【魔法使い】と【死にたがり探偵】~マイナス千点のミステリー~

宝者来価

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15話 五角島殺人事件④:1

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 一人で部屋に帰ろうとしたら呼び止められた。

「ほんまに一人で寝て大丈夫なん?」
「大丈夫だよ」
「お医者さん、ほんまに憧礼さん一人にしてええの?」
「ああ、今日はまだ問題無い」
「今日はまだって……あ、もしかして社長さん来る予定やったりします?」
「え、社長さん来るってマ?それだったら俺ちゃん挨拶したいなー。大学卒業したあと俺のこと雇わない?ってさぁ」
「そないな挨拶で雇われとったら誰も苦労せんやろ……」
「いいや、あの人は【最後まで来ない】から」

 オウルのこと【あの人】なんだな。

「じゃあお休み」

 一人で眠る、その少し前。
 ドアをあけて来た女性がいた。
 良子さんである。

「……どうしました?」
「じゃあおやすみなさい」
「え?」

 勝手に部屋に入ってきてベッドへ。
 嘘だろ、男の部屋に一人でやってきて許可も取らずベッドIN。
 美人だからって許されない挙動ではある。

「それはどういう意図の動きなんだ?」
「殺されない為です」
「良子さんは犯人ではない、と?」
「はい、私は今回の犯人ではありませんよ」
「死にたくないのですね」
「死にたくないのではなく、オウル様に頼まれたことがまだ終わっていないのです。ちなみに憧礼神具さんは無関係です」
「それ絶対に死ねないじゃないですか!!」
 
 死にたいとか以前にオウル・ゲートに誓った憧礼神具に無関係で?尚且つオウル・ゲートに頼まれたこと?それは死ねない。
 邪魔だからとうっかり殺さなくて良かった。

「お分かりいただけます?」
「もっと早く言って下さいよ……分かりました、ベッド使ってください、床で寝ますから」
「二人で寝ればいいじゃないですか」
「え?」
「ほらどうぞ」
「猫のような寝方をする……人ですね?」

 布団の上に、丸まっている。
 誘っている訳ではない、
 というより……これは、まるで保育園児の寝方?

「?」
「……事情はいいや、もう眠いし」

 空いているベッドスペースでぐっすり寝させてもらった。
 何にせよ死体が出てからだなと。
 翌朝、ぐっすり寝過ぎて死体が出来てから起きた。

 ドンドンと叩かれる扉。

「あけてもろてええです!?緊急事態なんや!!」
「ポンチさん?」
「アンチです!!……やのうて!!!人が亡くなっとるんです!!」
「テレビの撮影でも開始したんですか?」

 よっしゃ一人目死んだ。
 すまない、俺が死ぬ為に犠牲になってもらって。
 で、人が死ぬことを知らない反応はこれで合っているのか?

「ちゃうねん!!ほんまのほんま!!」
「誰が死んで?」
「ウェイさんが部屋で死んどるんや!!」
「あー……」
「ほんまやって!!来てください!!」
「開けないで下さいね、良子さんいるので」
「え、あ……はい」
「急いでいきますよ」

 男女で部屋にいるパターンに出くわした芸能人、大人しく引き下がるしかない説。
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