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第三章:帝都編/Ⅰ、姿を変えて帝都へ旅立つ
15★第一皇子の変貌【敵side】
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ここは帝都の皇城。豪華絢爛な執務室で、不健康そうな金髪の男――第一皇子オレリアンが、法衣貴族からの報告に目を通している。彼は耳が不自由だったから、報告は文書で受けるのが習慣になっていた。
オレリアンは興味なさそうに頬杖をついて、綿紙をめくっていたが、
「多種族連合自治領か――」
そうつぶやいて、書面に顔を近づけた。
「竜王城あらわる、とは?」
顔を上げて部下に尋ねる。法衣貴族たちにはそれぞれ帝国内の担当地域があり、人を使って情勢を把握するのが仕事だった。多種族連合自治領を担当するのはまだ若い子爵。
「はっ、自治領の都ヴァーリエにほど近い林の中に、古代の城が現れたそうです」
「現れた? 帝都に無断で建築しておったのか?」
静かな口調の中にいら立ちが垣間見える。各地の貴族や領主たちが勝手に城を建てることは、許されない。
「いえ、新規に建築したのではなく、地下にあった古代の建物が地殻変動で地上に姿を現したとのことです」
「ふむ」
眉をひそめて皇子が視線を書類に戻したので、若い子爵はホッと胸をなで下ろした。だが皇子はまたすぐに顔を上げた。
「なぜ城の名が竜王城なのだ」
「それは――」
皇子が亜人族の力をそぐ政策を推し進めたいことを知っている子爵は、言いよどんだ。
「言え」
短い言葉にこもった圧力に視線を泳がせつつ、
「あ、亜人たちがそう呼んでいるようです。というのもその城で、この大陸にいる水の精霊王が復活したからと……」
レジェンダリア帝国がある水の大陸のどこかに水の精霊王が眠っていることは、周知の事実だった。海をはさんで南に位置する火の大陸には、火の精霊王たる不死鳥がいると伝えられている。
「まことか!?」
ガタンと音を立てて、皇子が椅子から立ち上がった。
「は、はい…… ヴァーリエの冒険者ギルドに潜ませてある密偵の報告によると、どうやら――」
「どうやら?」
先をうながされて、部下はしかたなく話を続けた。
「魔神アビーゾが眠っているなどと噂されていたダンジョン『古代神殿』には、千二百年前に封じられた白い水竜が眠っていたそうです」
「それで、竜王城か」
皇子は不機嫌な顔で納得した。
「はい。『古代神殿』の瘴気が濃かったのは、水の精霊王たる水竜を封印していた悪しき力ゆえ、だったのですね」
「なぜ急に封印が解けたのだ」
「それは――聖剣の騎士が誕生したことと関係があると言われておりますが、まだ調査中です」
「くっ、ラピースラ・アッズーリめ、しくじりおって!」
苦々しく吐き捨てたその言葉に、子爵はポカンとする。
「ラ、ラピー……? 今なんと?」
「なんでもない! さがれっ!」
急に怒鳴られて、訳も分からず子爵は執務室から逃げて行った。
次の者が報告の書類を皇子に渡そうとすると、
「そこへ置いておけ。用事を思い出した」
皇子は大きな執務机を目で示すと、さっさと部屋を出て行った。
残された者たちは顔を見合わせる。
しばらくして、老貴族が誰にともなくつぶやいた。
「オレリアン殿下は、変わられましたな」
「ええ……」
その言葉を拾った恰幅の良い貴族の男が、
「以前はただ、お静かなだけで害のない方だったのに」
「お耳が聞こえるようになってから、なぜああも威圧感が――」
ガチャン!
突然、執務室の扉が開いて皇子が戻ってきた。
「なんだって!? 僕の耳が聞こえるようになってから、醜悪な性格になっただと? 以前はただ愚鈍なだけだったくせに?」
「そんなこと、誰も申しておりません!」
老貴族が必死で弁解した。
「フン! 僕の耳は完全に治ったのだ。お前たちの悪意はすべて筒抜けなんだぞ?」
部屋の中の者たちは顔を見合わせた。言ってもいない言葉が聞こえるなんて、どういう治り方なんだ?
「まあいい。僕が皇帝になったらお前たちは全員クビにしてやる」
「殿下、お言葉ですが、そのような発言はお控えください。陛下はまだ大変お元気です」
老貴族が平身低頭しながらも、はっきりとした口調で申し上げた。
「クックック……今はな」
不吉な忍び笑いを残して、第一皇子は去っていった。
オレリアン第一皇子が馬車で乗りつけたのは、帝都内に建つ離宮だった。十五年ほど前まで現皇帝の叔父である公爵が暮らしていたが、彼亡き後は住む者がいなかったので、そのころ成人したオレリアン殿下の離宮となったのだ。長らく空き家だったが、彼が魔石救世アカデミーの外部理事になって以来、一階と二階はアカデミーの本部として使われていた。
帽子を目深にかぶり黒いコートで豪華な服を隠したオレリアンは、一般会員の集うホールを足早に通り過ぎ、広間のすみにある大きな扉に向かった。コートの前をはだけ、ジュストコールのポケットから鍵の束を取り出す。深緑色に塗られた木の扉を手早く開けると、その向こうには大理石の階段が現れた。
階段の両端には埃が積もっている。ラピースラ・アッズーリの生活する三階まで直接つながっている、唯一の階段だった。
「どういうことだ? 聖剣の騎士がホワイトドラゴンを復活させたんじゃないか?」
ラピースラ・アッズーリが過ごす陰気な部屋の扉を開くや否や、オレリアンは怒りをあらわにした。
「存じておる。殿下がお嫌いな神託を受けたでな」
ラピースラ・アッズーリは部屋に入ってきた彼を一瞥して、
「ついでに殿下が昨日、ジュキエーレ・アルジェントを呼び寄せるため、高額な報酬で依頼を出すよう命じられたこともな」
皇子の圧力などこれっぽっちも感じないようだ。
「そうだ。お前に任せてはおけんからな。だが感謝しろ。お前が子孫にしか乗り移れんと申すから、子孫である次期聖女も連れてくるよう命じてある」
ラピースラ・アッズーリは感謝する代わりに、静かな自信に満ちた声で宣言した。
「ここまでたどり着く前に、片付けてみせましょう」
「どうやって?」
「アビーゾ様につながれば、彼らの居場所は分かります」
「そんな怪しいことをしなくとも、自治領から帝都までは一本の街道で結ばれているから、待ち伏せは可能だろう。だがお前は――」
オレリアンは意地の悪い笑みを浮かべた。
「――彼らが竜人の村にいるとき、すでに負けてきたのではないか?」
「あれは乗り移った個体がおかしかっただけのこと。通信用魔石の精度をさらに上げたのじゃ。我が向かう必要はない」
ラピースラ・アッズーリは、机の上に置いた大きな魔石の表面をなでた。
「お前の創り出した魔物だけを向かわせて、襲わせるというわけか」
「さよう。殿下のお耳に嵌まった魔石と同様、我の目を魔物に埋め込めるようなものじゃからの」
その言葉に、オレリアンの顔が引きつった。
「気味の悪いことを言いおって。私のこれが、お前の耳とつながっているみたいではないか!」
自分の耳介に触れて怒気を吐くオレリアンに、ラピースラ・アッズーリは何も言わなかった。
─ * ─
次話はまた、旅を続けるジュキたち三人に戻ります。
湯治で栄える街に泊まる彼ら。次回『ドキドキ混浴☆大作戦』お楽しみに!
オレリアンは興味なさそうに頬杖をついて、綿紙をめくっていたが、
「多種族連合自治領か――」
そうつぶやいて、書面に顔を近づけた。
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顔を上げて部下に尋ねる。法衣貴族たちにはそれぞれ帝国内の担当地域があり、人を使って情勢を把握するのが仕事だった。多種族連合自治領を担当するのはまだ若い子爵。
「はっ、自治領の都ヴァーリエにほど近い林の中に、古代の城が現れたそうです」
「現れた? 帝都に無断で建築しておったのか?」
静かな口調の中にいら立ちが垣間見える。各地の貴族や領主たちが勝手に城を建てることは、許されない。
「いえ、新規に建築したのではなく、地下にあった古代の建物が地殻変動で地上に姿を現したとのことです」
「ふむ」
眉をひそめて皇子が視線を書類に戻したので、若い子爵はホッと胸をなで下ろした。だが皇子はまたすぐに顔を上げた。
「なぜ城の名が竜王城なのだ」
「それは――」
皇子が亜人族の力をそぐ政策を推し進めたいことを知っている子爵は、言いよどんだ。
「言え」
短い言葉にこもった圧力に視線を泳がせつつ、
「あ、亜人たちがそう呼んでいるようです。というのもその城で、この大陸にいる水の精霊王が復活したからと……」
レジェンダリア帝国がある水の大陸のどこかに水の精霊王が眠っていることは、周知の事実だった。海をはさんで南に位置する火の大陸には、火の精霊王たる不死鳥がいると伝えられている。
「まことか!?」
ガタンと音を立てて、皇子が椅子から立ち上がった。
「は、はい…… ヴァーリエの冒険者ギルドに潜ませてある密偵の報告によると、どうやら――」
「どうやら?」
先をうながされて、部下はしかたなく話を続けた。
「魔神アビーゾが眠っているなどと噂されていたダンジョン『古代神殿』には、千二百年前に封じられた白い水竜が眠っていたそうです」
「それで、竜王城か」
皇子は不機嫌な顔で納得した。
「はい。『古代神殿』の瘴気が濃かったのは、水の精霊王たる水竜を封印していた悪しき力ゆえ、だったのですね」
「なぜ急に封印が解けたのだ」
「それは――聖剣の騎士が誕生したことと関係があると言われておりますが、まだ調査中です」
「くっ、ラピースラ・アッズーリめ、しくじりおって!」
苦々しく吐き捨てたその言葉に、子爵はポカンとする。
「ラ、ラピー……? 今なんと?」
「なんでもない! さがれっ!」
急に怒鳴られて、訳も分からず子爵は執務室から逃げて行った。
次の者が報告の書類を皇子に渡そうとすると、
「そこへ置いておけ。用事を思い出した」
皇子は大きな執務机を目で示すと、さっさと部屋を出て行った。
残された者たちは顔を見合わせる。
しばらくして、老貴族が誰にともなくつぶやいた。
「オレリアン殿下は、変わられましたな」
「ええ……」
その言葉を拾った恰幅の良い貴族の男が、
「以前はただ、お静かなだけで害のない方だったのに」
「お耳が聞こえるようになってから、なぜああも威圧感が――」
ガチャン!
突然、執務室の扉が開いて皇子が戻ってきた。
「なんだって!? 僕の耳が聞こえるようになってから、醜悪な性格になっただと? 以前はただ愚鈍なだけだったくせに?」
「そんなこと、誰も申しておりません!」
老貴族が必死で弁解した。
「フン! 僕の耳は完全に治ったのだ。お前たちの悪意はすべて筒抜けなんだぞ?」
部屋の中の者たちは顔を見合わせた。言ってもいない言葉が聞こえるなんて、どういう治り方なんだ?
「まあいい。僕が皇帝になったらお前たちは全員クビにしてやる」
「殿下、お言葉ですが、そのような発言はお控えください。陛下はまだ大変お元気です」
老貴族が平身低頭しながらも、はっきりとした口調で申し上げた。
「クックック……今はな」
不吉な忍び笑いを残して、第一皇子は去っていった。
オレリアン第一皇子が馬車で乗りつけたのは、帝都内に建つ離宮だった。十五年ほど前まで現皇帝の叔父である公爵が暮らしていたが、彼亡き後は住む者がいなかったので、そのころ成人したオレリアン殿下の離宮となったのだ。長らく空き家だったが、彼が魔石救世アカデミーの外部理事になって以来、一階と二階はアカデミーの本部として使われていた。
帽子を目深にかぶり黒いコートで豪華な服を隠したオレリアンは、一般会員の集うホールを足早に通り過ぎ、広間のすみにある大きな扉に向かった。コートの前をはだけ、ジュストコールのポケットから鍵の束を取り出す。深緑色に塗られた木の扉を手早く開けると、その向こうには大理石の階段が現れた。
階段の両端には埃が積もっている。ラピースラ・アッズーリの生活する三階まで直接つながっている、唯一の階段だった。
「どういうことだ? 聖剣の騎士がホワイトドラゴンを復活させたんじゃないか?」
ラピースラ・アッズーリが過ごす陰気な部屋の扉を開くや否や、オレリアンは怒りをあらわにした。
「存じておる。殿下がお嫌いな神託を受けたでな」
ラピースラ・アッズーリは部屋に入ってきた彼を一瞥して、
「ついでに殿下が昨日、ジュキエーレ・アルジェントを呼び寄せるため、高額な報酬で依頼を出すよう命じられたこともな」
皇子の圧力などこれっぽっちも感じないようだ。
「そうだ。お前に任せてはおけんからな。だが感謝しろ。お前が子孫にしか乗り移れんと申すから、子孫である次期聖女も連れてくるよう命じてある」
ラピースラ・アッズーリは感謝する代わりに、静かな自信に満ちた声で宣言した。
「ここまでたどり着く前に、片付けてみせましょう」
「どうやって?」
「アビーゾ様につながれば、彼らの居場所は分かります」
「そんな怪しいことをしなくとも、自治領から帝都までは一本の街道で結ばれているから、待ち伏せは可能だろう。だがお前は――」
オレリアンは意地の悪い笑みを浮かべた。
「――彼らが竜人の村にいるとき、すでに負けてきたのではないか?」
「あれは乗り移った個体がおかしかっただけのこと。通信用魔石の精度をさらに上げたのじゃ。我が向かう必要はない」
ラピースラ・アッズーリは、机の上に置いた大きな魔石の表面をなでた。
「お前の創り出した魔物だけを向かわせて、襲わせるというわけか」
「さよう。殿下のお耳に嵌まった魔石と同様、我の目を魔物に埋め込めるようなものじゃからの」
その言葉に、オレリアンの顔が引きつった。
「気味の悪いことを言いおって。私のこれが、お前の耳とつながっているみたいではないか!」
自分の耳介に触れて怒気を吐くオレリアンに、ラピースラ・アッズーリは何も言わなかった。
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