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("主人公"真祐視点)
予鈴がなって昼休みが終わった。
1年と2年の校舎は別方向だから琉弥さんたちとはお別れだ。
光さんが食べた僕のお弁当は、洗ってもらって明日返してもらうことになった。
また明日、と手を振って皆とは反対方向に進んでいく。
はぁーーーー僕光さんのためにお弁当作ったわけじゃないんだけど?!
正直光さんはあんま好きじゃない。
あの言い方は絶対悪意あった!
お弁当ぐらい別にいいでしょ?
ってかちゃっかりマウントも取られたし、
琉弥さんはあの人のどこがいいんだろう、、
とぼとぼ歩いていくと、遠くから琉弥さん達の笑い声が聞こえた。
一緒に楽しそうに帰っていく5人を背にして歩くのは辛い。
午後の授業は三限。
僕は同学年に話せる人がいないから、きっと今日も家に帰るまでずっと無言だ。
この学校には金持ちが多い。幼稚舎から大学まであり、とにかくもう設備やら内装やらがとてつもなく豪華だ。
そして教育にも力を入れていて、初等部に上がる頃に英語は日常会話ができるくらいまで、日本語は敬語が完璧に話せるくらいまでにはなるらしく、また100×100までなら全員暗算できるようになるらしい。
幼児にそんなことを求めるのは鬼畜すぎると僕は思うが、きっと金持ちはこういうのが好きなんだろう。
とりあえず初等部まではこのような教育が施される。
しかしそこで必ず、どんなに頑張ってもできない生徒、勉強を諦める生徒、学校がストレスになって病む生徒などが多数出てくる。
その生徒らを容赦なく突き落とすのが中等部への進級テストだ。
中等部や高等部に進学するには、毎回内部生も外部生と同じ試験を受けなければならない。幼稚舎からの内部生は半分くらいそこで落とされる。
そのためこの学校は、中等部からはどんなに金持ちでも難関試験を突破しないと入れない全国有数のエリート校となるのだ。
学費は他の私立校とほとんど変わらないから、中学、高校から一般人も多く入ってくる。
だからこの学校に通う金持ちは本物の厳選された特別な人達。
そんな超エリートが沢山いるはずの学校に、僕は何故か首席で合格した。
僕みたいな貧乏人に首席を取られて金持ち達はさぞ悔しかっただろうなぁなんて思ってたけど、、、、
思い出すのも辛い入学初日
捻くれ者の僕は内心奴らを嘲笑いながら教室に入った。
そしたら男子の集団の真ん中で喋っていたいかにもカーストトップみたいなやつが大声で言いやがったんだ。
『お前首席のやつだろ』
って。
彼がそう言った途端、辺りが急に静かになって、全員の視線が僕に集まった。
人を見定めるような、舐めるような視線。
「........」
居心地が悪い、、、、
そんな視線にビビる僕を下に見たのか、
そいつは今度は気持ち悪い笑みを浮かべながらこう言った。
「お前、身体売ったんだろ?」
「....は???」
初対面でいきなりは?って言うのはよくないかもだけど、相手も頭おかしいからおあいこだ。
「あ、俺の推測とかじゃねーよ?そーゆー噂があんの。でも今確信したわ。絶対売ってる。お前そーゆー系の顔してるし。」
ニヤニヤして僕を嘲笑う。
なんだこの人......気持ち悪すぎない?
「そーゆー系って何...君は、そーゆー系の人の顔を見たことがあるの?」
「あ??キモイこと言うなよ気色悪い。」
何言ってんだお前?みたいな蔑むような目で見てきて、苛立ちが溜まっていく。
「気色悪いのはそっちだろ。売ってる顔ってなに?勝手に俺が身体売ってる妄想をするのは百歩譲って良いとして、それを口に出して、こんな大勢の前で言わないでよ...」
「だ、誰がお前の裸なんかっ...!!!」
「「え...、、」」
数人の女子が、一瞬その男を信じられない、というような目で見た。すぐに口を押さえて目を逸らしてたけど、出てきてしまった声は戻らない。
このやり取りを聞いていた誰かが、ブハッと吹き出した。
それがどんどん伝染していき、周囲からクスクスと笑い声が聞こえ始める。
「......クソっっっッ!!!!!!」
怒り狂った彼は、鬼のような形相で顔を真っ赤にさせ、身体をぷるぷるさせながら取り巻きたちと出ていった。
漫画やアニメの中なら、クラスの暴君に恥をかかせた僕は一躍ヒーローとなるだろう。
しかしぷるぷると出ていった彼、間宮 瑛人は、ものすごく有名な大企業の御曹司だったのだ。
彼の家は裏社会も牛耳ってるとかなんとか。
間宮 瑛人単体だけならきっと怖くない。なんかいかにもちっぽけな奴って感じだったし。
でも、彼のバックは裏社会のボス
..........とりあえず友達は1人も出来なかったね!
普通そうなやつに話しかけても、関わりたくないのか返事が素っ気ない。
もともと中等部の頃やそれ以前から仲良かった人達が集まっていたりもして、友達作りは尚更難しかった。
そしてある日、教室でのぼっち飯が虚しすぎた僕は校舎裏のベンチでご飯を食べることにした。
食べ終わった後教室に戻るわけにもいかず、周辺をプラプラしていたら琉弥さんに出会ったのだ。
まぁ正確には琉弥さんと光さん。
まるで導かれるように琉弥さんの方へと足が動いて
そしてぶつかってしまった。
すぐに謝ったが、それに対しての琉弥さんの反応は本当に優しくて、全然怒ってなかった。
なんかもう、オーラが神様みたいだったの。
だから気づいたら名乗っていた。
「琉弥さん、っていうんですね...僕は1年の小栗真佑と言います。」
やばいっ、絶対変人だと思われる、普通ぶつかって名乗るか??....と内心冷や汗だらだらだったが、琉弥さんも自己紹介で返してくれた。
やっぱりめちゃくちゃ優しいな、そう思いぱっと顔を上げると、琉弥さんの顔が見えた。
めちゃくちゃ美形.....でもそれ以上になんか青白い、、、
....青白い?!
彼は、まるでずっと寝ていないかのように顔色が悪かった。
保健室へ行くなら一緒について行こうと思ったが、どうやら精神的な問題らしい。
時間はたっぷりある。
-----良ければ話聞きます。
ネクタイの色から2年の先輩だとはわかったが、そんなことはどうでもいい。
とりあえず誰かと仲良くなりたいんだ。
そう、友達に年齢なんて関係ない!
僕は彼と友達になると決めたのだった。
予鈴がなって昼休みが終わった。
1年と2年の校舎は別方向だから琉弥さんたちとはお別れだ。
光さんが食べた僕のお弁当は、洗ってもらって明日返してもらうことになった。
また明日、と手を振って皆とは反対方向に進んでいく。
はぁーーーー僕光さんのためにお弁当作ったわけじゃないんだけど?!
正直光さんはあんま好きじゃない。
あの言い方は絶対悪意あった!
お弁当ぐらい別にいいでしょ?
ってかちゃっかりマウントも取られたし、
琉弥さんはあの人のどこがいいんだろう、、
とぼとぼ歩いていくと、遠くから琉弥さん達の笑い声が聞こえた。
一緒に楽しそうに帰っていく5人を背にして歩くのは辛い。
午後の授業は三限。
僕は同学年に話せる人がいないから、きっと今日も家に帰るまでずっと無言だ。
この学校には金持ちが多い。幼稚舎から大学まであり、とにかくもう設備やら内装やらがとてつもなく豪華だ。
そして教育にも力を入れていて、初等部に上がる頃に英語は日常会話ができるくらいまで、日本語は敬語が完璧に話せるくらいまでにはなるらしく、また100×100までなら全員暗算できるようになるらしい。
幼児にそんなことを求めるのは鬼畜すぎると僕は思うが、きっと金持ちはこういうのが好きなんだろう。
とりあえず初等部まではこのような教育が施される。
しかしそこで必ず、どんなに頑張ってもできない生徒、勉強を諦める生徒、学校がストレスになって病む生徒などが多数出てくる。
その生徒らを容赦なく突き落とすのが中等部への進級テストだ。
中等部や高等部に進学するには、毎回内部生も外部生と同じ試験を受けなければならない。幼稚舎からの内部生は半分くらいそこで落とされる。
そのためこの学校は、中等部からはどんなに金持ちでも難関試験を突破しないと入れない全国有数のエリート校となるのだ。
学費は他の私立校とほとんど変わらないから、中学、高校から一般人も多く入ってくる。
だからこの学校に通う金持ちは本物の厳選された特別な人達。
そんな超エリートが沢山いるはずの学校に、僕は何故か首席で合格した。
僕みたいな貧乏人に首席を取られて金持ち達はさぞ悔しかっただろうなぁなんて思ってたけど、、、、
思い出すのも辛い入学初日
捻くれ者の僕は内心奴らを嘲笑いながら教室に入った。
そしたら男子の集団の真ん中で喋っていたいかにもカーストトップみたいなやつが大声で言いやがったんだ。
『お前首席のやつだろ』
って。
彼がそう言った途端、辺りが急に静かになって、全員の視線が僕に集まった。
人を見定めるような、舐めるような視線。
「........」
居心地が悪い、、、、
そんな視線にビビる僕を下に見たのか、
そいつは今度は気持ち悪い笑みを浮かべながらこう言った。
「お前、身体売ったんだろ?」
「....は???」
初対面でいきなりは?って言うのはよくないかもだけど、相手も頭おかしいからおあいこだ。
「あ、俺の推測とかじゃねーよ?そーゆー噂があんの。でも今確信したわ。絶対売ってる。お前そーゆー系の顔してるし。」
ニヤニヤして僕を嘲笑う。
なんだこの人......気持ち悪すぎない?
「そーゆー系って何...君は、そーゆー系の人の顔を見たことがあるの?」
「あ??キモイこと言うなよ気色悪い。」
何言ってんだお前?みたいな蔑むような目で見てきて、苛立ちが溜まっていく。
「気色悪いのはそっちだろ。売ってる顔ってなに?勝手に俺が身体売ってる妄想をするのは百歩譲って良いとして、それを口に出して、こんな大勢の前で言わないでよ...」
「だ、誰がお前の裸なんかっ...!!!」
「「え...、、」」
数人の女子が、一瞬その男を信じられない、というような目で見た。すぐに口を押さえて目を逸らしてたけど、出てきてしまった声は戻らない。
このやり取りを聞いていた誰かが、ブハッと吹き出した。
それがどんどん伝染していき、周囲からクスクスと笑い声が聞こえ始める。
「......クソっっっッ!!!!!!」
怒り狂った彼は、鬼のような形相で顔を真っ赤にさせ、身体をぷるぷるさせながら取り巻きたちと出ていった。
漫画やアニメの中なら、クラスの暴君に恥をかかせた僕は一躍ヒーローとなるだろう。
しかしぷるぷると出ていった彼、間宮 瑛人は、ものすごく有名な大企業の御曹司だったのだ。
彼の家は裏社会も牛耳ってるとかなんとか。
間宮 瑛人単体だけならきっと怖くない。なんかいかにもちっぽけな奴って感じだったし。
でも、彼のバックは裏社会のボス
..........とりあえず友達は1人も出来なかったね!
普通そうなやつに話しかけても、関わりたくないのか返事が素っ気ない。
もともと中等部の頃やそれ以前から仲良かった人達が集まっていたりもして、友達作りは尚更難しかった。
そしてある日、教室でのぼっち飯が虚しすぎた僕は校舎裏のベンチでご飯を食べることにした。
食べ終わった後教室に戻るわけにもいかず、周辺をプラプラしていたら琉弥さんに出会ったのだ。
まぁ正確には琉弥さんと光さん。
まるで導かれるように琉弥さんの方へと足が動いて
そしてぶつかってしまった。
すぐに謝ったが、それに対しての琉弥さんの反応は本当に優しくて、全然怒ってなかった。
なんかもう、オーラが神様みたいだったの。
だから気づいたら名乗っていた。
「琉弥さん、っていうんですね...僕は1年の小栗真佑と言います。」
やばいっ、絶対変人だと思われる、普通ぶつかって名乗るか??....と内心冷や汗だらだらだったが、琉弥さんも自己紹介で返してくれた。
やっぱりめちゃくちゃ優しいな、そう思いぱっと顔を上げると、琉弥さんの顔が見えた。
めちゃくちゃ美形.....でもそれ以上になんか青白い、、、
....青白い?!
彼は、まるでずっと寝ていないかのように顔色が悪かった。
保健室へ行くなら一緒について行こうと思ったが、どうやら精神的な問題らしい。
時間はたっぷりある。
-----良ければ話聞きます。
ネクタイの色から2年の先輩だとはわかったが、そんなことはどうでもいい。
とりあえず誰かと仲良くなりたいんだ。
そう、友達に年齢なんて関係ない!
僕は彼と友達になると決めたのだった。
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