の中に包み込んだ。
「ラータ! ラータ、アーウィンを助けて……っ!」
「キッ!」
泣きじゃくりながらも、ユグは僕を抱いて立ち上がる。助ける……?
ワドナンさんの声が、薄れる意識の中響いた。
「ユグ! ここは任せて、お前は早くアーウィンを!」
「うん!」
「シュバク、ファトマを連れ帰るぞ。気絶しているだけだからな、さっさと縛っておきたい。手伝え」
「は、はい!」
話し声が、段々と遠くなっていく。ユグの身体は温かくて、気持ちいい。
「いけ!」
「うん!」
ゆらゆらと揺れる腕の中。
僕の意識は、深みへと沈んでいった。
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