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第七章『恋の秘薬』
⑩ ★
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「レティ、っ、そろそろ」
スカーレットは立たなくなった膝の代わりに腰を動かした。気持ちいい所を刺激すると連鎖してきつく締め上げる。本能に忠実なそれは大きく張り、突き上げられる度に甘い息がこぼれ落ちた。
張り詰めた水面が弾けるように、オズのそれが避妊具越しに欲を吐き出した。
「は、あぁ」
上手く力が入らなくなった身体はオズの胸に抱き止められた。肩を、首をオズの手が触れるだけで全身が跳ねる。果てたばかりの身体を労わるように抱きしめられて、心臓が柔らかく締め付けられた。
呼吸が落ち着いてくると、どちらからともなく見つめ合う。口端を滑り落ちる雫を惜しむように舐め取られた。戯れるような水音が火照った体を沈めていく。
「よく出来ました」
幼子にするような声音でオズはスカーレットの頭を撫でた。子供扱いをするなと言うべきところなのだろうが、心地良さについされるがままになる。
「お礼をしなきゃね」
「は、ぇ」
引き抜かれたモノを惜しむように陰唇が震えた。
ベッドに押し倒され、四つん這いに近い体勢から腰を掴まれる。
「んい、っ」
愛液で濡れそぼつそこに触れるものがあった。決して挿入はせずに、ぐちゅぐちゅと理性を溶かす音を立てながら滑る。閉じた足の間を擦り付けるように。
「イったばっかだから敏感だね」
「そんな、簡単、にぃっ」
達してしまうほどの強い刺激では無い。だが互いの欲を確かめ合うような交錯は甘く、緩やかな快楽でスカーレットを満たした。
「ね、レティ」
ぐい、と腕一本、指一本で良いようにされてしまう。
「顔、上げて」
オズの方を向かされ、もう一度戯れるように口内をまさぐられる。
その瞳がわざとらしく逸れた。追いかけるように目を向けた先にはいやらしく絡み合う男女がいた。
「あっ」
夜の闇が窓を鏡に仕立てあげているのだ。僅かに反射する虚像の中で蕩けた顔でこちらを見ている女は紛れもなく自分だ。
妖しく揺れる室内の明かり、一つになった男女の影。五感の全てがスカーレットの理性を艶めかしく弄んでいる。
「自分の顔、よくわかんないって前言ってたでしょ?」
耳元で低くオズが囁いた。
「こんなに可愛い顔してる」
「やあぁっ」
顎をしっかりと掴まれ目がそらせない。
先程の挿入で熱を覚えた秘部が感度を増して理性を追い詰める。
布越しに乳房を揉みしだかれる。
もどかしさゆえに体はより敏感になっていく。
いやらしく蕩けた自分に釘付けになる。
逸る鼓動にスカーレットは抗おうと首を横に振った。そんな足掻きも結局はオズの手のひらで弄ばれているようなものだったが。
「いきます、うぁ、イっ、く」
「僕も、イきそ……っ」
スカーレットの太腿を愛液と白濁の液が混じった物が滑り落ちた。普段、避妊具越しに感じていた熱が混ざりあってスカーレットを侵食していく。
「あ…………」
その感触だけで達してしまいそうだ。太ももを擦り合わせ、逃さないように体に覚え込ませていると肩口に熱い吐息がかかる。
「レティの蕩けたかお、もっとみたい」
うなじに落とされた唇から、意地の悪い蛇が這い出した。首筋から這い上って耳朶を甘噛みされる。
「むり、ですっ」
振り向くと雄の欲に満ちた金色と目が合った。
再び深く口内を貪られ、つんと尖った頂を乳房ごとこねくり回す。まるで、無理じゃないだろう、とでも言いたげに。
スカーレットは立たなくなった膝の代わりに腰を動かした。気持ちいい所を刺激すると連鎖してきつく締め上げる。本能に忠実なそれは大きく張り、突き上げられる度に甘い息がこぼれ落ちた。
張り詰めた水面が弾けるように、オズのそれが避妊具越しに欲を吐き出した。
「は、あぁ」
上手く力が入らなくなった身体はオズの胸に抱き止められた。肩を、首をオズの手が触れるだけで全身が跳ねる。果てたばかりの身体を労わるように抱きしめられて、心臓が柔らかく締め付けられた。
呼吸が落ち着いてくると、どちらからともなく見つめ合う。口端を滑り落ちる雫を惜しむように舐め取られた。戯れるような水音が火照った体を沈めていく。
「よく出来ました」
幼子にするような声音でオズはスカーレットの頭を撫でた。子供扱いをするなと言うべきところなのだろうが、心地良さについされるがままになる。
「お礼をしなきゃね」
「は、ぇ」
引き抜かれたモノを惜しむように陰唇が震えた。
ベッドに押し倒され、四つん這いに近い体勢から腰を掴まれる。
「んい、っ」
愛液で濡れそぼつそこに触れるものがあった。決して挿入はせずに、ぐちゅぐちゅと理性を溶かす音を立てながら滑る。閉じた足の間を擦り付けるように。
「イったばっかだから敏感だね」
「そんな、簡単、にぃっ」
達してしまうほどの強い刺激では無い。だが互いの欲を確かめ合うような交錯は甘く、緩やかな快楽でスカーレットを満たした。
「ね、レティ」
ぐい、と腕一本、指一本で良いようにされてしまう。
「顔、上げて」
オズの方を向かされ、もう一度戯れるように口内をまさぐられる。
その瞳がわざとらしく逸れた。追いかけるように目を向けた先にはいやらしく絡み合う男女がいた。
「あっ」
夜の闇が窓を鏡に仕立てあげているのだ。僅かに反射する虚像の中で蕩けた顔でこちらを見ている女は紛れもなく自分だ。
妖しく揺れる室内の明かり、一つになった男女の影。五感の全てがスカーレットの理性を艶めかしく弄んでいる。
「自分の顔、よくわかんないって前言ってたでしょ?」
耳元で低くオズが囁いた。
「こんなに可愛い顔してる」
「やあぁっ」
顎をしっかりと掴まれ目がそらせない。
先程の挿入で熱を覚えた秘部が感度を増して理性を追い詰める。
布越しに乳房を揉みしだかれる。
もどかしさゆえに体はより敏感になっていく。
いやらしく蕩けた自分に釘付けになる。
逸る鼓動にスカーレットは抗おうと首を横に振った。そんな足掻きも結局はオズの手のひらで弄ばれているようなものだったが。
「いきます、うぁ、イっ、く」
「僕も、イきそ……っ」
スカーレットの太腿を愛液と白濁の液が混じった物が滑り落ちた。普段、避妊具越しに感じていた熱が混ざりあってスカーレットを侵食していく。
「あ…………」
その感触だけで達してしまいそうだ。太ももを擦り合わせ、逃さないように体に覚え込ませていると肩口に熱い吐息がかかる。
「レティの蕩けたかお、もっとみたい」
うなじに落とされた唇から、意地の悪い蛇が這い出した。首筋から這い上って耳朶を甘噛みされる。
「むり、ですっ」
振り向くと雄の欲に満ちた金色と目が合った。
再び深く口内を貪られ、つんと尖った頂を乳房ごとこねくり回す。まるで、無理じゃないだろう、とでも言いたげに。
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