クローン人間が異世界転生して魔王に愛された

宝者来価

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3話 魔王と食事

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見るからに魔王様は偉いのだろうが、さすがにまだ聞きたい事があり魔王の部屋を訪れたが、部屋の前に兵士の見張りが二人いた。

『どうした?』
「えっと、イチさんが残りは魔王様に聞けと」
『魔王様に?』
『あー『お気に入り』かも、イチさんが言ったなら大丈夫だろ』

中に入れてもらった

「……どうした?」
『イチさんから、残りは魔王様に聞けと言われたそうです』
「雑用を魔王にさせる側近はあいつぐらいだな、気軽に聞いてくれ」
「この世界に『お金』はあるの?」
「存在する、お前たちの世界でいう『エン』はコインと呼ぶ」
「戦うとお金がもらえる?」
「『仕事』をすれば対価はわが軍が払う、だが当分の間は仕事よりも世界に慣れるべきだな」
「栄養を買うお金がないから、仕事すぐにしないとだよね?」
「なんだアイツそこも説明できてないのか、食事はタダ……勇者はこの城に寝泊まりするかぎり栄養摂取に金はかからない」
「ええ!?」

無料で栄養がもらえるなど、前の世界からすれば人間でもなかなか受けられない、金持ちへのサービスで無料な事こそあるものの、それは『金を持っている人間』から金を得るための商品の一部である。

「ついて来い、食事についてちゃんと教えてやる」

隣の部屋へと案内され、その豪華な『布』で飾られた部屋にめまいがした。
まるで人間の部屋でありしかも上部の人間でなければ不可能だろう。
カーテンまでもが布という贅沢な装飾だがものおじせずに、まじかに見に行った。

「6024?」
「すごい、布だ……本物なの?」
「本物だ」

触ればゆらゆらとすべての布が連動した。

「布ぐらいこの世界には大量にある、今は席につけ」
「分かった」
「あと、このパンはお前の栄養だ」
「えっ」
「お前たちは、この世界において人間に分類されている」

人間の栄養をクローンが接種するのは禁止されていたために、机の上に会った物が己に与えられた物だと理解できなかった。
しかし自分は人間として扱ってもらえるといわれたのだ。

「嘘でも、うれしいや」
「俺は嘘などついていない、仕方のない奴だな」


食事をする魔王様、パンとジャムの甘い匂いがただよってくる。

「わぁ……ッ食べ物ってこんな匂いなんだ!」
「口を開けろ、今からお前の口にいれるものを呑みこめ」
「あー」

魔王は6024に噛んで細かくしたものを口移しをした。
ゴクンと呑みこむと喉にも香りが広がり少し甘い。

「これ、甘いんだ!」
「美味しいか?」
「うん、分けてくれた栄養剤おいしい!」
「それは栄養剤では無い、食料だ」
「違いがよく分からないけど美味しい」
「最初は難しいが、これを噛んで砕いて飲め」
「うん」
「その行為こそ、この世界では食事という」
「何日に一度?」
「一日ごとに三回だ」
「さっ」

栄養剤は、品質にもよるが最低でも3日は動力確保が出来る
一日に何度も接種しなければならない事実に混乱して目を丸くした
味はいいがそこまで『粗悪品』なものを王族が食べているのだ。

「そんなに栄養を頻繁にとらないといけなくて、僕に分けて大丈夫なんですか?」
「土地が広く豊作なので困らん、最初の仕事として畑などはどうだ?」
「そんな難しい仕事を僕に?」
「お前の知能であれば難しくはない、この世界は不便であり単純だ」





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