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第三章:帝都編/Ⅰ、姿を変えて帝都へ旅立つ
05、あっさり阻止されるニセ聖女のたくらみ
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「わぁ~! ここから海が見えるのね!!」
ルーフバルコニーから身を乗り出したレモが、丘を吹き上がる海風に髪をなびかせながら、歓声を上げる。
屋根の上に木材を組んで、俺が生まれる前に親父が手作りしたバルコニーだ。
モンテドラゴーネは丘の上に作られた村だから、屋根の上から海に沈んでいく夕日がよく見える。
「ん?」
折り畳み式の木製テーブルに頬杖をついていた俺は、ぼんやりとながめていた景色が一瞬ゆらめいたことに気付いた。
――何かいる!?
すぐに服の下で竜眼をひらくと―― やっぱり。空からふわふわと近付いてくる火の玉みてぇな何かが、必死でレモにアタックしている。
「どしたの?」
振り返ったレモに向かって、
「我が力溶け込みし清らかなる水よ、薄き帳となりて、この者に纏いて守護となれ!」
精霊力をこめた水を発し、彼女を瞬時に包み込む。
「きゃっ、結界!?」
ちょっと驚いて自分の両手を見下ろしたレモ、ふと顔を上げて、
「ああああっ、悪霊が見えるわ!」
そう、俺の精霊力を通すことで、彼女もこの世ならぬものを視ることができるのだ。結界の思いがけぬ利用法!
『くっ、なぜ我の姿が見える!?』
ラピースラ・アッズーリめ。弱すぎて乗り移っても何もできなかったクロリンダ嬢の身体はあきらめて、レモをねらって来たんだな。だが今のレモは、ドワーフのヴィーリさんからゆずられた魔装具に守られているから、そう簡単に乗り移られたりはしない。
「氷の刃よ!」
俺の放った氷の術を、魂状態のままヒョイとよけるラピースラ。明らかにクロリンダの身体に乗り移っているより身軽である。
俺の放った術はあさっての方向へ飛んでゆき――
「うおっ! 雹か!? なんか上から降って来たぞ!」
下の通りから叫び声が……
『フハハハハハ! 英雄よ、故郷の村人を攻撃する気分はどうだい?』
「うるせーよ。亡霊のくせに」
悪態つく俺。しかしこれは不用意に氷の刃を放つわけにはいかないようだ。
モンテドラゴーネ村の構造は、丘の斜面をぐるぐる回って頂上まで至る石畳の両側に、家々が立ち並ぶというもの。俺の家は上の方にあるので、放った魔術が下の道に落下するのだ。
「暴旋風撃!」
レモが完成させた風魔法を放つ。
『フン、何度も同じ術を使いおって!』
クロリンダ状態のときと違って、あっさりよけるラピースラ。
しかし生きている人間に乗り移らないと攻撃魔法が使えないらしく、奴の攻撃はただ突進してくるだけ。レモを守るように彼女の前に立ち、
「聖剣アリルミナスよ!」
腰の剣をすらりと抜く。しかしテラスはあまり広くない。ここで剣を振り回すのは――
「クンクン。なんか納骨堂のにおい」
怖いことを言いながら鼻をひくひくさせて、ユリアがバルコニーに上がって来た。狼人族だから鼻が利くのか?
「このへんになんかいるぅ~?」
小さなポシェットから、どでかい戦斧を取り出し振り回す。可愛らしいビーズのポシェットに見えるが、亜空間収納機能付きなのだ。
『愚かな! 霊魂である我に物理攻撃が効くものか!』
ラピースラが嘲笑する。しかし――
ごめすっ
『うごふうっ』
効いた。
「見えないけどここらへんかなぁ~?」
どごぉっ
『ぐはぁっ!』
確かに効いている。とはいえ……
「ユリア、うちのバルコニー壊すなよ?」
早いとこ聖剣で仕留めよう。
「ハッ!」
精霊力をこめて剣を一閃すると、
『ぐわっ! やっかいな仲間を増やしやがって! 覚えていろよ!』
三流なセリフを残して、ラピースラの魂はその場でかき消えた。意識体だから帰るときも瞬間移動なんだろう。
「ようやく、お帰りになったわね」
腰に手を当て虚空を見据えるレモ。それから聖剣を鞘に戻す俺を振り返って、
「ジュキの結界、すごいわ! 見えなかったラピースラの悪霊が見えるもの!!」
感激して顔を輝かせた。
「そいつぁ良かった。ところで! なんでユリアの物理攻撃が霊魂に効くんだ?」
ユリアはこてんと首をかしげ、
「物理最強だから?」
「そんな法則があってたまるか」
思わず突っ込む俺にレモが解説してくれた。
「ユリアは一切魔法を使えないけど、それはおバカだからであって魔力が無いわけじゃない。彼女の攻撃には、獣人族のそれなりに大きな魔力が乗ってるってわけ」
「なるほど。まあユリアも戦力になるなら安心したよ」
「わたし足手まといになんか、なんないもん!」
ぷーっと頬をふくらませる。
そこへミシミシと急な階段をのぼってくる音、予想通りルーフバルコニーに出る木戸がひらき、
「おいガキども、そろそろ酒場へ行くぞ。パーティーの準備が整ったみてぇだからな」
「親父、レモもユリアも高貴な身分なんだから、ガキどもって呼ぶのやめてくれよ」
ちょっとにらみながら、木枠に帆布を張った椅子から立ち上がる。
「へいへい。ったく色男ぶりやがって」
片手をひらひらと振って背を向ける親父の背中に、レモが答えた。
「構いませんわ、お父様!」
モンテドラゴーネ村はすべての道が坂道である。灯り始めた魔力燈がオレンジ色に照らし出す石畳の道を下りながら、俺は前を行く両親に聞こえないようレモに話しかけた。
「俺たちがここにいたら、母さんたちや村の人たちに迷惑がかかるかな……」
「ラピースラが襲ってくるから? でもジュキがいなくても来たじゃない」
「うっ、確かに」
酒場の入り口は、色とりどりの果物や花々で飾られていた。
「俺たちの英雄が到着したぞ!」
村のみんながあたたかい笑顔で俺たちを迎えてくれる。
「ジュキちゃん、いっぱい食って大きくなれよ」
ほっとけ。
「奥のテラスにどうぞ」
酒場のおかみさんが俺たちを案内する。うす暗い店内を抜けると、海の見える岩の上に板を敷いたテラスに出た。
「見て! 空がグラデーション!」
レモがはしゃいで、ツタの絡んだ手すりの向こうを指差した。
「サーモンピンクと、水色と、マリンブルーと――」
「ゼリーみたいでおいしそう!」
空を見て食欲を刺激されるユリア。
日はすでに沈んでいるが、水平線の向こうがうっすらと色づいている。やっぱり故郷の景色に勝るものはないと、俺が誇らしい気持ちで眺めていると、うしろから母さんが耳打ちした。
「ジュキちゃんたちがすごーく強いから、迷惑なんてまったくかからないわよ」
「えっ」
「でも本当はジュキちゃん、またすぐにでも旅に出たいんでしょ?」
レモとの会話、思いっきり聞かれていたのか。
「うん…… 俺の村を襲いに来やがって腹立つんだ。こっちから帝都に討って出たい。でも俺たちが帝都まで旅してる間に、また村が襲われたらと思うと――」
俺は素直な気持ちを母さんに打ち明けた。
そのときだった。
ザバァァァァン!!
夕闇に染まる海の真ん中に、突然水柱が立った!
「それなら吾が、竜王殿のお生まれになったこの村をお守りしましょう!」
─ * ─ * ─ * ─
海から出てきたのは何者だ!? 答えは次回、分かります!
ルーフバルコニーから身を乗り出したレモが、丘を吹き上がる海風に髪をなびかせながら、歓声を上げる。
屋根の上に木材を組んで、俺が生まれる前に親父が手作りしたバルコニーだ。
モンテドラゴーネは丘の上に作られた村だから、屋根の上から海に沈んでいく夕日がよく見える。
「ん?」
折り畳み式の木製テーブルに頬杖をついていた俺は、ぼんやりとながめていた景色が一瞬ゆらめいたことに気付いた。
――何かいる!?
すぐに服の下で竜眼をひらくと―― やっぱり。空からふわふわと近付いてくる火の玉みてぇな何かが、必死でレモにアタックしている。
「どしたの?」
振り返ったレモに向かって、
「我が力溶け込みし清らかなる水よ、薄き帳となりて、この者に纏いて守護となれ!」
精霊力をこめた水を発し、彼女を瞬時に包み込む。
「きゃっ、結界!?」
ちょっと驚いて自分の両手を見下ろしたレモ、ふと顔を上げて、
「ああああっ、悪霊が見えるわ!」
そう、俺の精霊力を通すことで、彼女もこの世ならぬものを視ることができるのだ。結界の思いがけぬ利用法!
『くっ、なぜ我の姿が見える!?』
ラピースラ・アッズーリめ。弱すぎて乗り移っても何もできなかったクロリンダ嬢の身体はあきらめて、レモをねらって来たんだな。だが今のレモは、ドワーフのヴィーリさんからゆずられた魔装具に守られているから、そう簡単に乗り移られたりはしない。
「氷の刃よ!」
俺の放った氷の術を、魂状態のままヒョイとよけるラピースラ。明らかにクロリンダの身体に乗り移っているより身軽である。
俺の放った術はあさっての方向へ飛んでゆき――
「うおっ! 雹か!? なんか上から降って来たぞ!」
下の通りから叫び声が……
『フハハハハハ! 英雄よ、故郷の村人を攻撃する気分はどうだい?』
「うるせーよ。亡霊のくせに」
悪態つく俺。しかしこれは不用意に氷の刃を放つわけにはいかないようだ。
モンテドラゴーネ村の構造は、丘の斜面をぐるぐる回って頂上まで至る石畳の両側に、家々が立ち並ぶというもの。俺の家は上の方にあるので、放った魔術が下の道に落下するのだ。
「暴旋風撃!」
レモが完成させた風魔法を放つ。
『フン、何度も同じ術を使いおって!』
クロリンダ状態のときと違って、あっさりよけるラピースラ。
しかし生きている人間に乗り移らないと攻撃魔法が使えないらしく、奴の攻撃はただ突進してくるだけ。レモを守るように彼女の前に立ち、
「聖剣アリルミナスよ!」
腰の剣をすらりと抜く。しかしテラスはあまり広くない。ここで剣を振り回すのは――
「クンクン。なんか納骨堂のにおい」
怖いことを言いながら鼻をひくひくさせて、ユリアがバルコニーに上がって来た。狼人族だから鼻が利くのか?
「このへんになんかいるぅ~?」
小さなポシェットから、どでかい戦斧を取り出し振り回す。可愛らしいビーズのポシェットに見えるが、亜空間収納機能付きなのだ。
『愚かな! 霊魂である我に物理攻撃が効くものか!』
ラピースラが嘲笑する。しかし――
ごめすっ
『うごふうっ』
効いた。
「見えないけどここらへんかなぁ~?」
どごぉっ
『ぐはぁっ!』
確かに効いている。とはいえ……
「ユリア、うちのバルコニー壊すなよ?」
早いとこ聖剣で仕留めよう。
「ハッ!」
精霊力をこめて剣を一閃すると、
『ぐわっ! やっかいな仲間を増やしやがって! 覚えていろよ!』
三流なセリフを残して、ラピースラの魂はその場でかき消えた。意識体だから帰るときも瞬間移動なんだろう。
「ようやく、お帰りになったわね」
腰に手を当て虚空を見据えるレモ。それから聖剣を鞘に戻す俺を振り返って、
「ジュキの結界、すごいわ! 見えなかったラピースラの悪霊が見えるもの!!」
感激して顔を輝かせた。
「そいつぁ良かった。ところで! なんでユリアの物理攻撃が霊魂に効くんだ?」
ユリアはこてんと首をかしげ、
「物理最強だから?」
「そんな法則があってたまるか」
思わず突っ込む俺にレモが解説してくれた。
「ユリアは一切魔法を使えないけど、それはおバカだからであって魔力が無いわけじゃない。彼女の攻撃には、獣人族のそれなりに大きな魔力が乗ってるってわけ」
「なるほど。まあユリアも戦力になるなら安心したよ」
「わたし足手まといになんか、なんないもん!」
ぷーっと頬をふくらませる。
そこへミシミシと急な階段をのぼってくる音、予想通りルーフバルコニーに出る木戸がひらき、
「おいガキども、そろそろ酒場へ行くぞ。パーティーの準備が整ったみてぇだからな」
「親父、レモもユリアも高貴な身分なんだから、ガキどもって呼ぶのやめてくれよ」
ちょっとにらみながら、木枠に帆布を張った椅子から立ち上がる。
「へいへい。ったく色男ぶりやがって」
片手をひらひらと振って背を向ける親父の背中に、レモが答えた。
「構いませんわ、お父様!」
モンテドラゴーネ村はすべての道が坂道である。灯り始めた魔力燈がオレンジ色に照らし出す石畳の道を下りながら、俺は前を行く両親に聞こえないようレモに話しかけた。
「俺たちがここにいたら、母さんたちや村の人たちに迷惑がかかるかな……」
「ラピースラが襲ってくるから? でもジュキがいなくても来たじゃない」
「うっ、確かに」
酒場の入り口は、色とりどりの果物や花々で飾られていた。
「俺たちの英雄が到着したぞ!」
村のみんながあたたかい笑顔で俺たちを迎えてくれる。
「ジュキちゃん、いっぱい食って大きくなれよ」
ほっとけ。
「奥のテラスにどうぞ」
酒場のおかみさんが俺たちを案内する。うす暗い店内を抜けると、海の見える岩の上に板を敷いたテラスに出た。
「見て! 空がグラデーション!」
レモがはしゃいで、ツタの絡んだ手すりの向こうを指差した。
「サーモンピンクと、水色と、マリンブルーと――」
「ゼリーみたいでおいしそう!」
空を見て食欲を刺激されるユリア。
日はすでに沈んでいるが、水平線の向こうがうっすらと色づいている。やっぱり故郷の景色に勝るものはないと、俺が誇らしい気持ちで眺めていると、うしろから母さんが耳打ちした。
「ジュキちゃんたちがすごーく強いから、迷惑なんてまったくかからないわよ」
「えっ」
「でも本当はジュキちゃん、またすぐにでも旅に出たいんでしょ?」
レモとの会話、思いっきり聞かれていたのか。
「うん…… 俺の村を襲いに来やがって腹立つんだ。こっちから帝都に討って出たい。でも俺たちが帝都まで旅してる間に、また村が襲われたらと思うと――」
俺は素直な気持ちを母さんに打ち明けた。
そのときだった。
ザバァァァァン!!
夕闇に染まる海の真ん中に、突然水柱が立った!
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