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45話 庶民
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「布がいっぱいだ……!!」
「当たり前じゃろ、この国は布が盛んなんじゃから」
崖だらけの、崖からロープが張られてそこから布が魔法風にあてられてなびいている
太陽が照らし出す布の光がチカチカと輝いていた。
「高級品……すごい」
「そこいらに干してある布なんぞ、大した金額ではうれんわい」
「そうなの!?あんなに高価なものが」
「6024、布は普通に売ってると言っただろう?」
「うう、まだ旧世界の価値観がぜんぜん抜けない」
「皆が空を飛んでいるのに驚かんのかお前ら」
「え?そっかこの世界では珍しいのか……」
旧世界では空を車が当たり前に飛んでいたので、不思議に思わなかった
ジェットパックという車ではなく人が空を飛ぶための背負う形の装置が羽に置き換わっただけだなーとしか考えられず珍しいという感情は沸かない。
「魔王様、あちらの建物にまいりましょう」
「あれは?」
「飯屋です、由緒ある魔族が経営している店ですよ」
「……」
「行こう」
「いいのか?」
「うん」
一行で店の中に入る、室内は木と布で出来ていて机にかけられた布の模様はカラフルであり布が豊富なこの国だからこそ出来るのだろうなと庶民の暮らしを知り始めた王妃の気づき
「おほん、失礼する」
「いらっしゃいませーって、うわこの店で勇者はじめて見た!!」
「失礼する」
「え、魔王様!?この国になんで……あーそっか用事があるのは隣国かぁ」
魔王の顔は有名であり、新聞などで彼の顔はよく見るのである。
「妻にこの国の食事を食べさせたいのだが」
「あーはい、でもうちは平凡な食事しか出せませんよ?」
メニューを見る
『シチュー』
『ポテトサラダ』
『コロッケ』
『サンドイッチ』
「コロッケって何!?」
「俺も知らん」
皆見た事のないメニューに困惑していた
「へ!?コロッケですよコロッケ!!知らないんですか?」
「まぁお前さんらが互いに知らんのも無理ないわい、他所の国では油が貴重な国もある」
「え」
「だから『揚げ物』はあまり作られんようでな」
「……分かりました、注文はコロッケですね?皆さんコロッケ定食で?」
「おねがいします」
他にも客がいて、6155が絡まれた
「お、あんたさっきコロシアムにいた勇者だろ!見てたぜ!」
「どうも」
「それだけ強いなら、アンタが国王でも良さそうなのにやっぱ勇者だと難しいのか?」
「この国くらいですよ、勇者の方が立場が悪いの」
「マジ!?」
他の国から旅人がこないせいで、庶民は他所の事が分からない事が伝わってくる
新聞が来るといっても何事も対岸の火事で詳しくは知らないのだ
「しかし……この国に勇者は誰一人こないのか?」
「そういう訳でもねぇけどよぉ?居心地は悪いんじゃねぇかな?それに不便だからわざわざ来ないしな」
「不便?」
「あんたは難なく飛行魔法つかってるっぽいけどよ、魔族でも苦労する奴そこそこいるんだぜ?失敗したら谷底に落っこちて超危険だし」
「……なるほど、落ちる人は出て」
「毎年落ちて死ぬ奴いる」
「こちら『コロッケ』です」
「わぁ!!!いただきます!!!」
「……」
食べると、つよい油を感じたが
「美味しい……栄養よりおいしい!」
他の客が入って来た
「いらっしゃいませー」
「ヴィゼ、いつもの」
「なんだお前か、待ってろ今―――」
「そこの勇者」
不味いという顔をする店員、王族がこんな所にいるとは思わないし
何より『魔族は勇者と仲が悪い』ので何をいうかヒヤっとしたのだ
「僕?」
「今そこのお前が栄養って言ってただろ!?もしかして最近この世界来た!?」
「え、うん」
「俺もなんだよ!!」
「おーいその方は」
王族だと言う前に、王妃の方が叫ぶ
「君もなんだ!?僕6024!」
「えっ僕!?6000台って全員『私』って言わなかったっけ?」
盛り上がってしまい店員が入る隙がなくなった
「僕、教育プログラムが間違ってて」
「あー聞いた事あるわ、ってか対面いい?」
「……ミナトもいい?」
「俺は構わないが」
「ごめん夫婦の旅行で来てた?お邪魔した?」
「ううん、いろんな人にお話ききたいから」
最近きたばかりの彼は、新聞で魔王の顔を見た事が無かった。
「……その人、王族なんだが」
店主が弱い声でいうが、どうしても割って入るタイミングがなかった
「俺は魔族で元人間だけど別にクローンの奴らを嫌っちゃいないぜ?」
「そうなんだ?」
「浮遊ビル都市スカイタウンに住んでたから、まぁ空とぶのは驚かなかったけどよ」
それを聞くと興味が無さそうにしていた6155が
「おや?スカイタウンなら私も昔住んでましたよ」
「え、マジ?」
「とはいえあの頃は栄養剤だけで食べ物なんか食べた事ないですが……」
「クローンならそうだろうな、でも6000系なら扱いそんな悪く無いだろクローンにしちゃだけど!」
「確かに当時はそうでしたね」
「俺さぁロボットのパーツ作る仕事してたんだよ」
わいわいと盛り上がる中、店主が料理を持ってきた
「あいつ悪い奴じゃないんです、あとこれ汁物です」
「……そのようだな」
「これも美味しい」
店主は愛てが王族なので失礼したことに怒られたらどうしようかと思っていたが、温厚さにほっとした。
客と6155はますます盛り上がっていく。
「ロボットですか?」
「そう、でもこっち来てから誰もロボットについて会話できなくてさー」
「確かに知らない者が多そうですね」
「クローンでもいいから話したくて、会社にいたクローン優秀だったし嫌っちゃいなかったからさ」
「ふむ?」
「むしろ優秀なのはよく知ってるんだけどさー、あのクソ女自分の失敗を……ああ悪い」
「是非その話ききたいですね」
「え?まぁいいけど胸糞わりぃぜ?自分のミスを一緒に働いてたクローンのせいにして追放しやがったんだよ、そんで優秀な奴だったのに減らした事クソ上司が分からず仕事量そのままにしろっていうんでムカついて辞表だした」
「……ん?」
「な?つまらない話だろ?」
「えーと、コホン……お名前うかがってもいいですか?」
「俺の名前?いいけど珍しいからって笑うなよ?ヨシロウって名前だ」
6155は頭を抱えていた
「お久しぶりです、ヨシさん」
「はい?」
「6155といいます」
「えええええええええええええええ!?」
「知り合い?」
「旧世界での同僚です、今の話で追放されたクローンって私の事ですね」
「人間と働いてたの!?」
「ええまぁ、それなりに」
「首に枷ないから気づかなかった!」
「でしょうね」
「つーか何?足枷も外れてんじゃん?この世界来るときに外れたの???」
「です」
「お前『俺が右手切り落とした』あと右手が劣化品だったのに、パーツ交換したの!?」
その言葉を聞いて店主がついに割って入った。
「おいヨシロウ」
「あ、悪い店主……大声で喋っちまって、五月蠅かったな」
「切り落としたって聞こえたんだが?」
「そりゃクローンの腕ぐらい切るだろ……」
「何でそんな酷いことしたんだよ!?」
「えーと???」
「何でだ!?」
「相手クローンだぞ、普通は切るから」
「はぁ!?」
「手の怪我とかしたら、クローンから切り取って自分につけるんだよ……元々そういう為に作られてるし」
「なんだそりゃ!?扱いが酷いにもほどがあんだろ!!」
怒るように、叱るように、大声をあげる店主を6155が止めた。
「店主、大騒ぎしているとお客様がたが驚かれます」
「……お前もよくそんな奴を前に平然としてられるな!?」
「彼はとても優しかったですよ?」
「腕切り落とされてんのに?」
「クローンなんて喋るのも嫌という人は大勢いましたし……休憩時間に話してくれるの彼ぐらいでしたよ」
「それ優しいか!?」
「はい、とてもありがたい存在でしたね」
あっけに取られている店主をよそに、王妃は驚きの声
「えー、そんな優しい人いたんだ!?」
「俺も人間だったからな……休憩時間にまで話をするような奴もいるにはいる事は知っていたが」
「いいなぁ、そんな人間に会いたかった」
6155も魔王も王妃も旧世界では彼が優しいといって褒め称えている
「……魔族が長らく悪として追われていた理由がすげぇ分かった」
「な!?俺が悪い事をしたとでも!?」
「してるだろ」
「当たり前じゃろ、この国は布が盛んなんじゃから」
崖だらけの、崖からロープが張られてそこから布が魔法風にあてられてなびいている
太陽が照らし出す布の光がチカチカと輝いていた。
「高級品……すごい」
「そこいらに干してある布なんぞ、大した金額ではうれんわい」
「そうなの!?あんなに高価なものが」
「6024、布は普通に売ってると言っただろう?」
「うう、まだ旧世界の価値観がぜんぜん抜けない」
「皆が空を飛んでいるのに驚かんのかお前ら」
「え?そっかこの世界では珍しいのか……」
旧世界では空を車が当たり前に飛んでいたので、不思議に思わなかった
ジェットパックという車ではなく人が空を飛ぶための背負う形の装置が羽に置き換わっただけだなーとしか考えられず珍しいという感情は沸かない。
「魔王様、あちらの建物にまいりましょう」
「あれは?」
「飯屋です、由緒ある魔族が経営している店ですよ」
「……」
「行こう」
「いいのか?」
「うん」
一行で店の中に入る、室内は木と布で出来ていて机にかけられた布の模様はカラフルであり布が豊富なこの国だからこそ出来るのだろうなと庶民の暮らしを知り始めた王妃の気づき
「おほん、失礼する」
「いらっしゃいませーって、うわこの店で勇者はじめて見た!!」
「失礼する」
「え、魔王様!?この国になんで……あーそっか用事があるのは隣国かぁ」
魔王の顔は有名であり、新聞などで彼の顔はよく見るのである。
「妻にこの国の食事を食べさせたいのだが」
「あーはい、でもうちは平凡な食事しか出せませんよ?」
メニューを見る
『シチュー』
『ポテトサラダ』
『コロッケ』
『サンドイッチ』
「コロッケって何!?」
「俺も知らん」
皆見た事のないメニューに困惑していた
「へ!?コロッケですよコロッケ!!知らないんですか?」
「まぁお前さんらが互いに知らんのも無理ないわい、他所の国では油が貴重な国もある」
「え」
「だから『揚げ物』はあまり作られんようでな」
「……分かりました、注文はコロッケですね?皆さんコロッケ定食で?」
「おねがいします」
他にも客がいて、6155が絡まれた
「お、あんたさっきコロシアムにいた勇者だろ!見てたぜ!」
「どうも」
「それだけ強いなら、アンタが国王でも良さそうなのにやっぱ勇者だと難しいのか?」
「この国くらいですよ、勇者の方が立場が悪いの」
「マジ!?」
他の国から旅人がこないせいで、庶民は他所の事が分からない事が伝わってくる
新聞が来るといっても何事も対岸の火事で詳しくは知らないのだ
「しかし……この国に勇者は誰一人こないのか?」
「そういう訳でもねぇけどよぉ?居心地は悪いんじゃねぇかな?それに不便だからわざわざ来ないしな」
「不便?」
「あんたは難なく飛行魔法つかってるっぽいけどよ、魔族でも苦労する奴そこそこいるんだぜ?失敗したら谷底に落っこちて超危険だし」
「……なるほど、落ちる人は出て」
「毎年落ちて死ぬ奴いる」
「こちら『コロッケ』です」
「わぁ!!!いただきます!!!」
「……」
食べると、つよい油を感じたが
「美味しい……栄養よりおいしい!」
他の客が入って来た
「いらっしゃいませー」
「ヴィゼ、いつもの」
「なんだお前か、待ってろ今―――」
「そこの勇者」
不味いという顔をする店員、王族がこんな所にいるとは思わないし
何より『魔族は勇者と仲が悪い』ので何をいうかヒヤっとしたのだ
「僕?」
「今そこのお前が栄養って言ってただろ!?もしかして最近この世界来た!?」
「え、うん」
「俺もなんだよ!!」
「おーいその方は」
王族だと言う前に、王妃の方が叫ぶ
「君もなんだ!?僕6024!」
「えっ僕!?6000台って全員『私』って言わなかったっけ?」
盛り上がってしまい店員が入る隙がなくなった
「僕、教育プログラムが間違ってて」
「あー聞いた事あるわ、ってか対面いい?」
「……ミナトもいい?」
「俺は構わないが」
「ごめん夫婦の旅行で来てた?お邪魔した?」
「ううん、いろんな人にお話ききたいから」
最近きたばかりの彼は、新聞で魔王の顔を見た事が無かった。
「……その人、王族なんだが」
店主が弱い声でいうが、どうしても割って入るタイミングがなかった
「俺は魔族で元人間だけど別にクローンの奴らを嫌っちゃいないぜ?」
「そうなんだ?」
「浮遊ビル都市スカイタウンに住んでたから、まぁ空とぶのは驚かなかったけどよ」
それを聞くと興味が無さそうにしていた6155が
「おや?スカイタウンなら私も昔住んでましたよ」
「え、マジ?」
「とはいえあの頃は栄養剤だけで食べ物なんか食べた事ないですが……」
「クローンならそうだろうな、でも6000系なら扱いそんな悪く無いだろクローンにしちゃだけど!」
「確かに当時はそうでしたね」
「俺さぁロボットのパーツ作る仕事してたんだよ」
わいわいと盛り上がる中、店主が料理を持ってきた
「あいつ悪い奴じゃないんです、あとこれ汁物です」
「……そのようだな」
「これも美味しい」
店主は愛てが王族なので失礼したことに怒られたらどうしようかと思っていたが、温厚さにほっとした。
客と6155はますます盛り上がっていく。
「ロボットですか?」
「そう、でもこっち来てから誰もロボットについて会話できなくてさー」
「確かに知らない者が多そうですね」
「クローンでもいいから話したくて、会社にいたクローン優秀だったし嫌っちゃいなかったからさ」
「ふむ?」
「むしろ優秀なのはよく知ってるんだけどさー、あのクソ女自分の失敗を……ああ悪い」
「是非その話ききたいですね」
「え?まぁいいけど胸糞わりぃぜ?自分のミスを一緒に働いてたクローンのせいにして追放しやがったんだよ、そんで優秀な奴だったのに減らした事クソ上司が分からず仕事量そのままにしろっていうんでムカついて辞表だした」
「……ん?」
「な?つまらない話だろ?」
「えーと、コホン……お名前うかがってもいいですか?」
「俺の名前?いいけど珍しいからって笑うなよ?ヨシロウって名前だ」
6155は頭を抱えていた
「お久しぶりです、ヨシさん」
「はい?」
「6155といいます」
「えええええええええええええええ!?」
「知り合い?」
「旧世界での同僚です、今の話で追放されたクローンって私の事ですね」
「人間と働いてたの!?」
「ええまぁ、それなりに」
「首に枷ないから気づかなかった!」
「でしょうね」
「つーか何?足枷も外れてんじゃん?この世界来るときに外れたの???」
「です」
「お前『俺が右手切り落とした』あと右手が劣化品だったのに、パーツ交換したの!?」
その言葉を聞いて店主がついに割って入った。
「おいヨシロウ」
「あ、悪い店主……大声で喋っちまって、五月蠅かったな」
「切り落としたって聞こえたんだが?」
「そりゃクローンの腕ぐらい切るだろ……」
「何でそんな酷いことしたんだよ!?」
「えーと???」
「何でだ!?」
「相手クローンだぞ、普通は切るから」
「はぁ!?」
「手の怪我とかしたら、クローンから切り取って自分につけるんだよ……元々そういう為に作られてるし」
「なんだそりゃ!?扱いが酷いにもほどがあんだろ!!」
怒るように、叱るように、大声をあげる店主を6155が止めた。
「店主、大騒ぎしているとお客様がたが驚かれます」
「……お前もよくそんな奴を前に平然としてられるな!?」
「彼はとても優しかったですよ?」
「腕切り落とされてんのに?」
「クローンなんて喋るのも嫌という人は大勢いましたし……休憩時間に話してくれるの彼ぐらいでしたよ」
「それ優しいか!?」
「はい、とてもありがたい存在でしたね」
あっけに取られている店主をよそに、王妃は驚きの声
「えー、そんな優しい人いたんだ!?」
「俺も人間だったからな……休憩時間にまで話をするような奴もいるにはいる事は知っていたが」
「いいなぁ、そんな人間に会いたかった」
6155も魔王も王妃も旧世界では彼が優しいといって褒め称えている
「……魔族が長らく悪として追われていた理由がすげぇ分かった」
「な!?俺が悪い事をしたとでも!?」
「してるだろ」
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