クローン人間が異世界転生して魔王に愛された

宝者来価

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28話 届く声

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ゼルディンは魔王ミナト達との戦闘が終わった後、その顔を隠して隣国にて暮らしていた。
幸いというか金はあったので何年だろうが慎ましくいれば困る事はなく魔王が新しく作った国である『ナナショク王国』の動きも新聞で読めば分かった。



『号外だよ!!』
「新聞屋さん?今日はお仕事はお休みでは……」
『そんな事いってられるか!あの魔王様が結婚されるんだ!!』
「えっ」


奪い取るように号外を読めば、相手は『勇者』で魔法陣から突然世界に沸きさらには魔王様が盛大な告白をしたと大きく記事には書かれていた。

『な?こんなニュースすぐに届けない新聞屋がいてたまるかよ!』
「……感謝します」

新たな『弟』はよく知った顔だが、何故こうも突然結婚に踏み切ったのかなど疑問は大きく膨れ、結論として分身を使って一目だけ見に行くつもりだったが王妃は様子がおかしかった。

喋りが、どう考えてもAシリーズでありだとすれば魔王はその絶大な魔力を失う日が圧倒的に増え怨みをもつ国々から狙われるのが目に見えていた。
かといって兵力を増強したくともすぐに集めるのは本当に難しい。
集めた始めた事が他所の国に知られれば理由について感づかれる可能性が高くなる、そうなれば軍事力が高くなる前に叩かれる。
もっとも兵力が必要になる事体は『明確に敵が現れる事』で最も兵力を集められるのは『褒美』が欲しがる物でなければならない。
そこでクローンの憧れ、ジンコウチュウを渡した。

作戦は成功したが、もう隠れてただ暮らすのは難しいだろうと考えていた時に


『新聞でーす』
「どうも」
『今日ちょっと変わったニュース入りましたよ』
「変わった?」
『魔王様が人を呼び出しているんですが、名前ではなく暗号になっていて』

【魔王と同じ13月の門を背負う者、XX日にXXへ】

「これ、は」
『13月なんて月ありませんよねー、何なんでしょね?』

13の月は『家紋』であり、自分たちしかその意味を持つ者はいない
ゼルディンを殺したいだけかと思えたが、だとすれば最悪な運命の血筋について書く必要性が不明でありお互いにしか分からない事で伝えたい事がると。

「……」

罠でも構わないから行こう、結論にたどり着くのは本当にわずかな時間だった。
この世界で一度も『兄様』と彼は自分を呼ばずに焼き殺す道を選んでいる筈で、運がよくなければ実際に死んでいたというのに今になって『兄』を呼ぶのだ。

『どうしたんだ?』
「暗号が解けたので、野次馬にいってみたくなっただけですよ」

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