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20話 隣へ
しおりを挟むまずは3人で朝食を食べる
意外とドングリも塩があれば中々食べられる
このあとをどうするかというよりQRコードだ。
「読み込んで何が起きるか予想って付きます?」
「んーアタシが読み込んだ時は別にアプリ便利になったぐらいにしか」
話が変わった。
「彦星さんこれ読み込んだ事あるんですか!?」
「あるけど山に関する情報がちょっと出る程度よ」
「情報?」
「これは見せていい筈よ」
スマホでマップアプリを見せられた
自分の物とは大して変わらないが
この山のレベルが4であることと自分の位置
天候:晴・曇・雨・大雨
「何?」
「ここに大雨が追加されたのは4になってからね」
「もう少し早く言って……」
「ほとんど食べれて無くて山登りしたからフラフラだったから……いい訳するのは止めましょうか、ごめんなさい」
確かにこの山を登って来た訳だし今までもかなり過酷だったろう
何日を生きて来たか分からないが相当辛かったのは分かる
強く当たるような自分が嫌いなキャラになってしまう
「このレベルアップは彦星さんのスマホに入れる方がいいかも?」
「してほしいならいいけれど」
レベルアップは1→2より2→3の方が必要な経験値は多いのだ
だから彦星のスマホでマップレベルがあがれば何が起きるのかも気になる
しかし実際はピロリロという曲が流れた
モンスタークエストでは不可能な時に効果音として鳴るメロディ
「あら出来ないわね?」
「なら僕のスマホでやってみますね」
パパパパーの音が鳴り
彦星のスマホと同じように『天候:晴・曇・雨・大雨』が表示された
また大雨がくれば川や池が酷い増水をするかもしれない
「アタシどうしても隣の山が気になっているの」
「え?」
「それとスマホのメール機能」
確かに調べれば1通も来ていない
アドレスも『tarou✩quest』で~~~co.jpのような見慣れた物ではない
SNS機能は呟いたり出来ずである
そもそも電波が入っていなくて当然と言えばそう
「メールも届かないと思うけど」
「どこでもメールが出来ないならアプリもいらなく無いかしら?」
「電波が入る場所があるとか?」
「アタシのメールアドレスに送信してみてほしいわ」
適当に『あいうえお』と文章を作り彦星のメールアドレスに送信した。
これが届いたし自分にもメールが来た
数字が123と書かれただけのものが彦星のアドレスから届いているのだ
「これ届くなら話は変わって来ますね」
「アタシ1人で隣の山を登るわ」
「え」
「隣に誰がいるのかも気になるけど少しでも早く合流はした方がいいと思うの」
「モンスターとか出るんですよ!?」
「怖がって動かない訳にはいかない事情があるの」
ザザッ
また記憶が蘇るが彦星の姿はあまりにも幼い
どこかの屋上で真夜中な様子
彼は宙ぶらりんで今にも落ちそうだ
握りしめているのは自分の手
「何で死なせてくれないのよ!!」
「助けられる命を見捨てられるわけがないだろ!!」
ザザッ
「死ににいく訳ではないですよね?」
「わざとゲームオーバーしても得なことひとっつもないわよ!?」
逆に怪訝そうな顔をされてしまった
自分は記憶の彼が死にたがりで屋上から飛び降りたのを知っている
大人になった姿はそうでも無かったのだが
「せめて登るなら二人でとか!!」
「それはいいけど誰と誰よ」
案1:彦星が登る
メリット:身軽だし連絡も取れる
デメリット:『記憶の彼』みたいにされると止める相手が必要
案2:ヒロが登る
メリット:モンスターが出ても戦える
デメリット:1人ではスマホが無くて連絡が取れない
案3:タロウが登る
「僕が1人で登って確認してきます」
「タロウの体力じゃ無理あるだろ!?」
「そうなんですけど―――」
「俺も一緒に行く」
「アタシが残るの!?」
1人で登らせる訳にもいかず
かといってヒロと彦星だと彦星の『予想外』にはついていけない
突然崖にでも飛び降りられたら
でも説明している暇が無い
出発するなら今すぐが最も天候が安定しているからだ
「拠点を絶対に離れず守ってほしい」
「お願いは向こうにいるであろうレベル4の山にいる誰かと出会う事」
「何も無いくても定期的にメールを下さい」
「分かったわ」
「もし向こうの山につく前に天候が崩れ大雨になれば引き返します」
「そうね」
持ち物はスマホ、カロリーバー、水、ティッシュ
「軍手があったわよね?」
「着ていきます」
「向こうの状況が本当に分からないから温める物は最低限ね」
カイロと包帯を追加し向こうが食糧難の可能性を考えて食料と水は多めに持つ
一通り確認を完了して二人で出発した
すぐに引き返して目印の紐だけ取る
「タロウもうっかり屋だな」
「かもしれないです」
自分がそういう人物だったかはさておき
新しい山というのは『キャンプ場』や『川』の方向ではないのだ
マップで確認した相手の場所は現在地より北に有る
本人がいないのが考え得る中で最悪なパターンと言えるだろう
「道中でタロウを抱えて降りていいか?」
「構いませんよ」
プライドぐらいはわりとどうでもいい
喧嘩の火種をとにかく避け早くまだ見ぬ誰かについて知りたい
もし身動きが取れなかったら助けなければ
自分はどうやら正義感が強い人間だったらしいのだ
「急ぎすぎたら怪我の元だし慎重にな」
「はい」
ゆっくり降りている最中にメールが届いた
彦星からで『特に何も起きて無いわ』とだけ記されている
道中で通れない崖のような場所を迂回しつつ
降り切った時にはもう12時だった。
『隣の山に入りました』とこちらからもメールを送る
持ってきたカロリーバーを食べて登り始める事に
水も少しずつ飲みながらトイレも道中で済ませる
ここが『異世界』ゲームの中であるとふんでトイレ後のティッシュはそのへんに捨てた。
※本来やってはいけない事です
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