上 下
55 / 55

おわりに

しおりを挟む
病気になったことで
気づけたこと
たくさんありました。

それは大きな収穫でしたが

私は病気になって良かった
がんになって良かった
なんて思いません。

子宮を失ったことは
これから子供を、
と考えていた私にとっては
とても悲しく

きっとこの先
これ以上の悲しみはないと
思えるくらいの
出来事でした。


私のような人が
ひとりでも減って欲しい。


子宮頸がんは
ヒトパピローマウイルス(HPV)
が原因となり起こります。

ウイルス自体にはたくさんの型があり、とても身近で一生に一度は誰しも感染する機会があるとされています。

そしてそのうちの約90%は自然と免疫の力で外に出されますが、約10%はHPVに感染したまま、となり、さらにそのうちの一部が、異形成と呼ばれる"前がん病変"を経て、数年以上かけて"子宮頸がん"に進行します。


これが何を意味するか

がん化する前の
前がん病変のときに
わかれば

私のように
子宮まで失うことなく
円錐切除術、というもので
終われる可能性が高くなります。

そのために
定期的な検査を推奨されているのです。

もちろん
検査をすれば
必ずしも全てわかるわけでもなく
見つかりにくい場合もあり
例外もあるけど
100%じゃないけど

でも

私も
ちゃんと
受けていれば

子宮を失うことは
なかったかもしれません。


子宮頸がんは
初期症状は
ほとんどありません。

私の場合は
性交時の出血のみ
最初は点、だけ。


そして変だと思って
病院に行ったときには
ステージ1b2期。
子宮全摘となりました。

今は若年化していて
20代~30代が、
特に子供を産むときなどに
わかることが多くなっています。


なにもなくても
ちゃんと検査を受けて欲しいです。

私のように後悔して欲しくない。
私みたいに泣いて欲しくない。

そして、自分の体を
労ってあげてください。
皆様の人生が
幸せでありますように。

最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

よこやん
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...