65 / 191
第二章:聖剣編/Ⅰ、豪華客船セレニッシマ号
05、真夜中の来訪者
しおりを挟む
その夜――
「あいつ、今夜も長い夜になりそうですな、とか言ってたけどさ――」
俺は肩からはずしたマントを椅子にかけながら、鏡の前で髪をとかしているレモに話しかけた。
「――今夜も来んのかな?」
ちなみに船は明日の朝スルマーレ島に着港するので、船室で俺たちを狙えるのは今夜が最後ってことになる。
レモは布張りの壁にかけられた金枠の鏡をのぞきながら、
「昼、会ってもはぐらかされる以上、夜襲ってきたところをつかまえて船長に突き出すしかないわよね」
「現行犯逮捕ってか? ま、スルマーレ島に着いてからも付け狙われるんじゃ、たまったもんじゃねぇもんな」
「そ。それで私に考えがあるんだけど――」
シルクのナイトキャップ片手に振り返ったレモが、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
「今夜、服とベッドを交換して寝ない?」
……なんとなく嫌な予感がする。
「なぜ服まで?」
「昨日あいつは迷わず天蓋付きベッドで寝ている私を襲ってきたわ。今夜もほぼ確実に、狙いは私でしょ? でも戦力の分はジュキにある。だから私たちが入れ替わるって作戦よ!」
腰に手を当て得意げに語ると、ベッドの上にたたんであった淡い桃色のネグリジェを手渡してきた。広げるとピンクの薔薇が刺繍された、めちゃくちゃかわいい柄。
固まる俺には構わずに、従者用の細いベッドに脱ぎ捨てたままの白いリネンの服を手に取った。
「ジュキの寝間着はこれね。ちゃんとたたんでおきなさいよ。私が見てあげればよかった」
お節介を言いやがる。
「それからジュキ、一応髪伸ばしておいてね。きみのボリューミーなくせっ毛、いかにもやんちゃな男子って感じで令嬢に見えないから」
「いやいやいやちょっと待った」
早口な上によくしゃべるレモを、俺はようやく止められた。
「ベッドだけ変えればよくね?」
「でも敵がどの程度、暗闇でものが見えてるか分からないのよ? 天蓋付きベッドのカーテンを開けたら、そこで寝たふりしてるのは少年でしたってなったら、すぐに私の方に向かってくるでしょ?」
俺を説得しながら、リネンの寝間着片手に天蓋付きベッドに上がる。
「背を向けたら俺が攻撃魔法で――」
「襲ってくれないと現行犯逮捕にならないのよ」
うーむ…… 理屈でレモに勝つのは無理か。
「なんかレモ、俺を女装させる機会を作ってるとかじゃないよな?」
「あれ? バレてた?」
ベッドのカーテンを閉めながら、ぺろりと舌を出すレモ。ちょっとは悪びれろーっ! とんでもねぇ公爵令嬢だ。
俺は小さくため息をついて、自分のベッドの上で彼女のネグリジェに袖を通した。……なんかいい匂いがするんですけどーっ! 興奮して寝られそうにないから、敵が来たらすぐに気付けてちょうどいい! ってことにしておこう。
「できたわーっ!」
元気な声と同時に天蓋付きベッドのカーテンが開いた。
白いリネンで織られたぶかぶかのワンピースに、シルクのナイトキャップをかぶったレモが、ちょこんと座っている。子供みたいでかわいい。
俺は男としては細いとか華奢だとか言われるけど、やっぱりレモが俺の服を着ると肩が落ちて「カレの服借りてます」って感じになって―― なんかイイ。
「ジュキ、ピンク似合うわね! 肌が真っ白だからとっても綺麗よ」
ご満悦なレモ。ホワイトドラゴンの血が濃い俺の肌は、ウロコが生えていない部分も人間にはあり得ない白さなのだ。血色すら感じさせないので、同郷のイーヴォたち悪ガキ連中には「死神」などとからかわれて嫌な思いをしてきた。
でもレモは、人と違う俺の外見をも褒めてくれる。優しい!
「髪結ぶから伸ばしてちょうだい」
どこからともなくピンク色のリボンを取り出すレモ。
俺は精霊力を解放することで、髪を伸ばすことができる。縮めることはできないので、氷剣の術で切るしかないのだが。
鼻歌を歌いながら、楽しそうに俺の髪をふたつ結びにするレモに、
「今回はお化粧しなくていいの?」
「暗いから見えないでしょ」
なんかさっき言ってたことと矛盾する気がするんだが。
「私、ジュキの真っ白い肌が好きなのよね」
とことん彼女の趣味に付き合わされているのでは……?
「ふっふっふっ。これでバルバロ伯爵は美少女二人の寝室に侵入した変態貴族ね! 貴族の矜持ですって? そんなもんずったずたに傷付けてやるわ! アハハ!」
もはやどっちが悪役かわからないレモの笑い声を聞きながら、俺は天蓋から下がるカーテンを閉めてベッドに寝っ転がった。
精霊力で生み出した溶けない氷の糸を部屋の扉に結びつけたので、開けば気付くはずだ。
「レモ、従者用のベッドじゃ眠れないとか?」
なぜか俺の枕元に立っているレモに問いかける。
「なんの問題もないわ。私がここにいるのはジュキの寝顔を見るためよ!」
入れ替わってる意味ないじゃん! 耳元で鼻息荒いレモがつぶやき続ける。
「はぁ…… 銀髪にピンクのリボンって映えるわね…… まつ毛まで銀色だわ…… 長くて綺麗…… こんなかわいい子が私の婚約者だなんて…… じゅるり」
俺はたまらず目を開けた。
「あの、レモネッラお嬢様。光明で照らすのやめてもらっていいですか? まぶしいんで……」
俺だってあんたの寝顔を見たいのに!! いろいろ理不尽である。
ふとひらめいて、俺はベッドの上で半身を起こした。
「落ち着いて眠れるように、子守唄歌ってやるよ」
俺はセイレーン族の母さんから受け継いだギフト<歌声魅了>を持っている。俺が彼女の気持ちを休ませたいと意図して歌うだけで、対象の心にその効果を発揮するという万能な能力だ。
「やったー! ジュキの歌が聴けるのね!」
俺が歌う前から、レモはのぼせたように頬を紅潮させている。
「夜遅いから竪琴の伴奏はなしな」
竪琴は決して音が大きい楽器ではないが、夜中の船室には響きすぎる。服を交換したり、レモに髪をいじられたりしているうちに、だいぶ夜も更けてきたのだ。
「私はジュキの歌声が聴ければ満足よ」
うっとりした瞳で俺を見つめながら、素直にブランケットにくるまった。
テーブルセットの椅子を一脚、ベッド脇に持ってきて腰かけ、レモのピンクブロンドの髪に指の背をすべらせる。鋭い鉤爪で彼女の地肌を傷つけないように――。俺はささやくように歌い出した。
「――お眠りなさい、いとおしい子よ。
夜は大きな黒い布、あなたをやさしく包み込む――」
一等船室の薄闇に、かすかな歌声がとけてゆく。耳を澄ませば寄せては返す波音が、透き通った旋律に唱和する。
「――お休みなさい、大切な子よ。
朝にはまた陽の光が、あなたをやさしく包み込む――」
甘く吐息まじりに、ないしょ話でもするかのように歌い終える。わずかにかすれたファルセットが、夜気をふるわせた。
気付くと彼女は静かに寝息を立てている。
天蓋付きベッドに戻るとほどなくして、お客さんはやって来た。部屋の扉がカチャカチャと音を立て始めて、昨日も鍵穴から糸がたれていたのを思い出す。おそらくヤツは糸を操るタイプの魔物で、鍵をはずす技術を持っているんだろう。……伯爵っつーよりコソ泥だな。
俺はネグリジェの中で竜眼をひらいて、扉の方に向ける。ゆっくりと開いたドアから、どす黒いものが入ってきた。
俺の右手はブランケットの中で、すでに氷のつるぎを握りしめている。
しかし――
黒い影は迷わず、レモが横たわる従者用ベッドへ向かった!
俺は跳ね起きると同時にカーテンをひらき、靴も履かずに黒いうしろ姿に斬りかかった。
「ぐわぁっ!」
-----------------
敵の正体は昼間の蜘蛛伯爵なのか!?
二人は彼をとらえ、真相をしゃべらせることができるか? 次話に続く!
「あいつ、今夜も長い夜になりそうですな、とか言ってたけどさ――」
俺は肩からはずしたマントを椅子にかけながら、鏡の前で髪をとかしているレモに話しかけた。
「――今夜も来んのかな?」
ちなみに船は明日の朝スルマーレ島に着港するので、船室で俺たちを狙えるのは今夜が最後ってことになる。
レモは布張りの壁にかけられた金枠の鏡をのぞきながら、
「昼、会ってもはぐらかされる以上、夜襲ってきたところをつかまえて船長に突き出すしかないわよね」
「現行犯逮捕ってか? ま、スルマーレ島に着いてからも付け狙われるんじゃ、たまったもんじゃねぇもんな」
「そ。それで私に考えがあるんだけど――」
シルクのナイトキャップ片手に振り返ったレモが、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
「今夜、服とベッドを交換して寝ない?」
……なんとなく嫌な予感がする。
「なぜ服まで?」
「昨日あいつは迷わず天蓋付きベッドで寝ている私を襲ってきたわ。今夜もほぼ確実に、狙いは私でしょ? でも戦力の分はジュキにある。だから私たちが入れ替わるって作戦よ!」
腰に手を当て得意げに語ると、ベッドの上にたたんであった淡い桃色のネグリジェを手渡してきた。広げるとピンクの薔薇が刺繍された、めちゃくちゃかわいい柄。
固まる俺には構わずに、従者用の細いベッドに脱ぎ捨てたままの白いリネンの服を手に取った。
「ジュキの寝間着はこれね。ちゃんとたたんでおきなさいよ。私が見てあげればよかった」
お節介を言いやがる。
「それからジュキ、一応髪伸ばしておいてね。きみのボリューミーなくせっ毛、いかにもやんちゃな男子って感じで令嬢に見えないから」
「いやいやいやちょっと待った」
早口な上によくしゃべるレモを、俺はようやく止められた。
「ベッドだけ変えればよくね?」
「でも敵がどの程度、暗闇でものが見えてるか分からないのよ? 天蓋付きベッドのカーテンを開けたら、そこで寝たふりしてるのは少年でしたってなったら、すぐに私の方に向かってくるでしょ?」
俺を説得しながら、リネンの寝間着片手に天蓋付きベッドに上がる。
「背を向けたら俺が攻撃魔法で――」
「襲ってくれないと現行犯逮捕にならないのよ」
うーむ…… 理屈でレモに勝つのは無理か。
「なんかレモ、俺を女装させる機会を作ってるとかじゃないよな?」
「あれ? バレてた?」
ベッドのカーテンを閉めながら、ぺろりと舌を出すレモ。ちょっとは悪びれろーっ! とんでもねぇ公爵令嬢だ。
俺は小さくため息をついて、自分のベッドの上で彼女のネグリジェに袖を通した。……なんかいい匂いがするんですけどーっ! 興奮して寝られそうにないから、敵が来たらすぐに気付けてちょうどいい! ってことにしておこう。
「できたわーっ!」
元気な声と同時に天蓋付きベッドのカーテンが開いた。
白いリネンで織られたぶかぶかのワンピースに、シルクのナイトキャップをかぶったレモが、ちょこんと座っている。子供みたいでかわいい。
俺は男としては細いとか華奢だとか言われるけど、やっぱりレモが俺の服を着ると肩が落ちて「カレの服借りてます」って感じになって―― なんかイイ。
「ジュキ、ピンク似合うわね! 肌が真っ白だからとっても綺麗よ」
ご満悦なレモ。ホワイトドラゴンの血が濃い俺の肌は、ウロコが生えていない部分も人間にはあり得ない白さなのだ。血色すら感じさせないので、同郷のイーヴォたち悪ガキ連中には「死神」などとからかわれて嫌な思いをしてきた。
でもレモは、人と違う俺の外見をも褒めてくれる。優しい!
「髪結ぶから伸ばしてちょうだい」
どこからともなくピンク色のリボンを取り出すレモ。
俺は精霊力を解放することで、髪を伸ばすことができる。縮めることはできないので、氷剣の術で切るしかないのだが。
鼻歌を歌いながら、楽しそうに俺の髪をふたつ結びにするレモに、
「今回はお化粧しなくていいの?」
「暗いから見えないでしょ」
なんかさっき言ってたことと矛盾する気がするんだが。
「私、ジュキの真っ白い肌が好きなのよね」
とことん彼女の趣味に付き合わされているのでは……?
「ふっふっふっ。これでバルバロ伯爵は美少女二人の寝室に侵入した変態貴族ね! 貴族の矜持ですって? そんなもんずったずたに傷付けてやるわ! アハハ!」
もはやどっちが悪役かわからないレモの笑い声を聞きながら、俺は天蓋から下がるカーテンを閉めてベッドに寝っ転がった。
精霊力で生み出した溶けない氷の糸を部屋の扉に結びつけたので、開けば気付くはずだ。
「レモ、従者用のベッドじゃ眠れないとか?」
なぜか俺の枕元に立っているレモに問いかける。
「なんの問題もないわ。私がここにいるのはジュキの寝顔を見るためよ!」
入れ替わってる意味ないじゃん! 耳元で鼻息荒いレモがつぶやき続ける。
「はぁ…… 銀髪にピンクのリボンって映えるわね…… まつ毛まで銀色だわ…… 長くて綺麗…… こんなかわいい子が私の婚約者だなんて…… じゅるり」
俺はたまらず目を開けた。
「あの、レモネッラお嬢様。光明で照らすのやめてもらっていいですか? まぶしいんで……」
俺だってあんたの寝顔を見たいのに!! いろいろ理不尽である。
ふとひらめいて、俺はベッドの上で半身を起こした。
「落ち着いて眠れるように、子守唄歌ってやるよ」
俺はセイレーン族の母さんから受け継いだギフト<歌声魅了>を持っている。俺が彼女の気持ちを休ませたいと意図して歌うだけで、対象の心にその効果を発揮するという万能な能力だ。
「やったー! ジュキの歌が聴けるのね!」
俺が歌う前から、レモはのぼせたように頬を紅潮させている。
「夜遅いから竪琴の伴奏はなしな」
竪琴は決して音が大きい楽器ではないが、夜中の船室には響きすぎる。服を交換したり、レモに髪をいじられたりしているうちに、だいぶ夜も更けてきたのだ。
「私はジュキの歌声が聴ければ満足よ」
うっとりした瞳で俺を見つめながら、素直にブランケットにくるまった。
テーブルセットの椅子を一脚、ベッド脇に持ってきて腰かけ、レモのピンクブロンドの髪に指の背をすべらせる。鋭い鉤爪で彼女の地肌を傷つけないように――。俺はささやくように歌い出した。
「――お眠りなさい、いとおしい子よ。
夜は大きな黒い布、あなたをやさしく包み込む――」
一等船室の薄闇に、かすかな歌声がとけてゆく。耳を澄ませば寄せては返す波音が、透き通った旋律に唱和する。
「――お休みなさい、大切な子よ。
朝にはまた陽の光が、あなたをやさしく包み込む――」
甘く吐息まじりに、ないしょ話でもするかのように歌い終える。わずかにかすれたファルセットが、夜気をふるわせた。
気付くと彼女は静かに寝息を立てている。
天蓋付きベッドに戻るとほどなくして、お客さんはやって来た。部屋の扉がカチャカチャと音を立て始めて、昨日も鍵穴から糸がたれていたのを思い出す。おそらくヤツは糸を操るタイプの魔物で、鍵をはずす技術を持っているんだろう。……伯爵っつーよりコソ泥だな。
俺はネグリジェの中で竜眼をひらいて、扉の方に向ける。ゆっくりと開いたドアから、どす黒いものが入ってきた。
俺の右手はブランケットの中で、すでに氷のつるぎを握りしめている。
しかし――
黒い影は迷わず、レモが横たわる従者用ベッドへ向かった!
俺は跳ね起きると同時にカーテンをひらき、靴も履かずに黒いうしろ姿に斬りかかった。
「ぐわぁっ!」
-----------------
敵の正体は昼間の蜘蛛伯爵なのか!?
二人は彼をとらえ、真相をしゃべらせることができるか? 次話に続く!
0
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる